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映画 「悪人伝」


*ネタバレします。


映画 「悪人伝」


 チャン・ドンスはヤクザのボス。警察にも賄賂使ってシマを仕切っている。チョン・テソク刑事は、正義感溢れる、というか、悪人を懲らしめたい欲が強すぎる感じの型破り刑事。ドンスのシノギの邪魔をして、ドンスから警察の上官に文句がいってチョン刑事叱られるという構造。
 
 車にわざと追突して、降りてきた相手をめった刺しにして殺す事件が発生した。チョンはこれまでにも似た事件があり、連続殺人犯がいると主張するが、上司はとりあってくれない。
 だがその連続殺人犯がドンスを襲い、反撃されて、殺せず逃げた。怪我から回復したドンスは、ヤクザが刺されたなんて、メンツ丸つぶれで周囲から人が離れかけていた。このままには出来ない。犯人を見つけ出して殺す。共通の敵のために手を組むことにしたドンスとチョン刑事。互いに信用しない、利用だけして出し抜くことばかり考えてるコンビが、パターンを超えて次々人を殺してゆく殺人鬼を追う。


 マ・ドンソク主演! で、バーン!とドンソクのアップ。強い。
 私はあんまり知らないながら、顔とかインパクトあるよねーとなんとなく見た事ある感じで。「神と共に」の時に、あの見た目に反してヨワヨワでコメディか、つーのがドンソクを認識したところで。今作では、しっかりがっつり、見た目通りに、こてこてにヤクザだった~! ボスー! 兄貴~~~!!!!
 忠実な飼い犬的な若いのがいつもついてきてて、可愛いの。でもそいつ躾を超えてボスのためにぎゃんぎゃんしちゃうから、困ったもんだ、って顔するドンス兄貴もまた最高だった。
 途中、サイコパス追っかけててやられちゃうんだけどね;; ボスに、あっちです、追ってくれ、と促して息絶えるんだよー。マジで命がけにボスへ忠誠誓ってたんだね;;

 ドンスの暴力っぷりもすごいけど、でもなんか憎めない可愛げもある。雨でバス待ってる女子高生に傘を貸してあげたり。あれってトトロのシーンっぽくしたんだよ~ってことなのか。
 でもそのバスにはサイコパスやろーが載ってて、あとからニュースで、その子が殺されたことを知る。キレて、でもそれでこの近くに犯人はいる、と追い詰めていくことになる。

 もとになる事件があったそうだけど、そこから着想をえたフィクションってことなんだと思う。実際の事件がどのくらいこんな話なのか私にはわからない。大幅にフィクションであろうと思って、エンタメだなーって楽しんだ。

 なんといってもマ・ドンソクが! とってもいいので。ヤクザだ~。親分だ~。暴力ガツガツ大迫力。けど部下にはちょっと優しいとこ見せたり、チョン刑事が襲ってきた敵対ヤクザをついに殺してしまった時にうろたえてるのを、あとは任せとけ! と追いやったり。兄貴だ。チョン刑事、破天荒刑事だけど、やっぱ実際自分で人を殺してしまうというのは初めてだったのかもしれない。任務ではないし、相手悪い奴だけどでも、って、そういう初々しさもよかった。その時兄貴がフォローしてやったのステキすぎる。

 まったく信用しないバディもの、って、面白かった。カーチェイスだとか犯人捜査網を刑事たちとヤクザたちが共闘していくわくわくとか。話の展開もうまい。
 いっときの利害関係だけ。それでも、サイコパスやろーを捕まえて裁判にかけると、実際物的証拠が乏しくて、罪を逃れてしまうのではないかという恐れが。どうでもいいけどドンスんところに車でつっこんで行って、ドンス車ではねて犯人とっていくチョン刑事、ヒドイ。ドンス兄貴、あれまたひどい怪我しちゃったんじゃないの~。
 で、ドンスのいろんな犯罪も明らかになって、ドンスは身を隠すことに。それでも、チョン刑事と取引して、証人として裁判に行って証言をする。なんせ襲われて生き延びた、生き証人だから。

  ドンス兄貴の肉体を堪能させていただきました(*ノωノ)

 サイコパスやろーが、一応、不幸な生い立ち、みたいなことはちらっとあって、なんか哲学かぶれしてるやつ、みたいな、口のたつ多分頭いいサイコパスやろー、ってのはわかるけれど、殊更に動機とか犯人にも同情してしまう深いわけが、みたいなことにはほとんどしてなくて、とにかくもうこいつはダメだヤバイ、ってのがよくって。

 最後、ドンスは刑務所に行く。でもそれはチョンとの取引のうちで、先に私刑判決出ていたサイコパスやろーと同じ刑務所に行くのだった。刑務所の中、今度こそドンスは犯人を手に入れる。ケリをつけようじゃないか、とにやりとしたドンスの顔で、終わった。
 すごい~~~。
 面白かった。かっこよかった。みんな悪くて、ヒーローじゃない。刑事さえも、清く正しいわけない。まさに悪人たち。エンドロールの時、役名ではなく、ギャングスタ―。コップ。デビル。って三人が出たの、かっこいい~。

