映画「夜に生きる」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「夜に生きる」


戦争帰りのジョー・コフリン。もう命令されるのは嫌だ。人殺しは嫌だ、と、
ギャング組織からは距離をおいて強盗を繰り返している。
だが、恋に落ちた相手エマはギャングの情婦だった。

製作、監督、脚本、主演ベン・アフレックとゆー。ベンアフのベンアフによる
ベンアフのための映画だ。

原作が評判よかったんだっけ。いつか読もうリストに入れてるけどまだ読んで
ないです。本だともうちょっとじっくり描かれているのかな。わりとさくさく、
モノローグだけであっさり場面転換して時間が進んでいく。エピソードの印象的な
シーンの断片だけなのでその背後というか行間を読むという感じがする。
でもそのそっけなく、静かに淡淡とした積み重なりが私は好きだった。
禁酒法時代。レトロな衣装とかクラシックな車とか、スクリーンの中の世界が
うつくしくて、余計な説明いらないかと飲み込めてしまう。
かっこいんだもん。

ジョーの父は警察の偉いさんなのかあ、とわかる、エマとの食事中にやってくる
シーン。エマに失礼な発言する父へ怒るでもなく「アハハ」って感情ゼロな
笑い声たてるベンアフ~。すごくいい。なんだそれ。
そう、まだ最初の頃は坊やだからさってな感じに可愛くて、もっさりもっさり
したベンアフがすごくいい。

人殺しが嫌いなギャング。
エマに裏切られ、一人でやってくなんてできなくなって、殺されたエマの復讐の
ためにも、敵対するイタリア系ギャング、マフィア? につくジョー。
密造酒づくりのためにタンパへ行けと言われる。
ジョーはうまくやっていったが、やがてボスと対立。ボスたちを殺し、頂点に
立ったところで、相棒にすべてを譲り、夜の世界からは身を引いた。
だが、いつか必ず報いがくる、と、かつて父に言われたように、愛する妻を
失ってしまう。まだ幼い息子と二人で生きていく。

第一次世界大戦と第二次世界大戦の隙間って時代。
ものすごい、男の夢とロマンのギャング映画だなあと思った。
人殺しとか嫌い。女を大事にするし薬に手を出すこともない。クールなギャング。
長年にわたって相棒いるし、愛する女に愛されるし。父に愛されていた。息子を
授かった。頂点にたったところで身を引く潔さかっこよさ。悲劇はあるけれど
乗り越えていく。
ジョー、かっこいいもんな~~。

エル・ファニングが女優を夢見る女の子、で、あっ「ネオン・デーモン」って
連想しちゃった。ここでもすごく可愛くて、でも夢破れて薬漬けになってたのを
助け出されって感じで戻ってくるんだけど、次には狂信的に演説して神の名の
もとに結果ジョーの邪魔しちゃう女の子を演じてて、とってもとっても綺麗で
よかった。ものすごくきれいな目で、壊れてる感じが素晴らしかった。

ジョーが二人目に恋した女、グラシエラをやってたのがゾーイ・サルダナ。
なんとなく顔知ってるような気が、と思ったら、「ガーディアンズ・オブ・
ギャラクシー」に出てるって、あ~ガモーラか、と、帰ってぐぐってから気づく。
彼女も強くて綺麗だった。けどちょっと男の夢の女って感じかな~~。
最後儚く殺されてしまうための愛する女。本で読むと違うのかなあ。ん~。
本を読んでみようかなという気になってきた。

うまくかっこよく一人の男の半生を見た。良作というか佳作というか、満足です。
ベンアフ監督、いい映画じっくりたっぷり作って欲しいね。

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映画「メッセージ」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「メッセージ」

5月20日(土)に見に行きました。

ルイーズは言語学者。娘を亡くした思い出、夢に囚われている。
ある日、大学での講義を始めようとしていたところ、学生の数はいつもより少なく、
次々と携帯に着信がある。学生にいわれてテレビニュースをつけてみると、
世界のいくつかの場所で上空に浮かぶ巨大な物体が映し出された。宇宙船の飛来。
軍からの訪問者がくる。宇宙人からのメッセージかと思われる録音を聞かされるが、
ルイーズは録音ではなく直接でないとわからないと答える。
招聘され、宇宙船の側へ行くことになる。ヘリで同乗していたのは物理学者の
イアンだった。チームを組んで、ヘプタポッドと名づけた宇宙人との交流をはかる。
コミュニケーションをとるための互いの言葉は、通じ合うようになるのか。

テッド・チャンの短編小説が原作だそうです。が、私は読んだことない。
原作がすごく人気あるのかな? 原作とは多分違うテイストに仕上がっている
らしい。わかんないけど。

宇宙人がもしもやってきたら。こんな風に接近接触、交流をしようとするのかな、
というリアルっぽいイメージでした。軍隊が出る。民間人である学者チームが
集められて守られつつ考え得る限りの方法を試していくんだろうなあ。

いきなり攻撃だ!っていうより言語学者が言葉を通じあわせることができないか
試行錯誤していく、とても地道な、静かな映画だった。

言葉、言語によって思考は変わる。
そういう映画だった。
ルイーズにひったりよりそう視点で描かれている。ルイーズの仕事、ルイーズの
言葉。ルイーズの思考がヘプタポッドの言語を知るにつれて変わること。
彼らの言語、彼らの思考では時間が一方向に流れるものではない、というのが
最大の違いなんですね。
ちょっとその感覚が、うう、難しい。私の思考ではちゃんとピンときてわかった
とはいえない。時間の流れの感覚が違ってくるって、ものすごい転換だよね。
そこを理解しえたのがルイーズだけである、ということなのか。

始まりの時から、ルイーズの娘の思い出が語られる。
映画が進むにつれて、思い出の娘というのは、過去ではなくて未来なのだと
わかる。過去、未来という概念が変わるんだな。
そして、娘を亡くす、と、一人わかってしまいながらも、ルイーズはイアンと
結ばれて娘を産む選択をする、と、いうことなのか。。。
でも、産まない、って気持ちになっちゃったらどうなるんだろう。また別の
未来、未来っていうか、別の世界が広がるってことなのかなあ。平行世界が
無限にある、という思考なのか。わからない。

その選択はルイーズにはとてつもなく切なく苦しい選択だと思う。いつくしんで
育てて、でもまだ子どものうちに娘は死ぬのよ。それが自分にはわかってるのに、
でも、それでも愛しい大切な子ども、を、選ぶのか。それを亡くす悲しみを知り
ながらも。難しいよなあ。

ヘプタポッドの飛来の目的は、3000年後に人類の助けがいる、ってこと、
らしい。そのために今、言語を教えて人類の思考概念を変える、って、ことか。
世界各地に現れたのは、国家間の争いをなくして地球は一つと団結しなさい、って
こと、か、な。

