『秘密』11巻12巻(清水玲子/白泉社ジェッツコミックス)

*ネタバレあります。


『秘密』11巻12巻(清水玲子/白泉社ジェッツコミックス)

薪警視正が、極秘データを持ち出し逃亡した。
拳銃使用許可。SATの出動。警察が消したがっているのは、データと、
薪の脳が見た秘密。
 
何故だか11、12が同時発売。そして完結。
確かにっ。11の終わりのところでまたひっぱられたら、うきゃーっ!
どうなるのーっ!と叫ばずにはいられないところでした。

薪さんが狙われていたのはチメンザール。中国。国家的秘密、かあ。
壮大だなあ。漫画でよくここまでやったなと思う。もうちょっと、
国家的規模の背景的なこととか、小説だったもっと緻密に描いて積み重ね
ていけると思うんだけど。なので、うーむ、と、ぼんやり脳内補完。
まあそこはあんまり気にしなくていいのかな。
薪さんが、一人で抱え込んだものの大きさ、困難、それを抱きしめる青木。
青木くん、24歳なのかー。でっかいけどそうだ新人みたいなもんなんだ。
そして連載が長かったからなんか忘れてたけど、そーだほんと若者くん
なのだった。
 
もーもーもーっじれったいったら!
抱きしめたのはよかった。でも、その後はーっ。
一応事件終わりになって、せっかくせっかくせっかく空港への送り役を
かわってもらったのに、青木っ。もっとなんか言えーっ。
まあ、言えないんだろうけどさー。
薪さんもっ。そこはキスしてやれよ!
とまあ、いろいろモエながら読み終わり。
ちょっとでも、最後。青木くんの脳を見た映像の描き方で終わってるから、
ひょっとしてもしかして青木くん死んだ?と思ったけど、エピローグでは
元気に成長してってるみたいだから、死んだわけじゃないのか、と、ほっと
した。なんであの描き方してたの。それとももっともっともっと後の死後に、
ということなのかなあ。ちょっとよくわからなかった。

家族になりたい。あなたをもっと知りたい。あなたのそばにいたい。ずっと
そばにいたい。あなたを守りたい。ずっと、ずっといっしょにいたい。
それは愛じゃないのかな。愛だろう。愛だよね。
薪さんの新しい秘密が、しあわせな秘密になりますように。
青木くんがんばれよー。
 
さて、雑誌メロディでは、スピンオフ新連載?
若き日の薪さん、鈴木との出会い、とかが始まるらしい。若き日の薪さんか。
ますますうつくしいに違いない。ますます危ういに違いないっ。嗚呼。
楽しみです。

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『MASTER KEATON』(浦沢直樹/小学館ビッグコミックスペシャル)

『MASTER KEATON』(浦沢直樹/小学館ビッグコミックスペシャル)

全12巻、完結。
地道に買い続けてまいりました。
キートンタイチくんは結局就職というか、大学での道は開けなかったよう
ですが、どこにいてもどんなことをしても学び続ける、考古学者であり続
けるということで、ハッピーエンド、って感じかなあ。
ここにいる、と、居場所を定め、娘に手紙を書いて。
しかし奥さんへの伝言頼むのじゃなくて、自分で言えよ、と思うのは
私が間違ってるだろーか。

冷戦後、という社会情勢。一応ベルリンの壁崩壊後、みたいな感じだけど
東、というのはまだまだ不安定不穏な社会、という背景が面白かった。

新しく連載が始まったようだけれども、どうなんだろう。
この最後からは20年後くらいの設定、らしい。まー、私はおいかけたい
ほどに大好き、では、ないかな。

どのお話も凄くよくできているなあと思ったし、キートンさんもインテリ
優男かつタフでかっこいい。だけど、惚れないんだよなー。

浦沢直樹の漫画って、ものすごく上手いんだなあ、という気がするんだけど
好きにはならないなあ。面白いとは思うんだけど。
これは個人的趣味の問題で、私にとっては色気がないしキャラに思いいれ
持てないし、かっこよくって痺れるっっっ、ってところがない。
設定もお話もこんなに好きそうなのに何故だろう。
ガチへテロだなーとは思うけど、そうであっても好きになったら好きなんだ
けどな。
ひねりとかきいてるとは思うけども、結局いい話に落ち着くなーというのが
退屈なのかもしれない。もちろんいい話は素晴らしいんだけど。
うますぎて安定感が退屈なんだろうか。まあ、そんなこんなも贅沢なないもの
ねだりです。
完全版12巻そろえたことに悔いはなく、とっても面白く読み終わりました。

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『恋と軍艦』1、2(西炯子/講談社コミックスなかよし)

『恋と軍艦』1、2(西炯子/講談社コミックスなかよし)

東京から小舟町に引っ越して間もない遠藤香奈。中学一年生。
家庭の事情は複雑。友達はあまりできない。ひそかに片思いしている
相手は28歳年上のさわやかイケメンな町長さん。
家出して道に迷った先にたどり着いた素敵なおうちで、謎のコワイ
金髪不良オヤジにおびえていたところ、やってきたのは町長さん。
そのおうちは町長さんの友達のうち、ということらしい。
誰にも言わない、という秘密の約束。
友達がいない同士、な篠原晶との仲も近しくなった。町長さんへの
憧れはつのるばかり!

