映画 「コンフィデンスマンJP」 と、スペシャルドラマ「運勢編」

*ネタバレしています。


映画 「コンフィデンスマンJP」 と、スペシャルドラマ「運勢編」


 ロマンス編。
 ロマンスって映画タイトルに含まれているのではないのかな。18日(土)に見てきた。

 大きなヤマがなく退屈しているダー子。小魚釣りでもするか、と物色しているところで、大きなターゲットを発見する。香港の氷姫とあだ名されるラン・リウ。容赦なく労働者から搾取しまくる財閥の長である彼女の持つ伝説のパープルダイヤ。ダー子、ボクちゃん、リチャード、そして五十嵐たちは香港へ飛ぶ。

 そんなこんなで、香港ロケしてるのが映画ならではの予算の使い方なんでしょうか。お話としては基本的にはテレビシリーズと同じく。金持ってる悪い奴からごっそりいただくぜ!という詐欺ゲーム。毎度仕掛けが凝ってる、のを、最後には種明かしで振り返って、うわそっからもうすでに仕掛けてたのか~!と、すごく楽しい^^

 今回は、昔、ダー子と組んだことのある恋愛詐欺師、ジェシーという男が絡み、もしかしてダー子はこの男に心奪われたまま!? みたいな感じがロマンス編ですかね~。三浦春馬が、胡散臭くキラッキラなたらし男演じててすごくよかった! 可愛いな~。

 そして黒幕っつーか、江口洋介演じる経済マフィア?な、赤星、だっけ。かつてダー子たちに騙された復讐を企んでいると。実はジェシーは彼のためにダー子一味をまとめておびき出す計画を立てていたのだー。なにー! っていう。ラン・リウがオマケだったのかよ、っていう。
 
 このドラマは演技過剰だし話もそんなわけあるか、そんなうまくいくかっ、って突っ込み満載。だがこれはショータイム! マジで遊ぶぞ!というドラマの中からの大人の遊びの気合がよくて、それに、そこからそんなに仕掛けが!という驚きも楽しい。よくこんな話作ったなあーってなるし、それをこんなに演じて見せてくれてキャストありがとーって思うし、それに見れば見るほど、ダー子もボクちゃんもリチャードも、まさにキャラとして素敵で面白くてかわいくて大好きになる^^ 今回は、まだひよっこ詐欺師としてスパイやってるつもりのモナコちゃんのことも、可愛い、いいキャラだなーって好きになる。
竹内結子もね! ラン・リウが彼女ってのがすでにフェイクだったのかー。ダー子のたてた計画はほんっと経費かかりまくりの、すごい、あの手この手なんだなあ。まさかそこまでやらないでしょ、って所までやってる仕掛けへの金のかけ方が、楽しい。ダー子に協力する子猫ちゃんたちも楽しい。子猫ちゃんになりたいよーって、なるよねえ

 そうしてまんまと赤星からまただまし取っちゃった。モナコちゃんも仲間になった。仲間じゃないし裏切りも自由、って最初にみんな言うけど、そんな風に嘘も裏切りも許す、人情味みたいなのがほろっとまざってて、うまいんだよなあ。この話のそもそものきっかけも、実は最初に子猫ちゃんがジェシーに騙されててって所からで。前田敦子演じる鈴木さんが、ひそかに復讐してちょっとだけ気を晴らす、っていう、ちょっとした泣かせポイントみたいなのが、いい匙加減。

 で、エンドロール後に、アイドル投資詐欺? しようとしてて、生瀬さんがちらっと出る、そのアイドルもどきのメンバーに前田敦子で、AKBファンへのサービスか~って感じ。可愛い。

 キャストみんな最高によくて、楽しく演じてるんだろうなって思う。長澤まさみ、どんどん魅力増してると思うけど、ほんっとこのダー子やってる彼女大好きだ~!かっこいいかわいい。別に全作品見てきてるわけじゃないけど、見るたびにすごい、いい女優になってる~って気がする。アクションもこなすんだよなあ。すごい。ますますのご活躍を、って彼女をおっかけて作品見たくなる女優さんだ。
 東出くんのことを、私はあんまりというかその、すまないが興味ないんだけれども、でもこのボクちゃんやってる東出くんは大好き^^ めっちゃいい。すごくいい。可愛いな~~。
 リチャード小日向さんは、勿論すごくて。「あしたの、喜多善男」すっごい好きだったなーとか思いつつ。やはり別に全作品見てきてるわけじゃないけど、見るたびに勿論違う役で、その役のそういう人って感じになってて、それでも小日向さんって感じがして、すごい。で、リチャードのつかみどころのない、ただのヘンなおじさんとかジェントルとか包容力とか冷たさとか、いろいろすごくありそう~って思わせてくれるの、好きだなあ。

 と、そんなこんなで映画に満足して帰ると、夜に、スペシャルドラマ、新作があるという、この、何? テレビシリーズから映画化! で、その公開日翌日に新作スペシャルドラマって何事。すごい作り方してるなあって、面白かった。なんか映画やってるの? って、連ドラ見てない人がなんとなくスペシャルドラマ見て、何これオモシロイとなれば映画も見に行くだろうし、ってことなのか。一話再放送よりは効果的なのか?? 不思議だ。

 で、見ましたね、スペシャルドラマも。「運勢編」。時系列としては、映画の後、映画エンドロールの前、って所ね。映画を見ててもみてなくても大丈夫と思う。モナコちゃんのことだけ、映画見てないとなんか仲間増えてる? と多少気になるだろうか。私は映画見た後、で見たので、ああ~よかったねモナコちゃんもしっかり子猫ちゃんの一人としてやってくんだな~と思えてよかった。そしてドラマの最後で、次のオサカナちゃんがアイドルプロデューサー生瀬さんか! ってことであのエンドロールか~と思って笑った。

 「運勢編」は、強運でもって詐欺成功させてきたダー子の運が落ちきて、もう駄目だ、と、ボクちゃんやリチャードは離れていく。なのにダー子はますます強気に、一人で危ないヤクザに仕掛けていく、って感じ。ゲスト的騙されちゃう役に、北村一輝、中山美穂、広末涼子とこれまた豪華キャスト。みんなそれぞれにゲスイ悪い奴。このドラマに出るって、役者さん的にもすごくいいんじゃないかなあ。なんか酷い、けど面白い役を、いいノリでやってるんじゃないかな~~~って思う。まあ、北村一輝がヤクザ、でも実は気弱、なのはよくやってる感じかもしれないか。

 ともあれ、運が落ちてきてどん底までいく、ってなれば、自らどん底までいっちゃう、そしてどん底でひどい目にあいましたーと神様まで騙そうってダー子さんの計画がお見事ですし、楽しかった。

 ちょっとだけ、「ホワイトカラー」なんかと似てる感じがするかなあ。ニールも天才詐欺師で、仲間もみんな全員とってもスマート。その無茶な計画も、でもドラマですから! 天才~とかスマートに事が運ぶとか、やっぱ見てて気持ちいいよねえ。ドラマですから! 楽しい。

 これで好評が続いて、またドラマだったり、たまにスペシャルドラマだったり、やってほしいなあ。基本的にきっと楽しい。と思いつつ、けど犯罪ものではあるわけで、もしかして悲劇に転がる可能性も、あり、って、ほんのちょっとだけ思っちゃうのがスリリング。
 ほんっとに。脚本古沢良太、これからも見続けたい。


|

映画 「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」

*ネタバレしています。


映画 「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」


 ルドルフ・ヌレエフ。伝説のダンサーなんですね。ホワイト・クロウというのは、はぐれ者、みたいなことらしい。仲間場ずれの白いカラス。ソ連のバレエダンサー。1961年のパリ公演後に亡命。という事実があるらしい。私はほぼ何も知らないので、実話ベースなのねと思いつつ、単純に一人のダンサーの半生物語として見ました。

 物語は、すでにヌレエフが亡命して。その師であるプーシキン(?)がソ連高官、か、な、政府? 警察? に、亡命の兆候はあったのか、とか尋問されてるような所から始まる。
レイフ・ファインズ監督作品、で、本人はこの先生役で出てるのね。なんだかしょんぼりしてる所から始まって、すうっと引き込まれた。

 ルディ、と呼ばれている。主演はオーディションで決まったという、現役ダンサーのオレグ・イベンコ。さすがダンスシーンもしっかり素敵。目が強くて印象的。性格きついというか、トップであろうとする人はそうなのか、芸術家気質とでもいうのか、わがままって感じのルディの、傲慢さ、強さ、若くてうつくしくて危うい感じ、とってもとってもよかった。

 友達っていうのか先輩っつーかの、ユーリを、金髪にしてるセルゲイ・ポルーニンがやってた。ああ~綺麗に動く~~~。うっとり。

 パリで、一人芸術と向き合う感じのルディ。絵や彫刻、聖堂。そういう中で生きたい、と、子どものころに思い、思い続けてきたという。
舞台で踊れば、人々をひきつけて名をはせる。
 パリの街。パリの夜。パリの友人。ルディの欲しい自由はソ連にはない。それでも、反抗的な奴だと嫌われて、次のロンドン公演の前に強引にモスクワへ帰れなんていわれていなければ、亡命なんてことはしなかったのか。それでも、時間の問題で、そういう行動に出ていたのか。わからないけれども、ヌレエフが自由が欲しくて、ソ連という広大な、なのに窮屈な一つの世界に押し込められているのは嫌だ、という切実な願いはすごく、感じた。