日本は北海道にきてたね~。やっぱ土地が広いからかなw
日本ではあの宇宙船がばかうけの形だ、ってことで、監督にあれはばかうけから
ヒントを得たんだ、みたいな予告を喋らせててちょっと面白かった。

最初は音声でコミュニケーションしようとしてたけど、無理よ、ってことで
ホワイトボードにアルファベット書いて見せて、っていう、視覚言語で、って
方法にしてた。最初の頃は各国連携とってたから、そっか、って各国で文字を
見せていってたら、アルファベットと漢字とでは全然違うし、とか、なんか
人類と言っても言語はいろいろあるんですとか、そういうのヘプタポッド側は
混乱しないのかな? とか、いや、彼らは結果時間を超越してるわけだから、
彼ら的にはこうなるのはわかってたから混乱はしないのかな? とか。
ルイーズ彼らと接触する前から娘の思い出の夢とか見てなかったっけ?あれは
映画見せる時間軸の前後だけで、ルイーズ的には彼らと接触したあとに見る
思い出ってことだったのか。んん~~~。何故ルイーズだけ彼らの言語が
わかるようになったのか。世界中でコミュニケーションこころみていただろうに。
うーん。
と、まあ、いろいろとわからないこともあったりして。原作を読むともっと
緻密に描かれているのかなあ。

それでも、映画見ているうちに、あ、ああ、これは、時間とか、そういうことか、
とわかってくるのがすごく面白かった。
そういう壮大さがありながら、ルイーズ個人にずっとよりそう小ささもよかった。
わかってからもう一回、見直したくなる。
地球の命運かかってる物語であり、ルイーズと娘という小さな物語でもある。
大変な重いものをずっしり受け取った感じのする映画でした。

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映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」

5月13日(土)に、字幕3D、IMAXで見た。

前作を映画館へ見にいった頃はマーベルユニバースみたいなことが全然わからず、
なんか、宇宙で宇宙人と戦ってるなあ? みたいな感じだったのだけれども、
それから結構いろいろとマーベルものを見たり知ったりした。今ではすっかり
クリス・プラットのことも大好きになってる。
前作も勿論面白く見たんだけれども、2が公開されるのはニュース知ってから
すーっごく楽しみにして待ってた。予告も最高って、期待して見にいった。

期待して見にいって、それで思ってた以上にすっごいすっごい最高に好き!!!
ってなったしあわせ映画体験した~!

ちょっと前に前作をDライフがやってくれて見直して行けたのもよかった。
ヨンドゥ~。前はちょっとの出番であんまりどうなんだかよくわかってなかった
んだけども。つまりピーターを育てて父親代わりだったわけだ。
前作でもさー、なんか顔に似合わず、ちっちゃい可愛いもの好きなのか、って
感じだったんだけれども、あの、ああいう、ちっちゃい人形だとかを飾ったり
してたのって、ヨンドゥの心の中で子どもたちを悼む思いがずっとあるから、
だったのかなって、もう。もう、そんなの泣いちゃうだろ。ヨンドゥは確かに
悪人だし酷いことしたんだけれども。ちゃんと心ある男だったんだ。うう。

前作の続き!ってことで、仲間になってるスターロード、ガモーラ、ロケットと
ベビーグルート、ドラックス。一緒になんか凄い燃料電池?? の警護の仕事を
受けていた。まあなんか戦って守って、取引としてガモーラの妹で賞金首に
なってるらしいネビュラをもらいうける。
彼女を連れてって賞金ゲットだぜ、って感じなんだけど。
ロケットがこっそり、守ったはずの電池?をいくつか盗んでたからさあ大変。
黄金の星の人達から返せドロボーって狙われることに。

そりゃ怒られるわww

で、危機一髪の所を、謎の男に助けられる。彼はピーターの父だという。
前作で、なんかすごいやつを手にしたときにピーターは助かって、実はただの
地球人じゃなくて古代の特別な血をひく人間じゃないかみたいなことがあったけど、
おとーさん、天人だかなんだか、星、つーか、なに? 意識もった星が人の形
とって宇宙を見聞してついでにあちこちで子だね巻いていずれ宇宙を支配して
俺様の宇宙にしちゃうぞ、みたいなことらしい。

最初は警戒してたピーターも、え、実はお父さんなの?俺超人なの? って
ついしんみり、憧れの父とのキャッチボールをしたりする。
でも、父親は理想の人なんかじゃなかった。
母を愛した、といっても人間的情愛みたいなのにうとい父ちゃんは、母に癌を
植え付けたらしいこともうっかりバラしちゃうし、子どもは山ほど作ったけど
星を受け継ぐ力を得たのはピーターだだけみたいだ、一緒に宇宙を支配しよう
息子よってなんかトンデモなこと言い出してピーターの怒りを買うことになる。

ピーターにだけ甘いぞ、って仲間の反乱にあったヨンドゥ。ロケットと自分が
似てるっていうヨンドゥ。素直に愛情表現できない。家族になれない。大事な
相手が出来た時にちゃんと愛してるって言えなかった自分と似てる、って。

まーそんなこんなで、彼らは星と戦うことになる。
壮大だね~。
ストレンジのドゥーマムゥをちょっと連想。あまりに巨大な敵じゃないか?
宇宙支配しそうな星だよ???
でも星のコアへ強力爆弾置けばなんとかなる、ってんで、べいびーグルートが
わちゃわちゃ狭いスキマに走っていって無事爆弾仕掛けることができた。

狭いスキマに入れるからピーターを助けたんだ、って言ってたヨンドゥの言葉が
あったんだけど、小枝ちゃんを頼むぞ、みたいにいってるのって、それと
かけたってことなのかとかネットのどっかの感想読んでて納得しちゃった。
これは繋がる親子の物語。
父と子の物語。
ヨンドゥこそが自分の父として助けて守って育ててくれたんだと気づくピーター。
エンドロールの後にはなんか育って反抗期っぽいグルートに手をやく感じの
ピーターの姿があって、ああ今度はピーターが子育てしてるって、繋がっていく。

ロケットはヨンドゥの気持ちを受け継いて、もうちょっとは素直に仲間や家族を
大事にするようになるだろう。つか、ピーターと一緒にグルートを育てるんだろう。
正義のヒーローではなく、問題ありまくりの悪人ですらあるスターロードと
仲間たち。みんな宇宙の孤児だった彼らが、仲間になってるんだなあと。

