映画 「くるみ割り人形と秘密の王国」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「くるみ割り人形と秘密の王国」


 クララは母を亡くして悲しみの中にいた。父や姉や弟、家族の慰めにも耳をかさない。クリスマス・イブ。母が残してくれたプレゼントを受け取った。クララには細やかな細工の卵型のケース。鍵がかかっていて開かない。このケースを作ったのはおじ様だ、と気づいて、気の進まないパーティへ出かける。秘密の鍵がプレゼントとして隠されている先には、不思議な国が広がっていた。母はその王女だったのだ。
 クララはプリンセスとして歓迎される。そして、四つの王国のうちの一つ、この国を壊そうとしているという第四の国との戦争から助けて欲しいと頼まれる。

 くるみ割り人形、って、バレエだっけ、名前は聞いたことある、と思ってたけどそもそも物語を私は知らないなあと思いつつ、特に何にも予習なく見に行きました。
 とっても綺麗、ゴージャスな衣装やお屋敷、王国。登場人物たちもみんなお人形さんのよう。この不思議な国を作ったのは母で、みんながクララと共に悲しんでくれる。第四の国は他の三つの国と仲良くなくて、荒廃している。なんとかして、と頼まれて、あの秘密の鍵はこの王国の、命を生み出す機械の鍵でもあると知るクララ。

 ってことで、賢く勇敢な戦うプリンセスですねえ。母は偉大な発明家で、クララも機械とか物理とかが得意というかなんていうか、エンジニア的? そういうキャラ設定は今時だなあと思う。王国に迷い込んで最初に出会うくるみ割り人形の兵士、大尉に協力は求めるものの、王子様に助けてっていって守ってもらうプリンセスではないんだよね。自分が動く。クララ自身が頭脳で、技術で、戦い守る王女になれるという。

 クララ役のマッケンジー・フォイですか。とっても、すっごい、美少女。本当に絵に描いたよりも綺麗で可愛くて、悲しみに目を伏せるときの憂いとか、きりっとした時の凛々しさとか、ほんっと綺麗。彼女の姿をこんなにも華麗に留めるってだけでもう十分に素晴らしい価値がある~と思う。映画の中でこの美少女姿は永遠ですね……。

 しかし~。クララ以外って、まあその、個性あるキャストだったけど、別に、正直誰がやってもいいっていうか一緒っていうか、威厳とお茶目あるおじ様とか、一見チャーミングな味方と思ってたスイーツの王女様が実は本当は王国を支配しようとしていたとか、恐ろしい敵と思っていたジンジャーの方が王国を憂いていたとか。過剰なメイク衣装で、キャラ的にも、なんかああそういう感じねあるある、という風で、ま~、ほんと玩具のお人形たちだなあと思う。お話の展開としても、特にびっくりとかはないよねえ。沢山兵士が欲しいのとか、ヤバいねって最初から感じるでしょー。まあ。ん~。まあ。気楽に、とっても綺麗なクリスマス映画、やっぱり家族の愛が大事、みたいな肩の凝らない感じで、ふんわりしてて、そういうものかな~と思う。

 バレエシーンに力入ってるのかしら、って期待していったのだけれども。確かにバレエシーンあって、綺麗で、映画マジカルで、とっても素敵だったけれども、物足りなーい~もっと踊ってるところもっともっと見たかった。
 けど、バレエ映画じゃないんだし、私が期待して行ったのが間違いかー。セルゲイ・ポルーニンも出てるってよ、って見るぞ!と思ったけど、ど、どれ、誰なの?? と、あんまりわからなかった。。。。予習していくべきだった。ええっと~。スイーツの人らしい。いっぱいジャンプしてた、あれ? しかしよくわからない。。。ん~。反省。

 くるみ割り人形大尉とは共に戦う同士、って感じで、王子様はいなかったですねえ。王国に平和を取り戻し、クララは家へ帰っていく。家族愛の物語。
 しかし、母が、あまりにもすっごい発明家すぎるのでは。魔法も使える発明家、って、すごいね。家族にも王国のみんなにも愛されまくりの素晴らしい母上。というかもう、発明家とかじゃなくて魔女だったのでは。良い魔女ね。母上の物語を妄想するとものすごく楽しそう。始まった時には亡くなっているのに、存在感ある母上でした。

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ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「ジュリアス・シーザー」

*ネタバレ、結末まで触れています。


ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「ジュリアス・シーザー」


 イギリス、ブリッジ・シアターで上映されたシェイクスピア悲劇。
 昨日、5日に見に行きました。正直シェイクスピアについて詳しくもなく、ブルータス、お前もか、ってセリフは知ってる気がするけど、この舞台の他の上演を見たことあるでもなく、本も読んでない。と、無知な状態で、ベン・ウィショー目当て~ってふら~っと行きました。

 しかし、何も知らなくてもわかる、この、舞台とアリーナ席?だかなんだか、観客が舞台まんま地続きで立ったまま右往左往させられてローマ市民、群衆扱いで舞台の中の人になるこの感じ、凄いんじゃないのー、という感じ。場面展開で舞台がせり上がったり下りたりして、あれどうなってんだか。凄いな。
 キャストにかぶりつき、なんなら一緒にいる中で演じられていく、シーザー暗殺劇。これは生観劇した人がめちゃめちゃ羨ましいやつ~。
 ナマの舞台を映像で見るってやっぱちょっと違うし、ちょっと遠くでしかやってないし、夜一回だけだし、見たいけどどうしようかなあと迷っていたけれども、見に行ってよかった。スクリーン越しでもめっちゃめちゃ圧倒されまくってきました。凄いわ。何なんだあれ。


 始まりはロックフェスのように。バンド演奏しているのを飲み物片手にとか自由に見ている観客。最初は、あの舞台?あのあたりにいるみんな、何? これも出演者? 客? 何だろう何がどう始まるんだろうと不思議に眺めていた。ナショナル・ライブ・シアター作ってるスタッフ?アナウンサー? な、人が、これから始まりますどうぞよろしく、みたいにマイク持ってカメラに向かって言ったりして、ますます、何が始まるんだろう??? と不思議だった。
 ビジュアルは完全に現代。今。その辺の人々。ジュリアス・シーザーが凱旋するぞ~という始まりらしい。後でアメリカの大統領選挙で楽しく集会していたりするイメージ、って感想見かけて、あ~なるほどと思った。
シーザーが出てきても、ん?大リーグの監督かな? って風情でジャンパーとか着ている。アントニーも。ブルータス、ベン・ウィショーくんもいる~。グレイのツイードのコート、マフラーって、普通のオシャレなスタイル。
 やあやあ、って群衆、観客に手を振るシーザーたち。

 しかし実際メインキャストが舞台に上がって喋りだすと、物凄かった。セリフの圧が凄い。劇場の空気がぎゅっとなる。お~なんだ~?ってぼんやり見ていた私の脳もがっと掴まれた感じ。声。佇まい。感情の凝縮、ぶつけ合い、高まる緊張感の波のようなリズム。すっごい。
 ステージ、客席、と別れている舞台じゃないから、観客の只中に上がる舞台で、全方向から見られてる中で、ビジュアルもすっかり今の世界と地続きの中で、しかしシェイクスピアのジュリアス・シーザーが演じられているんだ、ってひしひしと伝わってくる。何で。何だろうこれ? この圧倒的なパワー。すっごい。

