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『FiND ME』(アンドレ・アシマン/マグノリアブックス)


*ネタバレします。


『FiND ME』(アンドレ・アシマン/マグノリアブックス)


 息子、エリオに会うためにローマへ向かう列車に乗っている父、サミュエル。偶然近くの席に座った女性、ミランダと会話し、そして恋におちていく。
 エリオは音楽学校で教えるピアニストになっていた。日曜の教会でのコンサートで、ミシェルというかなり年上の男と出会う。食事をして、別れて、でも会いたくて再会して、恋におちていた。

 『君の名前で僕を呼んで』の続編! ってことで、ドキドキワクワクで翻訳出るのをまっていました~!
 読み終わったのはしばらく前。正直、こういう続編を期待していたわけではなかった……。

 映画にまずドハマリして、大好きで、原作小説も読んでみたんだった。で、それは楽しんだんだけど、あれはあれで、わりと映画のその後のほうまでちょこっと描かれていて、それで、続編が出るって知ったあと、どうして? どうなるの?? と、不思議だったんだよね。でもまあ著者が興がのって書きたくなったってことは、エリオとオリヴァーの物語、その後の彼らが描かれるのだろうと思って、ドキドキワクワクだったんだよー。

 んで。読み始めて、おお? あの仲良しラブラブだったと思った両親が別れたんですね、ということで、エリオのパパの話から始まる。へー。と思って読んでると、えーと~。パパの恋物語はいったいどこまで続くの? とページをパラパラしてしまう。一冊の半分近くはパパの若い恋人との出会いとのめりこみの話でしたね……。まあいいけどさ。若い女の子とこの年になって本物の恋に!? みたいなのは、まあ、それはまあそれでいいですが。
 惚れっぽい、というわけでもないか、その、出会って、恋して、のめり込んで本気になって、という勢いが、父子で似てるな~。とでも思えばいいのか。ふーむ。

 で。エリオの話にやっと、なった。と思ったら、エリオの恋物語で、相手はまた父のように年の離れた素敵な紳士で、エリオは夢中になってしまう、と。
 まあ。ん~~。まあ、それはまあいいですけど。素敵ですけど。エリオにだって恋人が出来てそれは素敵でよかったねと思うんだけど。けど~~~~~~~~。
 エリオは今も心の中にオリヴァーとの恋が一番大事な感じに残ってはいて、でも、ミシェルと恋して、ついでになんか過去の因縁めいた楽譜の謎解きを一緒にしたりして、まあ、楽しそうで幸せそうでよかったねとは。思う。思うけどねえ。

 で。
 オリヴァーの話にもなって、これはまあちょっとなんだけど。結婚して子どももいて。というのは前作でも知ってたしいいんだけど。大学教授になってて。で、また若い友人たちのことをちょっと好きになってたりして。でも、みたいな。

 みんなそれぞれの場所でそれぞれに恋をしていて、みたいなのねー。まー。それは、まあ、そうなんですねと、それでいいんだけど。

 そんな風にバラバラに人生を過ごした後に、やっぱり一緒になった、エリオとオリヴァーでした。と。それ、ほんと最後の方で、ページ数もちょっとだけなの。ちゃうやろ、そこんところもっと詳しく!!!!!!! 
 んで、なんか、子育てもどきとかするのかなーとか、なんか。そーいうの~? そういうのは期待してなかったんだけど~。
 エリオとオリヴァーが運命の恋人って、そういう、なんか、そういうことを、もっと詳しく……;;

 ま。
 作者は作者なので。
 こういう続編書きたくなったわけですかーということに文句はないです。ただの一読者としては、そっかーとしか。


 映画も続編あるってことだけど、映画は映画で別物になるのかなあ。別物であってほしい。でもほんとに続編できるかどうか、わからないけどな。映画産業もコロナ禍でタイヘンだし。でもまたアミハマちゃんとシャラメたんで、二人で、二人の物語を作って欲しいよ……。監督お願いします;;

 

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