なかよしの連載ということは。ターゲットな読者は小学生なのでは?
と思って敬遠していたけれど、おもしろいという評判を聞くので
やっぱり読んでみようかな、と買ってきた。
こ、これは。
がっつり西さんテイスト!ときめくっ!なかよしだからって読まなくって
ごめんなさい。これからの続きもすごくすごくすごく楽しみ!

一応、というか、まあ普通に主人公は中学生の女の子たちなのだけど、
当然ながら気になるのは町長さんと金髪オヤジだよねー。お泊りする
関係です。友達だよ、というけど、おっさん二人の友達としてその距離感
はありですか?アヤシイ、と、晶がやたらと覗き見しにいって楽しい。
私は当然そういう関係でしょう、と思ってわくわくドキドキだけれども、
友達だよ、と、香奈の思うように、優しい世話焼き町長さんが仲良くしてる、
っていうだけのことか、っとも思えなくはないわけで。
すごく微妙なところ描いているなあと思う。
アラフォーなおっさん二人というところの関係を、ここでやるんだ。
西さんさすが。。。凄いなあ。

女子中学生の憧れときめき☆というお話の次元と、おっさん二人なJune、
ってところの次元と、地方の小さな町の政治、小さな中での争い、町興し、
みたいなところの次元と3つのモードのお話が折り重なっている。
そういうのもさすが西さんだなあ。
どこまで描いていくのだろう。
ハーヴェイ・ミルクみたいなことになったりもできそうだし。
町長さん、というのがまたなんとも。
町長さん、くらいだとホントに実際ご近所さんかも、と思えるあたり
微妙なとこ描いているのかなあと思う。
この話がどう転がっていくのかわからなくて面白い。

主要人物以外のキャラ造詣はばっさり割り切ってステレオタイプでささっと
いいテンポで描いている。町の人とか、意地悪なクラスメイトとか。
おっぱいだけで人生のりきってきたわ、みたいな女性編集者とか。(それ
だけでもないってことは少し描かれる(笑))
で、香奈ちゃんの家庭の事情的なことも少しだけしんみりと。でもそれも
まだ今のところさらっとしてるなあと思う。
主要人物、ってつまり、町長さんとサーシャだよ。
2のラスト、「心配するやつがいるとおまえはやりにくいんだろ」って
サーシャのセリフ!!!!きゃあ。撃沈。素晴らしい。
おっさん二人なんだなあ。大人なんだなあそれぞれに。というのがたまりません。
その前の、香奈の心配したいの、みたいなセリフのあとだけにいっそう。
サーシャとの2ショットの絵のセクシーさもたまりません。

んで、これは完全に個人的もえもえながら、「サーシャ」って!
五條さんの革命シリーズ連想しないではいられないじゃないか。うっとり。
サーシャ。ロシア系ってことで、お茶だとかお料理だとかなんだかロシア風な
味わいが出てきてますますうっとり。
続きにも期待。大好きだなあ。


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『秘密』10 『MASTER KEATON』6

『秘密』10(清水玲子/白泉社 ジェッツコミックス)

MRI捜査が始まった。
青木はなんとか自分にできる捜査を進める。
薪は自分に向けられたメッセージを脳から再生された画像に見る。

前の終わりのときに苦しくて苦しくて、これ買って帰ったあとも
続きを読むのが怖いと思ってしまった。
でももちろん読んだ。薪さんが相変らずきれいできれいできれいで
脆くあやういのに強くてもうたまりません。
事件はなんだか壮大なことになりそうな。薪さんが錯乱しちゃったり
過去との因縁みたいなのがいろいろありそうで、えーとえーと、っと
思う。落ち着いてじっくりよく読まないといけないのに、悲痛すぎて
そんなじっくり読めないー。
事件が終わったら。初めから全部一気に読みたい感じ。
続き切望。薪さんどうするんだー。


『MASTER KEATON』6(浦沢直樹/小学館ビックコミックススペシャル)

