« 映画 「ジョジョ・ラビット」 | Main |  映画 「ダウントン・アビー」 »

『ネクロスコープ』 上下(ブライアン・ラムレイ/創元推理文庫)

*ネタバレです。

 

 

『ネクロスコープ』 上下(ブライアン・ラムレイ/創元推理文庫)

 

 

 死霊見師ハリー・キーオウ

 というシリーズになるのかな。解説によると、全五巻、さらにシリーズがあって全一六巻+αな大シリーズになるそうです。この上下巻はその始まりですか。

 

 1970年代。ソ連には極秘の部署があった。城を本拠地として、ひそかに超能力者が集められて国家のために様々なスパイ活動に従事する。中でも死体に引き裂いて、その肉や脳髄から情報、能力を見つけ引き継ぐネクロマンサー、ボリス・ドラコサニには野心があった。いずれ、自分がここのトップになると。さらに抱えている大きな秘密。故郷ルーマニアで子どもの頃に聞いた頭の中に響く声のこと。おそらく自分は、吸血鬼の血を引くものだ。吸血鬼の秘密、不死者となっている地底のものと、いつか対峙してもっと強大な能力を得るつもりだった。

 

 英国で極平凡な学生と思われていたハリー・キーオウ。だが、ある時、彼に恐ろしいほどの数学の才能があることを、教師が知る。この子の能力はただならぬものなのでは。もっと上級の学校へ、さらに超能力をも開花させる場所へと、ハリーは進む。英国にも超能力者を集めた機関があるのだ。

 ハリーは個人的に、母を殺した継父と対決しなくてはならないと心に決めていた。死者と話せる、死者の能力を受け継ぐことができる、ネクロスコープの能力。霊媒師だった遠いロシアの血を引く母方からの能力が、ハリーの中で殊更強く目覚めたのだった。

 

 ロシアが英国を探り、超能力局の長官を殺す。ハリーはまだそこに勤めていたわけではなかったが、メビウスの輪の仮設から瞬間移動をも身につけて、ドラコサニと対決し、時のルループに封じ滅ぼすのだった。

 

 一応、滅ぼすっていうか、ドラコサニはその前に自分が対峙していたと思われる地底の吸血鬼と同化させられちゃって、って感じかな。この、ループみたいなのが今後破られていくのか。ソ連がこのままやられっぱなしなわけないのか、ハリーはもっとさらなる敵とか冒険とかしちゃうのか。わかんないけど。

 死霊の力を暴き、奪うとか。ソ連と英国のスパイ対決だとか。なんかわくわくする設定山盛りなのでは。と期待して読み始めたのだけれども、なんでかなあ、私にはものすごく読みづらくて、読み終わるのにやたら時間かかってしまった。なんか、まどろっこしいというかー。キャラの魅力が私にはわからなくて、どの人物のことも好きにならず。英国ソ連スパイ対決みたいなことを期待してもあんまそういうのはなく。それはまあ、私が勝手に期待して悪かった……。

 シリーズの始まりってことなのか、とにかく、ドラコサニとハリーがいかに成長し力を得ていくか、みたいなところで、吸血鬼の秘密みたいなのもやたらもったいぶるわりには、なんか。別に。フーン、て感じ。というか、秘密? わかんない。やたらもったいぶって大仰に語り連ねてるわりには、なんか、弱……、あっさり、終わりなの、え? と拍子抜け。うーん。どこをどう面白がればよかったのか私にはわからない。

 死体を引き裂いて血肉をすすって情報を得るとか、おどろおどろしい、のかもしれないけどそれもまあ、まあなるほど、という感じ。もったいぶる文章のことごとくが私には面白く感じられなくて、あーさっさと話し進まないかなあ、と、残りページを確認しながら休みながら読んじゃった。この作者、か、翻訳者か、の、文章とか構成が私には合わないんだろうなあ。

 

 長官の死の混乱の中、副官の人が亡霊のようなホログラムのようなものに話を聞かされる、というつくりなんだけど、それ、そうする意味あんのか、わかんない。今後につながるのかなあ。んー。けどまあ、私はこの先翻訳が出ても読まないなあ。設定的にはすごく面白そう~って思ったけど、なんか、違う期待持ってしまったのかな。悪かった。

|

« 映画 「ジョジョ・ラビット」 | Main |  映画 「ダウントン・アビー」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事