 シーザーの横暴に我慢ならない、と、キャシアスがブルータスをたきつけて事を起こそうとするんだけど、何だよ~キャシアスお前がやれよもう~っとか思う。けどブルータスも真面目にローマ市民のために、とかって心を決める。
 この辺の感じって、歴史を私がもっとわかってたらいいんだけども、えーとー、シーザーってなんかそんな暴君だっけ、まあ、まあいっか、そうなんだな、と、そのまま飲み込む。やっぱ本を読もうと思う。
 キャスト、キャシアスとか仲間になる人とか、女性キャストと男性キャストと半々って感じ(人種もいろいろって感じ)だったけれども、多分元々はブルータスの妻以外は男ばっかなんじゃない、かな。たぶん、だよね。女性キャストだからどうこうって感じは全然なくて、そういう人物なんだということになんの違和感もない。どうなんだろう、これまでの感じを知ってたら違う風に見えるんだろうか。わからないけど。

 ブルータス、お前もか、の殺害場面とか、その後の演説、さらにアントニーの演説、ぞくぞくわくわくですっごい面白かった。最高だ……。
 そして戦い。追いつめられて、死んでいく人々。そんな~諦めるなよ~とも思うけど、あー死んじゃうよね君たち死んじゃうよね、という感じもすごい、いい。

 緊迫の中、笑いのあるシーンもあったりして、その感じもすごいなあ。ブルータスの従者、ルーシウスだっけなんか、彼がいろいろ無茶ぶりされてたり、オトボケキャラだったりで可愛かった。

 そしてブルータスたちは破れ、新時代になる、のか。
 演劇ならでは。今死んだキャストが並んで深々とお辞儀、で挨拶。はー。すっごい面白かった。すっごいよかった。見に行けてよかった。めちゃめちゃかっこよかった。ウィショーくんの印象ってわりとふんわり優しくソフトに喋るって感じなんだけど、舞台に立つとあんなにも凄くてあんなにも迫力あって、声、パワー、佇まい、ほんっと素晴らしい。シャツを腕まくりして血まみれの手になってたり、もう~~~っ……最高でした。大満足。見せてくれてありがとう。見に行けてよかった。ありがとう~~っ。

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映画 「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」

*ネタバレしてます。

映画 「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」

23日初日! 3D、字幕、IMAXで見てきました。


 予告やなんだかんだでもういっぱい見た気分になったりしつつ、けれど見に行くとやっぱり、やっぱり! 凄いかっこいいっ! 映像のあらゆる細部までかっこいいっ! 迫力は勿論、衣装とか~小物とか~全部隅々まで素敵。とても全部見きれたわけじゃないけどいちいちかっこいい可愛い素敵あああ~ってなる~。

 始まりは、グリンデルバルドの逃亡。アメリカからヨーロッパへ身柄を移すみたいなことで、しっかり拘束して移送するはずが、まんまと逃亡されてしまう。
 私がハンニバル大好きビジョンなもので、この囚われのグリンデルバルド、口先だけで何人も騙すとか、なんなら見つめただけで虜にするみたいなのってハンニバル~と連想。というかまあ、天才クレイジー犯人が収監されてると大体ハンニバルだよね……。
 それはともかく、この冒頭からしてもう、かっこいい映像世界に痺れる。馬車をひく飛ぶ馬。雨の中、水の中。グリンデルバルドがなんか、鍵みたいなやつを、大事に持ってく感じが、あれは何だろうと思っていたら、終盤分かる。ダンブルドアとの血の誓いとゆーのをして、決して互いに争わない、と約束してるらしく。その血を閉じ込めているものなんだね……。あんな大事そうに。戦えない、と、ダンブルドアも言ってたのは、その誓いのせい?
 やっぱこのシリーズは、グリンデルバルドとダンブルドアの戦いの物語になるんだろうなあと思う。凄い、業が深い感じ。もえる。

 で、まあ。主人公ニュート、です、ね。イギリスへ、クイニーとジェイコブがやってくる。二人はラブラブ。記憶を消す魔法をかけたはずだけど、あれは辛い記憶を消すものだった、の? そしてジェイコブは辛いことよりわくわくばっかりだったみたいな感じで、大体の記憶はあるらしい。そして二人はラブラブ~結婚したいの、みたいなクイニーちゃん。でもジェイコブの様子がおかしい、とニュートが魔法を解くと、クイニーは結婚したいけどアメリカではノー・マジの人間との結婚なんて即投獄、みたいなことらしく、そんなことできないよ、というジェイコブ。お互い大好きで、愛してるのは本当なのに、すれ違う二人。クイニーはイギリスの魔法省なら結婚できるかもって感じでやってきてたけど、喧嘩して、ティナが今いるパリへ向かってしまう。

 んで、そんで、って話追っていってもきりがない。ともあれ、ティナを追ってニュートたちもパリへ。グリンデルバルドもパリへきていた。パリのサーカスにクリーデンスも身を隠していた。
 あれは、なんだろう。グリンデルバルドの差し金? なんでサーカスにいるんだろうってちょっとわかんなかったんだけど。ともあれ、グリンデルバルドは、純血な仲間を集めて、人間界を支配しようとしている。そのために邪魔者は排除しようとしている。信奉者が集まり、魔法界に革命を起こそうとしている。

 グリンデルバルドの、人たらしって、ほんと、相手の欲しいものを囁き、心の隙間に入り込んでいくんだなあ。単純に恐怖や暴力だけじゃなくて。終盤の集会での演説シーンも、なんか、そう、そうかも、一理ある、みたいに思い込みそうな勢いと上手さと怖さの魅力が凄かった。ジョニデ~素晴らしいじゃないか~~。
 人間が嫌いなわけじゃない。彼らには別の価値がある、とかいうのも。嘘じゃん。嫌いじゃん。嫌いだけどそこは言わず、別の価値とは、自分たち素晴らしく優れた魔法使いのためになる、役立つ奴隷としてならば、みたいな感じなんだろー。こういう感じ、ナチス的な感じ。選民思想とかの感じ。
 クイニーちゃんは、ジェイコブと一緒になるために、今の魔法界が変わって欲しくて、そのためにグリンデルバルドの言葉が魅力的に思えてしまう。自分の思いを誰もわかってくれない苦しさ、寂しさのあまり、そもそもジェイコブとの愛のためだったはずなのに、ジェイコブの制止も聞けずグリンデルバルドの方へいってしまう。辛い……。

 クリーデンスは、自分の本当のルーツが知りたくて、心のよりどころが欲しくて、ということなんだと思うけれども、自分の過去を、本当の名前を教えようというグリンデルバルドについていってしまう。サーカスで友達になったのであろうナギニの手を離して。
 こ、この、その、クリーデンスくんの素性ってのが~~~グリンデルバルドが明かした所によると、ダンブルドアの一族だってゆーの、びっくり! というか、ええ?? 兄弟??? だいぶ年離れてる兄弟?? 異母兄弟みたいな感じ?? これ、ハリポタ読んだらいいの??? と、ワタシ大混乱。

 クリーデンスくんがダンブルドアって存在っていうのはこのシリーズでみんなびっくりしたってことらしいので、このシリーズでやっぱキーマンとして描かれていくんだろうなあ。ああ~さすがエズラ・ミラーがキャスティングされただけのことはある!

