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映画 「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」(二回目)

*ネタバレです。

 

 

映画 「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」(二回目)

 

 

 昨日に続いて今日は3D字幕、IMAXで見てきました。

 

 昨日思いつくままざくざく書いたので今日はもう、んー。

 あ、3Dで見ると、やっぱり宇宙でのシーンの深まりがすごくていい。けどまあ、どうしても3Dでなくては!というほどではないかな。けど、やっぱりIMAXで見るのはいい。

 また思いつくままに感想メモメモ。

 

 この3部作はレイとカイロ・レンの物語。新シリーズが始まるにあたって、今度の主役は女の子、みたいなのがあって。相棒はストームトルーパーからの脱走兵、フィン。という始まりだったけれども、このEp9を見るとレイとレンの物語だなあと思う。もちろん、フィンも主役級だけど。

 

 レイは、何者でもない子が、強いフォースを持っていて、ジェダイを継ぐことになるのか? という挑戦かと思ってたら。今作で、パルパティーンの血を継ぐものなのだ~孫だと~~~マジか。ということが明かされて、まあ、それはまあいっか。。。パルパティーン、いつ子作りやらなんやらしたわけ。。。アナキンみたいになんか精霊の受胎みたいなことができるのかなあ。まあなあ。まー、わかんないけど。それで、レイが唯一の孫、みたいな感じ、パルパティーン長寿とかっぽいのに、子孫残すのがタイヘンなのかなー。わかんないけど。

 まあ、ともあれ。レイもとんでもない宿命追わされてたわけね。

 ってことで、なんとなく最初に精神が触れ合った時から運命感じちゃうカイロ・レンくん可愛いな。魂の双子ちゃん、可愛いな。

 

 私がアダム・ドライバーを知ったのはこの三部作の時が最初だったと思う。マスクの下の顔を見た時には、なんかインパクトあると思ったんじゃないかなあ。すごいハンサムなわけでなく。でっかくでぼーっとした感じがあって、でくのぼーみたいな気がして、気になったのではないか。

 その後、アダム・ドライバーの出ている映画をいくつか見てきてる。どっちかというとミニシアター系というか、地味な感じで、なんかヘンな感じで、押しが強いわけじゃないのに存在感ある。見るたびになんか好きだなあって思って。特に「パターソン」が好きで、この人こんな人なんじゃないの。って、思った。

 カイロ・レンという、スター・ウォーズという、これ以上ない超娯楽大作で知った俳優さんなのに、最初に知ったカイロ・レンが一番アダム・ドライバーが演じてる中で違和感ある気がする。

 だけど、なんだかすごいのは、一番違和感が、と思いつつも、カイロ・レンをやってるアダム・ドライバーは、体は大きくなってるし強いけれども、親、ハン。・ソロやレイアの前ではまるっきり子どもで息子の顔で、しかも反抗期かつ、反抗期な自分を持て余しちゃって時に幼くなっちゃう息子の顔見せてめちゃめちゃ可愛いんだよね。

 

 すぐキレるヤバイ最高指導者となっている今作でも、やっぱりカイロ・レンは可愛い息子だった。ベン・ソロに戻れる、と、信じられるんだよねえ。アダム・ドライバーがやっぱりすごいのか。うまいのか。「息子」であることを素晴らしく演じて見せてくれた。

 スター・ウォーズは父と息子の物語。カイロ・レン、ベン・ソロは、ハン・ソロと、ルークと、ベイダー卿の影と、三人の父の息子って立場だった。タイヘンだよ。タイヘンなキャラクターだったねえ。

 そして、レイアという母の息子であるキャラクターだった。「母」という存在が強くあるのはこのシリーズならではなかなあ。つくづく、カイロ・レン、ベン・ソロくんは、たいへんな育成環境でしたね、と、思う。ベンが自分を取り戻せてよかった。時間も回り道もかかりすぎたけどね;;

 

 レイがパルパティーンの下へいったピンチにかけつけるベン・ソロは一人の男の子でヒーローだった。これまで銀河を支配するぞー、と虐殺繰り返してきた彼が、たった一人、レイを救いに走ったの。たった一人、運命の相手、魂の双子、愛するレイだけを、助けることができて、その喜びに笑って、死ぬことができた。ハッピーエンドだな;;

 

 パルパティーンの所行く前に、レン騎士団の面々と対決したシーン、かっこよかった~好き! 最初は武器もなくてボコられそうになって、けれどレイと心通じて、ライトセイバーを手にすることができて。あの物理が移動する感じってどういう理屈だよ、と、何度か描かれてても不思議だけど、まあ、まあそういうものなんですか、って思うしかないか。