 バレエダンサーとして、先生の妻に可愛がられちゃうとか、なんか、なんなんだ。芸術なのか?? あんなこんなの世界はよくわからない……。
 でもなんだかヌレエフ自身の持つ物語が、とても特別、っていうのは、わかる。生まれたのも列車の中だったという。子ども時代の、子役ちゃんもすごくいい顔、綺麗で、きれいな体をしてて、すごくよかった。

 終盤、このままでは強引に連れ戻される、と泣きそうな彼に、亡命の手助けをするクララ、とか、すごく、スパイものっぽくてハラハラドキドキ。でも本当にこのまま、二度と故郷には帰れないかも、家族がしいたげられるかも、という選択を、あの一瞬、あの一時間足らずの間に決意しなくては、というのは、ものすごく大変なことで。こわいよなあ。それでも、そうせずにはいられなかった。

 時間というか、話は回想がランダムに入り込んでくる、って感じで、んん? これはいつの事なんだ、とわかんなくなったりしながらも、それが重層的っていうのか、ポリフォニー? な、感じで。面白かった。重厚で壮大で、でも淡々としている。見に行けてよかった。好きだったよー。


|

映画 「アベンジャーズ エンドゲーム」(3回目)

*ネタバレしています。


映画 「アベンジャーズ エンドゲーム」

 5日に、3回目見に行った。3D字幕、IMAXで。

 もう展開はわかっている。だから余計に、最初っから胸いっぱい。三度目だけどもまたまだだらだらと感想書いちゃう。
いつものマーベルロゴが出る中に映るのは、インフィニティ・フォーで生き残った方のヒーローたちの姿ばかり。ほんっとうに最初っから、ぐっとくるように見せてくる~。

 そして静かな、平和な、クリントの家族との時間。初回見に行った時には、娘ちゃんが消えた所であの塵になってふわりと消えた、塵がよく見えなくて、何が?? とクリントと同じく思っちゃったけど、けど、あの塵が舞ってるのがわかって、そして、クリントにとってのあの瞬間なわけだ、と、思う。ワカンダでの死闘のころ、クリントは遠くにいて、世界のあちこちではこんな風に日常があって。そして何が起きたかもわからず突然大事な人が消えてしまうという事態だったんだな……。

 宇宙に浮かぶトニーたちの船。トニーはネビュラとなんか、手作りの折り紙かなんかの三角のコマ?を、はじいて手で作ったゴールの枠に入れる、っていうゲームをしてる。トニーがルール作って教えながらって感じだったのかなあ。ネビュラはコマをがっと手でつかんじゃったりして、そういうのはダメって教わりながら、ゲームして。ネビュラ、ちゃんとルールに従ってお互いピシピシ弾きあって、ゲームに勝つ。「楽しい?」ってトニーに聞かれて、「楽しい」と答える。「フェアゲームだ」ってトニーと握手。も~~~さ~~~。あのネビュラがさ~~~ちゃんとゲームのルールを守って勝って楽しいって。すごい。トニーがちゃんと大人だなあって思うし、ネビュラが本当に変わってきたんだなってすごく、思う。

 後に、過去の自分に、「変われる」って説得しようとしたり、過去の自分を殺す、までできるのは、すごいことで。こんな風に「フェアゲーム」を学んだり、そうしてフェアな中で戦って、楽しい、って感じたりできるようになったからで。
 ゲーム。フェアなゲームは楽しい。でも、これまでの自分、サノスのしてきたことは、フェアじゃなくて、酷い、ということが本当にわかって。そんな風に心を取り戻しているんだなあと思う。ゲーム。フェアじゃないゲームは取り消してやり直して終わらせる、ゲーム。
 ネビュラ、ラストのクイルたちの船にのって、ソーとどっちが船長かって争いを、フェアゲームで決めろ、とかいってて。フェアゲーム、っていうのをしっかり心に刻んで気に入ったんだなーって、うれしい。

 キャプテンマーベルに地球へ連れて帰ってもらってきて。出迎えるキャプテンたち。そしてポッツ。ポッツがみんなより先に外に出てきてるの、あれしょっちゅう外を気にして空を見上げて待っていたんだなあ。
 そして、トニーはキャプテンにキッズを失った、って真っ先に言う。やっぱそれが一番辛いことだった。ポッツがいて本当によかった;;
 
 で、さー。ひとまずの応急手当はしてるんだろうけど、点滴つけたトニーに、何か情報はないか、とか聞いちゃうキャップたち。トニー、キレる。キャップたちも焦ってるんだけど、やっぱみんなひどいじゃない。宇宙をさまよったトニーの心のケアを、もっと考えてよー;;
 でもこの時、トニーがちゃんとキレてキャップに文句言うの最高好き。らいあー、嘘つきって低く絞り出すように言う、あの言い方最高っ大好きっあああああ~~トニー、かっこいいすごい大好き。トニーが文句言ったり喧嘩したりする相手ってキャップだけなんだよな。
 やはりこの二人が。このMCUのトップ、作り上げてきたわけで。トニーが大人になって、子どもを守ったり仲間のリーダーとして頼られたりアイアンマン像がますます大きなヒーローになる中で、キレる相手がいてよかったよトニー。
 しかし倒れちゃうトニー。ほんとにみんな、トニーのこと大事にしたげてよ;;トニーの孤独を思う。
 だから、ほんと、五年後、トニーが普通に穏やかな家庭で、愛する娘を授かっててほんっとよかった。すごくよかった。それでもそれは喪失と敗北の苦しみを押し殺した中での、暮らし。穏やかに、だたこの小さな家庭、家族を守る。それはそれで全然、いい。すごくいい。何も悪くない。そういう風に前に向かって進む、ので、全然いい。トニーはただの優しいお父さんで夫でいていい。それなのに、キャップたちは、真っ先にトニーのところへ来る。
 
 もちろん、量子世界を通ってタイム泥棒したいけどなんかそのための装置開発して、ってなったらトニー・スタークのところへ行くよね。誰よりも天才。なんでも作れちゃうぞって感じ。だけど、だからって、トニー君は大事な人が無事でよかったけど、失ったままの人が大勢いる、ってそんな言い方ないでしょーーっ。トニーだって目の前で大事な人失ってるじゃんピーター坊やをその手の中でさーっ。ほかにも目の前でともに戦った仲間が消えてったの見てきてるんだ。ポッツがいて本当によかったけど、喪失に苦しんでないわけないのに。君の大事な家族、娘がいるってわかってるのに、その言い草はなんだっ。こらスコット。キャップもーっ。
 でも、トニーのところへ来るのは当然、ってトニーだってわかってる。キャップたちが可能性があるならっていうのも当然ってわかってる。ポッツだってわかってる。みんなわかってる。わかってる。トニーはただの男だけど、アイアンマンだから。

 うっかりマシン開発に成功しちゃうトニー。断ってキャップたちを追い返したのに、研究シュミレーション重ねてしまうんだなあ。世界を救いたいに決まってる。ピーターをとり戻したいに決まってる。成功するのは難しい、はずなのに、トニーは天才~というわけで、シュミレーション成功してしまう。
 娘ちゃんに3000回愛してるって言われて、おやすみするのは本当に素敵なシーンで。その言葉をしみじみかみしめるトニーはまったくもってただの父親でしかない。でも、世界を救える男なんだよなーっ。最高にかっこいいけど最高に切ない。

 そのセリフ、実はロバート・ダウニー・jrがホントに子どもから言われたことある言葉だそうで、それを採用したんだってー。最高かな。ダウニーもさあ、その子供に言われた言葉しみじみかみしめて大事に思ってて、それでこういう時に印象的だったことって感じで話して、ってことだったんだろう、たぶん。すごいね。

 で、もう一人の天才博士であるところのバナー博士ハルクは、ハルクなりに努力を重ねてバナーの人格とハルクのパワーを融合させることに成功してる。ちびっこたちにヒーロー認識されて人気あるから、小さな町のヒーロー的な感じで活躍したりしてたのかなあ。まあ、あれ以前から目立つに人気キャラだったんだろうけど。
 タイムマシン開発に取り組んで、微妙~な装置開発する。スコットが年寄りになったり赤ちゃんになっちゃりしちゃって。時を超えるんじゃなくてスコット自身の中の時が変化する感じ? まあよくわかんないけどそれじゃダメだー。

 ということろでトニーが本部に戻ってくる。アウディぶっとばして。キャプテンに仲直りしたい、ピース、って軽い感じに言うのが、彼らなりの照れくささとか、あんまり言わなくても通じ合うというかで、これもまたすごい好き。対等に喧嘩するのもさらりと仲直りするのも。そしてキャプテンに盾を返す。きみのものだ、と。娘がソリ遊びに使っても困るし、って。可愛いんだよな~~~~~。
 そして、目標確認。サノスによって失われた命を取り戻す。この五年、今の生活は何も変えないどんなことをしてでも。生きて帰る。でも、何を犠牲にしてでも、勝つ、という感じ、今度はみんなが暗に自分の命をかける、という決意をしてるんだよね。

 あ、今(5日)テレビでアベンジャーズのエイジ・オブ・ウルトロンやってるわ。これはほんっとエンドゲームへの伏線がいっぱいだったんだなあ。今見るとすごい、ああ~~~ってなるねえ。嗚呼。。。