そんなんベタだけど感動しちゃうだろ。泣いた。

今回もやっぱ音楽ノリノリ最高~にかっこいいし楽しいし、シリアスにぐっと
くるのはありつつ、でも基本的にはよっしゃやるぜー!ってぱっと明るくして
くれる。その緩急の軽やかさはお見事。
んも~~~クリス・プラットめっちゃかっこいいしっ。
ロケットもベビーグルートもかっこいい可愛いしっ。
掴まったベビーグルートがからかわれるの、あああああいけないっ、てやましい
妄想しちゃってほんとごめんよっ。服着せられるのがむしろ嫌がらせってすげー。
キャラみんな大好きだった。
ヨンドゥを見送るみんな、素晴らしかった。

続編も決まってるらしいし、ますます楽しみ。ものすごいエンタテイメント。
ほんっと最近の映画の完成度って凄すぎる。バカバカしさやツッコミすら
クオリティ高める要素にしてるような。
続編ばっかりで、とはいえわりと続編は失敗~なパターンを脱しつつあるのかなあ。
次にも期待して待つよ。

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映画「スプリット」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「スプリット」

5月12日(金)に見に行きました。
M・ナイト・シャマラン監督、ネタバレ厳禁!みたいな煽りがさんざんあったので
公開初日に行ってネタバレくらうのを避ける作戦。
といっても、私、別にそんなにシャマラン監督作品大好きってわけじゃなかった。
正直「シックス・センス」以来のやつをまともに見てないんじゃないかな。
何故今回こんなに気合で見にいってしまったのか。。。
ジェームズ・マカヴォイが23の人格を持つ精神分裂者を演じる、っていうのに
ひかれたんだけど、私、別にそんなにマカヴォイの大ファンてわけでもなかった。
でもサイコサスペンス、精神分裂者に誘拐された3人の女子高生とか、すごく
好きな感じのような気がする~~って思って、ちょうど映画館のポイントあったし
時間も合ったので、せっかくならと、初日に行ったのでした。

すっごい見応えあって面白かった!

やはりなんといってもジェームズ・マカヴォイが演じる人格変異なー。
そりゃやっぱり実際に23人分てわけじゃなくてメインで出てくる人格は
5、か、6くらいかな。あとはちょこっとビデオ日記みたいなのに出てきた
のが2つくらいあったっけ。まあ、それにしても。
神経質そうな男、上品だけど厳しそうな女性、9歳の子ども、ファッション
デザイナーらしい社交的な男、本来の個人、等々、変化する人格を演じるのに、
服装こそ変えてるものの、頭はスキンヘッドのままだしことさらなメイクも
なしで、まさに演技力で変わっていくのが凄い。服装が変わるのは当然だよね。
人が変わればその人格が選んで着る服は変わる。でもわざわざカツラ被るとか
メイクするとかないのもまた自然な感じと思った。
ことさらなオーバー演技ではなく。でも、あ、違うなって感じ、その静かさが
じわじわと怖い。

誘拐された女子高生3人。主人公格のケイシーは、子どもの頃父と叔父と狩りに
行ってた経験があって、あまり騒がずまずは観察、とか、落ち着きを見せる。
普段は変わり者としてのけ者扱いのケイシーと、表面上仕方なく誕生会に誘った
だけの二人の女の子。そういう、3人のうちでの人間関係もなかなかツラい。
女の子たち、服が汚れたとかで脱げ、と指示されてくんだけれども、そこで
性的に酷い目にあうわけじゃなかったのはよかった。それでもなー。脱がされると
無防備にさらされてる感じがどうしてもしちゃって辛かった。また彼女たち、
スタイルよくて、胸大きくて、わ~いい胸、触りたい、と、見てる私が思って
しまって、あああ~、つらい、と、勝手に一人で反省した。でもあの胸はえろい。
あれはメタ的に観客への訴えとして撮ってる感はあると思う。

何故誘拐されたのかといえば彼女たちはやがて来るビーストというものへの
生贄にされるっぽい。
恐怖の中でもなんとか脱出をはかる女の子たち。でも見つかって連れ戻されて
それぞれ個別に監禁されていく。
ビースト、というのは、24番目の人格らしい。ある夜、超人的に肉体が発達し、
ビーストは女の子を喰う。
辛うじて逃げ出せたケイシーも喰われる、という所で、彼女の体にはいくつもの
傷痕があることがわかる。
ケイシーは実は叔父に性的虐待をされていたのだ。そんな彼女の傷ついた魂は
ビーストに仲間として認められ、ケイシーは助かることができた。

でも、ケイシーは、警察に保護されたら、保護者である叔父が迎えにくるんだよ。
パトカーの後部座席で、おじさんが迎えにきたわよ、と知らされるケイシー。
そこで映画終りなので、あああ、彼女は、また別の地獄の家に戻されるのか。
それともちゃんと被害を訴えることが出来て虐待から逃れられるのか。
そこがはっきりしなくて、ああ無事だったよかったって感じにならないのが
とてもつらい。きっと、きっと、たぶん、きっと、叔父からも逃れられるよう
になる、なったはずだと信じたい。。。

ビーストは、銃弾をも跳ね返す、超人となって逃げてしまったんですが。
それって、なんか、シャマラン監督の「アンブレイカブル」という、ヒーローもの?
と世界が繋がるらしいんだけれども。
それ見たことないなあたぶん。ブルース・ウィリスが最後に出てきてなんか、
グラス、だとか言ったけど、わからない。たぶんファンだったら、ええーっ!?
って驚愕の、これがネタバレ禁止なのか、な? と、思ったけど、まあ、そこは
私はわからなかったので、ん? へえ? って感じで、別に驚愕のラストでは
ありませんでした。
そして急告、って感じでさらに続編というかが作られるらしいよ。
まあ、これから「アンブレイカブル」見るかどうかわからない。うーん。
機会があれば見ようか。新作も、もし予告とかで面白そうなら見ようか。
ともあれ、この作品は、単品として個人的には面白く見ました。
ほんと見応えあり~。

最初の方、かかってる精神科医が、もし私に何かあればボルティモアの同僚に
あとを頼むわ、みたいなことを言ってて、ボルティモアの腕のいい精神科医って
レクター博士なのでは!って個人的にテンションあがった(笑)

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映画「帝一の國」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「帝一の國」

しばらく日記サボってた。これは5月10日(水)に見にいきました。
コミック原作だそうで、でもそれは読んだことなくて知らないです。
予告を見てなんだかすごい熱量を感じる。。。面白そう、と気になって見ました。

赤場帝一は政治家の父とピアニストの母の下に生まれた。小さい頃はピアノが
好きで、数々の賞をとるほどの腕前。しかし政敵に敗れた父は帝一に英才教育を
しようとする。最初は嫌がった帝一だが、いつか総理になり自分の国を作る!
という夢に向かって突き進むようになる。
総理への道として、エリート名門校、海帝高校への進学、そこで生徒会長になり、
将来の派閥へのステップとしなければならない。
トップの成績で海帝高校に入学した帝一は、生徒会入りを果たし、次なる生徒会長
選挙のために働くのだった。