 ハリウッドでリメイク決まってるらしい。どうなるんだろう。この面白さをまた違う味わいで作れるんだろうか。マ・ドンソクがやるんなら見たいなあ。ま。期待しないで待っておこう。

 

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映画 「リトル・ジョー」


*ネタバレします。


映画 「リトル・ジョー」


 新種の花を作っているアリス。同僚のクリス。話しかけて愛情かけて、手間暇かけて育てる花は、しあわせな気分になれる香りがする。新種として発表するため博覧会に間に合わせなくてはならない。
 息子のジョーと二人暮らしのアリス。こっそり持ち出した新種、リトル・ジョーと名付けているそれを、息子のジョーにプレゼントする。
 リトル・ジョーは香りに特化し品種コントロールをするため、子孫を残せない設計にしている。同僚のベラは不自然だと批判的だ。花が咲き、花粉が飛ぶと、その花粉がアレルゲンになるのかどうかチェックが必要。うかつにリトル・ジョーの香り、花粉を吸ってしまったクリスやジョーは、どこか少し、違った人になったのかもしれなかった。


 ホラーっていうほどでもなく、じわじわとなんかおかしい、という感じ。世にも奇妙な物語 でありそうな。「ブラック・ミラー」でありそうな。
 リトル・ジョーの花粉のせいで、脳に悪い影響があるのか。悪い? しあわせな気分になる影響? しあわせとはなんなのか、とわからなくなる。

 人が変化する。息子は成長して母親になんでもかんでも話さなくなる。父と暮らすことを選ぶのは悪い? しあわせ? どっちがまともなのか、何が本当にいいことなのか、わからなくなる。

 リトル・ジョーは子孫を残せないように設計された人工の花。その反動で、花粉を吸った人間を操って、リトル・ジョーの事を最優先に考えて、育て広げていくように仕向ける。そんな作用を起こすウィルスなんてあるだろうか?

 これ、製作は2019年なんだけど、今見ると、温室で厳重管理の花のために、消毒、手洗いをマメにやってたり、花粉の安全性が不明だからマスクをしろ、だとか、コロナ禍のニューライフだなあ今だなあと思ってしまう。マスク隙間なくちゃんとしなさいよ、ってハラハラしちゃう。花粉避けたいんじゃないのかよー。

 主演のエミリー・ビーチャムはカンヌの主演女優賞をとったそうで。ほんとこの、周りが変わってしまった、という疑いや不安定さとか、けれど結局リトル・ジョーのせいだったなんて馬鹿げてたわ、なんて開き直ったり。激情の熱演! みたいなことではなく、静かで、でもなんだか少しずつ変、という感じ素敵だった。

 ベン・ウィショーくん目当てで待ってたんだ。クリス、アリスと同じく優秀な研究者ではあるけど、これといってかっこいいでもなくすごくいい男でもなく。ふつーの男やってるのもステキだった~。けど、リトル・ジョーの花粉吸って、なんかこいつ実は? みたいなつかめない感じもすごく好き。さすが。
 実はこいつ、というかクリスはやっぱリトル・ジョー大事で勢いでアリス殴ってしまったりもして。あーやっぱお前は~~~ってなった。

 アリスが、カウンセリングかなんかに通ってて、途中、アリスの方が変なのか? とも思うんだよね。人は変化する。子離れできないアリスの問題なのでは? と。
 ベラの疑いは、彼女がかつてメンタルがダメになって一年くらい休職してたからなーって目で見られて、あんまりまともにとりあってもらえない。ベラの疑いに引きずられてアリスも、ってなるけど。ベラは追い詰められて転落事故。その辺はちょっとホラーだったかなあ。

 結局、クリスに殴られて気絶したアリスのマスクをクリスがとってしまって、アリスもリトル・ジョーの花粉を吸って。みんなリトル・ジョーの花粉を吸って、みんな、リトル・ジョーを大事に育てます、という世界になっていくよ、って感じの終り。
 そ、そうか~。リトル・ジョーに負けたのね人類。

 最後、アリスがおやすみ、と花に話しかけると、「おやすみママ」 と囁きが答えて、終わった。リトル・ジョーの意志、リトル・ジョーは会話もできるようになっていくのかな。人類は花の下僕に……。でもそれで花を大事にしながら他はまあ普通に人生やってって幸せな香りって感じてハッピーでいられるなら。それは、それで。いいの、かなあ。
 じわじわと。なんだかわからなくなる。

