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映画 「デッド・ドント・ダイ」


*ネタバレします。


映画 「デッド・ドント・ダイ」


 センターヴィルという小さな町。警察署には三人。署長のクリフ・ロバートソン。ロニー・ピーターソン巡査。ミンディ・モリソン巡査。
 ニワトリが盗まれた、という知らせで森で世捨て人のように暮らしているボブに注意しにいったクリフとロニー。かといって逮捕するでもなく、ただちょっと話して、ちょっと銃を向けあって、じゃあな、と別れる。その帰り、なんだか日が長くなりすぎているような、世界が奇妙だというクリフとロニー。ラジオからは「デッド・ドント・ダイ」という曲が流れる。
 ニュースでは、北極(だったかな?)でなんだかの開発工事かなんかの影響で、地軸が歪んでいるという話。
 森で、ボブは異変に気付いていた。虫が動物の様子が変だ。そして、墓地から死者が蘇り町へ彷徨いだした。


 ゾンビ映画です。ですが、テンション低い~~~。なんかゆるゆるしてる~。一応、ミンディだけは、ゾンビや死体を見て、きゃー!ぐへー、みたいな反応するけど、クリフやロニーは、お、困ったな。どうする。どうする……、うーん。みたいな感じ。ゆるい。
 町の葬儀屋さんを引き継いだゼルダは、ヘンに日本趣味。仏像飾ってて畳の部屋があって、日本刀を持ってる。遺体をひきとりましょうか、と警察署に訪ねてきたりする。字幕がやけにかしこまったようなきっちりきっちりの言葉で、英語、イギリス英語のかしこまったような言い方してるのかな~。ま~私は英語わからないのでなんとなくそう思ってみる。

 で、まあ。まずはダイナーが襲われて。野生動物かな? っていってたり。けれど、ロニーは、ゾンビだと思う、なんていう。
 ロニーは、わりと最初のほうから、この曲はテーマ曲ですよ、とか、「まずい結末になるぞ」とか、ちらほらメタなセリフ言うんだよね。ヘン。だっていきなりゾンビって言う? この世界軸は何? と不思議に思いながら見ました。

 ゾンビ映画のパロディみたいな感じかなあ。田舎町に都会(?)からきたイカす女の子と男の子とかいたり。けどさっくり殺されたわ。ゾンビたちは生きていた頃に執着してたものに引き寄せられる、てなことで、まずはコーヒー大好きゾンビとか。あれがイギー・ポップか。Wi-Fi求めてるゾンビとか酒やファッションとか、ゆらゆら~と、そういうのを呟いてうごめくゾンビたち。
 これは消費社会への皮肉?
 地軸が歪み、みたいなのも、環境破壊や資本主義への皮肉?

 しかしまあ、なんとなくゆる~っとしてて、クス、とちょっと笑ったり、それなりにそこそこグロいシーンもあって、お、と思ったり。
 ゾンビと戦う、結構ガツガツドカドカバッサバッサ首を斬り落としたり撃って吹っ飛ばしたりしていくんだけど。それでもテンション低い~。ゾンビ映画って思ってたドキドキが、なんか、ほー、と落ち着いて庭でお茶を飲むみたいなテンションになるの。ヘンでよかった。

 ロニー、アダム・ドライバーは、監督に台本もらって読んだから、「まずい結末になるぞ」って知ってる、って言う。
 けど途中、ゼルダ、ティルダ様が飛んできた宇宙船に吸い込まれて去っていくのは知らなかった、びっくりした、って言う。
 作中人物がこれ映画なんで、ってわかってる風で、けど、それはまあそれで、淡々としたままなのも、すごく変。

 そして、どう決着つくのかなあと思ってたら、まさに「まずい結末」で、ロニーもクリフもゾンビを退治しきれなくて食い殺されてフェイドアウト。
 これ、地軸のゆがみのせいで地球のあちこちで多分似たようなことが起きていて、みたいな感じだったので、この世界はゾンビに覆いつくされて終り~なのかなあ。やれやれ。

 なかなかのふざけっぷり。予告をさんざん見ていて、これはどういう映画になるの? と不思議に思って楽しみに待っていたの。見終わっても、んー。これはどういう映画なのか、言い切れない感じ。ヘンだった。でもアダム・ドライバーやティルダ・スウィントン、こんな感じでどう? と見せられて、いいです~~~~と満足してしまうからなあ。楽しませてもらった。
 これも日本で公開されるのを待ってて、さらに公開延期になってて、ずーーーっと待ってました~~~って作品です。見られてよかった。
 

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