 というか、やっぱ、グレイブスさん、前作でグリンデルバルドが化けてた、その本物のほうのグレイブスさんは死んじゃってるのか? 生死不明のままだっけ……。しかしグリンデルバルドの描写としては、何の罪もない可愛い幼子でも邪魔なら殺す、って感じなので、グレイブスさんを生かしてはいないかなあ……。わからない……。

 グリンデルバルドにとって一番邪魔なのは、偉大な魔法使いダンブルドアであるのは間違いないようで、ダンブルドアを殺すためにクリーデンスが必要、って感じだった。
 それはやっぱ魔法界でダンブルドアの名声みたいなのがあの時点で凄いみたいで、それってなんで? よくわかんないんだけど。まあともかく、偉大な魔法使いであるダンブルドアって、畏れてというかなんていうか、生真面目な純血の仲間たちには殺せない、みたいな感じかー。まあそもそも魔力でも全然かなわないってことなんだろうけど。そしてグリンデルバルドも戦えない? 血の誓いしたから????? 自分では戦えない、ってお互い言ってるのか……愛が深い……。
 で、でもグリンデルバルドはダンブルドアが邪魔。殺したい。ってことで、クリーデンスくんを使うつもりみたい~。辛い;; クリーデンスくんの魔力も桁違いに凄いっぽいものね。ダンブルドア家の力みたいなことかーああ~;;;;
 グリンデルバルドがクリーデンスくんをマイボーイ、って呼ぶのがさああ~~たまんないよね……。クリーデンス、前作で、自分を利用するために騙したな!?って怒ってたのに、その怒りは一旦収まってるってことなのかなあ。どうなっちゃうんだクリーデンス……。

 ダンブルドアがジュード・ロウでセクシーでゴージャスでなおかつお茶目で素晴らしい訳ですが。クリーデンスくんが弟かもってことを知ってるのかどうかわかんないなあ。
 前作、ニュートをアメリカへ誘導したのもダンブルドアっぽいし、今回パリへというのもダンブルドアの頼みで、一度は断るけどまあ結局はパリへ行くことになる。ニュートがピュアで、権力を求めたりしない、という所をかってるらしいけれど、ニュートくんとしてはとばっちりかなあ。けど、ニュート自身の望みとかに合致してしまうわけで、まあ、まあ、そうじゃないと話がすすまないか。

 ダンブルドアは戦えないといいつつもやがてグリンデルバルドと決闘することになるんだろうけれど、どうその道へ進むのか、ほんと今はわからない。クリーデンスくんと、戦うんだろうか。クリーデンスくんがやっぱり心を変えてダンブルドアと共闘してグリンデルバルドを倒すんだろうか。どうなるの。
 にしても今後も絶対ジュード・ロウダンブルドアが活躍するんだろうねというのは、すごく、楽しみ。
 若きダンブルドアってことだけど、もっと若い頃のダンブルドアとグリンデルバルドも、描かれるだろうか。すごく、すごく楽しみ。ダンブルドアの恋と失意。その果ての決闘とか、すっごい、すっごい楽しみ……。どんな悲劇になるんだ;;

 ニュートの兄、テセウス。その婚約者、リタ・レストレンジ。前作でも名前は出ていた彼らが実際に登場。ニュートの学生時代のことが出てきて、リタははみ出し者で、でもニュートとは友達になった感じ。けれどリタの心の苦しみは、ずっと誰にも言えなかったこと。子どもの頃、アメリカへ渡る船で泣き続ける弟を、別の赤ちゃんと置き換えたこと。ちょっとの間だけ五月蝿さから離れたかった、という子どものふるまいが、その直後の船の事故で、弟は死んでしまうことになった。取り替えた赤ん坊が、クリーデンスくんだったわけで。
 クリーデンスくんがレストレンジ家の子ども、かと思いきや、というミスリードになってて。
リタはその罪の意識を背負い続けていた。テセウスとどういう風に婚約までいったのかわからないけど、ピュアすぎるニュートでは無理だ、という感じもわかる。そして最後にはスキャマンダー兄弟を逃がすべく自分は犠牲になる。今作だけという登場の短さだけど、スキャマンダー兄弟にとってすごく重要なキャラだった感じ。

 レストレンジって、ハリポタで悪い方の家系らしく。その辺がハリポタ、うっすらした感じでしかわかってない私はすぐにピンとはこなかったんだけど。あれだ。ヘレナボナムカーターが演じてたクレイジーな感じの魔女のファミリーネームがレストレンジなのね。
 リタが、実は闇堕ちするんじゃないかとにおわせておきながら、自己犠牲で消えるの、なかなか辛い。テセウスはそーとー辛いよねえ。
 
 ニュートの方がリタと婚約した、って新聞で誤報されて、ティナはショックで、別の男とつきあってるらしいような。その恋人のことは名前しか出なかったけど、どーなの。今後変な三角関係になるのか。あっさり別れてちゃんとティナとニュートがくっつくのか。その辺も描かれるんだろうけど。
 でもまずはクイニーちゃんでしょ……。クイニーちゃんを取り戻さないと自分の恋愛どころではないだろうなあティナ。どうなるの。

 あと~魔法動物たちね。今回は、ニフラーも小枝ちゃんもすごくお役立ちだった。ニフラーにベビーが生まれててそいつらも可愛かった。
 サーカスから逃げ出した感じの、中国の妖怪? ズーウーってのが、猫っぽくて可愛かった!千里を駆けるとかってかっこいいし。河童も登場。サーカスで見世物に飼われてる感じ。登場は一瞬だったけど、かなり不気味怖い感じだった~~~。まあそっか。そうかもね。

 そんなこんなで、グリンデルバルドの演説は純血たちの心をつかみ、なんか彼らなりの正義!みたいな感じで仲間は集まってる感じ。今後どうなるかなあ。とはいえ、ハリポタすでに結果だけはわかってるんだよね。ダンブルドアに負けるんでしょう? でも、その決着がつくまでに、どんな犠牲が出るのか……クリーデンスくんが、どうなるのか……。ハラハラする。こわい。すごい楽しみ。

 まだ一回しか見てないのでともかく明日もう一回は見に行く。そして早く続きが見たいよ~。

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映画 「ボヘミアン・ラプソディ」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「ボヘミアン・ラプソディ」


12日(月)に、IMAXで見てきた。

 その前11日の日曜日に、「ヴェノム」二回目を、3D、IMAXで見て、あ~やっぱクリアな映像、いい音、面白い~って漫喫して楽しみました。で、その時に翌日のチケットも買っておこうとして、中央のいい席がかなり売れてる、と驚いた。しまった。平日と思ってなめてた……。

