映画 「パシフィック・リム アップライジング」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「パシフィック・リム アップライジング」


15日の日曜日に見に行きました。2D字幕。

前作から10年後。時空の裂け目は閉じられ、怪獣の恐怖は遠くなりつつ
あるとはいえ、まだ復興途中の街。
復興は進んでいるところもあれば、後回しに取り残されている所もある。
破壊された街の残骸の中、巨大な怪獣の骨がごろりと放置されていたりする。

イェーガーの残骸は部品泥棒のねらい目となっている。
ジェイクは、かつての戦いで英雄的な父を亡くした。自分も兵士となって
いたが、今は脱隊し、チンピラまがいにパーツ泥棒をしたりしている。
ある時、まだ少女であるアマーラが自分で作り上げた小さなイェーガーを
見つけ、成り行きで助けようとする。
結局は二人は部隊に捕まる。罪に問われる代わりに、数少ないイェーガー
パイロットとして、二人は軍に入ることになった。


とまあ、そんなこんなで、しっかり続編だなあという始まりでした。
マコが今は軍の偉い人になって登場してた。しかし突如現れた謎のイェーガー
によって死亡。
怪獣はもういないはず。イェーガー同士の戦い!? だがそのコックピット
にいたのは、小さな怪獣だった。何故!?
って何故っていえば、怪獣博士の一人が、こっそり怪獣アリスちゃんを
匿っていて、心をのっとられていたのだー!タイヘン!

中国企業が、無人で動く量産型イェーガーを売り込み始めていたけど、
案の定暴走しますわね。タイヘン。

結構お話盛り沢山で、どんどん展開が早くて、面白かったんだけれども、
なんか勢いだけで突っ走ってて、リアリティラインがどの辺なんだか、私には
うまくつかみきれないままに終わった~。登場人物もいっぱいなんだけど、
訓練生くんたちとかさ、まあなんか、ざっくりキャラ分類はされている感じ
で、なんかこう感情移入するにはテンプレ書き割り過ぎる感じかなあ。

ジョン・ボイエガが一応主人公か。偉大な父と確執抱えたまま、父は自ら
犠牲になり。俺は父とは違うぜ、ってチンピラしてるけど、地球の危機には
また戦うぜ~。って。まあ、これもすごいテンプレ感。でもちょいやさぐれ
なボイエガくん可愛くてよかった。

ハンサムでセクシーなネイト。スコット・イーストウッドか。ほんっと
ハンサムでセクシーで真面目だけどいいヤツで、とってもよかった。
しかしこれもライバル的ないいやつテンプレな感じ。
でも二人で基地のキッチン的な所? でアイスクリームもりもりに作って
食べるジェイクと、なんだかんだいいつつ、アイス上だよとか教えてやる
ネイト、そういう二人なのか~という感じはよかったなあ。好き。
しかしあのあとちゃんとアイスを冷蔵庫に戻したんだろうな。溶けちゃうぞ。
ってそういうのが気になったりw

んで。
まあ、お話はともかく。
イェーガーいっぱい~!戦うぞ~! 昼間のバトルたっぷりで、凄い、
さすが。ハリウッド~!かっこいい~!どっかんどっかん街が壊れる~!
巨大ロボット同士のバトルも、怪獣とのバトルも、たっぷり堪能!
やっぱかっこいいよね!

物凄くエヴァみたいな感じが多々。無人量産型みたいな白いイェーガーが
暴走しちゃうとか。
あのオレンジですらっとしたやつとか走るの早くてすごい。
というか最終決戦、日本で目標は富士山!
しかし君たち、東京経由で富士山に行こうとしないでくれ、って、ちょっと
笑っちゃいました。まあ、いいんだけど。近未来SFなわけで、今の日本と
地理感覚が違うんだってことだとしても、まあ、そっか、そうかもしれない
けれども、でもさ~。静岡あたりから行くべきなのでは。

ま、そんなこんな、いろいろと、話がざっくりしてるなあとは思ったけど、
まあ、それはいっか!いいよね!イェーガーバトルかっこいい!

うっかりまた時空の裂け目が開きかけたけど阻止できたし。
怪獣に精神のっとられてた博士も確保したし。
今度は俺達が行く、みたいに言って終わったので、時空の裂け目越えて
人間が怪獣の世界に乗り込んでいっちゃうぞみたいなことが、ひょっとして
もしかして続編とか考えてるとしたら、ある、のかなあ。わかんないけど。

怪獣博士はコンビで可愛いので、なんとかまた二人仲良くやっていける
ようになってほしいなあ。

ツッコミどころというかお話はものすごくざっくり感!って思ったけれども、
さっすがすっごいな~と、楽しかったです。

|

映画 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」


*ネタバレしてます。


映画 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」


4/11(水)に見てきた。
原題「Darkest Hour」
そういう感じ。ヒトラーから世界を救った男とゆー副題はなんなの。

ゲイリー・オールドマン主演。アカデミー賞とった。そっくりさんメイク
も凄くてこれもアカデミー賞とったの納得。

1940年、5月。
チャーチルは国王ジョージ6世に任命され戦時下に首相となり内閣をつくる。
ヒトラーのドイツ軍はフランス、ベルギーを侵略。
英国の陸軍ははダンケルクで包囲されている。
ドイツとの和平の道を探る外相。だが、チャーチルは降伏しないことを選ぶ。

という感じの歴史の物語。
だけども、この、地続き感。第二次世界大戦。辛い。。。
「英国王のスピーチ」と「ダンケルク」と、続けてこの時代、この時期の
映画をみてきてて、これ、が、政治側って感じか。

渋いし上手い。確実に。しかもチャーミング、可愛いなって魅力も出して
きてるのずるいわ。チャーチル、そっくり具合とか、裏ピースとか、
多分もっと歴史や人物知ってるとああ、あるある、ってなるんだろうな。
あんまり知らなくても十分面白くみられた。

