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映画 「ダンケルク」


*ネタバレします。


映画 「ダンケルク」


 IMAXでリバイバル上映ですねー。公開時にも二回、か、な、多分、行ったけどまた行ってきた。
 2017年製作かあ。ついこの前って気分だけど3年前か。。。

 海岸に追い詰められた英、仏軍兵士。英国兵士たちは撤退の船を待ち、海岸に長い列を作っていた。負傷兵を運ぶことで列を押しのけていくトミー。だが、船は敵の戦闘機に撃沈されてしまう。
 海を渡れば故郷に帰れる。救いの船は、なかなかこない。

 史実ベース。でも戦争の大局ではなく、徹底的にその日、その時、目の前の名もなき兵士たちを描く。もうわかってる映画なんだけど、やっぱりずっとずっと緊張しまくりで、見終わるとぐったりしてしまう。生き延びた兵士。だけど、まだそれは戦争の渦中、苦しみは続くということ……。それでも生きてよかった。それでも、生きられなかった、海に沈んた兵士たちよりよかった。よかった、んだよな。それでも。

 命をわけたのは偶然。それは感謝なのか。その後の兵士たちの人生は誰にもわからない。

 三つの時間軸がある。初見の時には、空、海、海岸からの脱出の三つがあるから、というのがスピットファイアによって見えるまでわかってなかった。もうわかってて見て、残酷な対比にも思える。
 飛行機ならほんの一時間。小舟でも一日足らず。けれその距離、海を越えることが、陸兵たちにはどれほどの困難であったことか。
 ずっと、トミーの焦燥とともにあったから、帰って列車に乗った彼が束の間とはいえ眠れたのは、ほっとした。けど、辛い。

 名前のあるドラマは、ムーンストーン号で、あの小さな船が出航するとき、ジョージが登場のシーンからしてもううるっときてしまうよね。
 沈んだボートの残骸に一人取り残されていた兵士にも。登場の時からうるうるくる。
 キリアン・マーフィが演じてて、大好きなわけですが。
 トミーが海に流されてる時に会った時には、普通にまともな兵士だった彼が、Uボードに沈められる恐怖、仲間みんな死んでいなくて、あの海に一人残って、やっと、救われたけどまたダンケルクに戻るってなってパニックになるのは仕方ないし。その孤独と恐怖を思うと本当に辛い。でも物の弾みとはいえジョージが犠牲になるのが、あまりにも辛い。

 たくさんの犠牲。
 生きて帰ってきたことを大喜びで迎えてくれる人たちは善良だと思うけど。希望はある。救いもある。歴史の決着を知っている。連合軍が勝つんだ。でも、戦争は。

 エンドロール前に、ダンケルクの戦いで人生を変えられた人に、みたいな献辞があったと思うんだけど、そう、戦争は、人生を変えられてしまう、狂わされてしまう事。その端的な、象徴的な、出来事を描いた映画だと思う。

 空軍はさー、どうしたってもう最高にかっこいいけどさ~~~。トム・ハーディだもの~~~。
 地を這い、海に、砂に、重油にまみれて溺れかける地上を軽々と超えていくスピットファイア。素晴らしいエンジン音。かっこいいよ……。
 
 何度見ても隅々まで面白くて困る。すごい好き。描かれたことも、描かれていない余白も余韻も。好きだ。

 

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