 で。でもともあれちゃんと気合いれて月曜日の朝から見に行ったわけです。

 始まりの、20世紀フォックスのファンファーレがギターの音だ!?と、も~~最初っからドキドキに掴まれてしまうよね……。そして、ライブエイドのステージへフレディが向かう所、という始まり。うわ。ボウイがいるのでは。とか、そのほんっとチラっと、その、ボウイが、名前だけとか影だけな感じで、本編中にチラッとだけ、で、しかし当然同時代のスターだったわけで一緒にやってもいるし。「アンダープレッシャー」

 そして、フレディが飛行場で働いてるとか、移民で、家族にはふらふらしてるってよく思われてないとか、でも夜な夜なライブ見に行ってるんだな~とか。
 小さな店のライブのバックステージで、ボーカルが抜けたバンドに自分を売り込むフレディ。
 そこで出会った運命の人、メアリーにメイクを教えてもらったりとか。

物語そのものは、正直よくあるドラマ、かもしれない。若き日々、バンド仲間が出来て、なんとか金を都合して自主製作しようとしているレコーディングスタジオでプロの目にとまって。成功、アメリカや、世界ツアー。バンド仲間は多少の喧嘩はあっても、音楽を一緒に始めればやっぱり最高のプレイができる仲間。俺達は家族だ、という深いつながり。

 けれど、メアリーとずっといっしょに生きよう、と言ったのに、フレディは、自分はバイなのだと思う。というかメアリーにあなたはゲイよ、と言われてしまう。大事な人だからこそ、悲しい。それでも、大事な人として、友情はあって。
 フレディ自身の転落、フレディをひっぱり、独占するかのようなマネージャーの卑劣さ。バンド活動から離れてソロになるものの、フレディの心は満たされない。
 
 ライブ・エイドという、前代未聞のチャリティーコンサートの企画があって、クイーンも出演者に、という話がある中、迷走しているフレディに必要なのは、やはりメアリーでありバンドの仲間で、友達を作れよ、といってくれた男だった。

 物語そのものは、駆け足のようで、安易なようで、でも、疾走し続けるバンドとか、満たされないフレディとか、マスコミのハイエナっぷりとか、ほんと、もうすごい。すごい、凄く、彼らが彼らであることが奇跡のようだった。
 何より、この映画の中で鳴り響くのはクイーンの音楽だから。こんなスペシャルなことってない。

 あの名曲はどのように生まれたか、という風な楽しさがある。そして演奏され歌われる名曲名曲名曲たち。傑作。マスターピース。
 何も言えないというか、何も言わなくても、ただ、彼らの物語を見て、そして彼らの音楽を聞いて。

 狂騒に溺れ病に怯え、フレディを演じているラミ・マレックね、終盤どんどん光に透き通っていくみたいだった。なんという目をしてみせてくれるんだろう。素晴らしかった。
 もう私は、この映画を見ている観客は、やがてフレディは死ぬ、45歳という早すぎる死が待っていると、知っている。その中で演じられる、クイーンの、フレディの物語。切なくて苦しくて、あまりにもカリスマで。天に召されてしまう彼の、力強さがありながらも透き通ってしまう儚さが、本当に見事に演じきられていた。凄かった。

 映画のクライマックスは冒頭に戻って、ライブ・エイド。1985年。再現のパフォーマンスは素晴らしくて、ここまでのドラマを見て途中でも何度も涙が出てて、私、マジ泣き。声出さないようにがんばって我慢したけど、一緒に心の中で歌いながらひっくひっく涙ぐしゃぐしゃになる。予告見てた時からこんなん絶対泣くやろ……と思ってたけど、自分で思ってた以上にめちゃめちゃ泣かされた。タオルハンカチ必須……。

 そしてフレディは1991年、没。
 私はそのニュースを覚えている。エイズ騒動の頃とか、を。

 多分、本当にクイーン大ファンで大好き!という詳しいファンだったら、いろいろと、あれ? とか、ええ? とか気になったり、自分の思いと違う、ということがあってむしろ泣けないとかこんなの嫌だとかあるのかもしれない。
 私は、勿論好きだけれども、凄く詳しいとか凄く大ファンで思い入れ強いとかというわけではなくて、ただシンプルに、クイーンの楽曲を堪能したし、みんなの姿を憧れの気持ちで眺めて、圧倒的なコンサートシーンに酔いしれました。

 んで、やはり、ちょっと、うう。ボウイのことを思ってしまって。嗚呼もしかしてというか、多分、いつか、もしも、多分、嗚呼もしも、ボウイの映画がつくられたりしたら……と勝手に連想して泣いた。私が生きているうちにもしも映画がつくられたりしたら……見たいのかな。いやでもボウイの映画なんて誰も出来ないよな。見たくないというか見られないだろう。けど、けど、嗚呼……。と、全然いらぬ心配を一人で勝手にして、泣いた。

 フレディは猫ちゃん大好きなんだねえ。猫がたくさんいて、猫ちゃんたちもまた素晴らしい名演で、すっごい可愛かったしすっごくすっごく、よかった。

 この映画、評論家の評判はいまいち、みたいなのをちょっと読んだりもしたけど。ドラマが浅い、みたいな感じか? でもドキュメンタリーを作りたいわけではなかったのだろうっていうのはすごくわかるし。クイーンのメンバーがかなり製作にかかわってるのかな。よく知らないけど。けどつまり、この映画もクイーンのアルバムのような、作品だと思うんだよ。セリフとかシーンとか以上に、クイーンの楽曲が物語っている。クイーンの音楽に、私は無茶苦茶ろっくゆーされまくりで揺さぶられまくったので、十分に、たまらなく存分に、この映画を見て最高って思った。
 IMAXで見てよかった。ほんとうにほんとうに。


YouTubeメモ。
https://www.youtube.com/watch?v=A22oy8dFjqc
ライブ・エイド

https://www.youtube.com/watch?v=XwD5OtrM3VA
Queen - Live at Wembley Stadium 1986 Full Concert

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映画 「ヴェノム」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「ヴェノム」


11/2(金)昨日、初日に見に行きました!字幕版。
 最近、初日に行かないとネタバレくらう、という悲しみが。。。まあ、うーん。まあ、絶対見るって決めてて楽しみにしてて、ネタバレが早々にガンガンきそうなのはなるべく、出来るだけ、初日に見に行きたい……。

 で。
 トム・ハーディ主演! リズ・アーメッドが敵役! ってことですっごくすっごく楽しみにしてました待ってました見たい見たい見た~い!
 主演とか敵とかいっても、ダークヒーローというか、主演というか主役というかの、ヴェノムそのものが悪、凶悪、最悪、ってことですよね。
 私はアメコミ界隈、コミック誌のことは全然知らず。ヴェノムがスパイダーマンの宿敵、とかなんとからしい、というのもよくわからないのですが。そういえばスパイダーマンが真っ黒になったりしてた映画があったな、と思い出したけど、それがシンビオートだったったけどうだっけ、と、思い出せない。