 で。えーと。過去に戻ってストーンをとってくるぞ、と、それぞれの過去の戦いのある地点に戻ることになって。キャップとトニーと、アントマンとブルースがNYに行くんだよね。この過去に戻るぞってシーンは、過去の時点ではドシリアスなただなかだったりするのに、今裏側見るとちょっとふふって感じの、ユーモア、ほっと一笑い、みたいなシーンになってて楽しい。でもぎゅっとシリアスにもなるわけで。緩急のバランスな~。

 ミスっちゃってさらに過去へ、となる、キャップとトニーとのシーン。信用するか、とトニーが聞いて、キャプテンがもちろん、と答える。うう。冒頭でもう信用もない!みたいにキレてたトニーが、キャップはまだ俺を信じるか?って聞くの、もえる。
 で、1970年で、トニーは父に会って;; トニーの人生の許し、なんだろうなあ。ほんとエンドゲームは、トニーの人生の幕引き、というのがたっぷり描かれていた。
 寂しい。
 そりゃまあダウニーが永遠にアイアンマンを演じ続けることはできないわけで、おりる時はくるし、そのことも含めてこのシリーズの構想が積み上げられてきて、こんなに見事にたたまれるとは。一体どこからこの10年って構想されてきたんだろう。10年、って思ってたとしても、その思惑通りに進められるでもないだろうに。ほんと、すごいよなあ。

 無事ストーンを集めて、新たな指パッチンできた! 成功! と思ってからの、サノスがきて大決戦になるのー、よろこびの余韻味わう間がほとんどない容赦なさが、ほんっと。くっそこのサノスめ~~~。酷い。

 ビッグ3とかいう、キャプテンアメリカ、ソー、アイアンマンの三人でまず戦い始めるの、シルエットとかさいっこうにかっこいい!しびれる~!泣く~っ。
 キャプテンがハンマー使ってのバトルになった時からはもう全然涙止まらず。あまりのかっこよさに;; ヒーローものですごいのって、かっこよすぎて涙がってなる凄さだよ。かっこいいよおお~~;;
 戦って、またボロボロになって、それでもキャプテンは立ち上がり続ける。膨大なサノスの軍を前にしても、盾が半分壊されて一人でも、立ち上がる。半分になった盾のベルトをぐっと締めて腕につけて。
 そしたら~~~ストレンジのくるくるサークルが開いて、味方がきて;;
 何度聞いても、あのキャプテンの「アベンジャーズ、アッセンブル」は、うおおおおおおおおお~~~~~!!!!!ってなるよねーーーっ!!!!! アッセンブル、って、叫ぶんじゃなくて、むしろ低く静かに、けど最高に力強く言うんだよーーー。泣くわ。

 トニーのところへスパイダーマンがきて、うっわねえねえ!って感じで一生懸命しゃべるのほんと可愛い。それを見つめるトニーの表情たまらん。で、トニーからハグするの。
 ほーるどおん、って小さく言ってたの聞こえた、と、思う。ピーターと最初に会った頃、車から降りるときハグだ!?ってピーターが喜んだら、ドア開けてあげただけだよーってことがあったので、この、しっかりハグはまたもう、すっごい、よかった。ピーターの方は消えてた間の記憶も意識もないようで、なんかわかんないけど、タイヘンだ。なんかわかんないけどトニーさんがハグしてくれた。って感じと、トニーのほうの重みとの差、ね。
 五年。
 悲しみ、喪失、敗北の五年。それでも前に進む。それでも幸せもある。それでも。
 だから、自分の命かけてでも、という決戦になる。ほんと、あれから五年にしたことを、思えば思うほど深く重く凄い話だと思う。

 トニーがストレンジ先生とアイコンタクトして、自分の命をかける、という時、本当に覚悟をきめる間があって、どばどば泣いてしまう。恐怖も未練もたっぷりあるに決まってる。だけど。トニーは本当に、ヒーローになって散った。アイアンマンだ。
 スーツをきててもトニーってただの人間だもの。衝撃に耐えられるわけはなかった。三度目だというのに、やっぱり、あの時、でもでも危篤になったけど回復したってことにならないか? って思っちゃう。

 トニー・スタークは、最初は会社の利益を気にする程度の天才エンジニアで社長、というキャラクターだった。でも武器商人として得る富が間違いだ、となると、やめる、むしろ自分が正しいことをなすために、という風に方向転換するキャラだった。トニーの変化。トニーの負うようになった責任。それってさー、一般人で普通に人間である身に負うには過酷すぎる。
 ナターシャやクリントも普通の人間、めっちゃ訓練積んで超人的に強いしタフだけど、けどまあ人間なところで、すごいんだけど。トニーはアベンジャーズの中でも普通の人間枠としてのヒーローというナターシャやクリントよりもっと期待と責任を負いすぎてるのでは;;とツライ。トニーにはできることが多いから。誰よりも天才で金持ちで、なんだか楽々とあれこれ成し遂げているように見える、見せているから。
 
 最後のビデオメッセージで、タイムトラベルに挑む前夜、ね。やっぱり怖いし、不安だしけどやるしかないし、というのが。トニーだなあって思う。それでもやって、成し遂げるのも、トニーだなあ。希望を託したメッセージあることが救いだった。トニーが望んだとおり、平和な時がきて、再生されるメッセージ。
 10年前、宇宙人がいるってきいても、驚かないけど、これほどとは、って言ってたメッセージ。もう地球は地球だけじゃない、宇宙規模に、家族だ、という話。これほどとは、ってね。トニーが負うことになる責任が、これほどとは。これほど、世界を救うヒーローになるとは。ほんっとかっこいいよスタークさん;;

 改めて、キャプテンが、長い眠りを経て孤高のヒーロー、キャプテンアメリカであり続けた日々って、サノス以後の五年、みたいな感じを一人ずっと生きてきたのかなと思うと、辛い。大事な人はいなくなってて、ただ一人思ってもみなかった別世界に生きている意味とは、ということを思い続けていたのかなあと。バッキーに執着しちゃうなーと思ったし、大事な人がいた時に戻れるならば、と、キャプテンじゃない、自分として生きる、生きられる、となったのも、そうかーと思う。エンドゲーム見てやっとシビル・ウォーで、バッキーを見捨てられないってなってるキャプテンがわかった気がするよ……。それでもトニーに対して酷いよ~;;って思うけど~~;;

 最後のタイムトラベルに行く前、キャプテンはまたここで会おう、っていって消えたので、この日この場所へと、帰ってきたんだなあ。自分の人生を生きて。キャプテンだって、兵士で国のために尽くしたい、ってのはあったにせよ、それでも一人のただの人間であるのはみんなと同じ。

 ヒーローたちも成長する。変わる。世界は変わる。過去の自分は変わらないけど、変えることができるのは今の、未来の自分。
 トニー・スタークは戻らない。ナターシャも。ヒーローにも死はある。魔法がある世界でも変えられないことはある。
 そのことを受け止め、みんなまた、前に進む。ピーター・パーカーくんが心配だよ。一番子供だし。ファーフロムホーム、どんなふうに始まるのか、あの後の世界ってことのようなので、どう、なるのか。ちょっと長いトレイラーが6日に解禁になるらしい、ね? 早く見たい。夏が待ち遠しい~。

 そしてエンドロールで、最後にメインのアベンジャーズたちの、姿。キャストサイン。本当に本当に、こんなにヒーローたちを生きて、演じてくれてありがとう。かっこいいよ。サインが現れるのを見ながら涙涙。最後にロバート・ダウニー・jrで、ほんっと、好き。かっこいい。素敵。かっこいい;;

 永遠に何回でも同じことぐだぐだ言いながらこれまでのシリーズ見直したりしたいかもなあ。シリーズ22作、か、23作? まとめたブルーレイボックス出してくれたら今の私ならぽちってしまうかもしれない。どうなの。シリーズ見直したらあれこれ思うことが倍増で、感動感慨がすごいことになりそう。はー。すごいな。かっこいいって素晴らしいな。大好きだー。

 

|

映画 「名探偵ピカチュウ」

*ネタバレしています。


映画 「名探偵ピカチュウ」

 字幕で見ました。

 とある研究施設。カプセルの中でミュウツーが育てられていた。研究所から逃げた車を追って、ミュウツーがカプセルを破壊して飛ぶ。そして車を破壊した。

 ティムの子供のころの夢はポケモントレーナーになること。しかし今はポケモンに興味はなくただの保険調査員として祖母と暮らしている。ある日、ライムシティの警察から連絡がくる。父が亡くなった、と。

 ライムシティでは、誰もがポケモンを相棒としてつれている。ポケモンとの絆によって人間の健康増進につながる、だっけか。なんかそういうつながりがあるとか。父と疎遠になっているティムは、父が探偵としてポケモン絡みの仕事に没頭していったのが許せない思いでいた。父の部屋で自分のために用意されている部屋でぼんやりしていると、不審な物音が。それは父の相棒だったピカチュウ。何故か人間の言葉をしゃべるピカチュウ。その言葉はティムにだけわかるのだった。

 ライアン・レイノルズがピカチュウの声だって!? 表情なんかもすっかりライアン・レイノルズ!? ってことで予告見てからすごく楽しみにしてた。それにポケモン!いっぱい! それぞれに生々しい~^^ リアルで、でもぬいぐるみで、可愛い気持ち悪い、すーごくよかった!