 カラフルで、パステルカラーがあざやかな世界。リトル・ジョーの赤がひと際、あざやか。鮮明で、キツい。
 音楽が、雅楽とか入ってた? オリエンタリズムってゆーかエキゾチックっていうかの感じなのだろうか。ああいう音の感じって。アリスがテイクアウトしてくるのも多分寿司だな? とか、ベトナム料理とか、アジアンな感じだった。ミステリアス~って感じなのかなあ。

 上映館が少なめで、見に行けるかどうか心配だったけど、行けてよかった。満足しました。

 

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ずるいなあ

 

 岡井隆の訃報を知ったのは7月11日。
 ツイッターのDMと、第一報のニュースを見て、え? えっ??? という反応しかできなかった。

 ごく個人的に、ごくごく個人の覚書に、書きます。

 教えてくれた本多さんに、DMで今電話していい? と送って、返事がこないうちに電話してしまった。
 あわただしくショックの中いろんな作業におわれている本多さんと少しだけ喋って、亡くなったのは10日と聞いた。喋ってぼろっと涙が出て、また忙しい本多さんに、お邪魔しちゃってごめんなさい、ありがとう、と、すぐ切りました。本当に本当にありがとうございます。大変で、すごく大変で、それでもなんだかんだ対処してくださるの、申し訳なさと感謝しかない。ありがとうございます。
 
 かねて御病気の回復につとめてらっしゃること、骨折で入院されたことなど未来を見て知っていたし、ご高齢であるのでいずれはと思うのは思っていても、でもまあまだまだでしょう、って思ってた。まだでしょう。まだまだでしょう。もう一度、未来の何かの機会にお目にかかれるだろうと思ってた。歌も出るようになったし、後記も書いてこられた。黒木さん今までありがとう、と、選歌欄復帰すると思っていたの。
 でも結局訃報は突然で。なんの心構えもなかったです。え? としか、言えず。

 ニュースと、様々な人たちのお悔やみだとか思い出だとか追悼などがあり、けれど私は何も言えず。気の利いた追悼文も何も書けない。未来への詠草にしのぶ歌を一つ書いて送った。7/15日締め切りの歌稿は岡井先生宛に出す最後になるんだなあと思いました。来月からはどこに送るんだろう、私の歌。

 訃報を知った翌日が割付の日で、コロナ対策に配慮しつつの作業。がんばって早起きで行きました。人に会って、少し喋ったり泣いたり笑ったりもして、何より一冊の未来を形にする作業をもくもくとして、そうしてやることがあるのはよかったな。

 割付後に会議があり。私はへとへとで帰路につく。訃報、割付作業と会議があったのも、岡井先生、このタイミング、この日だからいろんな対処や打ち合わせができるという天の配材だったのではないかと思った。

 それから数日後にはうちの事情でしばらく地元に行ってたりで、これといって物思いに沈む余裕もなく。ただ淡々と、もう岡井隆がいないせかいになったんだなと、思います。
 ふ、と涙が出たりもする。けれど、ついにその日がきたのは仕方ないなと思う。

 多分2005年が私が未来に出るようになった年。入会してから欠詠してない。ただ毎月、岡井隆に歌と、ちょっと一言お手紙を送ることができるのが、私の毎月の核だった。歌はだめなままだったな。岡井先生に毎月お手紙を出す、毎月「岡井隆様」と宛名を書く、毎月、岡井隆が見るんだと思いながら歌稿を書いて送る日々が、終わったんだなあ。この二年くらい? もっとだっけ、は、代選の黒木さんに回っていたとはいえ、私は「岡井隆様」と送ってたの。
 終わったんだな。

 まだ全然、何がどうとか、素敵な思い出や追悼文だとかは、書けない。ずっと書けない。毎年バレンタインには歌稿と一緒にチョコを送ってました。締め切りが毎月15日だからさ、二月はバレンタインじゃん。岡井先生はチョコレートがお好き。召し上がって一休みされたのだろうな、と、自己満足にひたるのでした。もう次のバレンタインには送れないんだ。

 スマホのカメラロールにいくつか写真があるので、貼っちゃう。一応、公の場で写真禁止じゃないからいいかな~と思って撮らせてもらったやつ。岡井隆めっちゃかっこいい~。
 古いスマホの時のとか画像も悪いしいい写真でもないのですが。

 私が勝手に個人的に撮ったものです、一切の保存転載お断りです

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岡山大会に行った時の。 米田さんも写ってる。撮っておいてよかった……。

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お一人で待ってるところもとっちゃった。

 

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これは遠くから盗撮しちゃったやつ。わ~なんかお二人が喋ってるな~って感じがあまりに素敵で撮ってしまった。

 

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お弁当。ゴージャス^^

 

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懇親会の最初に鏡割りをしたんですねえ。地元の誰かえらい人とだっけ。鏡割りしたあと何かが気になって戻って酒樽のぞき込んだ岡井隆がめっちゃ可愛いすき素敵と思って撮った気がする。