 で。
 それはともかく。
 始まりはライフ財団という、天才青年が起業した金持ち財団が宇宙探査をしていて、彗星から謎の生命体を持ち帰ったこと。黒く、うねうねとしたアメーバ―状のそれはシンビオートと呼ばれる。
 地球に帰還の時に墜落してしまった宇宙船。そこから逃げ出したそれ。ライフ財団に無事届けられたそれ。それを研究し、哺乳類に寄生することによって生き延びるシンビオートとうまく融合できれば、人類は宇宙を新天地とすることができるのではないか。
 ライフ財団創始者の天才、まだ若きカールトン・ドレイクは人体実験を進めさせる。
 財団のやり方に疑問を持った医師が、いろいろ問題を起こして今は落ちぶれている記者、エディ・ブロックに内部情報リークを持ちかける。
 一度は、厄介事を断るエディだったが、ライフ財団を見過ごすことはできず、内部にもぐりこんで、シンビオートに寄生される羽目に陥る。

 そんなこんな。ヴェノム、というのは固有名詞、あのエディに寄生したシンビオートの名前なのね? シンビオートは種族名って感じか。リズに寄生した、地球にやってきたチームのリーダーの名前は、ライオットだって。

 ヴェノムはなんでエディに寄生しつくしてのっとってしまわないんだ、とか、あんまりよくはわからない。ヴェノムがいかにして地球に留まりエディと共生していくか、という始まりの物語なんですねー。謎めいた感じとかはそのうちわかるのかもしれないし、まあ細かいことはいいんだよ、って感じかもしれない。
 そもそも原作のコミックではお馴染みの悪役らしいし、いろいろ話が続いてたりするみたいだな。けどまあそこは私は追いきれないし映画は映画単体としてしか見られない。
 
 何より! トム・ハーディが~素敵~!可愛い~~~!きゃ~~~!!!
 最悪、凶悪、ダークヒーロー、みたいに煽っていたけれども、見ればとっても可愛くて、あ~漫画だな~って感じはあるし、ユーモアっぽさもたっぷり。くす、って笑っちゃうシーンいっぱい。
 ヴェノム、ちゃんと聞き分けいいもんねえ。ヴェノムに怯え、苦しみ、混乱した挙句の、仲良くなってく感じすっごい面白かった。トムハのいろんな姿が見られてすっごいすっごいよかった~!よく一人であんだけ演じきれるよねえ。

 ドレイクは人類の未来のためにだかなんだか、というか多分自分の思い付き最高って奴で、今現在の目の前の人、に関しては無能は死ね、せめて俺様の研究の役にたって死ね、というクールな天才傲慢っぷり。リズ・アーメッドのひょろっと、けどしなやかな感じ、そして大きな目が絶対零度で見下す様が、素晴らしく最高でほんっと悪い奴の役見られて幸せだった~。

 エディと付き合っていた、けれどエディの好奇心正義感にとばっちりをくらった元彼女のアン。しっかり次の彼氏を作っていて、医者で。その彼氏、ちゃんとまともにいい医者で、エディを助けてくれようとしてたのがすごい、いいねえ。まともな人だ。巻き込まれてタイヘンでしたね。
 アンも、巻き込まれただけなのに、でも自分でどんどん行動しちゃう、きゃ~とか悲鳴あげたりもしつつ、ちゃんと有能な彼女、ねー。
 エディが未練たらたらだから、ヴェノムちゃんが恋愛アドバイスしてくれたりするの、可愛すぎか。なんでそう、宇宙から寄生しにきてるのに恋バナで有効なアドバイスとかできるのよ~。こわ~w
 
 「ヴェノム」予告きた頃から、これ、触手プレイ。。。としか思えない腐った頭でごめん。だったけど、ヴェノムちゃんが地球に残るとか、ライオットに比べて自分は負け犬だとかこじらせてて、エディに共感して、気に行って、自分はエディの側にいよう~ってなっちゃうの、可愛いがすぎる。お前は俺のものだ。なんて言ってましたし。触手プレイ待ったなしでしょう。公式、えろす……。
 
 エンドロール後にも映像が。のやつですけど、厳重に閉ざされ警備されて囚われている囚人に、エディが面会にいって。伝記を書く仕事をするらしいけど、その猟奇犯みたいなやつ、は、誰なんですか。。。コミック読んでたりするとわかるのかなあ。
 まあ、ともあれ、これは続編作りたい作りますよ、ってことなのかしら。あんまり長く映画で続く続くってやられると疲れちゃうのだけれども、トムハエディもっと見られるなら大歓迎~。続編も作ってほしい。。。
 
 トムハ、リズくんの魅力漫喫~。すっごい楽しみました。悪いやつがさらに悪いやつをやっつける、ねー。もっとトムハエディが見たい。それにスパイダーマンと絡むならぜひ~見たい~! 共演、いつかなるかなあ。ともあれまずは、今作、すっごい楽しみました。好き。

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映画 「2001年宇宙の旅」 IMAX上映

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「2001年宇宙の旅」


22日(月)に見に行きました。IMAX上映、期間限定2週間とのことで。製作50周年記念だそうですね。1968年。50年前の映画かあ。凄い。


 人類の夜明け。まだ類人猿とも言えないくらい、猿の群れがサバンナにいる。少ない食べ物や水場を奪い合う毎日。ある時、黒い巨大な石板のようなものが現れた。それに触れた猿は、物を持つ、手を使うことを覚え、骨を拾って武器とし、敵を打倒す。
 投げ上げられた骨。そして宇宙空間を進むシャトルへと転換する。

 昔々にレンタルビデオで見たことある気がするけれども、その時の記憶は曖昧。眠くなった寝たかもと思う。それでも、あーそうだ猿から始まって、あれ???とか思ったのだったとか、いろいろ見てると多分見たことあるよなあ、と思う。
 しかし今回IMAX。70ミリ、ニュープリント版というなんか凄いらしいものが国立映画アーカイブとかで上映されたのは見に行けなかったけど、IMAXだってすごく鮮やかだし音響もいい、と、思う。んで、その鮮やかさ、巨大なスクリーン、映画館で集中して見ると、断然面白かった。正直、気持ちよくなって眠気が……って思ったりもしたけど、でも、今見るからこそ、って面白さを感じられた。コンピューターは本当に身近にあり、人工知能の研究がどんどん進んでるらしいな、とか。HALに話しかけてあれこれやってもらうのって、スマートスピーカーの感じが近いのではないか。ま、私はスマートスピーカー使ったことないし、イメージだけど。