 ピカチュウ~可愛い~^^ んが、中身は皮肉でおしゃべりですごい楽しい~!
 ティムが、もう働いてる感じか、ってちょっとびっくりしたけど。なんとなくやっぱ少年かな~学生? ってくらいに思ってたから。けど若者だもんねー。父と息子の物語で、すごくよかった。途中から一緒に冒険だーってなる彼女も、キャスター目指してパワーがあって、すごくよかった。可愛いし。

 ポケモンに関しては、私はポケモンGOをのんびりやってるくらいなので、話とかはほとんどわかっていない。出てきたポケモンも全部わかったわけでもないかな。けど、英語だと名前が違う~とか一緒~とか思うの楽しかった。どんどんいっぱい出てくる~怖いなとか可愛いな~とか。いちいち楽しめた^^ バトルもよかったー。ピカチュウが記憶なくしてるとこがあるとかで、戦い方がわかんないーってヨワヨワなの可愛いし。
 ティムと一緒に、父は実はまだ生きているのではないか、って父親の追ってた事件を探るの、名探偵っていうか謎解きミステリっていうか、なんかさすがどんどんわかって話が早い。ピカチュウ名探偵か~? でもまあいい^^
 ミュウツーのパワーで人間を相棒のポケモンの中にミックスしちゃって、新たな進化をするのだ、って健康志向からなかなかのマッドサイエンティストっぷりになっていって、でもなんか話もそれなりにちゃんと練ってるな~けどなんか疑問も?? って思うけど。でも十分面白かったわ。
 ミュウツーがすごい最強っぽかったし、こわいけど、実はティムの父には心許していたのかーとか、まあ、ベタな王道かもだけど、面白かった~。

 最後にはちゃんとめでたしめでたし。実はピカチュウの中に父親の魂が入っていたのだーってことで、ちゃんと父と息子、仲直り。ライアン・レイノルズ出てきて、さっすがかっこよかった! わーい! 大満足!

 単純に人間とポケモン仲良しで一緒に暮らしている街、(ライムシティ、新宿やロンドンや上海等をモデルミックスして作り上げた感じの街らしい。おーあのビルの感じは、とちょっと思ったりも楽しかった)人間にくっついて回るポケモンたちすごく可愛かった~。上映時間97分とコンパクトでぎゅっと楽しめる。真面目にポケモンみんな大事に好きで作り上げてる気がした。渡辺謙さんも渋い警部でよかった~^^。
 ポケGOだけとはいえ、ちょっとはポケモン知っててよかったな。安心のいい映画^^。

|

映画 「荒野にて」

*結末まで触れています。


映画 「荒野にて」


 チャーリーは父親と二人暮らし。引っ越してきて今は学校には行っていないみたい。父との暮らしはあんまり豊かじゃないしまともじゃないけれど親子の仲はいい。父は一応仕事はしてるけど寝る相手をふらふら変えるしチャーリーのことにあまりかまわない。母は幼いころに出て行っていてチャーリーの記憶にない。マージー叔母さんが優しくしてくれていたのだが、父と大喧嘩して12歳のころ以来音信不通だ。

 一人で近所をランニングして、チャーリーは競馬場があるよ、と父に報告する。
 ある日、ランニング中に、トラックのタイヤ交換にてこずっていたデルを手伝って、そのままその日の仕事を手伝って給料をもらった。デルは競走馬を持っている。一時よりは落ちぶれた、とはいえ、まだ6頭の馬を持っている。
 厩舎の仕事を手伝って、お金を得て、馬の世話をするのは好きだ。チャーリーはリーン・オン・ピートという馬と仲良くなる。
 ある夜、父が寝た人妻の夫が家に押し入ってきた。撃たれてしまう父親。入院した父の医療費のためにもチャーリーは仕事に出かける。だが、容態が急変、父はなくなってしまう。
 児童保護施設へ連絡しよう、という医者をふりきって、チャーリーは厩舎へ逃げた。

 しかし足を痛めたらしく勝てなくなったピートは売られてメキシコ行きになるという。デルにじゃあ僕が買う!と言ってももちろん相手にされない。騎手のボニーもとりあってくれない。チャーリーははトラックごとピートを盗み出し、叔母さんのところを目指した。


 チャーリーがほんとはいくつなんだ、と思う。15歳? 16歳? 18とか言ったのは嘘かなと思うけど、ともかく、大人に保護されなくちゃいけない子どもなのは間違いない。
 父は、悪人ってほどじゃないけど、子どもを育てるには向いてない人なんだよなあ。母もそうだったんだろうなあ。叔母さんがいい人で、チャーリーにとっていい思い出で。施設にやられるより叔母さんのところへ行く、というのはわかる。
 そこで逃げ出さないで、ちゃんと、施設なり警察なりに、叔母さんを探して、と頼めばきっと探して連絡とってくれるはずなのでは? 逃げないで。怖がらないで。
 でもチャーリーは逃げ出す。大人なんて信じられないってことなのか。かたくなに心を閉ざし、ピートだけに喋る。馬をつれて、でも自分は馬には決して乗らないで、大丈夫だよ、って馬にいいながら逃げ続けていく姿は、景色もあいまってとても美しい。
 だけど、大丈夫だよって言ってほしいのはチャーリーなんだよ。

 逃亡の途中、少しは助けてくれる人とも出会う。でも、そこでも打ち解けることはできなくて、信じられなくて、居場所じゃなくて、またピートと歩き出す。

 ピートが夜の車におびえて暴れて走り出してしまい、車にはねられたのは衝撃だった。辛い。チャーリーの衝撃と後悔、どれほど深いことか。警察がきて、そしてまたチャーリーは逃げ出す。
 
 ホームレスになり、炊き出しのところで知り合った男が親切、と、思ったのに。なんとか日雇い仕事で得た金を、男に奪われる。
 チャーリーもブチ切れて、男をレンチで殴って金を奪い返す。

 そんな旅の果て、叔母さんを見つけ出すことができて、再会できて、叔母さんにハグされて本当にほっとした。この叔母さんが、昔と変わってしまっていたらどうしよう、って息をとめる思いで見た。
 叔母さんは、ちゃんとした人だった。よかった。チャーリーをちゃんとハグして、ここにいていい? と聞いたチャーリーに、離さないわよって答えてくれる。
 やっと、やっと、安心して眠れるベッドを得て、それでも眠れなくてチャーリーは叔母さんの部屋へ行く。学校に行ける? 刑務所に行っても戻ってこれる? と聞く。もちろん、と、叔母さんは受け入れてくれる。
 チャーリーは悪夢の話をする。ピートが溺れているのに助けられないんだ。と、やっと、泣くことができた。ピートに会いたい、って。
 
 こっちが泣くわ。溺れているのはチャーリー、きみだよ。
 
 静かな、過酷な、だけどちゃんと優しさもある映画だった。チャーリー、そんなに逃げ何で。おびえないで。でも、彼はそうであるしかなかったんだな。

 デルとランチ食べるとき、マナーもなんもなってなくて、食事がきたらすぐばくばく食べて、デルに、母親になんかいわれなかったのかって呆れられたりする。父親には? チャーリーは別に何も言われないよ、って答える。
 チャーリーは学校に行ってたころには、スポーツ得意だったみたい。友達もいたみたい。だけど、今の自分を見せたくない、元気でやってるって思ってほしい、って、連絡しようとはしなかった。誰かにきちんとかまってもらって、せめてもの食事のマナーとか、ちゃんとするっていうことを、教わる家庭ではなかった。
 仕事を与えられたらすなおにやるし、汚れるようなことでも嫌がらないし、逃亡中の塗装の日雇いみたいなやつでも、真面目にやって、たぶん気に入られて、ずっと仕事にこいよ、みたいに言われてた。本当に、素直で真面目で、すごくいい子なんだよなあ。
 もう少しだけでも、父がちゃんとしてくれれば。叔母さんと引き離されなければ。もっと当たり前の幸せがあっただろうに。

 最後もランニングしてる姿で終わった。学校に行って、またスポーツをやるんだろう。これからはまともな暮らしになるだろう。少年の孤独に、やっと安心できる居場所ができたんだと思う。これからきっと優しく強くしあわせな人になるんだと思う。
 チャーリーが出会った人たち。別に悪い人ばかりではなかった。ただあともう少しでも、まともにチャーリーの話をよく聞けたら。けれど、チャーリーの方でも話さないで、逃げるしかできなくて。話せないっていう感じが、もう、辛くて。

 たぶん私自身も、チャーリーに居場所とか安心とか示せないような、人間だなって思う。
 優しくなりたいって思った。
 キャストみんなすっごくよかった。すごくいい映画。見に行ってよかった。

|

映画 「アベンジャーズ エンドゲーム」(二回目)

*ネタバレしています。シリーズのあれこれにも多分なんとなくネタバレしています。ぐしゃぐしゃの自分のためのメモ。


映画 「アベンジャーズ エンドゲーム」(二回目)

 今日は3D字幕、IMAXで見に行きました。綺麗~。音いい~。宇宙の広がりとか迫力~。それに決戦の迫力~~~っ、堪能した。

 二回目なんだから少しは落ち着いて。と思いつつ、もう終盤はずっと、涙がとまらなかった。ストレンジ先生のくるくるが開いて、みんながやってきて。立ち上がり、戦う、キャプテン・アメリカ。「アベンジャーズ、アッセンブル」の声からあとずっとずっと涙ぼろぼろで見てた。かっこいいよ。凄いよ。みんなーーっ;;