ってことで、学園ものなんだけれども、学園内部での政権争いって感じで
すっごく面白かった!
とてもいい意味で漫画だなーっってキャラ立ちが強烈に個性的で面白いし、
キャストががっつりそれをやりきってふりきれてる!
舞台は昭和、ってことで、なんだろ、70年代くらいな感じなのかなあ。
ファッションとか小物のレトロで漫画めいたド派手さとかもとっても楽しかった。
海帝高校が、もとは海軍士官学校だかの流れをくんでいるということで、制服も
海軍風で、でももっと派手めでかっこいい可愛い~。好きだなあ。

生徒会では会長副会長となることを目指すせいか、仲良しコンビになってるんだよね。
帝一くんには幼馴染の彼女がいるけど、男女交際禁止な校則あるようで、一応
秘密の関係。
いつも一緒にいるのは光明くんという可愛い子で、まー彼が有能な右腕。
発明品とかあってお役立ち、先読みも上手いしアイドル的にきゃわいさも全開。
ま、名前からして孔明なんでしょうし。
ライバルの菊馬くん、卑怯で嫌な奴なんだけども、でもさあ。彼は彼で父親に
期待されたり罵倒されたりが酷くて、コミカルに描いてるけどこれ毒親の
家庭内モラハラDVだろって感じでもあってなかなか切なくもある。
でもそれもぐっと菊馬くんは卑怯小物キャラ、ってあくまで漫画キャラ的に
コミカルに仕立てていて重くなりすぎるのをかわしてるかなー。

最初派閥に入ろうとしてた有力候補がダメになると次はこっちだ、って
変わり身の決断とか、目的のためには手段なぞ、って感じとか、嫌な奴ライバル
だけじゃなくて、立派すぎるいいやつライバルがいて、とか、高校の生徒会
レベルのはずなのに実弾(現金)まで飛び交い出して、ミニ政治劇として
すごく面白かった。
父親絡みはオトナの政治劇でもあって、それが子どもにとばっちり、とかさ。

原作ではもうちょっと学園生活みたいな所もあるのかなあ。知らないので
映画見ただけでの勝手な感想だけれども、帝一たちの学校生活みたいな所は
すっぱり切り捨てて、2時間足らずのこの一本の映画として完成させている
すごく焦点絞った脚本にしたんだろうと思う。緩急もいい塩梅で無駄なく、
それでも十分にそれぞれのキャラの背景とか思いとか感情移入できた。

最終的に帝一は、あえてゆずる、という形で生徒会長にはならなかったわけで、
でもそれも実はとっさの判断、菊馬の策略で選挙に負けるかもって瞬間に、
負けるよりゆずるという印象操作しよう、ってことで。よかったー。

帝一が自分の国を作る!と強い決意をして邁進したのは、実はただ、自分の国で
だったら、自分が好きなように好きなだけピアノを弾けるからなんだ、っていう、
きゅんと切ないわけが明かされると、うすうすそうかなあとは思ってたものの
やっぱりとっても心ゆさぶられて泣けたし。

濡れ衣きせられた父ちゃんもあのままじゃ終わらねーぞ、みたいな含みも
わくわくしたし。
すごい、いいテンションでずっと楽しませてもらった。
キャストみんなすっごいよかったな~。可愛くてかっこよくて可愛かった。
見に行くことにしてよかったぞ自分、と、大満足でした。

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映画「フリー・ファイヤー」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「フリー・ファイヤー」


昨日(1日)見にいってきた。
いつも行く近くではやってなかったのでちょっとだけ遠出。川崎チネチッタ。

1970年代。ボストン。廃工場に集まった二組の男たちと、仲介者。
ライフルが欲しいクリスたち、売るヴァーノンたち。
注文の銃と違う、としょっぱなならややもめそうになったものの、これもいい銃だ、
30丁まとめて手に入れるのは難しいぜ、ってことで、一応納得して金を渡す。
さあ取引を済ませて銃を運ぼうぜ、というところで、クリスの所の若いの、
スティーヴォが前日、ヴァーノンのところの若いの、ハリーと悶着を起こしていた
ことがわかる。バーでナンパして断られて女の子の顔に傷が残るような殴り方を
したらしい。その女の子はハリーのいとこだとか。
互いにブチ切れる二人を一旦は引き離し、スティーヴォに謝罪させるクリスたち。
だが、スティーヴォはまたしても暴言。切れたハリーが銃を撃ったことから、
双方入り乱れての銃撃戦が始まる。

ワン・シュチュエーション、90分間撃ちっぱなし!
ってことで、舞台は廃工場、最初はちょっと待てとか行ってた仲介役も巻き込まれ、
なんかもうみんな撃ちまくりのヒートアップ。
まったくも~~。みんなクズだなあ。落ち着いて話そうよ。スティーヴォ、
お前のその態度は最悪だ。ハリーもそう切れるんじゃねーよ。ハラハラ。
で、撃たれれば当然やり返す。
銃はある。
金をとれ。
なんか背後から謎の狙撃者が撃ってくる。誰だ?
てことで、クリスの一味、ヴァーノンの一味、仲介役だったジャスティンとオード、
謎の狙撃者、入り乱れ。
単純に二項対立じゃなく謎の狙撃者がいたり、それぞれが身を隠す物陰から
半端な所に落ちてた金のつまったケースをとろうと頑張ったり、途中廃工場と
思ってたのに電話が鳴って、あ、電話使える、仲間を呼ぼうぜ、って電話の
所へ行こうとしたり。
ワン・シュチュエーションの中でそれぞれを動かしていく話の転がし方が
なるほどねと思えてすごく面白かった。
銃撃戦の中でそれぞれのキャラが見えるのも面白い。

監督はFBIの資料をたっぷり読み込んで、人間は撃たれたからといってそう簡単には
死なない、ということがわかったそうで、まーみんな撃たれてもジタバタしぶとく
動き回ってボロボロの血だらだらでも頑張っちゃう。
でももしただの一般人なら、撃たれたショックだけで動けなくなるんじゃないかな。
そこはまあ、クズギャングたち、って感じか。
みんなめっちゃファッ*言いまくりw 撃ちまくり。

キリアン・マーフィーやアーミー・ハマーを見たくて行った。ブリー・ラーソン
もとってもいいキャラだったなあ。仲介役のジャスティン、紅一点で、口説かれ
たりもしつつ、でも過剰にセクシーとか過剰に男勝りみたいではなく、ふーん、
って普通にバランスよくしたたかだった。
結果的に生き残ったのはジャスティン一人、か、クリスはまだ死んでなかったか。
ジャスティンとマーティンが狙撃者雇って皆を裏切って金をパクろうとしてた
感じかな~。最後警察きてたところで終わったのできっと捕まっちゃうんだろう。
ジャスティンも怪我はしてて走れないしあれはもう逃げられないねえ。