 レン騎士団のみんなが、あ、ヤバイ、と一瞬ひるんだ所、ベンはちょっと両手広げて肩をすくめるというか、well、とか言いそうな感じの、さてっていう一瞬のゆるさからの反撃―!かっこよかった! 好き! レン騎士団ってみんなに恐れられてて強そうなのに、やっぱカイロ・レンが最強なんですねって。でもレン騎士団のみなさん、真っ黒なりにそれぞれ個性的なスタイルもってたから、彼らの話や活躍、まあ活躍ったら虐殺だからよくないけど、けど、なんかそういうのも見たかった気がする。これは、ディズニーが番外編とか作る余地なんだろうか。こわいわ。

 

 カイロ・レンくんはさあ、でも、ファースト・オーダーで、友達作ればよかったのに。ハックス将軍とか;;

 と、私はハックスくんが好きだったので、今作であまりにあんまりなサクッといじられたあげくに軽く殺されちゃったのが本当にひどいと思う;; ハックスくん可哀相~~~。というか、ハックスくんが権力握りたかったファースト・オーダーそのものが噛ませ犬って感じなんだなー。パルパティーン酷いじゃん;; ハックスくん、ほんっとどうでもいいキャラ扱いだったのかな;; 前はあんなに主要キャラ扱いだったのでは。私の思い込みすぎ?

 レンくんがハックスくんとそれなりにライバルとか、張り合いつつも共闘、みたいな、友達になれていれば、いいのに;; まー、レンくんからしたらハックスくんなんてずっと眼中にない感じだったけどー。ハックスくんは頑張って成り上がろうとしてたじゃないか~。可哀相だ;;

 せっかく、実はスパイだ!とか設定つけてきたのに。けど、スパイになった動機が、カイロレンが負けるところを見たい、ってゆー。お前ら反乱軍の勝利などどうでもいい、みたいに言ってたからなー。駄目キャラ扱いなのかなー。残念だよ……。製作者に愛されないキャラだったのか;; 私は大好きだよーー。

 

 ポーが弱気になってた時、ランドにどうやって帝国を滅ぼしたのですか、と聞いたら、絆があった、って答えてて。反乱軍側にはフィン、ポー、レイ、BB8たちとも、仲間! 一緒に! っていうのがたっぷり描かれて。だからこそのあの終盤、仲間がきてくれた! というダンケルク的シーンになっていく。

 ファースト・オーダーで、仲良しになってる人たちっていないものね……。下っ端トルーパーたちはともかく、幹部とかみんな追い落としとか自分の生き残りとかに必死で。レンくんがハックスくんと友達になるなんて、所詮無理な願いかー。ツラい……;;

 

 トルーパーたちね。フィン以外にも脱走兵がいたんだ! って、今回友達が増えてた。それは、そうよかったねと思うんだけど。

 ちょっとひっかかるのは、多分最初の頃って、宇宙でドンパチやる敵に、インディアンみたいなのとか、まあナチス的なの重ねてはいるだろうけど、その、なぎ倒すぶち殺す敵が人間的すぎるとツライみたいなことで、無機質なトルーパーの姿を考案したんじゃなかったっけ。なんとなくなんかで読んだか聞いたかわかんないけど、私はそう思っていたのだけれども、このシリーズでは、トルーパーたちは強制的に連行された子供たちだとか、洗脳されてる兵士、みたいなことが語られて。うーむ、なんとなく、バッタバッタと侵入した先で敵だからって殺されていくのを見るのがちょっと、ツラくなっちゃうじゃん、と、思った。クローンロボの時のがよかったな……。トルーパーたち、ホントはそれぞれ人間、人間というかまあ、そういう、悲しい背景もってる個々であるって思うと、んー。まあ、思わないようにするしかないか。

 

 けれど、そういう、元トルーパーだったとか、出自を知らないの、みたいな子にも、「じゃあこれから見つけよう」という、自分の未来は自分で決めればいいさ、という優しさは、いいよねと思う。

 ポーも、かつて悪でしたってのが明かされたり。スパイス運び屋がどのくらい悪なのかよくわかんないけど。ドラッグディーラーみたいな感じなのかなあ。けど、それでもレジスタンスに加わる、という決意してエースパイロットになった、とか。