 

 

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未来年間賞もらった時の。新年会の時の懇親会時、挨拶してらっしゃる岡井さん。岡井隆の名前で賞状貰えて感動した。すごくすごく嬉しかった。ちょっとうるっとした。この時しかないと思って、2ショット撮ってもらった。一生の思い出。

 

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たかしおっかけで講演会だとかにも行ったなあ。

 

 

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ながらみ書房の授賞式のご挨拶だったか、講評だかをなさってる所。

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岡井隆の話を聞いてる受賞者、黒瀬さんと小川さんを撮っちゃった。

 

 

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富山大会に行った時。

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講話してる時だっけ、最初の挨拶だっけ、の岡井さん。

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岡井大島の並びに痺れるんだよ。大会や新年会や作品批評会にずっと並んでて欲しかった。

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お弁当。富山はほんとその後の飲み会だとかでも美味しいものばかりいただきました。

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夕暮れ。懇親会前のご挨拶の岡井さん。この写真、背景のきれいさや夕暮れのひかりの感じ、すごく素敵で、撮れてよかった。

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二日目の朝、会が始まる前に富山のお城の周り散歩した時の。

 関東で大会やる時にはスタッフとしてひーひーなってるので写真とったり楽しんだりの余裕がほとんどないので、地方に旅できて、少しはお手伝いもさせていただくけれど、単純に参加者として楽しむことができるのはすごく有難くて楽しかったです。あ、入会始めの頃にも、松山で大会あって、その時も現地スタッフとしてあんまり役立たずながらちょこちょこしてました。

 松山大会の時、台風がきそうで、誰も来られないんじゃないかとひやひやしたんだよねえ。前日入りの空港に迎えに行く車に乗ってって、岡井先生たちをお迎えできてすっごく嬉しかった。もし誰も来られなくて、ゲストに松本健一さんをお招きしてたと思うんだけど、ゲストが来られなくなったとしても、僕一人でも講演できるよ、大丈夫、というようににこやかにおっしゃって下さったのを覚えてます。緊張して心配しまくってた私達を安心させてくれて、すごくほっとしたなあ。

 いろんな、小さな思い出がたくさんある。勿論私は接する時間は短くて、岡井さんと他の人が雑談するのを聞いてときめいた~、とか、そういう程度で。それでもそういうささやかな思い出が、私の一生の宝物です。

 自分なりに、短歌を知って岡井隆を知って未来に入って、なんとかがんばったり諦めたりもうちょっと頑張ったり、で、短歌をよむ日がこんなに続けられるとは、あんまり思ってなかったのだけど。岡井隆に毎月歌を送ることが、大事だったんです。

 岡井先生、ありがとうございました。

 

 

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映画 「ダークナイト」


*ネタバレします。


映画 「ダークナイト」


 10日(金曜日)に見に行きました。IMAXで。再上映。ノーラン監督の次作、テネット記念??

 2008年製作。公開時見た時、あまりに凄くて怖くて面白くて、ガチガチに体すくんで固まって集中して見入った気がする。ぐったりした。
 もう展開はすっかりわかっているけど、今回も見終わってなんだか疲労困憊。ぐったりした。さすが。IMAXの迫力で見られてしあわせだ。巨大スクリーンの中にいるような。音が身体に響くよー。最高。

 三部作の真ん中ということもあってというかなんというか、ブルース坊ちゃまのあやうさが際立つ。ジョーカーに何度もルールに縛られていることを嘲笑されて、実際バットマンはダークヒーローとはいえヒーロー。彼なりの正義感。ジョーカーを私刑にはできない。怒りに任せて殴ることはしても、轢き殺すとかしない。捕まえて警察に渡す。法の秩序。あんな、ゴッサムシティでありながら、だからこそ、か。腐敗や裏切り者がいるって思いながら、ゴードンを信じて、今回の場合ハービー・デント検事を信じてゆく。

 このもどかしさがな~~~。辛い。

 BBCシャーロックのように、こいつが悪いからこいつ殺す。ってことをできない。シャーロックが恐喝王殺した衝撃、その時すっごくこのダークナイトのバットマン思った衝撃。正義とは? ヒーローとは??

