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『スパイは楽園に戯れる』(五條瑛/双葉文庫)

 *ネタバレします。

 

 緊急事態宣言、昨日解除された。けどまあ、散歩ばかりする日々に変わりはない気がする。でも映画館営業再開が待ち遠しい。新作を映画館で見たい。そしたらちょっとは気力も回復するかなあ。今、映画見て、本読んですら、気力が足りない日々だから……。

 さて。 

『スパイは楽園に戯れる』(五條瑛/双葉文庫)

 

 少年の頃のある日、港で出会ったおじさん。いつか世の中の人々、国の役に立つ人間になりなさい。すぐに忘れてもいいはずの、些細なある日のことだった。だが、少年はその言葉を強く心に刻み、政治家として名をはせていく。

 

 北の指導者の後継者争い。何人かいるらしき子どものうち、早くから海外にいたヨハンと名乗る男は、本当に今も価値ある情報源なのかどうか。大方の見方としては、ヨハンにもう価値はないというもの。だがアナリストの葉山は、くすぶるその噂を確認する調査を続けるうちに、情報漏洩のスキャンダルに触れることになった。

 

 

 単行本は2016年だそうで。文庫化が2019年ですね。去年、そういえば買うつもりで保留していたのだった、と、やっと買い、読みました。文庫化につく短い書下ろしがエディとタカシなのねー。今作でも葉山くんはみんなに愛されていました。かわいい。中華系のみなさんが頑張ってて、なんとなくなんとかなって。涌井氏は自殺してしまう。ピュアすぎるぜ……。

 

 今読むと、何もかも社会がコロナ対策で止まってる中で、でもこう、暗躍する情報戦とかはあるのかな~とか思う。何もかもがコロナ対策に向かってるから、なんか陰謀進めるなら今、とか。まあでも正直、ここまで世界規模国家規模の混乱の中だと、陰謀もなにもやってる暇はないだろうなと思うけど。

 

 この後なのか、オンライン出版で読んだ、ヨハン暗殺の話とか。まー。エディに愛されてるよねえ葉山くん。かわいい。

 

 今、政治のなんだかんだを見るにつけ、この涌井みたいな、ピュアに国のためにとかいう人物って、あまりにもあまりにもフィクションに見える。ほんとはこのタイプの真面目な理想家みたいな議員がいるんだろうか。いないか。そういう人は当選しないか。ほんとにさー。政治家、頼むから建前としてだけでも、理想を掲げて、そのために働いている、ふりでもいいからしてくれ……。

 

 

 五條さんの作品がどんどん読めなく、買えなく、なってるとかなんか、私にはよくわからないけれども、なんかいろいろあるっぽい。単なる消費者で、ずーーーーっと前から大好きでファンであっても、本屋で本を買うしかしてないただの読者である私にはわからないことばかり。作家続けて本を出してくれたらいいのになあと思うけど、それは勝手な願いなので叶わないんだろう。今持ってる本を大事にするしかないかー。作家が書いてくれなきゃなかったものだけれども、本を手にして、読む、その作品は私が得たもの。読んだ感動は私のもの。愛してるよ。ありがとう。

 

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