 原始時代に始まって、宇宙開発時代に飛んで、そして月の地中でも謎の物体が掘り出される。それはあの黒い石板のようなもの。強力な磁力を発している。宇宙評議会のメンバーはその存在を極秘扱いとして、調べようとしているところ。高温が鳴り響き、ハレーションが起こる。
 と、木製探査の船が出発している。乗組員は6名。半分はコールドスリープ状態。木星に実際に近づくまで仕事のない科学者たち。起きている二名は人間。もう一人、として乗組員扱いされているのは船内の全てを制御し、会話もゲームも楽しめる人工知能、コンピューター、HAL。ある時、HALはこの航海、任務に疑問がある、とデイブに語りかける。
 故障個所を発見、という報告をしたHAL。だか取り外し、交換したユニットは故障していない。HALが間違えたのか。これまで一度もミスのないコンピューターが。
 デイブたちが、もし故障しているのがHALだとしたら、電源切るしかない、とこっそり相談しているのを、HALは見ていた。そして、自分を守るため、人間のほうを抹殺しようとする。眠っているクルーはそのまま生存機能停止され、船外活動中のクルーを殺す。
 一人残ったデイブはなんとか、HALを停止させる。
 
 この、自我に目覚めたというのかなんているのかHALの暴走と停止、つまり殺されるシークエンスは一番わかり易くてドキドキする。デイジー、デイジー、という人工知能が最初に覚えた歌、かな? を、歌う声が歪み、消されるHAL。ここ、泣く……。

 そして木星へたどり着いたディスカバリー号。この探査の本当の目的はそこから呼んでいるもの? か、なんかに? 会いに行くこと、だっけか。なんか、その、サイケな光を超えていくと超次元みたいな感じか、デイブが一気に年取ってるのか、転生してるのか。
 わかんないけど。
 なんか、謎の胎児として地球を見つめる、みたいな感じで終り。

 なんとなく、その、あの、知恵を授けるっていうかの黒い四角がモノリスだ~とか、最後の胎児はスターチャイルドだっけ、とか、なんとなくの、説明ないところの知識、まー知識っていえるほどのものじゃないけど、まあ、なんとな~く、知ってるというか、ああ、こんなだっけという感じを思いつつも、やはり実際映画館で見る体験というのは凄くて、圧倒された。
 客入れ、客出しの音楽かあ、と思ったり、「インターミッション 休憩」が入るんだ、ってびっくりしたし。
 とにかく画面の隅々までことごとく美しく、優雅。クラシック音楽が鳴り響くっていうのもあるけど、なんかあのゆったりとした宇宙空間のテンポなー。ワルツのリズムでシャトルは舞う。
 宇宙船とかほとんど白。宇宙の闇。星の光。月面のグレイ。遠い地球の青。宇宙服が赤や黄色や緑で不思議な感じがした。あれは、見やすさのため? 人間に関するものはカラフルなのかな。
 特に、赤い色が不安になる。白の中に鮮やかだし。
 何より、HALの目。目というかね。カメラ。ただの赤いランプ。なのにあの赤いランプに感情があるように見えてくるし、じっと何度もアップになるただの赤いランプが、ほんとうに怖くなる。凄いよなあ。どうして。

 50年を経て、今見てなお圧倒的に凄いと思えるし、多分より面白く見られると思う。CGが実用じゃない時代になんであんな映画が撮れるんだか。わからない……。いろいろ解説みたいなのを読んだことはある気がするけど、説明されてもわからないし、成立させてるのがまず信じられないほど凄い。
 後続のSFとか宇宙関連の作品に影響与えまくってみんなこういうのやってみたいって思ったのだろうなあという感じがひしひしとわかる。何が凄いか私には何も説明できないけれども、圧倒的、というのはどうしたってわかる。凄いねえ。
 今見に行けてよかった。映画館で見る経験が出来て良かった。満足です。


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映画 「テルマ」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「テルマ」


 凍った湖の上を歩く親子。小さな娘と父親。氷の下で泳ぐ魚。やがて森の中で鹿を見つけ、父親はライフルを構える。鹿を狙い、だが次に狙ったのは自分の少し前にいる娘の頭だった。緊張の一瞬の後、だが銃を撃つことはなく、鹿も逃げ出す。
 女の子の名前はテルマ。大学生になり、都会でひとり暮らしを始める。だが母からは毎日電話がかかってきて、様子を確認される。
 なかなか友達が出来なかったテルマ。図書館で癲癇のような発作が起きる。原因は不明。その時居合わせたアンニャという同級生と親しくなっていく。そして次第にテルマはアンニャに恋をして、その自分の思いに戸惑い傷つく。

 ノルウェーの映画ってことでいいのかな。ホラー、といわれてて、怖いの嫌だ、と思ってたけど、でもこれは死霊がどうこう的なものではなく、超能力というか、んーと、テルマの周りで不思議なことが起き始めるとか、力が目覚めるとか、そういう感じ。あまりびっくりさせられるような怖さはない。
 じわじわと幻想の中に引きこまれるようで、女の子二人の恋がうつくしくて、でも痛々しくて、思春期の女の子だなあという感じがひりひりと伝わってくる。

 テルマの育った家庭は厳格なキリスト教徒だそうで、お酒はダメとか同性愛を罪と思っている感じとか、テルマが自分で自分を追い込むような辛さも多々。水とか炎とか、多分キリスト教的モチーフがある、のだろう、と、思うけど、その辺に関して私はわからないので、なんとなくそういうのあるのかもなあと思う感じ。ないのかもしれない。
 水が、本当に冷たく寒そうで、何度も水に落ちて苦しい。恐怖。

 テルマは幼少期のことを覚えていない。でも明らかになってくると、赤ちゃんである弟を邪魔、と、おそらく感じたのであろう小さなテルマは、消してしまう。はっきりとした自覚はないままに、消して、殺してしまう。
 その、目覚めてはならない力を封じるように、医者である父は強すぎる薬を使った。なんだろうな、精神安定剤みたいな感じなんだろうか。よくわかんないんだけど。
 で、癲癇の発作らしきものは心因性であろう、遺伝かも、みたいなこともあって、死んだと聞かされていた祖母が実は生きていて、祖母もまた痴呆というよりは薬で意識を抑えられているような感じみたい。
 祖母も魔女だったのかな。
 テルマの力、は、父によると、何かを強く強く願うと、その願いを叶えてしまう力、だという。邪魔な人間を消す、というようなことも。
 アンニャとの恋、気持ちを消したい、と強く願ってしまったテルマは、アンニャを消してしまった、と思い、家へ帰る。
 そこで、父にまた薬を与えられるテルマ。でも彼女は父を燃やして消し、家を離れて大学へ戻る。そこにはアンニャの姿があり、二人は仲良く歩き出す。

 って感じで、なんとなく、テルマにとっては自立してハッピーみたいな感じに思えるような終りなんだけれども、でも、何がどこまで本当なのか、幻想のうつくしさの中にのみこまれて冷たい気持ちで見終わった。

 強く願ったら、叶えてしまう力。
 友達が欲しい。アンニャと仲良くなりたい。アンニャが側にいて欲しい。恋、かもしれない。そのテルマの願いがかなってしまう力、で、アンニャの心の本心っていうのは、アンニャの気持ちなんて捻じ曲げられてしまったのでは。それは本当に二人の恋、なのか。テルマだけの思いの押しつけなのでは。
 そう、思ってしまったら、どんな恋も、愛も、ただただ恐ろしい孤独と絶望のような気がしてとてもこわい。力のせいで得た恋なのか、どうか。それはわからないのでは。ただ、恋がかなったと信じて喜びを得る、ことが、できるのか。
 