 過去ではなく未来を。特別な何者でもなくても、戦える、希望を、未来を、という物語、いいよね。

 何者でもない、それでも立ち上がって戦う人々の物語、の、「ローグ・ワン」が私はめちゃめちゃ好きではまったわけですが、その系譜が、この新シリーズにもあって、最初はレイのこと? って思ってたけど、フィンとか、こういう方面でちゃんと描かれたのはよかったな。

 

 ポーが、キジーミでかつてわけありだったっぽい女に、結局助けてもらったな!とか、最後の戦いのあと、戻った所で、言葉は交わさないけど、こっちこいよ、また、どう? 的な誘いして、嫌~ってかわされて、ですよね、って感じに見かわしてるの、すごくよかった。さすがオスカー・アイザックって感じか。いいな~ポー・ダメロン。可愛かった。

 

 最後にレイがスカイウォーカーを名乗ったのも、自分で決めるっていう感じがとてもよかったし。

 しかしあのルークとレイアのライトセーバー埋めたの、今度また、30年後だかまあわからないけど、未来に新作作る時に、あれを偶然見つける誰か、から始まるんじゃないかなあと思わせるよねえ。こわいわ。

 でもこうして、一つ物語を終わらせて。そしてまた未来にひらく、のは気持ちよかった。王道で、王道はやっぱり気持ちいいんだなあ。物語の構造は王道でもいい。むしろその方が力強い。だから、味付けをねー、古今東西あれこれ試行錯誤なんだよなあ。

 私個人としては、気持ちよくいっぱい泣いたし。カイロレンベンソロ好きになれたし。ハックスの扱いにはひどくて泣いたけど。サービスいっぱいだな~と思って満足した。新シリーズとしては、まーなー、ん~これが成功なのかどうか、な~う~~ん、と、思うけど。けど、スター・ウォーズというこのお祭り騒ぎにのったのは、楽しかったです。

 

 

 

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映画 「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

*ネタバレします。殴り書き。

 

 

映画 「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

 

 昨日、20日金曜日が初日でしたね。昨日からネット見るのが怖かった~。本日、2D字幕、IMAXで見てきた。まさに、スター・ウォーズの物語にピリオドを打つ作品だった。

 

 スター・ウォーズって、ルーク・スカイウォーカーの物語だったんだ。改めてそう思いました。EP4,5,6。ルークが謎のメッセージを受け取り、囚われのお姫様を助けに、故郷を飛び出して冒険の旅に出る物語。

 超王道の物語。この、EP9も、ほんっと、超王道の物語だった。レイは自分のルーツを取り戻し、カイロ・レンは、ベン・ソロである自分を取り戻す。大きな犠牲を払ったけれど、悪の帝王を倒す。ハッピーエンドだった。超王道にハッピーエンドだった。

 行きて帰りし物語。

 それが、物語の王道。

 レイは最後に、ルークがかつて飛び出した星へ行って、ルークとレイアのライトセーバーを埋める。

 これは、ルークが出た冒険の旅からやっと、帰ってきたということだよねと思う。

 スター・ウォーズのサーガは膨大で、けれど映画で主人公はやっぱりルークなんだと、納得しました。

 かつて、こんな田舎の星でおじさんのショボイ農業継ぐなんてやだよー都会の星の大学行きたいよーとか言ってたんじゃなかったっけ、ルーク。あの二つの太陽。その星へ帰ってきたかったかっていうと、まあ、ルークに聞いたわけじゃないしな~と思ったけど、人間年を取ると若かった頃を懐かしく思い出すものだし、何者でもなくただの子どもだった頃、その家、が、ホームだと思ったりするよねえ、と、思う。

 ま、レイはルークの霊体と話して持ってきたのかもしれないかー。ま、なんにせよ。私はこのラストは、ルークの行きて帰りし物語、の、帰ってきた所だと思って感動したので。納得です。

 

 この新たな三部作の基本的な構想は最初からあったそうなので、JJ監督、あっ、スター・ウォーズって物語の王道だけど、冒険に行って、帰る、帰る所やってないじゃん? 俺、やれるのでは? って、思いついて、やるぞー!ってなったんじゃないかなあ。わかんないけど。

 そして、ファミリーネームを持たない、だたのレイ、だった彼女が、ルークとレイアの運命を継いで、最後に自分から、レイ・スカイウォーカーと自ら名乗るの、感動した。

 レイは、何者でもない、ただのガラクタ集めの貧しい女の子、としてこの三部作に登場した。今作で、え、実はパルパティーンの孫だと!?? って、何者でもないどころか物凄い宿命背負ってることがわかったわけだけれども。それでも、彼女は自分のルーツを知って、戦って、自分の運命を自分で掴んだんだなあ。