 このジョーカーはバットマンに執着することが楽しくて、悪に世界を落とすことが楽しくて。嘘も本当もなく、金が欲しいとか一見理由がありそうででもどうでもよくて、世界が燃えるのを見るのが好きなんだ、という、それ。
 雑なメイク、くずれまくったメイクの顔が本当に怖い。こちら側の話がまったく通じないから。

 先読み能力も凄くて、何もかもがバットマンたちのうわてを行く。そーだよなあ。警察やバットマン、事件が起きてからじゃないと動き出さないもの。ジョーカーに心酔してすげえってなってついていく下っ端になりたいという気持ちになる。そして気まぐれやちょっとのミスですぐ死ぬ雑魚キャラになるんだな私……。

 そんなジョーカーの思惑に唯一勝ったのが、フェリーで爆弾の起爆スイッチを押さなかった、互いへの思いやりを持った市民たち、という構図も凄い。強烈なカリスマ。けれど無名の市民たちが、負けなかったこと。希望だった。

 ノーラン監督って、なんかこう、世界を造るのが好きなのかなあと思う。魅力的な登場人物たちがいるけど、その個々人の心のひだとか描いて見せるというよりは、そういうのは観客が思い入れしてそれぞれ感じてね、って委ねてる感じで。映画の中に監督が神となって造る世界、を、緻密に成立させることに熱心みたい。なんとなくの勝手な印象だけど、人物についてはあくまで配置、みたいな。監督は、神。次のテネットの予告とか特別映像とか見ても全然どういうことになってんだかわからない。不思議。神の思惑ははかり知れない……。

 今作にもスケアクロウ、キリアン・マーフィーが最初にほんのちょこっと出ていて、きゃっほ~と思って見た。一応そこそこセリフもある。けど、ほとんどずっと麻袋被ってて、なんか、なんで。それわざわざスケアクロウである必要あるのかな?? けどノーラン監督のお気に入りってことでいいのかな? 不思議~、と、楽しかった。このキツイ映画の中の数少ない癒し。あ、アルフレッドももちろん癒し。でもレイチェルの手紙、ブルース坊ちゃまに知らせずに燃やしちゃってもううううう。辛いね……。


 
 と、こう、映画メモ書いてる今日、岡井隆の訃報を知ったのでした。10日に亡くなられたそうです。岡井先生……。泣く。
 岡井隆に毎月、短いお手紙と、歌を出す日々が、終わったのか……。ありがとうございました。

 

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『月蝕の夜の子守歌』(白鷺あおい/創元推理文庫)


*ネタバレします。


『月蝕の夜の子守歌』(白鷺あおい/創元推理文庫)

 大正浪漫 横濱魔女学校2

 

 シリーズ2作目。横濱女子仏語塾に通う女学生たち。けれどそこは本当は、魔女学校。
 てことで前作の続きでありつつ、これ単発でも迷子の女の子事件があったりして面白かった。人さらいの天狗団に妖魅を混ぜて話成立するなんてすごい~。姑獲鳥が出てきて、わ~~~京極堂!なんて目次でもえたけど、勿論全然違う風味で切ない。
 幽霊と妖魅はまた違うんだよねえ。けどお話というか心通じることはできる。霊感ある人間がいるようなもんで妖魅であれば霊感的なものもただの人間よりはある感じかな。
 楽しい学園もの、として読んでて、あっ、そういえば妖魅でしたね魔女でしたね、ってなるの、わかってるのに読みながら毎度新鮮に驚けて面白い。

 千秋くんが、通ってきてるの、楽しい。女学校だし、魔女学校だし、だけどすごくフラットな世界で心地いいなあ。意地悪というか嫌味な登場人物がいなくてすごく読みやすい。いらんストレスなく読めるのすごく嬉しい。ファンタジーだもの。夢をありがとう;;

 大正浪漫~で、横濱~で、異国情緒なのもあり、って感じも面白い。インターナショナル~。世界が広々としていて風通しが良い感じも心地よい。舞台は日本で横濱で、ちょっとご近所気分で読めるんだけど、異国とかなんなら時空を超えて絵の中の秘密まで広がるの。今作では、絵の由来が少しわかる。千秋くんの祖父のいとこのエステバンおじさんが描いたものなんだって。エル・ドラドへ行ってきたという、ほら吹きおじさん呼ばわりされてた人がいたそうだ。
 エル・ドラド~!? 黄金郷~!三作目で絵の秘密とか黄金世界みたいなことが描かれたりする?? すごい楽しみ。

 学校生活も楽しく描かれていて、寮でみんなで月蝕を見ましょう、ってお夕飯にお稲荷とか巻きずし作るのとか、飛べたらお祝いにマドレエヌを焼くのとか、そういうのもいちいち美味しそうで楽しい。

 ぬばたまおろち の頃からそうだけど、妖魅たちの少年少女たち、それを見守り導く先生たち、みんなはぐれ者な世界ですね。魔法でファンタジーで、優しい人々がたくさんいて、楽しいこともいっぱいに描かれているから元気が出る。登場人物みんなが自分なりに頑張ってる。守ってやってくれ、と、読みながら思う。今作でも、頭飛んじゃう小さな女の子を小春ちゃんたちはじめ精一杯みんなが守るの、良かったなあ。遠い異国からはるばるやってきてくれる叔父さんもおじーちゃん。いつだって正しくいられるわけないけど、優しくなれるんだな。
 