 赤ちゃんであった弟を失った母が自殺を図ったのか、飛び降りて怪我して足が動かなくなって車いす生活だったのだけど。テルマが家を出る時に、母の足を治して出ていった。母のことは殺さないのか~。動かなくなった足を治せる。それは天使の力のようでもある。
 強い願いの力。
 天使の力なのか、悪魔、魔女の力なのか。テルマの力の使い方次第、かなあ。

 テルマを演じている女優、エイリ・ハーボー。とても綺麗だった。清らかさのままに力を持っている感じ、すごくうつくしかった。
 ホラーで怖かったらこわい、と思って見るかどうか迷ったけれども、大丈夫だった。見に行っておいてよかった。

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映画 「アンダー・ザ・シルバーレイク」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「アンダー・ザ・シルバーレイク」

 17日(水)に見に行きました。

 「「イット・フォローズ」で世界的に注目を集めたデビッド・ロバート・ミッチェル監督」の注目作!とのことですが、私その「イット・フェローズ」を見てないので、どういうものか、よくわからないながら。リンチやヒッチコックなどの引用だかオマージュだか、悪夢版「ラ・ラ・ランド」だ!みたいな煽り文句に釣られて見ました。主演、アンドリュー・ガーフィールドっていうのも勿論目当て。

 ハリウッド。シルバーレイクって地名なんだ。その街で特に何をするでもなく暮らしてるサム。ゲームをし、陰謀論だとかオカルト、暗号大好きダメダメ青年。部屋の家賃を滞納中で追い出されそうな所。アパートの中庭(かな?)にはプールがあって、下の階の住人、若くて綺麗でセクシーな女の子が小さい犬を連れて泳ぎにくる。望遠鏡でベランダからそれを覗いて楽しむサム。セックスする相手はいるものの、その彼女とはマンネリという感じ。
 サラ、というプールで見かけた女の子と仲良くなり、部屋でいちゃつこうとしていた所に同居人たちか帰ってきて、また明日きて、と約束をして別れる。しかし翌日、サムが行くと、その部屋は引っ越しされた後だった。一枚見つけたサラの写真をもとに、消えた彼女を探し始めるサム。奇妙な暗号やパーティでサラの消息を追って、見つけたのは、カルト的な思想だった。地中に埋まって享楽を尽くし、死ぬという金持ち男と共にサラはいる。消えたのは迷いがあるとはいえ、彼女の意志でもあった。

 そんなこんなで、一応、サラを探す話、ではあるけれども、サムの妄想だかなんだか、出会っていく人とかサムが見つけた真実と思うものとか、何もかも全部が妄想ですよ~というようでもあり、まあそういうこともあるのかも、とか、なんとも判断つかない映画。
 ソングライターという謎の老人が、かっこいいヒットソングの数々を実はわしがかいたのじゃ、みたいなのとかさー。歌詞の暗号を解いたら秘密のシェルターに案内してくれるホームレスキングに会えるとか。何? 何のための暗号? サムのため? いつか気づく誰かのため? 別に意味のない気まぐれな遊び、ってことで、でもな~。まあな~。いやサムの妄想なのか。
 と、何もかもに、意味深さがあるのかどうか、ないよ別に、って感じでもあるし、さあこの作品の謎を解け、みたいなものでもあり。
 んでも、リンチほどの凄味は感じないというか、やはり、今の映画って感じなのか、オシャレ悪夢もふんわり軽い、乾ききった空虚な感じ。プールとか海? とか、何度も水に落ちるけど、湿度はあまりない。カリフォルニアって感じなのかな~ハリウッドって感じなのかなあ。
 
 アンドリュー・ガーフィールドにひたすら寄り添うカメラで、アンドリュー・ガーフィールドが普通にダメなだらしなさで、よれよれな感じのもっさり感がだらーんとした気分にさせる。脱いでお尻たっぷり鑑賞させてくれてありがとう(*ノωノ)可愛いよ~。全裸もあるよ~。別にだいじなところは映らないから大丈夫だよ~。もっさりしつつも、やっぱ可愛いし、やっぱスタイルいいし、普通っぽさがとっても魅力でした。好き。
 
 犬殺しって何だったんだ。正直途中眠くなり多分何度か瞬間うたた寝した。私はもうあんまりこういう謎めいたものを深堀するぞーって気力はないので、なんだろうこれ、とぼんやり思いつつ、わかんないけど見てよかったな、ってふんわり楽しかった。リンチに夢中になってた頃とは違うしリンチではないし。
 気になってたので見に行けてよかった。大好き~っていえるほどではないけれども、アンドリュー・ガーフィールドの細やかな演技やお尻を見られてよかったよ。


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映画 「イコライザー2」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「イコライザー2」


前作はチェック出来てなくてテレビで見たのですが、なんか不思議な面白さ。本が好きなセンチメンタル几帳面おじさんが凄腕、という感じで、ヒーロー。でもスーパーヒーローじゃなくて、いや超人的に凄腕なんだけど、でもスーパーヒーローってわけじゃなくて、身近に出会った人のために悪い奴をやっつける、という感じがしっとり良い感じ。
 そんな印象で、2、どうなってるのかなと楽しみに見に行きました。

 マッコール、今はタクシードライバー。タクシーというか、配車アプリサービスメイン? 乗客たちの話にひと時それぞれの人生を垣間見ている日々。アパートではご近所づきあいもしている感じ。前作よりは人間らしい暮らしている感がある。けれども、読むべき本リストにとりくんでいるのは相変わらず。最後の一冊を詠み始めようとしているところ。『失われた時を求めて』。分厚いハードカバーだった。一冊ものかあ。私のイメージだと文庫で何巻にもなってる気が。
 古くからの友人スーザンと久しぶりに会う。かつてCIAで同僚だったのかな。再会を懐かしんだばかりだというのに、スーザンが殺された知らせを受ける。
 マッコールは一人、調査を始めた。

 そんなこんなで、最初から、トルコ行きの列車でのアクション、子どもを取り戻す、なんて派手に始まりつつも、なんだかしみじみと、マッコールさんのこの頃の暮らし、って感じのしみじみした感じが心に残った。ご近所のいいおじさんって感じで暮らしているマッコール。マイルズっていう近所の学生くんと仲良くなったり。タクシードライバーをしつつ世虐げられたものを助ける、正義を実行するって感じ。けどもまあそれ死刑だしリンチだよねえという。

 かつての相棒だった、デイブとの再会。マッコールって死んだことになってたのか。その死(の偽装)によって、チームは解散、それから裏稼業に手をだすようになってとか云々。
 スーザンの死を巡って、最初は安楽椅子探偵かのように、ハッキングだとか残された資料とかから推理していくマッコール。デイブに実働してもらおうとしてたら、実は、デイブが犯人だったのだー。という。
 まあ、ある意味ベタかなあ。マイルズくんと仲良くなったばっかりに、人質にとられるとか。嵐がくる海岸の街で、西部劇の決闘的対決とか。かっこいい。素晴らしくかっこいい。あんまり冷静な理屈とかはかっとばす。