 実の血のつながりとかではなく。志というか、思い、意思、願い、のつながりを自分の運命にする。そういう、名乗りの「レイ・スカイウォーカー」だったと思う。ルークと、そして多分主にレイアの、後継者って位置づけになるんじゃないかなあ。

 

 で、カイロ・レン。怒りんぼの甘えんぼ坊やな、レイアとソロの息子。祖父ベイダー卿に心酔しちゃったり。彼は、あまりにも自らが背負っているものについて自覚しすぎて、怖くて苦しくて、たまんなかったんだろうなあと思う。まーそうだよね。スカイウォーカーの血を継ぐとか、タイヘンすぎますね。ハン・ソロはあれはあれで伝説だもんね。偉大過ぎる親ってゆープレッシャーがキツイ、ってのは当然。弱くなっちゃうのも当然。んで、そんな子どもの弱さにつけこまれて、こっちにくれば大丈夫だ~的なダークサイドの誘惑に乗っちゃったのか。

 でも単に乗っちゃっただけじゃなくて、ちゃんと訓練で強くなったんだなー。自分が銀河の支配者になっちゃうぞって。ぐいぐい成り上がってて、今作では自分が先頭に立つ実戦もやるし、ファーストオーダーの幹部会議みたいなのでもキレて場を支配しまくってました。強いぞカイロ・レン。

 

 でも、ベン・ソロである心が消えたわけじゃなかった。やっぱり結局ママなんですか~~~~って思ったけどさ。やはり、レイアの最後の呼び掛けで、心が戻るんだなあ。ハン・ソロも出てきてびっくり。霊体?ってわけでもないのか。ジェダイじゃないよね。ベンとしての心が呼んだ、ベンの力なのかなあ。大サービスシーンでしたね。殺されたのに、息子を愛してて、できないっていうベンに、できるさ、って信じてあげて。I knowも言ってたぞ。

 ともあれ、カイロ・レンは一度死にかけて、レイアの呼びかけと、レイのフォースの力で生命力分け与えますの能力で、ベン・ソロの心を取り戻すのねー。あのクロスの形のライトセイバーを捨てました。

 

 そして、最後危機に陥るレイを助けに駆け付けたりさ~。ヒーローでした;; 王子様、勇者の姿のラストだった~。今度は自分が、死んだ?瀕死? の、レイに力を分け与えて、生き返らせる。

 ようやく、見つめあい手をとり、ハグしてキスをして。あああああ~~~。助かってキス、って、またもうちょー王道~~~~! しかし、ベンもだいぶやられてたわけで、レイに生命与えて、自分は死んでしまいました。ベン・ソロ~~~;;

 けれど、カイロ・レンとして虐殺繰り返してきたわけだもんね……。心を入れ替えてめでたしめでたし、って感じにもいかないかと思うので。あれは、死ぬしかないだろうと思う。

 多分また霊体として現れることができるでしょー。

 

 カイロ・レンが背負わされ、継いだのは、ハン・ソロとレイアの息子ではあるけれど、師であるルーク後継者って感じだと思う。父殺しだし。けどまあ、ベイダー卿から連なるスカイウォーカーのすべて、でもあるかなあ。だから、レイとは魂の双子って感じだと思うんだ。

 お互い運命を感じて、最後にはキスしたけど、それはもちろん心からの愛情だと思うけど、やっぱり、ベンとレイって、ルークとレイアの位置関係なような気がする。最終決戦で使ったのが、ベンはルークの、レイはレイアのライトセーバーだったし。ほんと、いいな。魂の双子;; 血のつながりだけが重要なんじゃないっていう感じ。

 

 ポー・ダメロンが、実は昔ワルでした、みたいな感じとか今作では描かれていて、レイとはなんか相性悪いぞキャンキャンって感じに言い合ったりするのって、ハン・ソロとレイアの感じに似てると思う。レイちゃんがもしこの後だれかと結ばれるとしたら、ポーじゃないかな~、なんて思う。ま、別にそんなこんな引き継がなくていいんだけどね。

 

 フィンこそが、何者でもないただの人が、戦いに立ち上がっていくという存在だったなあ。しいて言うならランド? ハン・ソロの古い友人で。

 まあ、なんにせよ、フィンと、ポーと、レイは仲間で、彼らが出会い、レイが旅立ったことがこの三部作の始まりだった。三人が無事戻ってきて、ぎゅっと抱き合う姿にも泣かされました。可愛いな;;