 以下いろいろ個人的思うことつらつらと。

 ・トニー・スタークのこと 
私はトニー・スタークさんが好きだ;; アイアンマンが好きだ;; 大好きだ。トニー・スタークは、スーパーパワーを与えられたヒーローではなくて、自分でスーツを作って、自分がヒーローになる。
 兵器開発担当と戦うヒーローと、両方を兼ね備えてる。
 自分がヒーローになることを選び続けてきたのだ。周囲の期待も恨みも一身に引き受けて。スーパーパワーを何か、だれか、から与えられたヒーローじゃない。自分が目の当たりにした事を自分でなんとかしようとして、それが結果的にヒーローになっていく男。
 わりとこう、ガジェット担当とか情報担当とか、戦うヒーロー本人とは別で、相棒とかになったりするものじゃない? けど、トニーは全部が自分担当なんだよなー。タイヘン。誰よりも金持ち。誰よりも天才。普通に人間。実業家。でも、アイアンマンスーツを作り、自分で身にまとい、自分で戦い続けてきた。孤独。

 で、少しずつ、友達ができてポッツとの仲もあれこれしつつ深まって、チームができて、仲間ができる。どっちかというと、嫌な男として登場し、けれどこのマーベルシネマティックユニバースを率いた男。彼が、戦い続け、成長して、だれよりもヒーローとして幕を閉じたのは、とても悲しいけれど、とても、とてもとても、感動して納得の、終わりだった。
 そして、新たなヒーロー譚は続いていく。おしまいの、ハンマーでたたくような音って、アイアンマンの最初に、トニーが急ごしらえアイアンマンスーツ作り出すときの音なんだね。

・スパイダーマン。ピーター・パーカー。
 スパイダーマンファーフロムホーム、が、このフェイズのラストっていうのわかる。これまで予告では楽しい仲間と楽しく旅~って感じだったけど、このエンドからのピーターくんなわけか。目の前でピーターを失ったトニーと対称のように、目の前でトニーを失ったピーターくんなわけだ。
 エンドゲームの終わりの中でも、友達と再会、ハグしてたけど、泣きそうだったものね。再会の感激だけじゃなくて、大事な人を亡くした、少年。あれ、消えてた人たちの体感ってアントマンと同じく、量子世界にいってた感じで、5時間くらいだよってことなのかなあ。戻ってきたとき、ピーターくん、あんまり消えてた時の記憶とかなさそうで、混乱してたらドクターに、おい、5年たったぞって言われた、みたいな感じだった。だから、5年間、消えた人々を思っての時間、っていうのはたぶん彼にはなくて、宇宙いって、うわーってなって、次気づいたら、また大決戦で、スタークさんに再会できた! やった!って感じだったところ、とにかく一生懸命戦って、戦って、けれど、スタークさんが犠牲になってしまった。最後にあいむそーりーって言って涙ながらにトニーを見つめていた。

 ピーターくんは、親もおじさんもなくしてるわけだよねえ。
 健やかホランドくんになってうっかり忘れそうだけど、ピーター・パーカーは辛い過去を持つ孤独な少年、でもある。
 今のシリーズになってちゃんと友達いるしメイおばさんも素敵パワフルだし本人も明るめキャラ、でもちょっとギークとしてイケてないいじめられそうキャラでもある。
 スタークさん大好きっこだもの。
 ショックだよなあ。

 けど、ピーターは若い。ヤング。未来がある。まだ柔軟な心。それに、トニーの意思も犠牲の意味も、何より勝ったということを、受け止め、落ち込むばかりじゃないはず。悲しみを乗り越えられるはず。
 ファーフロムは、ピーターくんがちゃんと悲しみを乗り越えてヒーローとしてさらに生きるという作品になるのかな。がんばれピーター;;

・キャプテンとトニー
 キャプテンとトニーは、時を隔てた双子、というか、兄弟というか。
 キャップを作りだしたのはハワード一人ではなく、国家みたいなこと(なんだよね? あんまキャプテンアメリカをちゃんと把握してない)だけど、ハワードが大きく関わった人物で、トニーは父を奪われたと感じていて。
 立派な優等生、リーダーたる兄と、その兄にかなわない、父の愛を奪い合うかのように我が道をいく弟的なトニー、という気がする。

 スティーブとバッキーは親友。けどスティーブにとってトニーは目覚めた後になるまでかかわりない感じだったんだよね。
 その辺の対立のシビル・ウォーが、あったのだと。思う。トニーのほうがスティーブに対してこじらせる思いが重い、深い。
 それにトニーはあくまで戦後の子だし。兵士じゃないし。実業家だし。キャップはなんだかんだ軍隊育ちみたいな所があり。それも、国家に利用され失望し自由のために戦う、っていう感じかなあ。
 トニーはありえない金持ちだし天才だし、一般人っていうのはなんか違う気がするけど、それでもやはり兵士じゃなく、自由の国アメリカの自由な人間の権利を当たり前に手にしていた。
 兵士として国家のために身を捧げる、みたいな感じだったのだろう、ね、キャプテンアメリカ、スティーブは。そういう自由気ままなトニーと、そりゃ合わないんだろう。
 その二人が、共闘し、信頼を築き、でも信念の違いから決別し。
 そして信頼を取り戻した。その歳月もほんっとぐっとくる。長いシリーズで積み重ねてきたという、二人の生き様なー。泣くやろ。泣くしかないでしょ。


 ヒーローの物語だけどやっぱり家族の物語だ。世界の危機って、大事な人の危機なんだよね。だから、守る。だから、犠牲を出しなくない。自分も生きて帰る。かえってくると信じる。
 単純な自己犠牲はなかった。ヒロイックなナルシズムはなかった。本当に大事な、大切な大切な本当に心から自分の命かけて大切なもののために、どうしてもどうしようもないから、自分より大事な人を選ぶ。その結果としての、犠牲。それは死だけれども、自分の心をまっとうすることなんだと思う。あまりにも悲しいけれど、それが大切なことだから。

 トニーは「アイアンマン」登場時にはナルシストで、自己中で、自慢がすべてホントのことだから余計むかつく、みたいなキャラだった。
 けれど、トニーにも自分よりも本当に大事、という存在ができて、こその、あの選択だったと思う。アイアンマン一作目でした宣言は、みんながアイアンマンって呼んでるのは俺だよ、という宣言だったけど、エンドゲームの最後に名乗ったのは、アイアンマンというヒーローは自分だ。自分が選び、戦い、世界を、自分よりも大事な家族を守るヒーローなんだという名乗りだった。
 トニーは、自分の力でヒーローになった男だ。

 メッセージビデオの録画。映画冒頭ではボロボロのマスクに、宇宙船の中で。最後にはぴかぴかのマスクにくつろいだ姿で。あれは、タイムトラベル決行前夜ってことですね。世界を取り戻す。けれど、失敗できないその作戦の前に、あんな恐怖をやっぱり抱えていたんだな。きっと大丈夫。けれど、それでも、メッセージを残したいってことですね。そして念のため、ね、インフィニティ・ストーンをアイアンマンのスーツにも装着できるように仕掛け作ってたのかーと、思うと、ほんっと、トニーってば;; どこまでも天才。恐怖があるから、万が一までも考え抜いていたんだと思う。

 メッセージビデオ。冒頭のボロボロな時と、終わりのゆったりした時との対称も、トニーの覚悟の最後は、決して悲しみだけではないとう感じがある。絶望ではなく、という意味があると思う。もしも自分が命を落としても、このメッセージが再生される世界は平和になっていて欲しい、平和になっているはずだ、きっと自分たちがそうするんだ、という、希望のメッセージだ。

・5年後、という重みを思う。
 私たち観客はインフィニティ・ウォーから一年待ったわけだけど。でも次の映画できっと世界は救われると信じて、待った一年だった。
でもあの世界では5年。そしてきっと世界は救われるかどうか、なんて、わからない中での、悲しみと喪失の中の5年。
 前を向いて生きねば。という人もいる。そんな世界にも子どもは生まれているし、小さな日々の幸せはあったろう。けれど、深い深い悲しみと喪失の中での、5年。

 ナターシャはそんな中何か方法がないか、と、あの指令室?のチャンネルをいつもあけておく、と、模索し続けていたんだよね。
 5年。
 観客が待つ一年は、わずかながらもその重みを体感するものだった気がする。
 この映画を、リアルタイムで見ることができて幸運だ;;

・ペッパー・ポッツ。
 最初はトニーの秘書だっけか。トニーのパートナー。最初はデキる女、けど結構きゃーきゃーいったりもする感じだったけれども、どんどん女神になっていったなあ。エンドゲームでもまさに女神だったのでは。ありえないほどできた妻~と思うけど、でも、あのトニー・スタークと人生ともにすると腹をくくることができる、それかなり超人的かも。
 トニーの戦いを知っていて、傷つき苦しみ眠れない日々のことをわかっていて。子どもを産んで育てて。トニーがヒーローであることを、もしかしたらトニー本人よりも受け入れているんだろうなあ。死にそうなトニーに涙を見せない。フライデーに生命の状態を聞いて、確かめて。そして、ゆっくり眠ってね、と言えるポッツ、すごい。トニーが眠れない日々を超えてきたことを知っているから。行かないで、って言わない。すごい、強い。女神だよなあ。


