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映画 「魔女がいっぱい」

 

*ネタバレします。


映画 「魔女がいっぱい」


 1968年アメリカ。僕は交通事故で両親を失った。おばあちゃんの所へひきとられ、おばあちゃんの助けで哀しみを乗り越える。
 ある日、雑貨店の買い物の時に、とてもこわい女に出会った僕。おばあちゃんに話すと、魔女に出会ったのかもしれない、と僕らは家から避難して、知り合いのツテがある高級ホテルに出かけた。魔女が狙うのは貧しい子どもだから。消えても誰にも気にされないような子。だから、高級ホテルなら安心のはず。
 だが、そこで、児童保護団体をかたった魔女たちの集会が開かれていた。迷い込んで秘密を知ってしまった僕。見つかってネズミに姿を変えられてしまう。
 おばあちゃんに助けを求め、魔女との対決が始まった。


 ロアルト・ダール原作とのことで、かなり皮肉な、ブラックジョークな、児童文学、って感じなのかな。私は読んだことないのでイメージですが。
 で、まあ、ブラックジョークなんだろうなあと思うものの、私は、正直全然笑えない、ええとーこれはー。ついていけないのだった。時代もあるし、そういう中のコメディなのだろう、と、思う。思うけど。

 アン・ハサウェイが、魔女のボスっつーか大魔女で、特殊メイクで口裂けたりするし。実に見事に怪演してた! アン・ハサウェイなら特殊メイクとかCGなくても大魔女、いけるよねえと思う。けどまあ敢えて戯画化かな。微妙なチープさも怪演だった。 魔女たちの衣装も素敵よ。ゴージャスなホテルも素敵だった。

 そんな、まあ、楽しんだとこもあったけれども。

 いきなり車の事故で、一人だけシートベルトしてたから僕は生き残ったの、辛い。。。ま。まあ、一人ぼっちになっちゃった僕、って、まあ、よくあるよね。んで、おばあちゃんにちゃんと引き取られ大事にされて、よかったの。
 んでもまたおばあちゃんが子どもの頃に魔女になった話、してくれる回想シーンで、あー、貧しかった黒人の暮らし、みたいな雰囲気の背景が感じられて。ま。まあ。そうだものね、と思う。思うけど。
 魔女が貧しい子どもを狙うんだよ。消えても誰にも気にかけなれない、とかいうのが、うー、キツい……。黒人の子どもとか狙われる事件みたいなの、おとぎ話じゃないだろ、と、思ってしまう。まあ、そういうのはほんのさらっとしたセリフ一言だけだったりするんだけど、うー。けっこうきつくない? グロくない?? と、思ってしまった。

 んで、ネズミに姿を変えられてしまった僕、ホテルで出会った男の子ブルーノ、僕のペットだったネズミも実はもとは子どもだったの、その三匹ネズミちゃんたち。おばあちゃんが良い魔女的な感じで、秘薬を作ってくれ、そう、で、戻れるのかなーと思ったら戻れなかった。解毒薬(?)づくりは失敗。僕たちは結局ずーーーっとネズミなの~。
 ネズミのままでもいいや! 楽しいよ! 学校も行かなくていいし! って、なんか、まあ、ネズミのままでハッピーエンドっぽい?? いやでも~~~。私はなんか、そっかそうだね! ってハッピー気分では終われなかったよ……。まあ、本人たちが楽しそうだし人間は人間に戻れなくちゃいけないってわけでもないかーと、思う。思うけど。
 私の頭が固すぎるのか……。わからない……。
 ここは、あっはっは、ずーっとネズミかあ、まあいいじゃん! って笑うもんなの?? それとも、ネズミのまんまだってよ、かわいそ~、ってシニカルに笑うべきなの?? わからない……。

 で、ネズミのままの僕らが、魔女のことを語って、子どもたちみんなに、魔女狩りに行こうぜ~イエー!ってやってるんだけど。それがこの映画なのね。いやあ? それ、楽しい遊び?? わからない……。 

 それにネズミ化、子どもちはまあそれなりに一応は可愛いキャラ化はしてたけど、結構リアルなネズミ姿なんだよね。ネズミ、リアルネズミにたいしてあんまり可愛いと思う気持ちが私にはもともとあんまりないですし。魔女たちのネズミ化は怖い醜い系でリアルネズミ姿なんで、うう~。やっぱ結構グロいと私は思った。

 あんま良い観客じゃなくてすまんかった。

 

 

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