 

 

 で。ハックス将軍ですが!!!! 私はねー、ハックスくんが前作で、なんかこう、可愛いいじられキャラで、けど、頑張ってる感じとかね、好きだったの。カイロ・レンと必死に張り合おうとしていたのも可愛かったじゃん。でも、今作のプロモとか予告とかに一切出てこなくてね、んんん~? ハックス将軍のことは、どうなの? 隠されてる? なんか重要な秘密?? どうなってんのー????? と、気になってたの。

 ちゃんと、今作にも出番ありましたね。そこそこありましたね。じかも、ちゃんとファーストオーダーの幹部っぽくありながら、反乱軍のスパイになってた! なんだってー!?

 なのに、その動機は、カイロ・レンが負けるところが見たいからだ、って、完全に嫉妬、私怨ですね。レンくんが最高指導者になって、自分がすっかり部下扱いなのが気に入らないっつー。まあ、まあね、そうだね、ハックス将軍、っていかにも小物扱いだったかな。そうか。けど、前まではちゃんと主要キャラだったじゃん! 今回も実はスパイの正体!って、ドラマチック! けど、やっぱりいじられキャラで、しかも、あの殺され方! カイロ・レンに殺されるでもない。さくっと。サクッと一瞬で殺されちゃったっ(o)

 あの、もう一人のジェネラルっつー感じのあのおっさんと、どっちがスパイなのかな~って感じはあったけど。けど~~~。あのおっさんにサクッと殺されてオシマイって;;

 ハックスくん;; せめてカイロ・レンに殺されてよ~~~ああああ~~~;;

 今作、ハックス将軍の扱いがほんっととっても不本意でした;; なんだよー。ハックスくんにもうちょっといい死に方を、与えて欲しかったです;;

 

 泣いたのは、えーと、エ、なんとか、あの、シスのとこへ、ポーたちが突撃していって、仲間がくるまで頑張るんだ、ってなってた所で、でもやっぱり仲間なんてこないか、ダメか、って弱気になってた所に、あーーーーっきたーーーーー!!!!!って所;;

 艦隊でなく、軍艦でなく、ただの、民間からの、いろんな星から、いろんな人(人型だけじゃない)が、とにかく駆け付けた、って感じの、反乱軍への援軍がきた所ね!

 もーーこれもベタな王道ですが。もう駄目か、と思ったところで助けがきた!という安堵、喜び、感激、勝つぞ!という興奮、最高です;;

 これ、ダンケルクじゃん、って思うよね。思わせるよね。それも相まって私、号泣;;

 仲間を助けるために、軍人じゃなくても、ただただ、助けたくて、少しでも力になりたくて、駆け付ける。それをみてファーストオーダーの側の人が、軍が来たんじゃなくて「人民です」って言ってた。ほんと、この、シス、帝国に立ち向かう、それぞれは小さな、ただの、何者でもない、けれど志に燃える、力の集結ですよ。泣くだろ。泣かされました;;

 

 そしてねー、デス・スター!の、残骸! 

 うっわ~~~出た、デス・スター。残骸だけど;; 「ローグ・ワン」以降デス・スターというだけで私は自動的に泣きます;;

 レイたちが探す、シスの星へのコンパスとなるモノがそこに隠されているってことで出てきました。

 なんでそんなとこにそんな大事そうなもの。と思ったけど、あれ建設当時は、あれこそ最高最強の砦で兵器として作りますドヤ! だったので、なんか大事なモノ置いとくかーってことだったのかなあ。まあ、わかんないけど。いいけど。

 なんでもいいけど、やっぱ、デス・スターが出てきて、私は泣いて満足しました;; 嗚呼。デス・スター;; ゲイレンパパ;; クレニック;; ほんっと。デス・スターはいいよねえ;;

 

 チューバッカ。初期のメンバーの中、一人残った彼の哀しみを深く深く思う。けれど、長寿の種族なんだっけか。多分、人間タイプと仲良くしたときから、一人残るっていう覚悟はそれなりに彼の中にあったろうなあとは思うものの、寿命ではなくハン・ソロ殺されるのを目の当たりにしたとか、離れてるうちにレイアが亡くなったとか、ほんと、チューイが何言ってるかわかんないけどほんっと、彼の心、哀しみをすごく、思ったよ。

 今作では途中囚われの身になったりして。死んだと思われたりもして。無事でよかった;;