 キャプテンが、すべてを終えて、過去へ石を戻しに行く。あの時、ツイッターで見た誰かのツイートに納得した。バッキーは、多分わかっていてあそこで別れたんだ。さびしくなるな、相棒、みたいな感じで送り出してたし、スティーブも、俺がいない間、ばかなことするなよ、っていってたものな。こっちの世界じゃ5秒だか10秒だかで戻ってくるはずだったんだから、俺がいない間、って、その10秒で何するっていうんだよ。
 年老いて戻ってきて。そして多分バッキーより先に死ぬ。残されていくバッキーに馬鹿な事しないで生きろ、ということなんだろうと思う。
 湖畔の後ろ姿を、サムに示して、サムだけに、行けよ、っていうの、もうそれはスティーブなんだっていうことわかってるからとしか思えないよね。
 
 タイムトラベルのタイムパラドックスみたいなこと、は、どうなのかっていうのは。正直あんま細々つじつまとかわかんないし、なんかまあそういうもんなんでしょ、って私は気にならないんだけど。エイシェント・ワンとバナーハルクくんがしゃべってた感じだと、ストーンをもってったままにすると、時間軸が分岐してしまってたいへんだけど、ストーンを使ったあとに、持ち去った直後の時点に戻して分岐をなくす、と、それで元通りです、ってな感じだったので。

 過去は変わらない。それぞれの戦いは起きるし、サノスに奪われるし、また指パッチンされて苦しむ5年間がある、けれども、それに勝利するんだ、ということで落ち着くのかなと。

 スティーブが過去の時間に存在し続けることが、できちゃう、だろうなあ。結構みんな過去の自分に会ってたし、ネビュラは2014年からやってきて二人相対して、自分を殺す、とかまでやってたもの。
 スティーブは過去に戻って、キャプテンのいる世界で、自分はただのスティーブとして彼女と生きていくんだろう。恐ろしい戦いも、サノスの恐怖も、それがなんとか終わる、とわかっていれば、ただ耐える、ということができるのかも。そして、一人戦いの結末を知り、
見届けて、あの時まで生きて戻ってきた、の、だと、思う。盾を次のヒーローに託すために。キャップが消えた!? ってバナーたちが混乱したりしないように。穏やかなしわしわの顔を見せにきたんだろう。キャプテンアメリカ。自分の人生犠牲にして戦い続けた彼が、自分の幸せをつかむことができて、すごい、よかった。泣くわ。
 最後には、ペギーとスティーブのキスで終わるでしょ。どんだけベタな終わりなんですかーって感じだけど、エンドゲームって、そういうレトロな感じがすごくあった。70年代だとか、だよね。スタン・リーのカメオもその時だった。戦争より、ラブ&ピース。
 王道だった。ヒーローは戦い、負けても立ち上がり、最後には大きな犠牲を払っても、勝つ。愛と、希望だ。

 ナターシャの死が、なんとかならなかったのか、と、辛いけど、あれが彼女の選んだ犠牲、彼女が家族を守る方法なのだ、と思うしかない。彼女があきらめずに、5年、ずっと方法を探し続けていたことが、この方法ならなんとなる希望が見えたわけで。
 ソウル・ストーンを手にしてる以上、生き返らせることを試してもダメだったみたいな感じだったよね? ソウル・ストーン戻した、ら、またそれを手にするためには愛する人を手放さなくてはみたいなことになって、どうしても犠牲なしには手にできないのが、ソウル・ストーンてことなのか。その犠牲は戻らない。
 あれってでも、たとえばクリント一人でとりに行ってたら、どーなのか? 愛する人連れてこなきゃダメーみたいに追い返されちゃっておしまいなのか。ん~。
 ほんと、ナターシャが初期からの大事な仲間だったから、ほんと、最終決戦の時にいなかったの、切ない。

・ドクターストレンジ
 1400万通りだかなんだっけ、いっぱいの可能性探っての、サノスに勝つ一つの可能性が、トニーが死ぬ未来ということを、知って、選んだんだよねえ。そりゃ生命の半分より一人の犠牲、というのは、仕方ないというか、わかるというか、なんというかなんだけど。それを、知って、見て、そして、その未来へと、タイムストーンを手放すんだよねえ。

 もともとドクターは超優秀な、合理主義的な、外科医ってことがあるのかなと思う。命を救うためです、とかって腕とか足とか切り落としちゃったり、する選択とか、するかもしれない。もしかして大規模災害とかあれば、もう死ぬからこの人には治療しない、とか、そういうのある。命の選択、というと怖いし高慢のようにも思えるけれども、時に残酷な決断でも、しなくてはならない時には、やる。やるしかない、みたいな。
 トニーが、決戦の時、これが勝つための決戦なのか? とドクターに聞いたら、言ってしまっては可能性がなくなる、みたいに答えたと思う。それは、トニーに、お前が死ね、とは言えない、わけで。ってことかなあ。あの、サノスの手からグローブを奪わねば、という時、トニーはドクターを見て、ドクターはただ一つの方法だ、というように、指一本たてて見せた。その顔も、それを見たトニーも、やるしかない死ぬしかないんだな、って、そういうアイコンタクトに見えた。
 トニーがあのグローブ作ったし。念のためとか万が一のため、とかでアイアンマンスーツの手にもストーンを取り付けられるようにしていたこと。それは誰に頼まれたでもなくトニーがそういうことをする男だった、ということ。そうなるであろうと、ストレンジ先生は見て、信じた。二人の対面はわずかなものだったけれども、深かったんだなあ。
 ドクター・ストレンジ、最高の魔術師。始まりの映画では、ひよっこちゃんでベネたんとても可愛かったけれども、今後はますますクールになっていくんだろうな~。どうなんだろう。また主演作品作られるのか。いろんな作品に切り札的に出てきたりするのか。楽しみだ。

 なんか。
 考えても考えても、まだ延々妄想膨らむ。わかんないこともいっぱい。わかんなくてもいいんだけど。ロキはあれ、あの時消えたけど、どうなの。石戻しにいったから戻ったのかな。キューブの力だからなんかまた別の法則とかあって消えたままだったりする?? うーん。
 あとガモーラ、は。タイムストーンの犠牲だから、戻ってくることはない、んだろうか。2014年から来た方が、生き延びていくんだろうか。最後の、クイルたちの船、少なくともコックピットに姿はなかったけど。ソーと一緒の旅が次の映画になるのかな? ガモーラも仲間になってついてきてる? どーなんだろう。。。

 でも何はともあれ。ロバート・ダウニー・jrのトニー・スタークさんは幕を閉じた。ジャービスとかフライデーみたいなAIに思考コピーさせてたりするのかな?? わかんないけど。けど。スタークさんがほんっと大好きだ~~。ともに生きてきたかのような時間をありがとう。こんな壮大な物語をありがとう。凄いよMCU。ほんっとすごいよ。

 エンドロール。キャストの姿、名前。そして、最初のアベンジャーズのみんなは、キャストのサインが描かれていて、また泣いた。ありがとう。キャストみんな最高だ。みんながこんなにも一つの役を生きて演じ続けてきてくれて、そしてこの物語のいったんの区切りを届けてくれて。すごい、すごく、よかった。みんなうつくしかった。みんな最高だった。最高にかっこいいヒーローたち。大好き。大好き~。ほんとに、見に行けてよかった。二回目見たけどまた見に行きたいなあ。面白かった!!!!!

|

映画 「ある少年の告白」

*ネタバレしています。


映画 「ある少年の告白」


 ジャレットの父は牧師。教会を立派に運営している。母は美しく優しく、父にとって妻も息子も自慢の家族のようだ。
 ジャレットにガールフレンドはいたものの、彼女とは大学入学の時には別れた。大学の寮生活。ランニング友達もできた。だが、親しくなったある日、その彼に襲われる。
 家に戻ったジャレットがホモセクシャルだと知らせるような電話がかかってくる。問い詰める父に、自分は被害者だと訴え、でも、同性愛者であるかもと打ち明けたジャレット。
 しかし父は、教会の長老に相談し、ジャレットに、そんな自分から変わりたいだろう、と、矯正施設を勧める。そして、母に送られて行った施設は、内部での教育は一切他言禁止、グループで語り合い、自分のルーツを見つめ、現在の自分を否定させるものだった。

 実話ベースの映画。ジャレットが施設から離れることができて、大学に戻って4年後に、施設のことを告白記事にして出した、出版したものが原作だそう。
 矯正施設って、実際にあるんだなあ。遠い過去ではなくつい最近。というか今でもあるのか。なんだろうなあ。キリスト教ではやはり罪なのか。子供を愛してるからこそ正しい道に戻れるように、という、気持ち。

 例えば薬物中毒やアルコール中毒のようなものとか。メンタルヘルスな問題とか。そういうことで、生活がままならず治療を、というのはわかる。必要だろうと思う。けれど同性愛は、好きな人の性別、ということを社会が問題視しなければ、別にごく当たり前のことだろう。人に恋する。そばにいたい。セックスしたい。結婚したい。ヘテロなら当たり前のこと、で、別にそれを治療しなくてはなんて誰も思わない。ホモセクシャルであるというだけで何故それを治療しなくては、という方向に思うの。人を好きになる気持ちを、誰かが決めたり認めたりするものじゃない。自分にすらままならないだろう。恋してしまうことは。