キリアン演じるクリスは、リーダーなの、かな。スティーヴォをなんとか窘めて
無事に取引終えたかったのに、あーあ、って最初は嫌そうにしてたけど、ちゃんと
仲間の様子みたり、ちょっと口説いてみたジャスティンには逃げろって逃がして
やろうとしたり、いい男だった。やっぱツンとした美人て感じがするよねえ。
はー。キリアン素敵。

アミハマ演じるオードは、ハンサムでっかい雪男みたいに言われてて、仲介役
だし、なんかもうみんなやめろよやめようぜ、みたいに一人クールにうんざり
してたりしたけど、実際ムカっとなって銃を撃ち始めるとガンガンいって凄い。
可愛かったなあ。
最後のところで、オードはクリスを助け起こして、もーダメダメだな、一緒に
この場を立ち去ろうぜ、ってしたところでジャスティンに撃たれてしまう。
クリスがオードに助け起こされる時に、やめろうっさいばか!みたいにバタバタ
暴れたのがさ~めっちゃ可愛かった! アミハマちゃんがでっかいので、キリアン
ちびっこみたいなんだもん。キリアン、175らしいから別にちびっこな
わけではないのにねえ。アミハマちゃん196らしいから。雪男だw

ほんとにがっつり撃ちまくり映画で、でも結構笑わせてくれてて面白かった。
見にいってよかった。満足~。

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映画「T2 トレインスポッティング」(2回目)

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「T2 トレインスポッティング」


先日、最初のやつを見直して、今日二回目見に行きました。
最初のを見直してても、ああ、こいつら20年後に、って思いながら見てしまう
ので、なんかやたらうるっときて仕方なかった。初見の時には、なんかとにかく
圧倒されてて、最後レントンは新たな旅立ちをして、どーなるのかなあって
ふわああーっと、あんなぐっちゃぐちゃながらも爽快感があった、気がする。
今見ると、あーー20年たっても君たち、クズだぞ、と、思う。
クズだよ。
でも、愛しいやつらで、もうベグビーさえも愛しくて、はあ、生きてるんだな。

二回目なので、話の展開とかはわかってるわけで。
レントンが戻ってきて、サイモンの所へ行って、最初、結婚してて子どもは二人、
って子どもの名前まで言っちゃうあたりでもう、うう、もう~~~~ってなる。
ボコボコに喧嘩しても。
その後一緒に昔話ばっかりして盛り上がっても。
融資申し込みに行こうぜ、って真面目そうに話してるのも。
カード泥棒したり、稼いだお金あるだけ使っちゃったり。
もう~。君たちクズだな~~。

ベグビーがさ、脱走して、息子とまた泥棒して、ってはしゃごうとしてるのも
ほんと、うう、ぐさぐさくる。
子どもがいて育ってるのはベグビーんところろスパッドで、なんか、妻と子は
かなりまっとうに暮らして育ってるんだよなあ。父が反面教師なのかな。
父親だけが家庭に入れない。

ベグビーは実はレントンが好きなんだけども、そんな自分に自分で気付く
ことができず、むしろホモフォビアになり暴力的になり、みたいな感想を
ネットのどこかで見かけた。あっ、と思う。
彼ら四人ともの関係、以前のトミーも含めての関係、彼女がいたりもあったけど
基本的には男だけのぐずぐずの関係で、まー実際のせっくすこそしないとしても
下ネタの共有はもちろんあって、なーんか、そーだなという気はする。
ベグビーがレントンに絡むのは確かにひと際ねちっこいかも。
前作見ても思う。いっそせっくすする関係ならもっとすっきりするのに。

レントンは、なんだかんだいろいろと愛されている。
一応はまともそうな両親いたし、今作で母は亡くなっているけど、父はいるし、
子どもの頃からの自分の部屋をそのままにしてとっておいてくれている。
サイモンが俺の女だ、って執着してるベロニカは、レントンのことを好きよと
言って早々に寝る関係になる。サイモンとは仕事のつきあいで一回やっただけ
みたいだったのに。サイモン気の毒だ。
ベグビーには殺されかねない勢いだったけれども、あれはどうなのかなあ。
ほんとの本気で殺したかったのか。愛情の裏返しの憎しみの深さなのか。

サイモンは、親友だよなって。実際特別仲良かった二人で、薬打つのに一つの
注射器使いまわしてたりしたらしい。一本の針でさ、みたいに言ってたけど
それもやはりもはやせっくす。。。の代理か。
ともあれ、息苦しいほどに狭い世界でのうんざりする濃密な絆。
お互いにぐずぐずと、なあ俺達一緒だよな同じだよな、どうせ世の中クソだ、
って感じのクズ同士。

前作でレントンは一度は抜け出して不動産会社の営業としてちょっとうまく
いきかけてたんだけど、サイモンシックボーイやベグビーにまたつるまれて
それを拒むこともできず。
で、裏切り、金持っての逃走になった。

今、戻ってきたのは、15年真面目にやろうとしてきたんだろうけど結局
うまくいかなくて、病気して気弱になったし離婚になるし子どもはいないし
部屋も元妻のものだし居場所なんてない。
と、なった時に、故郷に戻るっていうのは実に苦しく切ないんだよなあ。

スパッドを助けて、一緒に走ったり、トミーを偲んだり。薬はやめたはずなのに
またサイモンとぐずぐずになって。

スパッドが、今度こそ薬絶つことができたかなあ。
一人で耐えて、紛らわせるように自分の今を書き記して、ベロニカのすすめも
あって、自分たちのことを書いて。書くことで立ち直るっていう地味な感じが
ぐっときた。

その言葉でベグビーも自分を振り返ったし。
スパッドの書いた小説なんて誰が読むんだろ、って、レントンもサイモンも
ぼーっとして終わる。レントンは自分の部屋で音楽にのって踊る。

嗚呼。この世界は小説で、映画で、それを見ているよ私。と、メタな入れ子の
中に入り込むように終わる。
自伝、とはいえ、小説だーって作中でメタレベルになるんだけれども、20年
前と同じキャストで、そこに確かに歳月は流れていて、観客である私も、
20年前大好きだったーという所から今、確かに20年の歳月は流れていて。
こういう体験をするって凄いなと、やっぱり思う。

この頃、リバイバルというかリメイクというか、長い年月を経ての続編とか
できてきてるのを、自分も長い年月を経てまた知る、見る、体験するって、
あ~年をとったなあという切なさと、年取ったのにまた大好きだった世界を
見ることができるっていう幸福と、複雑になる。
続編の出来がちゃんとよければ、なんだけど。

