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映画 「ANNA アナ」(二回目)


*ネタバレします。


映画 「ANNA アナ」(二回目)


 二回目だし落ち着いて、安心してキャラもえ~ってなりながら見てきました。思いつくまま覚書メモ。
 時間の前後するのもよくわかる。でも初見でもかなりすぐよくわかったから、親切設計だなーと思う。

 繰り返されるモチーフがいくつかある。五分で。アナの最初のお試し任務の時。CIAに捕まって寝返るよう交渉するのも五分。お土産マトリョーシカ売りになっていたこと。最初にレナードに尋問されたときにもマトリョーシカっていうし、最後にレナードとアナとアレックス三人でテーブルに着いた時にもマトリョーシカの話をする。いくつもの姿の中に最後に残った小さな人形、私、は、何? という、わかりやすいテーマ提示。

 これはゲームだ、ということ。チェスが上手い、ということを最初にアレクセイに誘われた時にも言われたし、長官に接近できたのもチェスのゲームをするため。レナードがモードに尋問するときにも、イエスかノーだけで返事しろっていうゲーム、みたいに怒鳴ってた、かな。何度か挿入される子どもの頃のアナが父とチェスをしていたシーン。チェックメイトするのはいつなのか、決めるのはアナだったこと。
 
 結局最後に決める、得をしたのはオルガとアナ。ゲームの勝者。アレックスは使われただけだったなあ。ミラーはまだ主体的だったけど、アナの駆け引きに負けた。現場の人間に情が湧くタイプの上司、レナード・ミラー。スマート、ハンサムなのに優しくなっちゃうヘタレくんなのめっちゃ可愛い。
 キリアンがミラーだからもう当然思い入れしちゃうんだけど。始まりはレナードの部下がKGBに殺されて生首になって送られてきた所だから。あのシャツ腕まくり、サスペンダー姿でちょっと前髪ぱらり状態で登場の姿からしてまいった。生首にびっくりして後ずさってからの、ふぁっく! きゃ~最高の登場じゃーん(*ノωノ) 可愛い。めっちゃ可愛い。
 会話の進め方もおしゃれだった。さすがってとこか。
 何度もアナをディナーに誘うセリフ。けど、アナはそこすっとばしてとりあえず寝る、って襲いにいっちゃうのすごくいい。襲われちゃうミラーめっちゃ可愛い。


 気に入ったヒロインをめっちゃドアップで撮る監督だと思うんだけど、キリアンのアップもいっぱいあって、これは~なんか~ヒロインの撮り方じゃない? と思った。私の思い入れのせいかもだけど。

 キリアンは身長175なんだっけかな。一般的に見て小柄ってわけじゃないと思うけど、なんかやっぱ、小柄。に見えるように周りをでっかい男で囲んでたでしょー。アナ、サッシャ・ルスが流石元モデルで女性としては背が高い方、で、でもほっそりしてるからでっかいわけでもないけど、向き合ってすごく対等って感じがしていい見映えだった。立場、力関係はアナはいつも下にされるけど、実力で対等にねじ伏せていく感じがかっこいい。
 
 ミラーがCIAでロシア担当なのって、実力者ってことだよな。対ロシア、つか、ソ連の時代から、重要部署だったに違いない。で、KGB長官暗殺を成功させたミラーは時の人だね、って局内で褒められてるけど、アナを失ったと思ってて全然本人的には成功とはいえない、と思ってる感じのナイーブさ、とても良い。そこに、アナからのメッセージ。ポケベルだよねーあれ? ま~そっか~90年頃ってそうかーって思う。そのメッセージ見て、アナが生きているってわかった時の思わず一人笑顔になってしまったの、すっごく良い。嬉しそう。うつむいてて、顔が全部見えるわけじゃないけど、あの一瞬だけ笑った口元。嬉しそうだ~~~ってすっごく伝わるの、いい。好き。

 ミラーはハワイが故郷、ってのが一番笑ってしまった。アナが寝返る見返りに自由と保護を要求、住みたい所がハワイってことで。行ったことはないけど、昔両親が飾ってた絵葉書が楽園みたいだった、って。


 その楽園からきた男なのかよーミラー! 全然ハワイっぽさのない男なのにーっ。バカンスの南の島で、ぼっちで、あれ、白のワイシャツでごはん食べにきてたよね? 浮いてるよ。色白いままとか。アナがバカンスに行っちゃったから、心配でとにかくかけつけたのか、な? クローゼットでこそこそ話してて。ハワイはいいよ、スパムもサーフィンも最高、とか言うの、面白すぎた。なんかてきとーだなあ~。ほんとにハワイ出身? まあほんとかどうかわからない。けど、ホントなのかなあ。アナに心動かされてる感。二人で喋る距離が近い。ドアップ。画面はすごくドキドキシーンだけど。そしてキリアンの声は最高たまんないのでときめきまくりだけど。ハワイか~。

 アナが一目で人をひきつけて、惚れさせる。というのの説得力持つ美貌だしスタイルだしで、凄い。アナが魅力的であることありきの世界なんだけど、そうかそうなるかね、うん仕方ない、って思える、ほんと、サッシャ・ルス、きれいかっこいい。アクションもかっこよかった~。
 
 オルガが唯一冷たいわけだけど、それでもアナと共闘の道を選んだのも、すごくいい。アナが使える、ということを冷静に判断。オルガもまた自分の戦いを冷酷に冷静に進めていけるプレイヤー。寒がりのおばさんみたいであり、けど部下をこき使う上司である。指輪いっぱいつけてたの印象的。いいな~。私もあんなふうにガツガツ指輪つけたい。

 監視、盗撮のカメラのアングルが悪い! と怒るシーン。監視カメラで見てるぞ、というのも何度か繰り返されたモチーフ。カメラがあるのに、見えない、っていうもどかしさの盛り上げが上手いと思った。

 ラストの三人での会合の時、まずアレックスにキスするアナ。それを見てるレナードたちとか。その後アナがきてキスされる、やられちゃってる感のレナードめっちゃ可愛かった。男いっぱいいるのか、と皮肉言うレナードに、二人だけよ、と切実に言うアナ。家族だ、といったのは情をかきたてるための演技なのかどうか。わかんないけど。アナが自分を信じる、自分がゲームの勝者になるために、手ごまにした男二人ってことなんだろう。だから、大事、大事に思ったのは本当かなあ。

 便利ないっときの捨て駒だったのかしら、モードちゃんとのつきあいは。と、ちょっと悲しい。モード、すっごく可愛いからなあ。アナのこと大好きになっちゃうの、あれも一目ぼれなんだよねえ。まあ、一目ぼれされまくりのアナ。でも納得できるアナの魅力、凄い。
 
 二度目見ても、公園からレナードを離脱させるぞ、ってCIA関係のみなさんの保護っぷりが、レナードが姫って感じですっごくすっごくすっごく良かった(*ノωノ)
 銃をつきつけあうレナードとアレックスの姿最高~。おっさん集団っぽいKGBと姫を守る騎士っぽいCIAの対比も良い~。ほんと、見映え、見せ方がすっごく良くって、楽しんでしまうよー。
 リュック・ベッソン監督……。

 俳優が良くて、アクションも良くて、極上素材を使って、でもなんか雑~~~に、でもかっこよく仕上げた料理。高級品でジャンクフードみたいな。美味しいけど!!! みたいな。
 でも、こんな感じでどうだ! という雑さが、こっちが妄想読み込んじゃう余白たっぷりって感じになってるの、上手いんだかなんなんだか。やっぱ楽しんでしまう。好きだなーってなる。何回でも見たいって思う。ううー。好きです。

 

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