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映画 「コンフィデンスマンJP プリンセス編」


*ネタバレします。


映画 「コンフィデンスマンJP プリンセス編」


 資産10兆円を超えるとも言われる、フウ家。当主レイモンドが他界。三人の子どもがいるものの、残した遺言は、誰も知らなかったもう一人の子ども、ミッシェルに跡を継がせるというもの。年齢も性別も不明。謎の子ども、ミッシェルの偽物をでっちあげ、ダー子たちはフウ家のお宝を狙って潜り込む!

 てことで、映画第二弾ですね。前の映画、ドラマシリーズから引き続きのゲストキャストもいっぱい。ちょいちょいチョイ役に豪華ゲストもいっぱい。いっぱい、かな。テレビバラエティ的なノリが強くなってる~むむ~、というつまんなさもありつつ、でもやっぱり相変わらずの、ダー子、ボクちゃん、リチャードの三人組が核にいるので、ま、映画化っていうお祭りでお遊びだ、めいっぱい遊んで、大事なとこだけ大事にする、という仕上がりでしょうか。

 プリンセス、とは、隠し子ミッシェルに仕立てあげる、コックリと呼ばれる女の子。詐欺師の娘、母を亡くして、知り合いの間をたらいまわしにされ、ろくに学校も行ってない、ケチなスリの手下をさせられていたのを、偶然見つけたダー子が救い出して仲間にした女の子。
 殴られたり、邪魔にされたり、教育も受けてないから何もわかってないダメ扱いされていた子が、ダー子たちのたくらみに乗って、お嬢様教育を受ける数か月が、夢みたいにしあわせで、と泣く。怖くない、と。

 おおむねバカバカしく楽しくコンゲームなんだけど、こっくりの偽物から成り上がってくのも、そんなアホな~というベタさなんだけど。
 まともな大人にちゃんと育てられなかった子ども。貧しさの中でどうしようもなく生きる場所のない子ども、という、結構実は日本でも今ある問題なんじゃないのか、という所が描かれているものだと思う。

 勿論、楽しくバカバカしくドラマならではの、嘘やろ~そんな都合よくいくかよー、って感じで彼女は救われるわけだけど。

 楽しく騙して金儲け! な、ダー子もボクちゃんも、ほんとは見捨てられた子どもだったっぽい、というのが背景にあった、よね。たぶん。ドラマの終りの方。あれがホントか嘘か、は言われないまでも。だから、こっくりちゃんが本当にフウ家でやっていける、と見極めたら、ダー子は彼女を本物にしてしまった。

 詐欺師は嘘を売り、嘘を信じさせ、自分でも信じる。何にでもなれる。嘘でも偽者でも、本物になれる。ほんとの覚悟があれば。

 当主レイモンド。実は、ミシェルなんて隠し子はいなくて、二年前の香港で、たまたまあの時のダー子たちが、架空の後継者がいるってことにして、群がってくる詐欺師の中から優秀なの選んじゃえばいいのよ、なんて雑談を聞いてたことからアイデア得て、遺言を残したのだーってことだった。そんなバカなw
 でも、執事、つか、フウ家を生真面目に支えるトニー、柴田恭兵ね、トニーがちゃんと選んで、一番見込みがある人間を後継者にすればいい、という、その企み、なんだね。トニーは密かにたくらみ打ち明けられていたのかどうかが、わかんないけど。言ってなかったのかなあ。どうなの、レイモンドじーさんよ。北大路欣也が演じてて、かっこいいお茶目じーさんみたいだったけど。
 子どもたち、誰も見込みはない、ってことだったのか。それとも、莫大すぎる家を継がせるのは難しい、という親心でもあったのか。わかんないけどなあ。でも偽者ちゃんが本気で跡継ぎになったことで、兄弟たち、自分のしあわせを得ることができそうっていう。なんか結果オーライ。めでたしめでたしでしたね。さすが映画。

 ほんっと盛沢山に次々たっぷりキャスト出てくるけど、それぞれそれなりにちゃんと見せてくるのすっごいよね。
 脚本のどんでん返しも、最後の最後までたっぷり仕込んでるよね。
 さすがにもうだいぶパターンはわかってるし、と思いつつも、あ、お、お、まだあった、と、エンドロールの間もそのあとまで、楽しかったです。
 エンドロールでさ、つかこうへいの脚本? 生瀬さんいたっけ?? って思ってたら、エンドロール後のおまけだったw 鎌田行進曲風味だったw アホかw

 長澤まさみダー子はほんっと最高。すごく可愛いかっこいいステキで面白い。東出くんもまあ、なんだかんだ騒動ありつつ、でもやっぱボクちゃんはボクちゃんでこの役はほんと好きだなあ。

 ジェシーを演じてる三浦春馬。この映画、もともとは5月公開予定が、コロナ禍で伸びて、今になって。その直前での自殺のニュースでほんとうに驚いてショックだった。映画の中にジェシーはいて、三浦春馬、前作見た時に、あ~ハンサムであることをちゃんと開き直って演技できるかっこいい俳優になってるよな~楽しい~と思っててすごく好きだったので。今作でもジェシーがいて嬉しいんだけれど。でも、やっぱり彼の姿を見ると悲しくなった。とても悲しい。演じ続けられなかったのかなあ。
 でもジェシー、いいキャラだし。素敵だったよ。よかったよ。好きだよ。

 波乱万丈ありますね。いい作品だしいいキャラいっぱいだから。ちょっと少し間おいてほしい気はする。同じパターンで立て続けには、今ちょっともういいのでは。数年後、また楽しく派手に、花火みたいにドラマ見せて欲しいな。ダー子たちよ、永遠に~。

 

 

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