 千秋くん視点の話も増えて、千秋くんが攫われそうになったりで、ハラハラする~。このシリーズのヒロインというか、概念としてお姫様なのは千秋くんだ。歩けないけど、ちょっと飛べるようになってきたし、豹になれるからダイジョウブなんだけど、なんかもう、ドキドキハラハラする。黄金郷にほんとに行ったりするのかなあ。千秋くんのことがもっとわかるのかなあ。続きもすごく楽しみです。

 

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『すこし痛みますよ』 (アダム・ケイ/羊土社)


*ネタバレします。ネタバレっていうか。お終いの方まで触れます。


『すこし痛みますよ』 (アダム・ケイ/羊土社)

 ジュニアドクターの赤裸々すぎる日記


 大学で6年学んだあと、さらに病棟で6年経験を積んで、ドクターになる。そういう、イギリスの医療サービス、NHS。
 ジュニアドクターになった作者の日記をまとめた一冊。作者は医者として6年勤務。今は脚本家でありコメディアンでもあるそうだ。さすが、皮肉、ユーモアいっぱいの一冊。けれど、笑っちゃったりしながらあまりにも医者、タイヘンすぎじゃないかと涙ぐんでしまう。

 ベン・ウィショー主演でドラマ化、というニュースを見て、翻訳が出てるのを知って読んでみました。

 新任で初めて自分の医療処置で人を助けられた! と喜んでも上司はそっけないとか、友人に無茶ぶりな相談をされてしまうとか、こんな患者がいてびっくりすぎるとか、ドタバタコメディになるのかなあ。

 残業しまくり、休日にも病院からの呼び出しは容赦ない。自分の結婚式であろうとも、丸一日の休暇なんてほとんど奇跡。それなのに給料は病院のパーキングメーターの稼ぎに劣る、とか。
 医者は激務。特に研修医だとかは金もないとか。それはどこも同じようなものなのか。日本でも大変そうだものね……。

 イギリスは、医療無料なんだねえ。ゆりかごから墓場まで、って、世界史で聞いたことあるフレーズだ。そうかそうか。
 NHSに拍手を、って、コビッド19の中でやってたのも見た。
 この作品は2004年から2010年の日記。今このコロナ禍の世界でドラマ化されるとなんかまた、違う風にもなるのかなあ。

 産科を選んだ作者。出産って、順調にいけば病気じゃないとはいえ、印象的に書かれてることはいろいろ、ほんといろいろあって、本当に命がけで命を産み出すんだなあ。
 一人の医師にのしかかる責任が、母と赤ちゃんとの分だし、さらに同時に何人もの緊急事態とかあったりもして、タイヘンすぎる。人手不足。金もなく。自分の時間なんてない。それでも、責任と、患者のありがとうと支えに頑張っている。

 頑張ってることに甘えちゃダメなんだよねえ。医者だって人間。沢山学んで経験を積んでいくとはいえ、ただの一人の人間。組織が機能するようにしないと、人の頑張りに頼るとか無理すぎる。そして働きにはちゃんとした報酬を。

 激務が続く中、それでもキャリアを重ねて、もうじきジュニアドクターから次のステップへ、という時に、作者は医者をやめた。ある妊婦の帝王切開手術。後輩の執刀を見守るだけだったはずなのに、事前の診療ミスがあり、死産であり子宮からの出血は止まらず。コンサルタントを呼び出し、大量出血、子宮摘出でようやく終わったこと。それはつまり、もう取り返しがつかないこと。泣きつづけたこと。

 泣いてしまった。
 医者だから。命と向き合う仕事だから。助けられることもあるし、ダメなこともある。医者であっても、一人の人間。心が折れることもある。ユーモアとシニカルさで軽やかに書かれた日記。面白可笑しいことも感謝されることもある。でも本当に切実に、ドクター大変で、頼むなんとか彼らの働きを、もっとまともに休んだり稼いだりできるようにしてくれと思った。医者であっても、心も体も、ケアしなくちゃダメだよ。日本でもさー。

 今本当に、医療従事者とか、エッセンシャルワーカーとか、介護とか、人の生活に欠かせなくて大変な仕事をしている人に、心から感謝するしかない。大変な思いと労力に、せめてまともな報酬ある世界であってくれと思う。
 すべての仕事、働く人に心から感謝します。社会なんだから、組織つくってる人間社会なんだから、個人のやりがい搾取とかじゃなくて、社会的に機能していくべきなのでは。個人の頑張りに頼る、使い捨てるみたいな無理な組織は、何とかしてほしい。医療従事者だって聖人君子の自己犠牲しなくていいようになっていて欲しい。
 
 今読めてよかった。
 そしてウィショーくんがやるっていうのすごく見たい~~。ドラマどっか配信にくるかなあ。見たい~~~。いつできるのかな。どんなドラマになるのかな。でもどうか無事に。安全に。みんなが健やかに、生きような。

 

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映画 「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」