ジョージ6世って愛されてた国王なんだろうか。今回演じてたのは
ベン・メンデルソーン。可愛くて素敵王様だった~!
チャーチルのこと怖いとか嫌いとかなのに、ちょっと仲良くなっていく感じが
すごくよかった。

画面全体が物凄く絵画。完璧。光と影。
議会とかさー、家庭でも街角でも、素晴らしくかっこいいの。特に宮殿。
国王とチャーチルのシーンはほんっとに豪華さも最高で素晴らしい。
美術館で眺めてるかのような気分。ああいう重厚さがあるのほんと凄いなあ。

チャーチルのタイピストとして雇われ、最初は泣いちゃう感じだったレイトン嬢
が可愛いなと思ったらリリー・ジェームズだった。可愛いわ。
彼女とチャーチルのシーンは可愛さいっぱいだった。
ゲイリー・オールドマンの目がねえ、やっぱり、すごい、語れるし可愛い。

映画で描かれるシーンは就任して一ヵ月くらいのピンポイントで、
ネバー!って盛り上がってしまうし、ダンケルクの撤退が奇跡的に成功
して盛り上がりがあるんだけど、でもこのあと終戦まであと5年。地獄だろ。
ダンケルクから敵を離すためにカレーの部隊4千人には、死ね、と、
いくら激励の電報送った所で、お前ら見殺し、っていう。ほんと、そういう。
戦争なんだ。

全体的にとても抑制してるし、渋い。決して屈しない、っていうのは
かっこいいし盛り上がるけど、そういうヒロイズムはダメ、って劇中で
いうし、和平交渉を、っていう話もある。
今、私はヒトラー最悪ってわかるしアウシュビッツとか知ってるから、あの
ドイツ軍と和平とかありえないって思うけど、まだその現場では、そこまで
ではないんだけど。けど、でも、ドイツ軍最悪感はあるよなあ。うーん。辛い。

とにかく映画として凄い上手い、しかもかっこいい面白い可愛い、って
なるんだけど、なんかこう、今の現実とか実際の歴史とか、いろいろと
思う事多くて、すごく、見ている最中も見終わってからも、ううわ~
めちゃくちゃよかったから逆に辛い、という、心めちゃくちゃにされる。

「ダンケルク」のあの撤退とか見たしなあ。
まあ、それもこれも映画だけれども。
映画で、ドラマで、かっこいいんだよ。よく出来てるお話なのだ。
だけど、凄い、リアルに迫ってくるものもあって。

見応えあって、よくて面白くて可愛くて素敵だった。けどとても苦しかった。
すごいなあ。

|

映画 「レッド・スパロー」


*ネタバレしてます。


映画 「レッド・スパロー」


4/7(土)に見に行った。

ドミニカはバレリーナ。だが嫉妬からのアクシデントで足にひどい怪我を負い、
生活が一転するしかなくなる。病気の母の治療、住居もバレエ団に頼って
いた彼女に、叔父が助けたいと申し出て、仕事を頼む。
ロシアの諜報活動に協力することになったドミニカ。
「スパロー」というプロになるための訓練学校で優秀さを発揮するドミニカ。
内部の裏切り者を探すため抜擢され、CIAの諜報員に接近する。


そんなこんなの、スパイもの。ハニートラップに利用される悲しき女スパイ、
みたいなことかと思わせられるような感じだけど、裏切りにつぐ裏切り、
復讐というか自分が生き残りのし上がるために使えるものは全部使う、利用
して陥れる。ほんと彼女は叔父さんに似て、叔父さんよりも優秀。

女スパイか~。と、それほど見るつもりではなかったんだけど、バレエダンサー
である彼女と踊るのがセルゲイ・ポルーニンだとう!?と知って見に行った。
出番、って、でも一瞬かなあと思ってたのだけれど、一瞬っていうよりは
もうちょっと出てたね! 踊るシーン、まあ勿論ほぼドミニカの引き立て役、
一回だけジャンプがあったわ~!
しかしそれ、彼女を怪我させて陥れるっつー。ダメ男だった。ドミニカに
嫉妬した女とデキてるダメダンサーよ。きゃ~。ダメ男ポルーニン~。
綺麗だった。眼福。満足。

ドミニカちゃんは強くてクール。最初こそ利用されてしまい、だけど
くじけない。さすが自分を怪我させた相手いきなりボコるプリマ。
でもやっぱ最初は弱気なところあったけれども、どんどん覚悟決めて
いって、ママの可愛い娘でありながら叔父さんのことも陥れて、利用して
自分がのし上がる。

裏切り者は誰だ。って、まーやっぱジェレミー・アイアンズですよね。
妻を愛する男だね。さすが。

CIA側の男が、アメリカのハンサム男みたいに言われてて、それが、ちょっと、
えっと、そんないうほどハンサム男??? と。でもまあそういうジョーク
なのかな~私が好みじゃないってだけかな~。

う、裏切り? いや違う? やっぱ裏切り?? と、終盤どこからどこまで、
どうなのってテンションあがる。面白かった。まあ、そこそこに、かなあ。
何かとゴージャスで見応えあったし拷問とかもけっこう凝ってるな~と
いう感じだったし。見に行ってよかった。

|

映画 「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」


*ネタバレしてます。


映画 「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」


4/4(水曜日)昨日見に行きました。


宇宙ステーションアルファ。巨大な構造物となったそれは地球の重力圏を
離れ、人類のみならず、宇宙人との交流の場となっている。
美しい星、海。真珠を採って暮らしている平和なミュール人たちの空に、
戦艦が落ちてくる。星が壊滅するほどの惨事が起きた。

時は流れ、様々な星、種族の集う場所となったアルファ。その政府エージェント
であるヴァレリアンとローレリーヌは変換器と呼ばれる生き物を密売人から
取り戻す任務についた。
報告に戻ると、アルファの中心部に観測不能な危険地帯ができていた。
謎の攻撃を受けるアルファ。最高司令官が攫われて、警護のヴァレリアンは
後を追った。


リュック・ベッソン監督でクラシカルなSFっぽくて、主演にデイン・デハーン!
わくわく!