 マイルズくんに説教したり、ちょっとずつ仲良くなるとか、老人の戦争でなくしたと思ってる姉、姉の肖像画、とか取り戻す話を真面目にとりあうとか、マッコールの細やかな優しさがねえ。とても渋くて、なおかつお節介おばちゃん味があって、いいキャラだなあと思う。
ちょっと高倉健みたいなイメージ。昭和レトロな任侠映画みたい。子どもやおばちゃんに優しく、友人を大事にし、敵は殺す。まあ、任侠映画まったく詳しくはないので、なんとなくの個人のイメージなんだけれども。
 
 アクションはもちろん最高にかっこよく、殺しややっつけることの手際のよさはさっすがで凄い。もう、とにかく、デンゼル・ワシントンがいる場面ことごとく全部かっこいい。街も部屋も車の中も、とにかく画面隅々まですべてかっこよく撮られてる。かっこいいの塊で、かっこいいの嵐がくるんだよ。すげえ。マッコールさんがちょっとおちゃらけたりするのも可愛くってかっこいいという。
 デイブんちに乗り込んで、あの幸せそうな平和な家庭、可愛い可愛い娘二人を見て、下の娘の相手をしてにこやかに、去る、去るけどあの恐怖ったらないよねえ。凄い。デイブへの何も言葉にはしてないけれども凄まじい脅しじゃん。でもいい人であるんだよな~~~怖い。すごい。デイブは彼は彼で可哀想だもんなあ。まあ、酷いけど。

 マッコールさんはまたこれからも街の小さな平和を守るのか。守り、殺すのか。新しく本のリストをつくるのか。本を読んで、孤独を抱えてくのか。
 かっこよさに痺れる。しみじみとする。見に行ってよかった。

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映画 「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」


 舞台はアムステルダム。まだ珍しい、うつくしい花、チューリップが大人気で、球根を先物取引? かなんだか、とにかく投機しまくっているチューリップバブルの熱狂がある時代。
 ソフィアは修道院で育った。コルネリスという夫を得て、奥様として暮らしている。だが、やや老いた夫は毎晩積極的ではあるものの、子どもには恵まれない。スパイス商売で裕福であるサンツフォールト家。コルネリスは肖像画を描かせることを思いたち、若い、才気の見込まれる画家、ヤンがやってくる。
 ソフィアを描くうちに恋してしまうヤン。見つめられているうちに恋してしまうソフィア。二人は密会を重ねるようになった。

 画面がほんとうにすっかり絵画の世界で、フェルメールだとか、デルフト派だとか? そういう美術展覧会を眺めているような気分。素晴らしくみんな絵の中の人物みたいで見惚れる。肖像画のモデルをしている時のソフィアの青いドレス。真珠の飾り。日常の時のスタイル、レースなんかも、こういう絵見たことあるような、という気持ちになる。アリシア・ヴィキャンデル、(ヴィカンダー?名前がなんか安定しない)ほんっと絵に描いたように綺麗で可愛くて、あ~夫も若い画家も夢中になっちゃうよねえと納得する~。無垢なる少女のよう。でも大胆にもなれる。目が可愛いし目で語れる顔。声もすごく好き。落ち着いて少し低くて掠れがあって、聞いていたい声。好きだなあ。

 クリストフ・ヴァルツなんですねえ、夫よ。妻よりずっと年上。でも過去には、子どもと妻を亡くした辛い思いがあって、今、ソフィアを大事に思っている気持ちは本当で、悪人ではないんだよなあ。妻に裏切られて、悲しい。

 ソフィアは三年たっても子どもが出来なくて悩んでた所。ヤンとの逢瀬が侍女のマリアにバレて、マリアの恋人はなんか酒場でせっかくチューリップ投機で儲けたお金をとられてやけ酒の喧嘩のあげく、海軍に連れていかれる。海軍??? あんな風にマジで軍人徴兵したりするものなのかなあ。まあ全然わかんないけど。
 で、マリアは妊娠してて、仕事をクビにするならバラす、って言われて。ソフィアは自分が妊娠したことにして、赤ちゃんを産ませる。自分は死んだことにして、この家にはマリアと赤ちゃんを残していく、という計画を思いついて、実行する。
 実行しちゃうんだよ。医者とか産婆さんとか、いろいろ手配よくて、ソフィア、か弱い奥様ってわけじゃないんだな、すごい。まあ元々は修道院育ちで、マリアに代わって家事やったりするのもできないわけないかって思うけど。いろいろどうにか都合よく進んで、マリアは出産。ソフィアは柩に入って家を出る。
 
 そこで残されてた夫が、切なかった。マリアの恋人が帰ってきて、事情を説明してるのを聞いてしまって、怒るでもなくただただ、佇むんだよ。その、姿が、さすがヴァルツさん。とてもとても切なく、よかった。
 
 一度は逃げ出したものの、ようやく、そこまでやっておきながら、ようやく、ソフィアは酷いことをしてしまった、と、思い直して、家に戻りかけるけどもう戻れない。ヤンの所へも行かない。行けない。
 ヤンは、チューリップの球根でいろんな借金チャラにしようとしていたけど、友達? のヘマで球根はなくなり、(玉ねぎと間違えて食べるか??そんなんありかよ~)インドへ旅立つはずがどうしようもなくなり、ソフィアとも会えず。彼女は死んだと思う。

 そして8年後。修道院でシスターになっているソフィア。修道院の絵を直しにきたヤンと、再会。けどまあその後どうしたかはわかりません、って感じ。
 マリアは、コルネリスに家をもらってて、無事子だくさんな幸せな家庭を持っている。このマリアの回想の語りの映画でした。
 コルネリスもインドに旅立って、新たな家庭を得た、みたいな感じ。

 ラストはみんな、いろいろあったけど今はなんとかやってます、という感じで、優しい映画だった。とにかくフェルメール的な絵の世界を映画にしたよって感じかなあ。ベストセラーな原作小説があるらしい。『チューリップ熱』(デボラ・モガー/白水社)か。2001年刊行ですね。ん~ま~本は読まない。
 予告が過激でどーのこーのって評判があった気がする。まあ確かにせっくすシーンはそこそこがっつりありました~。いろいろバリエーションあってよかった。

 デイン・デハーンの目こそがウルトラマリン最高に高価で美しい宝石だよ~と思う。アホ可愛い役だったなあ。可愛かった、けども、けども、けどなんかもったいない感じ。もうちょっと何かくせがあってもいいのでは。けどまああの役柄としてはああいうものか。うん。相変わらず綺麗な目を見られてよかった。

 しかしチューリップバブルみたいなの凄まじい。ああいう感じってリアルなのかなあ。まあ今でもいろいろ品を変えてあるもの、なのかなあ。縁遠過ぎてわからない。そういう歴史の感じもちょっと面白かった。

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