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映画「スケアクロウ」、「ゴッドファーザー」、この頃の事など


 こちらの日記書くの、一か月ほどあいてしまいましたね。前のは短歌入門書三冊読んだよーか。
 これはまあちょっと、結社誌に文章書いてもいいよーとページもらったので、参考に読んだのでした。四月いっぱい、なんか、無理、無理無理と思いながら一応書いたのでした。
 コロナ禍の中、緊急事態宣言ってゆーなか、正直短歌の事とか考えられないよー。無理~。って思いながらもせっかくのことなので、文章を、考えて、書いたけど。けどなー。出したけど、あー。もー。やっぱ無理だったダメだったという気しかしない。ごめんなさい。

 と、そんなこんなの中でも、基本的に相変わらずずっと家にいるので、基本的にぼんやりとして。テレビで映画を見たりもして。書かねばと思っていたので小説とか読む気力がなくて読んでない。図書館も完全に閉まってしまったし。
 で。
 午後ローとかも見たけど、BSプレミアムをよく見てまして。で、私、ようやくアル・パチーノがステキ、ということに目覚めたかもしれない。

 まず、「スケアクロウ」(1973年)を見ました。主演、ジーン・ハックマンとアル・パチーノ。

 アメリカの田舎道で、ヒッチハイクをしようとしている男ふたり。ちょっと神経質で刑務所出たばかりなマックス(ジーン・ハックマン)と、なんか愛嬌あってふわっとした感じのライオネル、ライオンくん(アル・パチーノ)。なりゆきで一緒に旅するようになった男二人が、よし一緒に仕事始めようぜ、ってノリで意気投合。ロードムービーで、うまくいかない不完全な二人の絆が生まれ、という作品。途中、喧嘩して一緒に刑務所入って、ライオンくんは男に襲われかけて、また喧嘩して、みたいなシーンがあって、きゅんとしたー! うわ。JUNEじゃーん。

 アル・パチーノって、マフィアな渋いおっさん、というぼんやりしたイメージしかなかったので、この映画の時、30代前半か、ヤングなアル・パチーノがあまりにもかわいこちゃんで参りました。お目目がおっきくて、ピュアな男子でめっちゃ可愛かった。なるほど~マックスが守りたくなっちゃうわけだー。

 マックスがライオンを気に入ったのは、マッチの最後の一本をくれて、笑わせてくれたから、っていうのね。ちょっと偏屈なマックスに、無邪気に親しみみせてよってきてくれるライオンくんは、かけがえのない相棒なんだよー。
 ライオンくんは、別れた妻と、生まれたらしいけど会ったことない子どもに会いに行こうとしている。ついに、って時に、妻に電話するんだけど、妻は怒ってて、子どもはもう死んだ、って嘘をつくの。もう別の生活を始めているから。けど、ライオンくんはショックで。傷つき錯乱して。マックスがおろおろして、一緒に洗車屋さんやるんだろ、って必死になってるのがすごくよかった。偶然道行を共にした相手。けど、かけがえのない相手。そんな二人がすごく愛しくて、このダメな男たちよ、って、大好きになった。

 アル・パチーノがかわいこちゃんすぎる……。と、ときめいて、BSプレミアムのその後の予定にある「ゴッドファーザー」を見ようと決意。ちゃんとパート2、3とやるみたいで、行き届いてる。このかわいこちゃんがマフィアに育っていってしまうの? ヤバイ。なーんて思ってね。
 ゴッドファーザー、あまりにも有名だけど、これまでちゃんと全部まともに見たことがなかった。テレビでやってたりした気はするし、たぶんちょっとはみた事あると思うけど、なんか、重苦しい、長い、眠くなる、という印象。私がまだこの映画を見るだけの器じゃなかったのね。


 「ゴッドファーザー」(1972年)

 マーロン・ブランドがゴッドファーザーだ。華やかな結婚パーティの裏で、ボスに頼み事しにくる人々の列。娘の復讐を頼むおっさん。その話を聞いてるドン・コルレオーネ。何かよく見るポスター的な場だなと思ってると、そのボスのお膝には猫がいて! 可愛い~。こんなかわいい感じだったとは、と、いきなりびっくりした。
 昔ながらに義理堅く、いいおじさんなんだなあ。ドン・コルレオーネ。
 そして息子たち。三男がマイケル。アル・パチーノだ~。戦争帰りで、手柄を立てたらしく、英雄扱いみたい。マフィア稼業とは縁遠く、まっとうな世界に生きてるかわいこちゃん。恋人もいる。
 けれど、なんだかんだで父や兄の犠牲を経て、マイケルは殺人にも手を染める。殺人というか、やられる前にやる、みたいな。イタリアに身を隠してる時に、そこで出会ったアポロニアって娘とぽーっとなって結婚しちゃうけど、裏切り者に狙われて、車に仕掛けられた爆弾でアポロニアは死亡。マイケルの目の前で。
 やがてアメリカに戻ったマイケルは、元の恋人ケイと結婚、子どもも生まれて。父のあとを継ぎ、敵を抹殺していく。