と見に行ったわけですが。
始まりにBowieの「スペース・オディティ」が流れ、それはとてもかっこよく。
素晴らしい始まりですが。
ですが。
シンプルに楽しかったですが。ですが~。

お話が、なんていうか、あるあるすぎるというか。
なんか名作コミックが原作らしい?
それでかなあ。多分そのものとしてはオリジナルな感じがあったのだろう
けれども、今となっては同様なものがごまんとあって、なんかこれ、まあ、
そうだね、って既視感が募る。

それでもビジュアルはとっても綺麗でさすがだし。
デハーンくんがチャラいわ~~ってだけで楽しかったけど。
うーん。
私が今12歳くらいで、SF始めて見る!映画館で映画見るの2回目!とか
だったら、すっごいもっともっとすっごい楽しい!!!面白い!!!
ってなるのにな~と、残念で勿体ない気分どっさり。
うーんしかし。
せっかくのデハーンくんを。もうちょっとなんとか、うーん。
お話もぎゅぎゅっと詰め込まれ過ぎというか。テレビシリーズ全24話
くらいで見たい感じ。う~ん。
結局黒幕は最高司令官だろ、とか、爆破までタイムリミットがーって
ハラハラ!とはいえ、ぎりぎりなんとか間に合うんだろ?って思うし。
ローレリーヌとヴァレリアンはくっつくんだろ?ってまあ、何かと思った
とおりになるんだよなあ。キャラの魅力に入り込むにはやっぱこれだけ
では足りないと思うし。うーん。

見に行ってよかったし楽しんだけど、どーもなんか、勿体ないなあという
気持ちが残ってしまいました。

|

映画 「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」


*ネタバレしてます。


映画 「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」


3/31(土曜日)に見に行きました。

1971年。
ワシントン・ポスト紙は株式上場しようとしている所。社主のキャサリンは
経営者一族。夫の死後仕事を引き継いだものの、周りからは軽く扱われていた。
編集長のベン・ブラッドリーは報道と正義、特種を求める男。

NYタイムズがベトナム戦争に関して長年政府が嘘をついている、という
大スクープを掲載した朝、ワシントン・ポストは大統領の娘の結婚式が
トップ記事だった。
遅れをとってはならないと、記者たちに葉っぱかけるベン。
そして、政府からの圧力でNYタイムズが発行差し止めになった時、機密文書の
コピーが手に入る。
この秘密を、記事にして発行するのか、どうか。
国家機密を漏らす、法廷侮辱になる、さまざまな罪に問われる可能性が高い
そのリスクに、キャサリンの決断が問われる。


スピルバーグ監督。主演はメリル・ストリープにトム・ハンクス。
報道の自由。権力の乱用、告発。
んもう絶対上手い、すごい、渋いかっこいい面白いに決まってる。と思って
見に行って、ほんっとにやっぱり上手くて凄くて感動した。手堅いわ。

ベトナム戦争に勝ち目がない、戦果が上がらないということがわかって
いながら、アメリカが負ける撤退するという不名誉を認められない政府が、
大統領たちが戦争を長引かせ泥沼になっている。ということをジャーナリスト
が暴く。

家族経営のポスト、ローカル新聞って感じだったらしいポスト、が一気に
名を上げるってことで、実話ベース、で、アメリカだったらもっといろいろ
わかる~みたいな話かなと思う。私はすみません、あんまりよく知らない。
けど、この映画の最後の、あらあらあれなんだっけ、ウォーターゲート事件?
ってそれもちゃんとは知らないけど、みたいな感じが。
アメリカにもっと詳しければもっとぐいぐいくるんだろうなあと思う。

それでも、メリル・ストリープがねえ、演じる、キャサリン、ケイがほんと、
ほんっと単に生真面目に普通に上流階級の奥様、って感じがすごくて。
株公開のための準備したりスピーチしたり。
ダークスーツ着たおっさんたちの中へ一人で入っていく感じ、すごい。
ほんっと、ああいうおっさんたちの世界の中に、ひとりふわっと入って
いかなくちゃいけない感じ。

それでも、家族の、自分の「新聞社」を大事にしている。
それでも、その全てを失うかもしれない決断を、する。
素晴らしかった。

結果、ポストもNYタイムズも勝つし、他の報道も続くし、権力を見張る
ジャーナリズム、っていう構造があって、かっこいい。
でもほんと、よくそんな決断したよなあと、リアルタイムでそんな場に
立つことを思うと震えるしかない。すごいよねえ。

過去であり実話ベースでも映画であり、でもこれ、今の現実のアメリカ、
へと突きつける映画なんだよなー。
こういうのほんっとさすが。
メリル・ストリープがスピーチしてたこととか、ハリウッドのいろいろな
反応とかそれぞれの主張とか、なんか、いろいろとあるけど。
作品としてこういうの作り上げてる、ほんと凄いなと、圧倒される。

これは今見てももちろん凄いけど、10年後20年後、50年後とかに、
社会情勢と合わせて語られる映画になるんだろうなあ。
ほんとにほんとに、さすがです。

|

映画 「リメンバー・ミー」


*ネタバレしてます。


映画 「リメンバー・ミー」

24日(土曜日)に見てきました。字幕、IMAXで。

原題は「Coco」ね。おばあちゃんの名前なの。


ミゲルは音楽大好き。憧れの国民的スター、今は亡きデラクルスのビデオを
何度も何度も見て、ギターをこっそり練習している日々。ミゲルの一家は
かつて音楽家目指してふらっと家を出て行ってしまった先祖がいて、以来
音楽は禁止!な一族なのだ。
でもどうしても音楽が好きなミゲル。死者の日のイベントで、広場で音楽
コンテストがある、それに出てみたい、音楽をやりたい、と、家族と喧嘩
してこっそりデラクルスのギターを盗み出そうとしてしまう。
昔、家を出て行った音楽家になろうとしたおじいちゃんはきっとデラクルス
なんだ、僕はおじいちゃんに似たんだ、と信じて。
だが、そのギターをかき鳴らすと、ミゲルは、死者の国へ迷い込んで
しまった。夜明けまでに生者の世界へ戻らないと、ミゲルはほんとうに
消えてしまう。家族の許しを得るため、ミゲルはそこで出会ったヘクターと
一緒にデラクルスを探し始めた。