T2は私にとっては大成功の続編で、幸福な体験だった。
キャストみんなを今見てもやっぱり好きになった。今見たほうが好きになった。
生きてきたんだなあと思った。
ユアンくん可愛いよおお~~。好きだ。

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映画「美女と野獣」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「美女と野獣」

昨日、22日(土)に見に行きました。3D、字幕、IMAXで。
私はもとのアニメのを見たことがなくて、特に思い入れもないのだけれども、
豪華キャストだな~というのと、予告からしてとてもゴージャスうつくしい、と
そそられてました。ものすごい、最上の実写化なのでは。

おそらくフランスのとある地方。王子様は見た目に美しい人やものばかり集めて
贅沢三昧の日々。
ある日パーティに助けを求めてやってきた老婆を冷たく追い払おうとします。
しかし彼女は魔女でした。魔女は見た目ばかりでなく本当の美しさ、愛を知るまで
解けない呪いをかけました。王子様は恐ろしい野獣の姿となり、その場にいた
召使たちまで家具等に姿を代えられ、城のことは人々の記憶から消されました。

小さな村で暮らすベル。村一番の美しい娘でありながら、本を読んで別の世界に
憧れるベルは変わり者として噂の種でした。それでもベルは本を読むことを
やめません。父とのつつましい二人暮らし。オルゴール職人である父が町へ行く
帰りのお土産には薔薇をお願いします。
ある時、父モーリスは夜道で狼に襲われて荒れた城へ迷い込みます。そこだけは
冬の城。誰もいないのに不思議なことが起こる城。モーリスは逃げかえる途中、
薔薇が咲いているのを見てベルのために一輪摘み取ります。
すると、恐ろしい野獣が姿を現し、盗人め!と捕まえてしまいました。
父の馬だけが戻ってきたのでベルは助けに行きます。道を覚えていた馬は冬の城へ
たどり着き、ベルは囚われた父を見つけました。野獣にも恐れず、ベルは父の
身代わりに自分が城へ残ります。
でもそこで、お喋りな家具たちにもてなされて、次第に野獣の見た目の恐ろしさ
だけでない内面を知り、二人の距離は近づくのでした。

みたいな。
ベルを妻にしたい!ってナルシストハンサムなガストンが父を酷い目に合わせたり
村人先導して野獣を殺しにきたりする、彼が悪役ってことですね。
でもガストン、戦争がなくなってつまらない、みたいなことで、ちょっとだけ
気の毒な部分もあるような。まー卑怯者で酷いんだけれども。ルーク・エヴァンス
ですよ。強いぞガストンの歌とか、褒め称えているようでセコい、ヒドイww
って感じなんだけども、ルーク・エヴァンスですよ。歌声も素晴らしい。
そりゃ村一番のハンサム、もてもて、みんなついてっちゃうわ。かっこよすぎるわ~。

従者のル・フウが、ガストンに憧れ、同性愛的愛情持ってるっていうキャラに
描かれてるらしいと公開前から話題だったけれど、それはそういう強い憧れ、
な感じはあったけれども、ことさらな感じはなくて私はよかったなあ。
ガストンがさー、微妙にわかってるんだかわかってないんだか、まあ、がさつな
奴ってベルに嫌われる性格なんで、わかってないんだろうけれども、ル・フウの
恋心を無自覚に利用しコケにしてるのがさー。も~。ル・フウ頑張ってるなあ。
ル・フウなりに一生懸命ガストンをたしなめようとしたり最後にはガストンの
やり方が間違ってるって感じになったりしてて、いいキャラだったなあ。
別の恋人ができるかも?ってちらっと見せるラストでよかったし。

城へみんなで乗り込んでって、マッチョな感じの三銃士が箪笥さんに女装させ
られて撃退されるところで、一人が女装まんざらでもない、うふん、ってなって
好きなようにすればいいのよ、みたいなことがあって、なるほどこういうのにも
細やかな配慮が、って思いました。
ユーモラスだったりちょっとあざといなあって感じではあるけど、多様性な。
冒頭の美しい人ばかり集めてのパーティでも肌の色も様々って感じにしてたし。

ベルが野獣と心が近づくきっかけも、シェイクスピアの一節を一緒に言うこと
だったりして。ベルはドレスをもらうよりなにより、壁いっぱいに本のある
書斎を見せられた時に最高に喜ぶの。本が好きな女の子ってことで変わり者扱い
で馬鹿にされてきたのに、野獣の城では本が大好きなことを当たり前のように
好ましいことのように受け入れられたのが嬉しくて、というプリンセスなのね。
エマ・ワトソンにあてがきしたんでしょうかねえ。ほんと、ぴったりなキャラで
おとぎ話な世界でありながらまさに今の映画化、実写化であるという作り方。

それでも、ベル、そんな、薄着で寒くないのかしら、って心配しちゃうw
野獣の時には唇にキスしないのかよーって。でもまあそれはやっぱ最後にとって
おくものか、って、まあ、なるか。
んん~もうちょっと、って思わなくもないけれども、でも、これはやっぱり
今の時点て到達できる最高級の夢の映画だと思う。
キャストのすばらしさも舞台や衣装ののキラキラも最高に素敵で、まさに夢。
この物語で、今を取り入れて、こうまで美しく華麗に夢に仕上げてるの凄い。
ディズニーのマーケティング、エンタテイメント、ほんっっっと凄い。

アニメを見てないながらも、音楽素晴らしいって評判はきいてて、実際見たら
もうほんと、一回で虜になる~。かっこいい。すごい。一日ずっと頭の中で
歌が流れてたわ。サントラ欲しい。

で。
ユアン・マクレガーがルミエール。燭台。燭台かあ。
人間の姿で登場するのはラストだけ。どういう役なのかわくわくして見にいって、
おお~いっぱい出番ある~~歌ってる~はしゃいでる~~って凄く楽しかった。
ベルにディナーをどうぞってシーン、歌ってショータイムで、なんか、全然、
ベルあれはご飯食べられたんでしょうかw ルミエール、気配りしてるようで
いて全然してないw
家令の時計がイアン・マッケランですってよ。ルミエールとはいいコンビで。
な、な、なんという贅沢なんだよおお。凄い。こわいほど凄い。これもかなり
ユーモアあるキャラで、結構おろおろしてるばかりのおじいちゃん可愛い。
人間の姿に戻ったら、村にいたちょっとこわいおばちゃんと夫婦だったみたいで、
彼だけは、ヤダ時計に戻りたいとか言ってて可笑しかった。これも多様性かなあ。
向いてない結婚っていうのもありますよねw