*ネタバレします。


映画 「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」


 大学生のギャッツビーとアシュレー。付き合ってまもないカップルだ。アシュレーは地方出身。学生新聞の取材で、憧れの映画監督に取材できることになった、マンハッタンで!と大喜び。ギャッツビーはマンハッタン育ちなので、じゃあ一緒に行って彼女が取材を済ませた後の週末は地元を案内して素敵なところ沢山案内してあげる、と、デートプランを練る。
 一緒に楽しい時間を過ごすつもりだった二人の、すれ違いの物語。


 主演ティモシー・シャラメってことで昨日の初日見に行ってきた。都会っ子で金持ちの家の次男でポーカーで気軽に大金儲けちゃうギャッツビー。頭よくて本沢山読んでて物知りで風変わりで若者らしくモラトリアム、鬱屈しながらも自負心は強くて、親に反発して、でも金持ちであることにはあぐらをかいてるギャッツビー。シャラメたんだもの、あの顔の良さでうっとり。ピアノを弾いてちょっとだけ下手くそに歌を歌って。凄くよくしゃべる。モノローグも喋る。ずーっとティモシー・シャラメの姿、声、演技を堪能できてステキすぎる。

 アシュレーを演じてるのはエル・ファニング。ジャーナリスト志望で、巡ってきたチャンスに浮かれてはしゃいで、美人だけどちょっと素朴さが心配になる危なっかしさもチャーミング。素晴らしく可愛い、んでも酔っ払って変顔も存分に披露する、あ~~~若くて可愛い子で心配、ああああ~~目が離せない、そりゃおっさんたちこういう子に側にいて欲しいってなるよねええって最高に名演技。

 ジュード・ロウ、最初わからなかった。妻が友人と浮気してる脚本家役ね。全然かっこよくない役で面白かった。ディエゴ・ルナが誰もがきゃーきゃーいうセクシー俳優役ってのも面白かった。
 そんなこんなで素敵なマンハッタンの街のあちこち~とか、舞台は現代のはずなのにクラシカルな雰囲気とか、楽しめるところは沢山あった。

 けど、なんか、うーむ。

 ウッディ・アレン監督、有名だし人気だなと名前は知ってても今まで私はちゃんと作品見たことがなかった。みた事ない、と思う。監督の名前とか普段あまり意識してないから自分でもよくわからないけど。多分自分の好みではないだろうなーと、なんとなく見てない気がする。そもそもヘテロの恋愛ものに興味ないのだ。


 で、今作は。me too運動のひとつで、監督の過去にちょっとなんか、どうにも私には判断つかないけどまあ、ごちゃごちゃあったんだなーと。主演の二人は出たこと後悔してるというかギャラは寄付したようなニュースを知ってしまってて。本国では公開見送られた作品なんだよなあ。日本でしれっと公開されて、見に行っていいのかなあ、と、結構悩んだりもして。
 でもやっぱり、見ると、キャストみんなステキで演技堪能できてすごくよかったんだけど。

 そんなこんなの先入観が私にあったせいとかもある、の、かもしれないけど。
 アシュレーがおっさんたちにあちこち連れまわされたり飲まされたり都合のいいミューズ扱いされたりするのを見るのが、すごく危なっかしくて辛いと思う。
 アシュレーが浮かれてはしゃいで、ギャッツビーの気持ちとか思いやれない愚かな女、って描かれてるように見えて、ひどいと思う。なんとなく、地方出身で浮かれてる可愛いだけの女、って描かれてるように見えて、意地悪だなーと思う。アシュレー本人が進んで連れまわされていったわけだけど、そういう描き方がね、意地悪~と思う。

 結局、ギャッツビーはアシュレーと別れて、地元の、元カノの妹にいっちゃう結末。都会の排ガスが僕にはお似合いさ、みたいに卑下してみせる風でありながら、自分のステキなデートプランがアシュレーのせいで全然うまくいかなくて許せなかった心の狭い男って感じ。まーアシュレーが映画スターの新たな恋人みたいにテレビに出ちゃったのを見たら傷つくっていうのもわかるけど。結局、地方の女より地元で、地元ってつまり大都会で金持ち仲間のお家柄で話が通じやすい、シニカルだけど実は自分に恋してたらしい女の子がいい、って感じ。
 アシュレーがもし自分の取材よりギャッツビーとのデート優先、ギャッツビーが案内してくれる場所にいってニコニコと、わあ凄い、あなたって素敵、こんな素敵なデートありがとう夢みたい! みたいに言ってくれてたら、別れなかったんじゃないかな~って思わせるのが、つまらない男って感じ。