 チューイにさー、あの、なんかこれをあげるよ、って渡されてたじゃん。あれ、何だろう?と思ったんだけど、多分、あれ、たぶん、最初の頃の、レイアが救ってくれてありがとうってルークやハン・ソロにかけてあげてたメダルなんじゃない、かな?? チューイあの時もらってなかったよな? あのメダルなのか、どうか、確証ないし、あのキャラから渡されるのはなんでかな、ハン・ソロがなんかいつか何かのカタにあのメダル預けたりしてたのかなとか想像するけど、わかんないけど、それでも、チューイにもメダル、ということだと、思っておく。

 チューイ、ミレニアムファルコンの頼れるおじいちゃんって感じになってて、ほんと、ほんっとずっといてくれて、いいキャラだよねえ。みんなを亡くして、辛いけど。けど、ドロイドたちはいるし;;

 

 その、ドロイドたち。今作でもBB8はとーっても可愛かった! D-oという、ドライヤーみたいなドロイドに充電してあげて、コンビになってたし。

 金ピカ3PO! うざいおしゃべり。何億だかの言語翻訳できる彼が、シスの言葉を翻訳するのは禁止事項で、翻訳しちゃうとメモリ失う、とか、それどういうシステム? ってわかんないんだけれども。ともかく、記憶をすべて失うって、死とほぼ同義なわけで。それでも、という感じが熱かった。そしてその後、R2D2のバックアップメモリがあって一応無事戻ったのもよかった。相変わらずのコメディw

 ドロイドたちはほんと、可愛いし役に立つし、素晴らしいよね。スター・ウォーズ世界の最高の発明の一つだと思う。一家に一台ドロイド欲しいよね。ああでもちゃんと役に立つやつが。

 レイが、BB8と再会すると、アンテナをチェックするのが可愛いんだ。最初の出会いの時、アンテナ直してあげたから。で、なんとなくいつも、アンテナよし、ってチェックしてるのかな~と思う。レイもBB8も可愛いなあ。

 

 えっとあとそうだ。レイが最後にパルパティーンと対決してたとき、あいつが私がシスのすべてだ、みたいに言ってごごごーーとパワーあびせてくるのに対抗して、レイが、私はすべてのジェダイと共にある、みたいに跳ね返していくんだけど。あそこ、すごくエンドゲームみたいだった。サノスかと思った。レイちゃんがアイアムアイアンマンって言いだしそうだった。おおーって思っちゃった。

 

 今作では、レイアを演じるキャリー・フィッシャーが亡くなっていることを、観客である私たちは知っているわけで。意外と随分沢山出番あったなあと思った。実際の撮影がどのくらいなのか、CGだとかどのくらいなのかわからないけれども。作中でもレイア将軍の死は描かれて、その死を悼むシーンは、作中の出来事でもあり、見ている私たちの思いでもある。

 新作映画をリアルタイムで見る、って、こういう同時代性があるんだなあとしみじみ実感した。

 最初は、プリンセスなのに可愛くないとか言われてた感じあったり。囚われのプリンセスだけど、自分から戦いにいっちゃう型破りなプリンセスであり。スター・ウォーズが人気あがるにつれて女優である彼女の人生とか変化あったりしただろうなーとも思ったり。まさに、レイア姫という運命を背負って、生きて、戦って、亡くなったのでは。と。勝手な思い入れを持って、死のシーンを悼みました。プリンセス・レイア。ジェネラル・レイア。そして母であるレイア。素晴らしいキャラクターだった。終わったんだな……。

 

 

 私は、スター・ウォーズの大ファンですって言えるほどではない。最初のはリアタイしてないし、テレビで見たことあって、面白いなー、という程度だったかな。EP1~3の時は、リアタイで映画館で見たわ。面白かった。ユアンくんのオビ・ワン目当てが先だったかな~。

 そして、デジタルリマスターとかで、最初の三部作を改めてみたりした、と、思う。ハン・ソロが好きですし、ダース・ベイダーが好き~~~です。

「ローグ・ワン」最初はほんとマッツ目当て、って感じだったんだけど、見て、あまりにも感動して、感動して感動して感動して、感動したんだよ。

 

 この、新たな三部作が出来るのは、楽しみだったけれども、まあ、そこそこに、くらいの感じではあった。正直、8はいまいちつまんないな~という気持ちだった。まあいっかー続編作るってそんなもんかーとも思った。けどハックスくん大好きになった。あ~ハックス将軍~~~;;