ダン・スティーヴンスの野獣も、人間の姿になるのは最後だけ。イケメンが、
ずっと毛むくじゃらの中で綺麗なお顔を見られるのがほんっと少しで~。
始まる時には人間の王子なんだけど、どぎつい化粧してかつらをしての貴族
スタイルだから。ほんとイケメン姿を見られた時間はちょびっとだった。
でも、野獣くん。愛を知らない野獣くん。幼い頃に母を亡くして、こわい父と
我儘放題を見てるだけの召使たちしかいなくて。父も早くに亡くなったんだっけ。
ベルがやってきて、召使たちが彼女とこそ愛を!って盛り上がっても、僕なんか
ダメだよ、ってなっちゃう、可愛い。姿が醜いから、って、かつて自分が姿の
美醜でしか判断したことなかったから、内面の美しさとかどう表現していいのか
わからない。
はい、笑顔~って言われても、ひきつりかけの笑顔で、あかんってなるのね。
まあ、野獣の顔だからね。難しいよね笑顔。
はい食事に誘って~優しく感じよく、って励まされてベルの部屋へ行っても、
ベルに断られてすぐキレる野獣。あかんて。
召使たちに恋のアドバイスしてもらいまくりの、お坊ちゃまなのが可愛い~。
も~。甘やかされのダメお坊ちゃま。野獣の姿なのに。可愛い。

ベルと、本の話をしてちょっとずつ喋れるようになったり。食事を共にして
本読みながらとかわざとマナー無視の食べ方一緒にしてみたりとか。
雪遊びも。
あ、ベルが逃げ出して狼に襲われた時に助けにいって怪我したりしてたの。
逃げ出した時、狼に襲われた時、ベルはきゃーとか悲鳴あげるとかではなくて、
なんとか一人ででも戦おうとしてたりね。そういうのも細かいなーと思った。
それでも無理って時に野獣に助けられて。でも一度はほっといて逃げようか、
と考えためらうの。でもやっぱり、自分を助けてくれた野獣をほっとけない。
囚われたことを簡単には許さない感じのベルのキャラなんだよね。

仲良くなって、二人の舞踏会。予告でも散々流れてた、黄色いドレスのベルね。
ほんっと綺麗なシーンだった。
そして野獣と愛し合う、と思いきや、自由がなくてはしあわせじゃないと
ベルは言う。簡単にはいかないの~。

二人でベルの母のことを知ったり、野獣はベルの意志を尊重して、父のために
行け、と送りだしたり。
きちんと本当に二人の気持ち、二人の自由な心で距離が近づいていくんだという
描写を丁寧にしていると思った。
召使たちも、野獣にはアドバイスやせっつきはするけど、ベルには、魔法がとける
方法について喋らないんだよね。ベルが義務感にとらわれたりすることがない
ようにしてる。

王子様である野獣の方が、白馬にのったプリンセスを待つ、という状況になる。
もうダメだって、ベルに愛されることをひっそり諦めようとする。
でも、ベルはちゃんと戻ってきてくれて、野獣はガストンを怒りにまかせて
殺したりはしなくて。ガストンは卑怯で自業自得で転落死って感じ。
薔薇は散り、全てが遅かった、のかと思いきや、ベルが愛してる、って言うと
村で物乞いをしてたアガットが実は魔女でした~ってことで、呪いの魔法は
といてもらってお城は復活。ベルは王子様としあわせに、ってなる。
結末としては、優しく気高くうつくしい娘は王子様とめでたしめでたし、と、
基本的なとこなんだけれども、そこに至る過程は慎重に丁寧に、娘と王子と、
それぞれの気持ちというのを描いている。
見た目の美しさではなく、ってことだけども、でもさ~、やっぱベルって
美しい娘である、っていう前提があるのね。ベルの意味は美しい、ってこと
だよーって最初の紹介の歌でもあるし。村一番の美しい娘なのに本ばっかり
読んで変わり者、っていう。美しいからこそガストンに言い寄られまくって
迷惑してるので、まあ、そもそも美人じゃなきゃ話が始まらない感じか。
ま~でも、美女と野獣ですから。そしてやっぱベルとしては野獣の内面に
ひかれましたということだからいっか。

いろいろ行き届いてるなあとは思いつつ。んも~なんも考えなくてもただただ
ゴージャス素晴らしい。歌、音楽最高。は~~~うっとり。楽しい~~~って
夢心地に浸れる映画で満足感いっぱい。
楽しみにしてた期待以上の大満足でした!

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映画「グレートウォール」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「グレートウォール」


15日土曜日に見にいってきた。3D字幕、IMAXで。

中国、万里の長城が舞台。最初公開を知った頃には歴史ものかと思っていたけど
予告を見るようになって、なんだか違う? なんか怪物がいる? と気になって
きて見に行きました。

西方から黒色火薬を求めて旅してきた一行は馬賊や謎の化け物に襲われ数を
減らしてしまう。
ウィリアムとトバールの二人は長城に達したがそこを守る軍に囚われた。
ウィリアムが倒した化け物の腕を見た軍に問いただされて、馬で二日の距離で
襲われたことを話す。その話を聞いて軍は騒然となった。
まもなく、壁に向かって化け物の大群が襲い掛かる。かねてその用心をしてきた
軍は、様々な武器や戦い方を持って化け物たちを迎え撃つ。
ウィリアムたちも成り行き上一緒に戦うことになり、武功を上げた彼らは客と
して軍へ受け入れられた。

って感じで、万里の長城は何故築かれたのか、という理由のうちに、伝説として
なんか60年に一度怪物が襲ってくるみたいなのがあるらしく。
歴史ものじゃなくてファンタジー映画なんですね。なるほど。
てことで、すっごくすっごくすっごくかっこいいビジュアルはキラキラしく、
色分けされた各隊それぞれにすっごいステキ衣装だし、鶴軍だとか太鼓隊だとか、
火球投げるとか弓矢隊とか、巨大ハサミでチョキチョキとか、果ては不安定な
気球っぽいもので都まで飛んでいくぞとか、見栄えすることこの上ない。
襲い掛かってくる怪物、(名前忘れた。漢字難しいやつ)物凄い大群で、壁に
わらわら向かってくる様は、こんなん絶対無理でしょ、という感じ。
ワールドウォーZを一番連想したかなあ。ゾンビの大群が壁にとりついて
乗り越えてこようとするシーンあったよねえ。そんな感じ。

しかし戦ううちに、ウィリアムがたまたま持っていた磁石が、怪物を眠らせる
力があるとわかったり。というか、怪物は女王一匹の命令に従って動くみたいで、
女王との交信ができなくなると眠ってしまうって感じかなー。磁石で交信が
妨害されるらしいよ。
見た目は恐竜っぽいというか獰猛肉食獣みたいだけど昆虫的な集団なのかな、
怪物。
で、磁石で怪物捕まえて研究してみるとか、えーと、なんかいつのまにか壁の
下に穴掘って怪物たち都へ向かってるとか、怪物賢い!って感じで、決戦は
都で! とにかく女王さえ倒せばなんとかなる!ってことで。
女王に餌運んで、女王が腹いっぱいになったら繁殖し始めるってことらしいよ。
たぶん。