 ジャレットは、不安の中で自身もなくて、矯正施設で最初はしたがっている。同じグループでは、まともな男らしいフリをして、したがって演技してうまくやれ、とアドバイスしてくれる子や、とにかく誰とも接触せず、黙々とコースを終えようとするものもいる。
 でも、反省文のようなものを書いて、みんなの前で発表して、指導者サイクスに追い込まれることに耐え切れなくなる。
 規則に違反した、と、葬儀まがいの仕打ちをうけるほかの少年。ジャレットはこの施設がおかしいと、母に助けを求めた。母もまた、ジャレットを受け入れ、彼の味方になる。

 そんなこんなで、ジャレットくんは逃げられてよかった。ジャレットが施設を離れたあと、自殺した少年。そんな風に人を追い込む矯正施設なんて洗脳でしかない。
 指導者、っていってたサイクスはママに何の資格があってあなたは!? と問われて何も答えられなかった。専門家でもなんでもないのか。ただそういう名目で悩む子を集めて、親から金をとって、長く閉じ込めて、儲けようとしているのか。支配欲? 
 後日談的なやつでは、なんとサイクスも同性愛者で今は男性と結婚してるみたいだった?? 自己嫌悪からの行動だったのか。あんまり酷い……。
 
 ジャレットを、なんとか受け入れる努力を父はしたらしい。多分和解してるんだろうなあというような写真が流れた。そして同性婚をして、LGBTの戦いのための活動をしているらしい。
 とてもひどい出来事も。戦うための素晴らしい行動も。あるんだなあ。今もつらいことは世界中でたくさんあって。それでも、世界は少しずつ、よくなる。よくなれると、信じて願っていくよ……。
 キャストみんなの静かな佇まいが素敵で、すごく引き込まれて見ました。見に行けてよかった。

 

|

映画 「シャザム!」

*ネタバレしています。


映画 「シャザム!」


 IMAX、2D字幕で見てきた。

 家族と車に乗っているとき、不意に謎の空間に巻き込まれた子供。大いなる力を託すため心を試されるが、お前はふさわしくない!と魔法使いめいた男に拒絶される。父と兄とに今起きたことを話そうとするが、相手にされない。そればかりかその口論のさなか、車は事故にあってしまう。
 
 ビリーは小さい頃にママとはぐれて迷子になって、そのまま孤児として里親の下で育った。14歳になった今も母を探している。里親からは逃げ出してばかり。新たに預けられた家族は、両親もかつて里子だった、今いるのもいろいろな里子たち5人。だがその家にもなじもうとしないビリー。そして不意に謎の空間に招かれる。そこで、力が衰えたという魔法使いにその名前を言うよう迫られる。大いなる力を託されたビリーは、「シャザム」という名でスーパーパワーを持つオトナに変身したのだった。

 そんなこんなで、見た目はオトナ、中身はコドモ、という、コナンくんと逆バージョンな新たなDCヒーロー! ってことらしい。明るいヒーローものだよ~!ってことだけど。実際明るいというかほんと、君たちコドモだね、というアホ可愛さいっぱい。スーパーパワーがどんなものがいろいろ試してみようぜ!って動画とってはネットにアップしていくとか、ビール買ってみるとか学校さぼるためにオトナの見た目を利用、とか、ほんと。子供がやりそうな感じ~がいっぱい。ムキムキマッチョおじさんなシャザムがまるっきりコドモで、でもパワーはあって、はしゃいでるのすげ~可愛い~^^かっこいいよ~^^

 で、かわいいんだけども。
 みんな里子であるとか、ビリーが母を探し続けていて、里子仲間の兄弟の助けを得て居場所がわかり、会いに行くと、迷子になってはぐれていたことをママはわかっていて。はぐれたときには必死で探したけれど、警察に保護されているのを見ると、自分といるよりいいのでは、と思って。それで離れたのだ、とわかってしまったり。
 ママ、17で結婚したのかな? ビリーとはぐれた時って二十歳そこそこってくらいだったのか。父、夫である男はには捨てられてて大変な時だったらしい。それで。自分が育てるよりもっといい家にもらわれていけばいいんじゃないかとか、子供抱えて育ててっていうのに不安とか疲れとかひどかったんだろうなとか、わかってしまうし。
 そしてビリーも、そんなママの様子を見て取って、いいんだ、元気だって知らせたかっただけ、と、去るんだよ。責めたりしない。泣きわめきもしない。本当のママじゃなくても、ビリーに兄弟ができて家があって、という、救い。

 里子兄弟たちもさ、妹ダーラちゃんがひっきりなしにおしゃべりなのは沈黙が怖いとかで、子供ごごろになんか埋め合わせしようとしてるみたいにも思えるし。反対にすごく無口な子もいるし。スーパーヒーローマニアで、ビリーの相棒になるフレディは足が悪くて杖が必要で、いじめられてて嘘や冗談言いまくりで、それはたぶん自分の弱さとかから目をそらそうとしてることで。
 でもそんなこんなの、まともに考え込んでしまうとすごくヘビーなところを見せつつ、それはまあそんなこともあるし仕方ないし、っていう感じに、さらっと流していく。これ、考えたい人は考えて。こういうこともあるよ、って感じ。けど、まあそれはそうだけどスーパーパワー持っちゃうってすっげ~!わーお~!って単純にアホ可愛くて可笑しい~!って笑って見られる。すごいバランスだ~うまい。

 最初にシャザムに拒絶された男の子はすっかり大人になって、でもあの謎の空間を忘れられず、きっとどこかになんとか、入り口が、と、そういう妄言?同じ体験? した子供を見つける研究のスポンサーになってたりして。ついに扉を開く秘密を得ると、シャザムが封印していた7つの大罪の怪物をを解き放ち、スーパーヴィランとなってしまう。
 シャザムに選ばれた子がいることを知ると、そのパワーも得よう、シャザムを倒そうと、ビリーたちを追い詰める。

 シャザムのパワーは兄弟たちと分かち合えるのだー!ええ~! って、子供たちがみんなスーパーヒーローになって、悪を倒してめでたしめでたしでした^^
 面白かった。最後の最後にまた次があるかな? って悪い奴がさらに悪にひきずられそうになってて、わくわくです。マーク・ストロングのヴィラン素敵だよ~好き!!

 最後のところでは、スーパーマンとも知り合い? 友達になってる感じだったし。エンディングではDCのヒーローたちとも絡むようなイラスト漫画だったし。シャザムもDCユニヴァースの仲間入りってことでしょうか。しかしバットマンがなんか扱い悪くなっすか~あ~バッドマンのおもちゃが大事な武器になったけどさ。やっぱスーパーマンが一番人気って感じなのか。元祖ってことなのか。私はバットマンが好きだぞー。ブルースぼっちゃまがかわいそうじゃないの;;

 この頃のスーパーヒーローものは、孤独にただ耐えるというよりは、仲間、チームがいて、信頼が生まれてこそ、って感じ。この世界にはスーパーヒーローがいる、という世界なんだなあ。そして、スーパーヒーローはパワーを得るだけじゃなくて、ヒーローたりえるには、という、成長、ヒーローになる、という物語なんだなあ。

 まさに、子供たちのための映画。子供たちが、今、生きていること。この世界。でも映画の中に地続きみたいな、世界があって、そこにはスーパーヒーローがいて、ヒーローになれる、なる、子がいて。世界への希望があるということを描いて見せる。
 ダサいスーツで変な名前で、でもそこでヒーローになる、なれる、仲間がいる、血のつながりとかにとらわれないで、家族が、愛が、あるということ。誰もが苦しいし悲しいしたいへんなことたくさんあるけど、希望があるということ。
 ヒーロー映画って、世界がよりよくあればいいのに、という願い、希望を描くものだなあって、すごく、ほんっとすごくこの頃たくさんのヒーロー映画が作られていくことが、素晴らしいなって思う。
 それが全然説教くさく描くんじゃなくて、ほんっとにすっごいエンタメで面白く!おかしく楽しく、そして何よりかっこよく! 描かれているんだよな~。すごい楽しい。
 いや~映画って、ほんとうにいいものですね、という言葉を、つくづくかみしめる。映画って、人類の希望だ。大好きだー。


|

映画 「ビューティフル・ボーイ」

*ネタバレしています。


映画 「ビューティフル・ボーイ」


 ニックはデヴィッドの息子。18歳になる。優秀で大学に6つも合格。書くことが好き。仲のいい親子だった。ちょっとした息抜きにドラッグをやると知って、気をつけろよ、と釘をさすものの、みんなやってるよ、と笑うばかりのニック。
 次第に、もっと刺激の強い薬に手を出し、自分のコントロールを失っていくニック。デヴィッドはニックのために何ができるのか。できることすべてやる、と、専門家に助けを求めた。


 ティモシー・シャラメが息子くん。スティーブ・カレルが父。そりゃ美しい少年だなってことだけど、美しいというか、素晴らしいって感じなんだろう。仲良し親子で、自慢の息子。父の期待に応える優秀な息子。多分本当にみんなやってる軽い気晴らし、ってことがスタートで、そこから溺れていくことになったのは、ニックの弱さなのかなんなのか。

 実話ベースとのこと。父はジャーナリスト、息子くんは脚本家? この酷い状態の時から8年、か、9年を経て、父も息子もそれぞれに本を出したそう。そしてベストセラーになったのだって。映画のプレミアとか記事で、ご本人たちもきていてキャストと一緒に喋ったりしてた。
 薬物依存って、終わりがない。
 映画の終わりにも、ニックは多くの支援者の支えで、8年間クリーンである、と出ていたけれど、その、クリーンである日々を積み重ねていくしかない。