 「ゴッドファーザー」の方が「スケアクロウ」より先だったんだな。マイケルが、最初は好青年って感じに登場して、けれどどんどんマフィアの世界に踏み込んでいってしまう、いかざるをえなくなってしまう。その変化が素晴らしかった。かわいこちゃんだな~って所から、どんどんと、影を帯び、着るスーツも変化してとてつもなく色気が増していく。
 マフィアだとかのおっさん、じーさん、護衛の若いのも、みんなスーツでさ~~~。眼福! 男の色気を満喫~~。素敵~~~。
 確かに重厚で長くて大変なんだけど、ようやく今になって、めっちゃ面白い! と、この映画を楽しめました。かっこよかった。めちゃめちゃかっこよかった。


「ゴッドファーザー パート2」(1974年)

 マイケルはすっかりドン・コルレオーネとして君臨している。けれど家族の悩みはつきない。あと、マイケルの父、ビトーの物語も描かれる。最初の映画でマーロン・ブランドが演じてたドン。子どもの頃、父と母を地元のマフィアに殺されて、アメリカに逃れてきたのね。入国の時、名前を出身地のコルレオーネと間違えられて、ビトー・コルレオーネっていう名前になったらしい。やがて、育って、地味に働いていたけど、そこで大きな顔してるマフィアに虐げられて、やり返して。わりとみんなに慕われるマフィアになるのね。
 その若きビトーを演じてるのがロバート・デ・ニーロ。まだ無名の新人ってことだったらしい。けどすっごくかっこいい~!ほっそりスタイルもいい~。わ~。こんなヤングだったのかあとしみじみ眺めました。
 最初、というか多分初めての殺人した後、赤ん坊だったマイケルを最初に抱くのよ。人殺しになった手で最初に触れたのが、マイケルなんだなあ。マイケル……。可愛い三男でまっとうな世界に生きるはずだったマイケルの、運命、みたいな暗示かなあ。ビトー、素朴なようで、けれどしたたかで頭がいい。優しくて親切、だけど、邪魔ものは消す。すごい。

 マイケルたちの家が襲撃にあって、妻はびびる。まーそりゃびびりますよね~。で、夫婦仲は悪くなる。パパの時代とは違うんだよね。ビトーがマフィアとしてのし上がっていっても、ママは見ないふりで家族第一に添い遂げた。けどケイは普通のアメリカ市民育ちなんだよね。マフィアの世界に馴染めない。子どもたちを連れて出ていく、とか、もう、辛い~。
 私としてはマイケルに肩入れしてみちゃうけど、ケイの苦悩もわかるもの。流産しちゃったけど、それは、マイケルの子をもう産みだしたくない、と、ケイが選んだことだったの。辛い。
 激怒するマイケル。結局、ケイを追い出してしまった。父と息子……。時代が入れ替わりつつ描かれて、マイケルとビトーの人生の対比って感じかなあ。面白かった。かっこよかった~~~デ・ニーロもアル・パチーノも。
 時間が随分長くて、200分か? ずっしり~。だけど断片的。けど繋がりも奥行きも十分感じられる。切り取り方がいいのかなあ。すごい。


「ゴッドファーザー パート3」(1990年)

 前作から16年後に製作か。マイケルはすっかり大御所になっていて。子どもたちはケイの所へやってたらしい。前のあとにまたどんないきさつあったのだかわかんないけど、子どもの教育、合法な世界に生きようとしてるんだな。教会から叙勲されたりして。
 コルレオーネ財団というのを作っていて、寄付だとかなんか、善行をつんでるらしい。
 息子くんは大学をやめて声楽家になるってゆーし。娘メアリーはパパ大好き~で表の良いお仕事のお手伝いとかしてる感じ。
 そしてマイケルの兄、ソニーの子であるビンセント、が、メアリーとつきあっちゃう~。初めはチンピラっぽかったビンセント。だんだん服装とか変わって、あ~色気滴る~ってなっていって素敵だったよアンディ・ガルシア。かっこいい~。

 それに、ヴァチカンが。なんか。金融? 銀行? マフィア以上に汚いじゃないかーって感じでしたわ。なんかもとになる事件があるらしい。けど。大変だ。
 てゆーかマフィア、マジでゴッドファーザー的な世界なのかなあ。わかんないけど。
 いろいろあって、メアリーがマイケルの巻き添えで犠牲になってしまった。マイケルはまた家族を失ってしまった。
 そして、年老いたマイケルは庭で亡くなった。
 これは、前の二作をたどるようなシーンがいっぱいあった気がする。父と息子。父を超えたようでいて、父のようになれなかった息子、かなあ。富や裏の権力を得ていても、幸せな家族は手に出来なかった。マイケルの人生、半生に付き合いきったって思う。マイケル、アル・パチーノ、素敵だったよ……。

 こんな時だから見ることができたかなあ。マフィアの世界というか、なんかこう、この、重厚長大な物語をくみ取れるようになったのかワタシ。絵面がめちゃめちゃ良い、とか、渋いおっさんたちの集まりを楽しめるようになったというか。面白かった。見てよかった。やっぱ作品と出会うのもタイミングだよなあ。名作は名作であった。

 けど新作映画を映画館へ見に行きたいよー。映画館、行きたい。公開延期になってる新作、見たい。見たいよーー。



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