まーなんかそうして後手後手ながらも、戦いにはなんとか勝利したのでした。
ホントに女王一匹がやられたら怪物の大群全滅した。びっくり。

マット・デイモンは傭兵っぽく、戦いに大儀とかどーでもええわ、金欲しい
火薬持って帰ればいい、て感じだったのが、軍の中で育ち、戦いに倒れた将軍に
あとを託された可憐で強く凛々しいリン司令官と戦いを共にするうちに、なんか
いいやつになってた。
リン将軍がほんと美人でかっこよくて絵に描いたようです。それのみならず
ほんっと禁軍のみなさん美形揃い、見栄え最高です。アクションもかっこいい。

まーそんなこんなで、ほんっと見栄え最高なかっこよさ、お金かかってる~って
感じなのに、なのに、見終わって、すごい安っぽい映画見た気分になるんだよ。
どうした。
まあなあ。
なんだろうなあ。
ビジュアル以外に見どころない感じがしたかなあ。でもビジュアルは綺麗だし
太鼓舞台ドンドコも満喫したしで、IMAXで見てよかったなという満足感はあり。
ウィリアムは友達と帰ることになり、化け物は退治され、めでたしめでたしかな~。
目が楽しい映画としてはよかったかな~。

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映画「T2 トレインスポッティング」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「T2 トレインスポッティング」


前作から20年。同じ俳優。同じ監督での続編。作中でも同じく20年。
レントンが街へ帰ってきた。
家を訪ねると父は言葉少なに迎えてくれる。母は亡くなり、それでもかつての
自分の部屋は昔と変わらずに残されていた。
スパッドを訪ねていくと、まさに自殺しようとしている所だった。助けるレントン。
人生を台無しにしやがって!死までも台無しにしやがって!と怒るスバッド。
それから、シックボーイ、今はサイモンといってる親友とも再会。いきなり
殴り合った。サイモンはレントンを許さない、というが、また一緒に仕事しよう、
と、金儲けの算段を一緒に始める。
刑務所から脱走したフランクも街へ帰ってきた。成長した息子と共に強盗を
しようとするが、息子に拒まれる。
レントンを許さないフランク。再会、追っかけ、ぶちのめしあい。
ベロニカという、サイモンと組んで美人局みたいのをしてる女の子がいる。
スパッドから聞いた彼らの若い頃の話を、自伝みたいに書いてみれば? 読んで
みたい、と何気なく言う。そして、スパッドは書く。
最初にチャンスがあった。そして裏切りがあった。


あれから20年なのかあ。
この続編のニュースを知ってからほんとしみじみとつくづくと、私はこの20年、
何をしていただろうかと思ってしまう。
何も。
何もしてない。何も成し遂げていない。20年前とは立場も居場所も変わった
けれども、何も。特に何もしてない。
ただ年はとった。ただ生きてきた。
ため息をつくしかない。
20年かあ。

この映画、同窓会映画というかなんというか。まさに、20年たった彼らの
物語で、それはメタ的に、俳優たち監督の20年たったな俺達、という映画だ。
ほんとは最初のを見直して見に行こうかと思ってたけれども、もういろいろ
すっかり忘れている前作のこと、でも、漠然としか覚えてない、ただ凄く
かっこよくて圧倒されて痺れて好きだったという気持ちだけ覚えているこの
ぼんやりした感じで見に行けばいいかと思った。
観客である私も20年たったのだという実感。

前作をふまえて、ということはもちろんあって、あーなんか前作で何かあった
感じ、を、忘れてるなあ私と思うことはあった。でもそれはそれでいいかと。
ちょいちょい前作の映像が挟まれる。
若い。
わっかいよみんな~~。
ひょろっとしてるし。ほんと青年の体つきだ。
今も別にみんな太ってないしスパッドなんて相変わらずのガリガリだけども、
まあやっぱり若者っていう体つきではないよねえ。

それでもとてもとてもかっこいいよみんな。凄いよ。
ユアンくんが~~。可愛くて可愛くてやっぱすごい素敵でどうしてくれようかと
思っちゃうなあ。マークはセリフいっぱいある。いっぱい喋ってくれて聞きほれた。
エディンバラな感じの喋り方なの? みんなそれぞれの癖のある喋り方とか
もえる。

やっぱり映像がおっしゃれ~だし音楽の感じも最高にかっこいい。
でも、昔を懐かしむ、という感じでもあって。
途中ベロニカに、マークとサイモンと延々昔話で盛り上がってるところ、
あなたたちは過去を懐かしんでばっかり、みたいにバサっと切られる。
二人仲良しすぎだろ私の入る隙ないじゃん遠慮なく二人でやっちゃえば、みたいな
ことも言うベロニカちゃん。
結局最後に大金掴んでその街を出ていくのはベロニカちゃんだった。
ああ。いいなあと思う。
ベロニカちゃん、最初はちょっとダメな子かと思いきや、ちゃんと強く生きる
ことを考え狙ってたんだなあ。

人生を選べ。
前作で流行ったセリフをセルフパロディで、マークがベロニカにまくしたてて
いろいろいっぱい言ってた。ベロニカちゃんは彼女なりの選択をしたのだ。

私はなんかもう、自分の人生とか振り返っちゃったりするノスタルジーに
やられちゃって、これを思い入れなく見にいったとしたら客観的にどうなのか
わからない。
レントンと同い年なんだよ。他に何一つ共通点なんてないけど、ただ、20年
たってこんな年になって、っていう、歳月の感覚だけはリアルにあるなあ。
たぶんこれは、こういう風に20年かあ、って思う観客のために。多分監督と
キャスト自身らのために作った映画のような気がする。
多分前作同様、ハマル人にはハマルというもの。

結局彼らの人生、ぐずぐずで仕方ない。この先にあんまり明るい未来がある
わけじゃない。そしてもう若くもない。
思えば20年前だって、すごく若いわけじゃない。20代も後半にさしかかり、
焦燥感はつのり、でも出口なんて見えなくて。
大人になり中年になり、そしてやっぱり確かな希望なんてなくて、それでも、
生きる。生きていくんだなあ。

スパッドが自伝的小説を書く。と、それがこの物語という映画なんだなあ。
こう、フィクションとして着地して、それが優しいなと思った。

20年前に見て、衝撃だ、って感じて、それから今こういう続編がきて、
見ることが出来てるの、物凄く幸せな映画体験をしてると思う。よかったよ。


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