 ニックをつれて、四週間の療養施設へ行ったり。そこから逃げ出した彼を探しに行ったり。何度も何度もデヴィッドは息子を理解しようと、救いたいと、愛していると、手を差し伸べる。ニックが小さいころに離婚したんだね。夏休みとか? 母のところへ送り出す空港で、どんなにパパがお前を愛してるかわかるか、どんな言葉にもできない、すべてだ、すべてよりもっと愛してる、とハグして別れるの。
 それからずっと、大きくなっても、すべて、といってハグするのが親子の習わしなんだよ。
 小さいころのニック、シャラメたんによく似てる子だった~可愛い。
 
 デヴィッドは再婚をして、弟、妹がいるニック。家族の仲はいい。弟たちをすごくかわいがってる。だけども、ニックの満たされない気持ち、というのはあるんだな。自分でもどうしようもない心の穴。

 映画は、説明ほとんどなくて、俳優たちの姿で伝えてくる。こまごましたことはわからないんだけれども、まだ危うい脆い十代の息子のゆらぎを、ティモシー・シャラメはほんとうに繊細に演じて見せてくれる。にこやかに元気な時。ドラッグに溺れてうつろになる時。ハイになるとき。落ち着きなく怒りっぽくなる時。嫌いにならないで、と泣く時。助けてと甘える時。金をくれよと必死な時。自分でももうやめる、立ち直る、立ち直れたはず、というところから、一度落ちるとまた際限なくなってしまう。

 シャラメたん~~可愛いきれい~。もともと細いのにもっと痩せてて、ほんとうに危うくて、きれいで、そこにいるだけで見てるこっちの心臓つかむよね~。
 元気に自転車こいでたけども、ほっそい腰、ああああ~~。やばい(*ノωノ) 可愛かった……。あんな息子がいたらたまらんな。タイヘンすぎる。

 デヴィッドは何度も助けたいと願い。でももう疲れた、と、あきらめそうにもなる。母も助けようとした。依存から助け合うためのミーティングに、ニックも、親も、参加する。
 誰もが、ふとしたはずみで転がり落ちるかもしれない依存の道。

 時間軸がゆらぐというか、時々これはいつの場面なんだ? と悩んじゃうシーンの断片が重なってて、ちょっとわかんない感じもあったけど。ニックは結局大学卒業したの? したかったなみたいな思い描いたシーン? まあいっか。
 たぶん本を読めばあの時どうだったこうだったとかは書いているのかなあ。

 本人だけじゃなくて、家族も友人もみんな泣いて泣いて。辛い。死にかけて、でも助かって、ニックはクリーンな日を今も積み重ねているんだろう。それはもう大丈夫、って油断をしてはいけない危うさを秘めた毎日なんだろう。
 映画は終わるけど、本当は終わりはない。いつか、だれでも、人生が終わる日まで、ほんとうのもう大丈夫、は、ないんだ。切なかった。

 景色も、キャストみんなも、とてもとても美しかった。苦しくて、優しい映画だった。

|

映画 「ハンターキラー 潜航せよ」

*ネタバレしています。


映画 「ハンターキラー 潜航せよ」


 ロシア近海で、ロシアの潜水艦を追尾しているアメリカの潜水艦。 突然、ロシアの潜水艦で爆発が起きた。救助に向かおうとした米の潜水艦にも攻撃が。消えた二隻を探し出す任務に、ジョー・グラスが艦長となって潜水艦が差し向けられる。

 潜水艦ものは密室だから動きがすくなめ、というぼんやりとした印象があったけれども、この映画は、海だけでなく、実はロシアでクーデターを起こそうとしている悪い国防大臣がいて、この騒ぎは彼の陰謀なのだ、世界大戦を止めるためには、ロシアの大統領を救い出せ!と、ロシアの基地へ偵察に行かされてた特殊部隊が突如救出隊になり、それを潜水艦迎えに行って味方の兵士とロシアの大統領救い出せよ、ってことになって。と、海でも陸でも大変だ~っていう動き、切り替わりがすっごく面白かった! アメリカ本国のお偉いさんたち、分析官とかの作戦判断みたいなのもあり。米ソの戦いかと見えて、実は反乱起こそうとした悪い奴から世界を守る!って感じ。

 主演、ジェラルド・バトラー、共演ゲイリー・オールドマって宣伝されていて、確かにゲイリー・オールドマンは海軍のトップみたいなんだけど、なんか、全然、思ったよりダメ上司って感じで、あれ??? そんな大体的に二大スター共演みたいなもんじゃなくない? ゲイリー・オールドマンじゃなくてもよくない??? というのが一番の期待外れだったけれども。でもまあ、正直本国の政治方面とかはちょっとしたアクセントみたいなもんで、わりとまあ、いっか。

 とにかく話が早い! もうしょっぱなから、潜水艦がー!たいへん~! で、兵学校出ていないんだ、ってたたき上げ艦長ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)が登場で、すぐ潜水艦クルーに俺が新しい艦長だよろしくな、ってかまして、即任務。潜水艦の中の様子みせたり、クルーそれぞれの様子見せたり、で、全然余計な説明なく進む。
 特殊部隊のチームは四人。新入りの一人とたくましい隊長と、気の合う仲間たちみたいな感じなー。訓練してるところ、から即任務。ドローンの偵察じゃダメよ、ってことで現地に送り込まれるのね。タイヘンだー。

 ロシアの大統領がへき地の基地に呼び出されたのがまず陰謀の始まりだったわけで。このロシアの大統領は穏健派なのかな? なんか弱腰大統領だからダメだ、みたいに、国防大臣が、戦争中に大統領が病気になるか死亡すれば、全権が俺のもの、ってことで、戦争引き起こしちゃうぞ、おらー! みたいなことらしい。
 ちょ。待ちなさい。米ソが戦争、すなわち第三次世界大戦。ロシアの権力が欲しいからってそんな、そんなことするぅ~~???? ねーわ。いくら国防大臣が悪だくみしようったって、世界大戦起きて握る権力なんてなんもよくねーわ。って思うんだけどまあ、まあ、そこがないと話が始まらないですから、まあ、いいのか。不思議。

 でさー、実は最初に沈んだと思ってたロシアの潜水艦に艦長と合わせて3人の生きのこりがいて、救助されて、そして同じ船乗りだろう、みたいな、なんかまあそういう感じで世界の危機をとめなければ、と協力して。機雷、センサーのフィヨルドの中を抜けていく、とか。すごい、ゲーム感。
 静かにしてなくちゃ、ってところで危うくねじ回し落っことしそうになって、あああっ、とか、ヒヤヒヤハラハラドキドキ!
 
 特殊部隊は、大統領奪還に向かう途中で、殺されたと思った大統領のSP? が実は生きていたのを助けて、やはり協力して大統領を救い出そう!とか一緒に向かうことになったり。新入りくんが怪我して足手まといかよと思ったら、離れたところから狙撃!凄腕! とかなんかもう、みんなすごい!

 ガンガン話進むんだよねー。プロだ~。かっこいい~! なんか、通信とかちゃんとできてない感じなのに、特殊部隊の救出作戦と潜水艦迎えに行くのと、待ち合わせどう決めたんだろう??? まあいいっか、出会えましたし!

 そこをさらに追撃してくる戦艦が、実は助けた艦長がかつて鍛錬したクルーたちのフネなんだ、ってことで、通信、呼びかけ、一人ひとり名前を呼び掛けての、攻撃するな、とかさー。そーするんだろうな~~って思ってたけどやっぱ素敵だ!そうこなくちゃ!!!
 ロシアの海兵さんはセーラー服の軍服だったよ。可愛い^^

 米軍、ロシア、ともに海軍展開して緊迫感~とかの絵面のかっこいいこと! ぎゃ~も~こわい!たいへん!だけどフィクションだから!かっこいい!!!!!

 潜水艦という、密室で、浸水~火災~、音だけを頼りにとか、魚雷が! とか、ほんっとドキドキですっごい面白かった。深海のままならなさ、恐怖。それでも次々決断をし、進まなくてはならない。ジェラルド・バトラーかっこよかったよ~。なんもアクションしてないけど、その決断が!かっこいい!度胸!
 
 原子力潜水艦とか空母とか戦艦とかばーんと映画にしたいなあ! って思うと、そりゃやっぱ米ロの迫力じゃないとね! って感じなのだろうと思うんだけど、(たぶん他の国じゃあんな軍備のばーんとした展開にもっていけないだろう)かといってまともに米ロ対決ってのもどうかという中、一人の国防大臣の狂ったクーデター計画、で、実は米ロ共闘。悪いのは米国でもロシアでもなくあいつだ、って話にまとめてるの、うまいと思う。そしてめでたく世界の危機は回避されました。

 ガチの戦闘で死んでいく兵士やSP。そういうヒロイズムもかっこよかったですし~。見応えあったー。面白かったー。巨大な戦艦がぎゅーんとUターンする、あの傾きとかすっげーかっこいい~~~~!!! 最高でした。楽しかった。見に行ってよかった。贅沢言うとちょっと小さいスクリーンだったの残念。IMAXで最大スクリーンで見たかった。はー。めっちゃかっこよかった。大満足!

|

より以前の記事一覧