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映画 「ポップスター」


*ネタバレします。


映画 「ポップスター」


 セレステは、中学生の頃に歌手デビューした。詩を書き、姉と共に曲を作り、思いがけず注目されるようになった日々。
 やがて三十代になった彼女。久しぶりに復活のコンサートツアーの幕が上がる。

 ナタリー・ポートマン主演で、ジュード・ロウも出てる! と、楽しみに待ってました。
 けど、これ、全然いい評判を見かけなかった。なるべく事前に評判見ないようにしてるのだけど、なんとなくうっすらとは、これ、つまんないのかな~と思ってました。
 なるほど……。

 中学の時、新年あけの授業再開の日、同級生が学校に銃を持ってきて乱射。先生や同級生など大勢が亡くなった。セレステは怪我を負うものの、生き延びた。その事件の追悼式で、スピーチの代わりに姉と作った歌を歌ったことで、大注目を集め、デビューになった、というショッキングな始まり。

 ところでこれ、始まって早々にエンドロールか? ってのが映し出されるの。まあ、映画、始まる時に主要キャストとか出るのもあるけど、こんなじっくりいろいろ流れるのは不思議だった。

 で、まあ、まだ少女のセレステに、敏腕マネージャーってちょっと胡散臭げなジュード・ロウ演じる男がついて売り込む。姉も一緒について回って、レコーディングしたりダンスレッスンを受けたりして。
 デビューは、実際売れるかどうかわからない、話題性だけのもの、と思われて、自分たちも思ってたけど、結構売れた、らしい。
 深刻な歌じゃなくて、何も考えなくていいポップがいい、ってなことを言ったりするセレステ。
 姉がマネージャーと寝てたのにショック受けたりするセレステ。自分もバンドマンと寝てきたところなのに。
 
 なんだかんだあったらしいけどさっくりと17年後。三十代になったセレステを演じているのがナタリー・ポートマン。ヒステリックな情緒不安定。娘は姉に預けっぱなしみたい。久しぶりに再会かな。

 ポップスターってタイトルだけれども、あまり歌、曲作り、ってシーンがない。最初の時くらい。あと最後の、久しぶりにステージに立ちます!って時。
 途中に曲とかないものだから、せっかくのラストシーンのステージで、なんかとくに歌に感動もなく。ほー。って見るだけ。

 マスコミがひどいとか、銃乱射事件がまた起きて、セレステの衣装のマスクの真似した犯人がいて、とか、事件、実際起きたことあるような事件やマスコミ、大衆批判みたいなことを盛り込みつつ、なんか全然、上っ面だけそういう題材扱ってみた、って感じ。シリアスなことをみんなポップに消費していくの、みたいな皮肉、批判なのかもしれないけど、なんかバランス悪い感触しかない。
 
 最後のステージも、なんか歌と衣装やダンスがちぐはぐ。歌とかがなんだかまあ、10代の女の子が作ってみた、ってまんまな感じがしちゃった。それなのに、ギラギラのボディスーツみたいな衣装、ブラックスワンみたいなメイク。ダンスも、なんか、うーん、頑張ってるんだろうけど、あんまかっこよくなくって、微妙な気持ちになる。
 彼女は、トップスターじゃなくて、最初一発屋的に売れた、今はそこそこ、まあ、一応、くらいのもっさりしたポップスターってことなのかな。華やかに派手にステージやってるみたいだけど、なーんかチープでダサい……。トップじゃないよーぎりぎり二流くらい、って感じなのかなあ。
 
 娘と話したいのよ、とかいいつつ娘の話を聞いたり受け止めたりする状態じゃない。この不安定で心揺れるスター、みたいな悲哀なのかもしれないけど、ただヒステリックでダメな女に見える。

 消費されるスター。彼女の心は傷ついているのに。みたいな作品なのかなあ。けど、セレステに魅力を感じられなくて、うーん、なんか、がんばってるのかな、って、ただ眺めただけに終わってしまった。ごめん。

 最後、不安を乗り越えてステージで輝くスター、って終りなのかもしれないけど、ん~? と思ってるうちに終りかあ。ステージすらも空虚みたいな狙い? けど、それにしてもなんだか、冴えない。うーん。

 ま。いまいちなんだろうなあとは思っていたので、うんいまいちだったなあ、と、自分で見たのは満足です。どうすればちゃんとしっくりきたのかなあ。いろいろ豪華さはあるはず、題材も深くなりそうなのに、もったいない感じ。映画がちゃんと面白いのって、簡単じゃないんだなあと思った。残念な映画をたまに見るのもいいかな。

 

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