あ、始めにアナ雪の短編があって、クリスマスのお話。オラフが姉妹の
ために頑張るけどドジっこだから、みたいな。まあ、綺麗でした。
でも、あんまり、別に、そんなにアナ雪が好きでもないので、ぼんやりと
眺める。
正直「リメンバー・ミー」もすごく見たくて待ってたわけでもなくて、
なんとなく時間あるし今週も映画行こうか、って行ったのでした。
あんまり家族の話とか、そんな、好きなわけでもない。
だけど!
これ凄く良かった。結局泣いてしまった。素晴らしい。そう、家族が大事、
という本当に王道な話なんだけれども、驚き、面白さたっぷりで、思ってた
よりずっとずっとずっとよかった。面白かった!

人は、二度死ぬ、というのはよく聞く。肉体的な死と、その人のことを誰も
覚えていなくなったとき。誰の胸からも消えてしまう時。
そんな、死者の国での二度目の死の恐怖。死者の国から消えると、どう
なるのかはわからない。無、に、なるのかな。
それは、でも、それはそういうものだと私は思って、別に肉体的な死で
すべて終りっていうのでいいけどなーと思うのだけれども。
この映画で繰り返し語られる、家族のつながり、家族の思い出の中に生き
続けること、という願いは、私個人の想いとは違う。けれども、家族、と
いうのに限らず、自分を愛してくれる人、自分が愛している人、を、大切に
思い、ずっと忘れないと思うことは、素直に共感できる。

なんといってもさっすがアニメ!ピクサー!ディズニー!
メキシコについて私は何も知らないけれども、この色鮮やかさ、色使い、
デザイン、メキシコって感じなんだろうなーって思わせてくれる。
素晴らしく綺麗でポップで、骸骨たちもおしゃれで表情豊か!さすが!!

そしてメキシコの街にあふれる音楽。芸術。フリーダ・カーロとか~
まああんまり知らないけど、でも、あ~~メキシコ~こういう感じなのか
な~~ってすごく楽しめる親しめる世界を見せてくれるんだなあ。

ミゲルは先祖であると信じてるデラクルスに会いにいって音楽家になる
家族の許しが欲しい。ヘクターは生者の国へ帰るミゲルに写真持って帰って
もらって、一年に一度の死者の日にあっちへ渡れるようにしてほしい。
最初は互いの利益のための交渉だったけれども、一緒に音楽を奏で歌い
踊って仲良くなっていく様は見事~。

そしてミゲルの憧れ、メキシコの国民的大スター、デラクルスが、実は
ミゲルの先祖ではなく本当の先祖から音楽を盗み殺した悪人だったって、
そんなー!?とびっくり。しかし、死後にそんな、そんなことがわかるって。
でもそれわかって、どうなるんだろうと思ったら、ちゃんと後々に、
デラクルスが歌を盗んだ、というようなことは明らかになって、誤りは
正されたって感じになっててすごい。
こういう作りの誠実さ、上手さ。さすが~。

ほんとうはイメルダだって歌が大好き。ヘクター、ヘクトルっていってたと
おもうんだけど、ヘクトルが家族を捨てて出て行ってしまった、と思った
からこそ、愛が憎しみにーって極端にはしってしまったけれど、ミゲルが
やってきたドタバタで、真相がわかって、ミゲルは家族の許しを得ることが
できる。

ヘクトルのことを生きて覚えているのは、ひいおばあちゃんだけになって、
その記憶は薄れつつあって。ヘクトルが死者の国からも消えてしまう。
その前に、なんとか、間に合って、ミゲル、ミゲル、おばあちゃんの記憶を
呼び起こしてあげてっ。と、ラストのほうでは心の中でミゲルへの大声援
あげまくり。すっかり映画に引き込まれたねえ。

リメンバー・ミー。それは、ヘクトルが愛する娘、ココに歌いきかせて
いた、二人の大切な歌。ココ、それがミゲルのひいおばあちゃんなんだけど、
ミゲルが家に戻れた時、ココおばあちゃんになんとかヘクトルのことを
思い出させようとして、そして、リメンバー・ミーを歌う。
も~~っミゲル、そこで、ほら、早く歌って!!って、もう、そりゃもう
ラスト歌って思い出してってことになるんだろうなってわかってても、
ハラハラドキドキしたし、おばあちゃんが思い出して一緒に歌った時には
もう、もう、涙だーだーにならざるを得ない。
素晴らしかった。

おばあちゃん、ちょっともう認知症きちゃってるかな~みたいな、こう、
ほんとうにしわくちゃながっつりおばあちゃんな顔してたの。アニメで
こんなにもおばあちゃんな描写ってすごいかもと思った。そして、その
おばあちゃんの目に、歌によって表情がひかる、その、その瞬間。
本当に素晴らしかった。
リメンバー・ミー。ココのとパパの大事な大事な歌。大切な思い出。
リメンバー・ミー。パパは家族を捨てたんじゃない。うちに帰ろうと
していたんだよ。
忘れないで。愛しい娘。
原題の「Coco」ってね。ほんと、ほんとそうだね。納得です。