 都会育ち、金持ちたちのスノッブさ、みたいなのがシニカルでおしゃれ、みたいなノリの作品に見えて、私には無理~と思った。もうそういうの楽しめる気分じゃないよ。私が田舎育ちで金持ちでもないから余計、ってこともあるだろうし、もともと好きでもなんでもない監督への先入観を持ってしまってから見たのもあるだろう。
 うーん。けどやっぱ、私が好きになれるような映画ではない気がするかなあ。軽やかな若い男女の恋のゆらめき、みたいなの、私は楽しくないからなあ。
 ウッディ・アレン監督ファンの方からは、これは上出来な方のウッディ・アレン監督作品、みたいな好評があるねえ、と、感想眺めたけれど、私にはわからなかった。やっぱ私には合わないタイプの監督なんだろう。

 でもほんと、ちょい役のキャストも主演二人の演技、姿もとってもとってもよかったので、登場人物として好きになったりはしなかったけど、見られたのはよかったよ。

 

 

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映画 「SKIN スキン」


*ネタバレします。


映画 「SKIN スキン」


 白人至上主義を訴える集会。そのイベントで、女の子三人が演奏する所で野次をとばす奴をボコるバブス。女の子たちの母、ジュリーと親しくなり、次第に今の自分に嫌気がさしてくる。

 1日に見に行った。
 ブライオン、バブスっ呼ばれて。実話ベースなんだな。
 少し前に、この映画のもと、というか、短編があって、それがサイトで公開されていたのを見たのでした。もっと小さい男の子のストーリー。一見優しい両親に育てられてて。けれどその親はレイシストで暴力的。そこから起きる悲劇。20分あまりの中ですごく衝撃があって、長編も見ようと決めた。
 長編撮る前のプロモーション的な短編だったのか、資金集めのためだったのかの短編で、短編映画賞みたいなの受賞したりしてるみたい。今作は、同じテーマではあるけれど、短編とはまた別。モチーフとかはあったけど。

 最初の所、選挙運動だーみたいに言ってたと思う。アメリカでもやっぱり、なんか謎の泡沫立候補とかあるものなのかな。よくわからないけど。レイシストというか、カルトというか。パパ、ママと呼ばせている人物たちは、一見優しい。行き場のない少年たちを拾って集めて、食事や住処を与えて、育てて。でも実際行っているのは支配。洗脳。レイシズム。自分たちをバイキングとかいってたから、北欧系なのかな。

 ブライオンは犬を飼ってて、名前はボス。最初はボスを撫でてもいい? って女の子と知り合って、そして母であるジュリーと恋に落ちる。あれはなんだかな~一目ぼれなのか。ジュリーは大柄な女性で、人間的に豊か、って感じがある。心が。健全に清く正しいって感じではないのだけれども、子どもを大事に思っているのは確か。そういうのにもひかれたのかなあ。

 描かれている世界は、貧しく閉塞感どんより。酒、ドラッグ。黒人たちを排除したいというのを鬱憤晴らしにしてるように見える。容赦なき暴力。どうしようもなく未来が見えない。
 
 そんな中、ブライオンはジュリーと出会って、娘たちとも親しくなって、束の間の幸せ、喜びの時間があった。でも、ファミリーへの裏切りとみなされて、彼女たちを傷つけるような脅しをうけて。ジュリーには、いつまでもレイシズムや暴力と縁を切れないことをせめられる。
 
 FBIへの協力と引き換えに安全を手に入れようとして。けれど怯えて。何もかもなくす覚悟になって数年。やっと入れ墨を消すことができて、ジュリーたちと再会する。
 レイシストからの転向を助ける人たちがいるんだなあというのも、また、すごい。ブライオンの入れ墨除去手術、レーザーで焼いていく感じ? の費用を出してくれる匿名の資産家がいたのね、とか。
 ボロボロに酷い相手にでも、更生のための手助けの道もあるのが、ほんと凄い。

 途中、新たに拾われた少年が悪い方向になってくとか、犬が殺されちゃうとか、ほんっとひどくて辛い。重い。厳しい。ブライオンがしてきたことも酷いし、されたことも酷い。そんな彼と愛し合って、でも絶対に娘を一番大事にするジュリーが強い。善良で素晴らしい母親ってわけじゃないけど、愛が深いんだなあ。

 最後に、本人の姿が出て、ほんとにあの入れ墨が少しずつ消されていったのかーとわかる。立ち直ったんだな。死ななくてよかったな。更生したからいい人なんだ、って単純にはとても思えないけれど、でも、生きていけばいろんな道がある。

 この頃ほんと、教育の大事さを思う。おかしな思考にしか触れることができなかったら、別のことが想像すらできない。知らないことは考えられない。何が正しいのか、は、一概には決められないし、正しさだって時代によって変わってしまったりもする。だからこそ、いろんな知識を、ものの見方を、考え方を、なるべく広く公正に知ることができる教育が必要。マジで、大人はさあ、子どもを守ろう……。

 重くて辛い映画だったけど、ちょっと笑っちゃうようなとこもあったし。ジェイミー・ベル、熱演だった。見に行けてよかったです。

 

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