5を買いそびれていて先日買った。
そしたらもう6の発売だった。
毎月の月末発売なんだよね。うっかりしてしまう。
ずっと買ってる。読んでる。
子どもの頃の話もあったりして。
どの話もすごくよくできていて面白い。上手いなあと感心するー。
6巻では、学生時代の友達、マフィアの息子だったアンドレアの
話が凄いよかった。そんなに長い話ってわけじゃないのに映画一本
見た気分。
全12巻になるんだっけかなー。半分きた。続きも楽しみ。

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『ストロベリー・デカダン Eternity』1~3(本橋馨子/竹書房バンブーコミックス)

『ストロベリー・デカダン Eternity』1~3(本橋馨子/竹書房バンブーコミックス)

兼次おじさまのシリーズの、完結篇。
完結篇をやってるって知らなかった。どうやら今年一気にコミック発売に
なったみたい。
オトナなのでオトナ買いをして3巻一気に読んだ。
昔よりはすこーしだけ絵柄はすっきりめになったかなあ。それでもやっぱり
華麗!豪華絢爛!金も力も美貌も万全の兼次おじさまは最高!36歳か~。
もう私のほうが年上に。いい年だわ。まだ若い。そして十分大人。かっこいー。

兼次おじさまは永遠の愛、自分の命以上、すべてであった太郎ちゃんと
愛し合い、世界一幸せな二人になり、そして太郎ちゃんは天国へいってしまった。
だいぶ馬鹿馬鹿しいノリだったりしながらも、花ゆめコミックスで読んでた頃、
最後にはぼろっぼろ泣いて泣いて泣いた最後でした。
その後、ですね。このお話は。

1巻の最初の「新・たゆとうとも沈まず」は、なんか読んだことがある気がする。
描きなおしなのかな。
若いまだ日の目をみてない役者との出会い。彼は太郎ちゃんにとてもよく似ていた。
求め合うはずなのに、叶わない想い。
とゆーわけで、二人の激しい恋、愛、渇望、すれ違い、追いかけあい。
三巻一気読みできて幸せだった。
マンガだマンガ。ありえない華麗なる劇的すぎる展開。
でも最後にはすごく感動しちゃったよ。素晴らしいよ。
太郎ちゃんと花ちゃんの愛と、そしてそれからの先生と高顕くんの愛。
苦しんだねいっぱい。だって太郎ちゃんと花ちゃんの愛の永遠を消すことは
できないから。それでもまた次の永遠を二人でつくっていってね。うるうる。

更科さん、最初誰だこれ、と思ったけど前からいたっけ(^^;あんまし
覚えてない。でも読んでくうちにだんだん彼のことも愛しくなる。狂ってる
けどね。花ちゃん太郎ちゃんを見せ付けられてそれでも花ちゃんを愛して、
愛して愛して愛して愛して、愛することをやめられない。バカで素敵だ。

兼次おじさまがしあわせになってよかった。
太郎ちゃんともども見守りたい気分だ。ずっと幸せでいてね。

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『MASTER キートン』1(浦沢直樹/小学館)

『MASTER キートン』1(浦沢直樹/小学館)

平賀=キートン・太一。
考古学の大学講師。一方フリーの保険調査員として世界を飛び回る。

権利問題だかなんだかんだか、よく知らないけれどもオトナの事情で
長らく絶版だった、らしい。完全版、として復刊!という煽りに釣られて
まずは一巻買ってみた。
面白い~~~という評判はかねがね聞いていて。

短編なので読みやすい。
ロイズの保険!とか、サバイバルに長けた軍人経験、とか、でも今日頃は
冴えない講師、とか、娘にヨワイ。奥さんにほれてるのに離婚、とか、
いろいろなにかと、あー、と思うようなキャラ設定。連載開始は1988年
らしいので(ウィキみたところ)、20年以上昔なのかと思うと、うん。
アメリカのミステリっぽいイメージ、か。ハリウッドの映画みたい、か。
インディ・ジョーンズとか。インディ・ジョーンズの映画最初が1981年
かー。(ウィキ見た)ま、もちろん全然違う話。
ほろっと泣かせるような話を挟んできたり。
娘、百合子がヤワラちゃんだ、としか見えなくてなんだか(^^;
連載がヤワラと同じ時期だったみたい。凄いなあ。

原作というか、脚本ということで二人名前書いてあって、話づくりしてた
のはその人たちなのか?マンガかいたのは浦沢直樹だろうからうちあわせ
をして、なんだろうけど。ま、事情はわかんないし私にはどうでもいっか。

エレクトリックオーガナイザーとかいうのが出てきて、そういうのは
時代を感じるなあ。それは何?今でいうところのパソコンだとかUSB
だとかのことなのか。
面白かったので引き続き買っていこうと思う。

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