リメンバー・ミーが、アカデミーで主題歌賞とった時には、まだ映画公開に
なってなかったし、私としてはグレイテストショーマンのディスイズミー
なんじゃないの~って思ったんだけれど、リメンバー・ミー、凄い名曲。
ほんっと素晴らしい、映画を見て、映画の中で、もっと最高になる主題歌
だったよ。映画を見に行ってよかった。映画の中でこの曲が歌われていく
変化を見ることができてよかった。
愛しい。


ミゲルの相棒っていうか、懐いてる野良犬、ダンテ。非常に、こいつ~
バカわんこ!ってダメさが可愛いタイプで、魂の案内犬になっちゃってた
けれども、あれってどうなの。ダンテ、死者の国にいっちゃった?
しんじゃった?? ちょっとその辺よくわからない。ん~。
魂の案内のものが、ほんとカラフルでかっこよくていろいろで、ああいう
精霊みたいな感じってどの世界にもいるものなのかねえ。神話的な感じかな。

劇中、メキシコ~な音楽たっぷりですごく楽しかった。
ミュージカルというわけじゃないけど、音楽の力も漫喫。
何もかもが鮮やかでステキだった。見逃さなくてよかった~。


|

映画 「トゥームレイダー ファースト・ミッション」


*ネタバレしてます。


映画 「トゥームレイダー ファースト・ミッション」

3月21日(水曜日)に見に行きました。IMAXで。

ファースト・ミッション、というとおり、今作ではララは豪邸に住むお嬢様
ではなく、街で自転車かっとばし、格闘技ジムの謝礼すら払ってないかつかつ
な暮らし中。元気な女の子ってとことから始まる。

大好きな父が失踪して7年。父の会社を引き継ぐサインをするよう会社を
預かっているアナ・ミラーに求められている。だが、サインしてしまえば
父の死を認めることになるのが嫌なララ。
だが、父が残したものを全て売り払ってしまうことになるよりは、と、
ついに考えを変えて弁護士に会う。父が残したパズル。そこから見つけ
出した屋敷の父の秘密の研究室。そこにあったビデオメッセージから、ララは
父が古代の日本の女王、卑弥呼の謎を追っていたことを知る。


てことで、卑弥呼かよー!?とびっくり。でもまあ、そこはあんまり日本の
歴史とか深く考えずに、なんか遠い異国の古代の女王の秘密~ってことで
楽しい。
インディ・ジョーンズだな~ハムナプトラだな~という、冒険活劇として
単純に楽しめる。前作とかゲームとか知らなくても問題ない。これが始まり。

とにかく!アリシア・ヴィキャンデル最高に可愛くてかっこいい!
元々好きな女優さんで、で、今度はがっつりアクションの娯楽大作って
どういう感じかなあと思ってた。
ほんっとに、すごい鍛えてる身体だし、でも印象としてはほっそりしてて、
しなやかな筋肉って感じで素晴らしい。自転車かっとばすのが似合う!
落っこちる~っていうピンチとかいっぱいあるわけで、フンッ!って気合
いれてジャンプしたりするかけ声が可愛い~。基本的にハスキーな声だけど
そういう時ちょっと高くて割れた声になるのね、可愛い。
諦めない。ジャングルで弓矢で戦っちゃったりするのもめっちゃかっこいい。
最初はちょっとタフな、でも普通に暮らしてる女の子、から、ぐーんと
冒険に立ち向かうの、すごいかっこいい。可愛い。アリシアちゃんの魅力に
改めて参りました。

謎の邪馬台国に上陸して、父との再会を果たすララ。しかしとーちゃん、
いろいろダメだろ~。も~~。再会して感動、だったけどちょっとコミカル
さもあって、すごいわ。

ララのドラマ部分な感じも、さすがはアリシア・ヴィキャンデルで、
襲われて殺されかけて反撃、初めて人を殺してしまった時のやりきれない
感じとか、父との関係とか、微妙な複雑さをふっと感じさせてくれるのが
上手い。

なんだかんだで謎を解いて卑弥呼を再び封じ込め、父を亡くしたけれど
いっそう逞しく生還して。実は巨大カンパニーである父の残したものの
中に、あの敵の組織もある? アナ・ミラーがなんか黒幕?? と、余韻を
残し、ちょっと情けなさそう、胡散臭そうな質屋兼武器屋の知り合いできて、
2丁拳銃構えて、って所で終り。
続編できるかなあ。またあれば見たい。楽しかった。


|

映画 「ジャコメッティ 最後の肖像」

*ネタバレしています。


映画 「ジャコメッティ 最後の肖像」


ほんとは1月に公開になっていましたが、近くにくるのを待ってました。
監督のスタンリー・トゥッチって俳優さんで、これは監督初なのかな?
上映時間90分。結構淡淡としてて、凄く好き。とても好き。とてもよかった。

1964年。ジャコメッティに肖像画のモデルを頼まれたジェイムズ・ロード。
美術ライター。作家か? パリに滞在していて、帰国予定は3日後くらい。
モデルは半日で終わるから、と頼まれて快く引き受けたが。

終わらない。描きおわらない。ジェイムズを見つめ、描いて描いて、描けない
と苦悩するジャコメッティを無下にはできなくて、2,3日なら帰国を
伸ばしてもいい、と、飛行機の予定を変更。
だが、終わらない。
1週間なら。
そして、描き終わらない。描いて描いて、消して、描いて、完成はない。


ジャコメッティ~。
ジャコメッティ展を去年だっけ、見に行ったし、矢内原伊作の本にも
もえくるったので、映画が公開になると知った時にはすっごい嬉しくて、
しかもアーミー・ハマーがモデルのアメリカ人青年、ってことで、すごく
楽しみにしてました。
すっごくよかった! 大好き!