 

 そしてついに、9ですね。どうなのかなあ、って思いながら、でもすごく楽しみにしてました。見ると、なんか。何だよパルパティーンの孫ってどういうことだよ!??? とか思いつつも、ほんと、最初に書いたように、ああ、ルークの旅の終りという物語を描いたんだなあ、と、感動した。

 

 若者、次世代へのエールもしっかりあったしね。ランドがさあ、レイアのあとを託されて不安なポーに言ってあげるんだよね。不安で、なんの準備も出来てないよ、っていうポーに、俺たちだってみんなそうだった、って。準備なんかできてなくて、いきなりで、なんとかするしかなくって、やってみるんだやってきたんだ、って。

 それは結局、生存者バイアスではある。やるしかなくてやってみて、ダメで死んじゃう方だってあるんだよなー。でも、それでも。準備がすべて整った、なんて始められることはほとんどなくて、出来事はいきなりやってくるし、自分の都合なんて相手はおかまいなしだし。時はとめられない。世界をコントロールなんてできない。それでも、やってみる。やってみて、成功することだってある。終わってから、成功だって、できた、って、わかるんだよなあ。

 

 映画作りの話かもしれないし。人生そのものかも。

 次の時代を生きる、作る、人々に。エールを送った作品だと思ったよ。

 

 で、さー。そして今後10年も20年も語られて盛大に突っ込みいれられて、そうして、愛されていくんだろうなあ。スター・ウォーズ。遠い銀河の物語。ルーク・スカイウォーカーの物語。

 

 エンドロールではまた素晴らしく音楽が鳴り響いて、泣いた泣いた。泣いて泣いて、たっぷり泣いて、涙がとまるくらいまでたっぷり長くて、聞けて、すごくよかったです。IMAXで見られて、聞けて、よかった。

 明日は、3D字幕IMAXで見る予定! 楽しみ!

 

 

 

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『ゲイ・カルチャーの未来へ』 (田亀源五郎/株式会社Pヴァイン)

 

『ゲイ・カルチャーの未来へ』 (田亀源五郎/株式会社Pヴァイン)

 

 出版社がよくわからない。2017年刊。インタビュー、語り下しという本でした。編集、木津毅という人がインタビュー、記事まとめしたということかな。

 

 田亀源五郎という漫画家、と思っていたのですが、ゲイ・エロティック・アーティストというべきかなあ。

 はじめは「さぶ」に絵や漫画や小説を投稿して採用されたら原稿料がきた、というような、プロとしてというより投稿者のつもりでいた、とか。

 私は漫画をいくつかは読んでいて、今はTwitterフォローしてて、いろいろ知るきっかけもらったり面白かったりエロかったりを堪能させてもらってます。

 多分大昔、JUNE読者だったのみならず、さぶやアドンなんかも多少は見てて、なんとなく、絵を見たことはあって、多分。漫画読んだりは最近かなあ。『弟の夫』は漫画もドラマも見ました。

 

 最初に、同性婚の話がありました。世界中で同性婚が認められる勢いの時期だったのね。日本でもパートナーシップ制度が出てきたり。でもその、同性婚というのではなく。「ゲイ・マリッジ」ではなく「マリッジ・イクオリティ」という、結婚の平等という言葉の方への気づきの話。あーそうだ、と、すごく腑に落ちた。わざわざ同性婚というのを新たに認めてください、じゃない。結婚を平等に、という事。人は平等。基本的な人権の問題なんだっていうこと。人権。人権について、なんか日本では難しくて曖昧で、と思ってしまうけど、平等に、自由に、というのは、社会を営む中、番基本で大事なことだと思う。

 

 『弟の夫』は、けっこうハード目なゲイエロティック漫画家である田亀源五郎が一般誌でゲイではない人向けに描いているファミリー漫画、というので連載始まる時ずいぶん話題になっていた覚えがある。

 どんなふうにその連載することになったか、とか。そういう漫画を描くように心情変化があったかとか、経歴振り返りつつ語ってました。流れというかタイミングって、あるもので、そういうめぐりあわせみたいなのが訪れるとか掴めるとか、努力も実績も当然ながら、運みたいなとこもあるよねえ。人生、と思ったり。

 

 ゲイ・カルチャー、というのはやはりどうしたって海外からのものが多く、日本で話題になるのも海外のことで、でも日本にだってあるのでは、あるよ、なのにあまり注目されない。