ジャコメッティのモデルを引き受けるってタイヘンだよねえって、そう、
犠牲者ね、って最初アトリエに行った時に妻に言われちゃうんだけど、
犠牲者だよねえ。美術ライターらしいのに知らなかったのかジェイムズよ。
描けない。もう少し。予定を変更してもらえると助かる。って、それ、
すっごい矢内原伊作も言われまくってたよね。
しかし伊作くんには「美しい」とか褒め言葉いっぱいだったみたいなのに、
ジェイムズくんには、凶悪犯の顔だなとか横顔は精神異常者、みたいな
こと言ってて、ジャコメッティーひどいじゃないの~~って思う。
アーミー・ハマーの顔だよ。アトリエにあるどの彫像よりも完成してる
彫像みたいな綺麗なかっこいい可愛いかわいいかわいい姿形を捕まえて、
ジャコメッティってば~~~。
まあ、本物のジェイムズ・ロードという人のことは知らないのだけども。
今度本を読んでみようと思う。

ともあれ、モデルとして振り回されちゃうジェイムズを演じるあみはまちゃん
素晴らしかった。とても上品、誠実だけどユーモアもある、あくまで
受け身な演技なんだね。美術ライターってよく知らないけどなんかそう
なのかも、って思える。素敵なハンサム、ほんのり高慢。すごいよかった。
ジャコメッティの描きおわらない肖像モデルに、最初は光栄ですって
いってたけど、もうヤダ無理、描いたの消さないでヤダもう無理、って
参ってくのがめちゃめちゃ可愛い。予定の変更続きでNYの恋人だろう相手
との電話で喧嘩になりそうだったり。飛行機キャンセル代もかさむって。
わかる。わかるぞ。
こういうの矢内原くんの本で読んだやつ。

そう、その、矢内原伊作もちょこっとだけ登場してた。遊びにきてた感じ? 
妻アネットの浮気相手っぽかった。ええええ~そうなのかなあ。
まあわかんないしどっちでもいいけど。伊作~っていってもジャコメッティ
がまったくそっけなくて、えええ~~~あれ~~???って思ったり。
ほんのちょこっとのシーンだったけど私の心では大騒ぎだった。

ジャコメッティも娼婦に入れあげてるしアネットにも浮気相手がいるぞって
感じってことかなあ。

自由奔放、芸術とかどうでもよさそうな娼婦カロリーヌにハラハラしたり
うんざりしたり。でも彼女が今ミューズなんだなあっていうのもすごく、
よかった。

ジャコメッティについて何を知ってるでもないけど、わかんないけど、
演じているジェフリー・ラッシュ、凄い。これ完全にジャコメッティだろ
ってそっくり、な、気がする。写真とかしか知らないわけだけれども。
そういう、ジャコメッティ、生きているうちに成功してる芸術家、
その人物ってほんとうにはわかんないんだけれども、でもなんか、こう
だったのかなあ。なんかつい人が引き込まれちゃってたらされちゃうのか。
風邪ひいたかなんかで弱った時のしょぼんとしたおじいちゃんっぷりとか、
絵に、芸術に、完成はないって苛立ってたり苦悩してたり、無茶苦茶で
いや~~実際もしも身近だったらタイヘンすぎると思うのに、でも、
魅せられちゃうのかなあって。つくづく映画に見惚れた。

ジャコメッティが描き出したかった、本物って、ジャコメッティが見てる
世界って、どんな風だったのかなあ。完成させられない作品。描けない
と繰り返す目の前のモデルの姿、どう、見ていたのか。
彼の残した作品ほんと好きだけれども、これじゃなかったのか、どう
なのか。不思議だし魅力的だ。大好き。

ジャコメッティが駄目だって、描き直したいって完成に近づいてる絵を
消す前に、塗りつぶすのを阻止しよう、ってジェイムズはがんばって、
なんとか絵を描くことを終わらせる。それがまたチャーミングだった。
塗りつぶしそう、って所で、すっと立ち上がってちょっと体を伸ばしたい、
って、ジャコメッティの方へいって、絵、いいですね~とか言うの。
弟(だっけ)ディエゴも巻き込んで、いいね、いいね、よく描けてる、
って言って、なんか、ジャコメッティもそうかな?ってなって。
可愛い。
なんだよ君たち、すっごい可愛い。いいなあ。すごくすごくよかった。

そうしてなんとか肖像画を描きおわり、ということにして絵はアメリカへ。
個展とかするんだっけ、よくわかんないけど。
ジェイムズもやっと帰国することができる。
また来てくれ、また描きたい、というジャコメッティの手紙?があり、
でも、ジェイムズはもう行かなかった。それが、ジャコメッティが描いた
最後の肖像画となった。


愛人に車買ってやったり、札束、というか金の塊あるのを見せつけたり、
まあ、見せつけるっていうつもりがあるのかないのか、ジャコメッティって。
なんかえげつない感じもあるような。でも天然なのかなあ?
ほんと、わからない。
自殺願望はありまくり~みたいな、でも冗談なのか本気なのかって感じだし。
弟ディエゴとか妻アネットとか、彼を支える人はいて、でもそういう人たちに
たいしてジャコメッティひどいんじゃないの、って感じだったり。
でも、絆があるんだろうなあ。

ジャコメッティの世界をたまたま訪れ関わり垣間見たアメリカ人青年、
という視点の映画で、観客である私も、なんか、なんだこの世界、という
感じを深く味わうことができた。
アトリエの再現とか、もう、ほんと、ジャコメッティって~こんな感じかあ、
って思ってしまう。
なんだか無茶苦茶な世界を、心酔するでもなく非難でもなく、見つめる
ジェイムズのクールさ、素敵。いい距離感だった。

アーミー・ハマーの、毛穴まで映すぞっていうドアップがいっぱいで、
すごい、かっこよくて、綺麗で可愛くて。アーミー・ハマーの魅力を堪能。
ジェイムズはゲイなんだねというのがさらっとわかるんだけれども、
きちんと丁寧にいつも身だしなみ整えてる感じとか、が、そうかなあって
ニュアンスがあるといえばあるかな。
そんなこんなもとにかく、ほんと、アーミー・ハマーとてもよかった。
モデルするのに疲れてちょっと逃げ出すのを見つかって手をひいて連れ
戻されるのとかすんごい可愛かった~。ジャコメッティとの身長差~~。
散歩してお喋りとか、いつものカフェでいつものメニュー、に、カフェの
人達が慣れ切ってる感じとか。リアル「ボナペティ」を聞いた^^素敵。
そういう街や景色の中の、ジャコメッティとジェイムズ。
最高です。

思い返しても隅々まで、なんだろうすごく、噛みしめたい良さに満ちて
いた。ジャコメッティというキャラクターの良さ。美術の良さ。演じる
俳優たちの良さ。大袈裟さのない映画全部の良さ。
見に行けてよかった。大好き。こんな風にいろいろと自分の興味が繋がるの
すごい楽しい。
あ、そうだ、ディエゴとジェイムズが雑談してる中で、今本読んでるんだ、って
ディエゴが読んでる本が『寒い国から帰ってきたスパイ』だってよー。きゃ~。
君はスパイかも、って言われて僕はスパイです、みたいに言ってた、ジェイムズ。
あみはまちゃん~~~コードネームアンクルもかけてる小ネタなのかなあ~
わかんないけど~~。なんかそういうちらっとしたシーンにも萌えた。素敵。
今この映画があって見に行けて、幸せです。

|

映画 「15時17分、パリ行き」


*ネタバレしています。


映画 「15時17分、パリ行き」


クリント・イーストウッド監督作品。
ッツても別に私監督ファンってわけじゃないんだけどな。でも、なんか、
この老年の俳優にして監督の名前にはもう否応なく迫力がついてるよね。


アメリカ人の若者三人。アンソニー、アレク、スペンサー。三人は幼馴染。
アレクとスペンサーは今は軍人。アンソニーは民間人。
彼らは、パリ行きの列車がテロリストの銃弾にさらされる危機を防いだと
いう勇敢な行動をとったのだ。

そんな彼らの幼馴染時代から、軍人への憧れとか、その後も友情は続き、とか、
ごくごく普通に成長していった姿が描かれる。そして列車での出来事が
時折フラッシュバックのように挟まれる。

子どもの頃のアンソニーとアレクは、ADDだっけ、なんか、落ち着きのない
子どもみたいな、学校生活をきちんとできない、みたいにされてたりした。
シングルマザーということで偏見もあったような。
アンソニーと出会って、三人でサバイバルゲームごっこに熱中していたり。
軍人かっこいい~っていう憧れが子どものころからあったのね、みたいな。
三人ずっと一緒ってわけにはいかなくて、転校や引っ越しがあってそれぞれ
別になる。
そして、大人になって、軍隊に入った二人と、そしてやっぱり仲良しな一人と。

スペンサーくんが多分一番活躍した人で、人を救うパラシュート部隊?
になりたい、って、ぽっちゃり体型を変えるべく頑張ったり体力アップに
励んだりして軍隊へ入るんだけど、視力的な問題っつーか、奥行認知?
に問題があるとかで、希望の部隊には入れない。
人を救う、ってことで、戦闘部隊じゃなくて守備的な訓練をいろいろ受けて、
でもいまいちそれってモチベーション上がらないな~みたいな。

アレクは前線に出るけど、まあ警備員みたいなもんだよ、退屈~って
言ってる感じ。
とはいえ、戦場の緊張感はあるよねえ。

そんな彼らが休暇でヨーロッパ旅行しよ~ぜ~って、イタリア行って、
ドイツ、アムステルダム、って行って。パリはやめとけとかかなり言われて
たけれどもも、まあやっぱせっかくだしパリにも行こうぜ、って、乗った
列車に、テロリストが乗ってきた。という。

この事件そのものは2015年か。その事件のニュースを覚えてる。
映画かよ、映画化決定だな、って感じは聞いた時からあったし、それが
ほんと実際、出演者も本人で、ほんとに映画になったのかーってびっくり
するね。しかもクリント・イーストウッド監督よ。

これが、ほんとに、すごく、淡々と普通の男の子たちの成長の姿だった。
子役こそ使ってるものの、今の彼ら本人が、演じてる、いってみれば再現
ビデオなんだけれど。
子ども時代とか、かつての祈りの言葉とか。
充分にドラマチックに演出はついているし、やっぱこれは映画だなあって
思うけれども、事件の本人がやってて、ほんっとその事件に遭遇するまでは
ただ単に軍人になってる幼馴染みとの休暇旅行っていう、観光~とか
旅先で女の子とご飯食べた~とか、クラブで弾けて二日酔い~~~とか、
ほんっと普通なんだよねえ。

でも、テロリストという異物が乗り込んできて、銃が発射されて。
撃たれた人がいて、それに遭遇した、スペンサーくんたち。

そこで、行動するかどうか。
彼らは、行動できた。

テロリストは一人だった。
でも銃を持ってた。弾薬はたっぷりあった。
たまたまジャムったけど、ほんと、銃持った相手にいくら軍人とはいえ
丸腰でつっこんでいけるかっていうと。
本当に本当に、物凄い勇気だし、彼らはそこで、行動するしかない、って
さくっと、本当にただ、GO!って行ったんだけど。

一人、撃たれてしまって、スペンサーくんも怪我をして、だけれども、
列車丸ごと殺戮の場になっていたかもしれない危機を、防いだんだよねえ。
本当に。

本当に、本当に、これは凄くて、映画かよってニュースを見て思ったことが
映画になって、それがこんな風に描かれる映画になって。
ラストにはフランスから勲章をうけて、地元ではヒーロー的に微笑ましい
パレードがあって。そういう、この、リアル。
この、リアル。

これが、リアルで、映画、な、こういう世界が地続きな所に生きているのか、
わたしたちは。
と思う。

物凄いことじゃない? 観光旅行してたらテロリストが銃持って殺戮しよう
かというところに遭遇するって。
最初になんかおかしい、って気づいた人が撃たれた人なんだけど、それ、
そういう、疑い持つ世界軸って、すごく、凄い、物凄いことじゃない?

ヨーロッパで、テロが起きてた時期なんだよね。パリとか。ロンドンとか。
そういう、危ない、日常にテロが隣接してた時。
そこで、行動できた、彼らの物語。

スペンサーくんが訓練してくれててよかったなっと。

殊更な盛り上げとかなくて、ほんとふつ~に観光旅行しててみたいな、
ほんとうに今、この世界、の、地続き、世界の中、ってう、淡々とした
描き方、でもすっごくドラマチック、な。
こういう映画になったんだなあって、すごかった。
本当に本人たちっていうのもすごい。乗客のみなさんとかもだいぶご本人
たちらしい、って。すごいなあ。

みんなが携帯、スマホのカメラで撮って撮られてみたいな、今、って感じ
があるのかなあ。しょっちゅう自撮り棒で写真撮ってる旅行だったよねえ。
そういうほんと、「今」な感じ、すごい。

これ、今私は実際の事件の一報があった時をリアルに覚えてての、この映画
鑑賞だったけれども。この映画、10年後20年後、50年後に見られる
時にはどういう感慨をよぶんだろう。
こんなことが本当にあったの??? って、びっくりされるような平和の
中なのか。まだまだこんなもんか、っていうような、殺伐としてるのか。
平和な世界で、あって欲しい。。。

あとどーでもいい感想として、あの列車って新幹線みたいなもの?
そんな気軽に席変わっていいの?? っていうのがちょっと気になったわ~。
席変わってまた別料金払ったのかな、一等車。まあいいんだけどw

ともあれこれ、見に行ってよかった。こういう映画になってよかったなあ。

|

映画 「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」


*ネタバレしています。


映画 「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」


3/7(水)に見に行きました。


外科医、スティーブンはマーティンという少年と親しくしていた。親しい、
というよりは少しぎこちない。食事を共にしたし、高価な時計をプレゼント
したり。自宅へも招待する。妻アナ、娘キム、息子ボブ。豪華な家、幸せな
家族。スティーブンの暮らしは素晴らしい日々のはずだった。
マーティンの父親を手術中のミスで死なせてしまったという秘密さえなければ。


またコリン・ファレルとニコール・キッドマンの共演を見てしまった。
二人ともさすが凄い上手いですし全然別人なので混乱はしません。
素晴らしくかっこいいし綺麗~。ニコール・キッドマンほんと綺麗~。

マーティン役は「ダンケルク」でジョージだったバリー・コーガン。
今作では、なんか、最初はちょっとなんだろうこの子、って感じで、それが
だんだん不気味で、おかしい、狂ってる、の、か?? え? 何??
という風になってきて、すごいわけがわからず、こわかった。スパゲティ
食べてるのがあんな不気味になれるなんて。怖いよ。凄いな。

鹿殺し、は、なんか、ギリシア悲劇?アウリスのイピゲネイアとかが元ネタ、
らしい、とか。生贄にされそうな娘の身代わりに鹿が殺されて救われた、
みたいな感じ、らしい。ちょっとぐぐった感じだとそういうのがあるらしい。
知らなかった。

しかしそれも知らずに見まして。いろいろとモチーフはキリスト教的な
感じがするなあ、というのは感じたものの、キリスト教も詳しくはない、
ので、まあ、ん~そういう感じがする、っていう。。。
韓国映画の「哭声(コクソン)」を連想。あれも、なんか、ええ??わから
ないけど、えっと、ええーっとー宗教的モチーフがいっぱいあるような
気がする、って、見て思ったのだった。
なんかこう不条理な死とか神なのか悪魔なのか、ってわからない感じ。

スティーブンは、マーティンに、父を殺した代りにあなたも家族を失う。
あなたは生き残る。誰か一人犠牲を選ばなくちゃいけない。でないと、三人
とも失う、と告げられる。
信じようとしないスティーブンだったが、まずは息子が、そして娘が、
マーティンの予言通りまず歩けなくなり、どんなに医学的検査をしても
原因不明。やがて息子が血の涙を流し始めると、もう時間がない、と、
目隠しをしたスティーブンは猟銃を構え、縛り付けた家族たちへぐるぐると
回って銃を発射するのだった。

なんか、この。
不条理、っていうのかなんなのか。なんか笑っちゃう、そんなやり方で
死ぬ一人を決めるのか。サイコロとかにした方がまだしも、って思う、けど、
あれ結局目隠ししてるとはいえ、スティーブンが選んで息子殺したって
感じでもあるのかなあ。全くの偶然ってわけでもない、ような。
娘は出来がよくて、妻との会話でも一人選ぶなら息子だ、みたいに
言ってた。夫婦でまだ子どもは持てるから、みたいな。その、最初は全く
マーティンのいう事なんてとりあってないのに、その、呪いみたいなことに
囚われてくるっていく感じが凄い。

夫婦二人とも医者で、冷静で、優秀で成功者で、って感じなのに。
スティーブンはマーティンを攫ってきて監禁、殴りつけたりするけど無駄で。
娘も妻も自分さえ助かれば、みたいになっていって。
一番弱きもの、ボブ。。。。でも犠牲になるならその子しかないな、って、
見てて私も思ってしまうのがほんと怖い。

最後には家族三人でいて、始まりの頃にマーティンとスティーブンといた
ダイナーで、家族、マーティンとすれ違って、終り。
ボブが身代わりの鹿になったのか、と。
リアリティの軸をどう捉えていいのかわからず。
まあ見終わってもわからなかったな。。。こわいわ。面白かった。
ほんっと、バリー・コーガンすごくよかった。

|

より以前の記事一覧