 日本の有名人というか人気ある人が、ゲイアイコンになることがない、というの。暗黙の了解みたいになんとなくみんな知ってる感じだけど公言はしないとか、名前を変えてひっそりしてたり、とか。

 三島由紀夫がなんかゲイカルチャーにはしょっちゅう絡んできてるのがわかるけど、三島~~そんなに関わってんならなんで公言してないんだ、という苛立ちのつっこみあったの笑ってしまったけど。笑いごとじゃないな。結局言えない社会だった、とか、壁とか苦しさとか窮屈さとかあったんだろうなあ。

 日本は、同性愛が犯罪みたいな明確な規定はなかったけど、なのでいっそう、黙ってればいいとかいう風に今も波風立てたくない方向に、クローゼットに偏りがち、かも、みたいな。

 

 カミングアウトとかは個人的な問題で、したくないならしなくていいし強制的にアウトするべき、ってことじゃない。けど。結局誰も言わずにひそかになあなあで見なかったことなかったことにしてしまうのって、不自由を強いることでもある。

 わざわざ言って波風たてなくていいじゃない。という雰囲気もわかる。けど、秘密を抱えて苦しい時に、言えない、と思い込んでしまうことになるのは辛い。

 そんな時、先人に、アイコニックにロールモデルに、なる人がいるといいのに、という願いはこれからかなえられるんだろうか。海外俳優とかオープンゲイな人の名前はいくつも知ってるけど、日本人で、オネエタレント的な枠以外でオープンな人は、なかなか、うーん。

 ゲイだからどうこうじゃなくていい。人それぞれが持ついろんな属性の中、セクシャリティはゲイですが、という、それだけのことを、隠さなくてはいけない、いけないと思い込まされるのが辛い。

 

 それでも世の中変化していきているし、この所は本当に変化が早くて、社会がよくなるといいな、良くなってきてるよな、と思う。まだまだとはいえ、ゼロだった頃よりは1になってる。

 可視化、ということを言ってて、ほんと、不当な扱い受けてるんだという人の声を可視化、もっとできればいいし、それを見ないふりにしないようになるといい。私はなんの力もないただの人だけど、せめて、いろんなことたくさん見て、知って、考えることをやめないでいる。日本はダメとか海外は良いとかそんな単純なことはなく、世界中あちこちいろいろだし、日本の中でもいろいろだし。

 それにつけても田亀源五郎、つよい。自己肯定。自尊心。大事。

 フィクションはフィクションとして楽しんでいくのは勿論だ。えろい漫画も楽しみます。

 読みやすく面白くて、読んでみてよかった。

 

 

 目次

 イントロダクション

 1、『弟の夫』ができるまで

 2、性の目覚め、カミングアウト

 3、ゲイ・エロティック・アーティストとして

 4、LGBTブームと日本の現実

 5、ゲイ・カルチャーの未来へ

 あとがき

 

 

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『LESS レス』 (アンドリュー・ショーン・グリア/早川書房)

*ネタバレしてます。

 

『LESS レス』 (アンドリュー・ショーン・グリア/早川書房)

 

 

 アーサー・レスはまもなく50歳の誕生日を迎えるあまり売れてない作家。フレディという若い恋人がいた。真剣な付き合いというにはふらふらとした、けれど9年続いた恋人。付き合い始めた時には25だったフレディは30半ばとなり、レスの他の男と結婚するという。お別れのキスから数か月後、結婚式の招待状が届く。レスは、その招待を断るべく、海外でいくつかの仕事をしていく、ほぼ世界一周をするような旅程を立てた。

 西海岸からニューヨークへ、それからメキシコ、イタリア、ベルリン、パリ、モロッコ、インド、京都。などなど。旅先でいくつかの出会いがあり、誕生日を迎える。フレディの結婚式やその後の新婚旅行については考えないつもりが、つい、フレディとの思い出を考えてしまったりもする。いったん断られた小説を改めて書き直す。そして、ついに旅は終わる。

 

 年を取っていくゲイ。というのがテーマであるのか。まあ、殊更にゲイだからというわけでもなく、これって、恋と人生。人類の普遍的テーマだなあ。作者本人がモデルというわけでもないのだろうけれども、まあ、作中でレスが改めて書き直した小説が、この小説に近いものになったんだろうなあと思う。

 

 この小説には語り手がいて、アーサーの旅の様子を描写していく。三人称的な視点、というか、なんだけど、たまに、語り手本人の語りが入ってきて、だんだん、あれ、この語り手は誰だ、と思う。そして終盤には、あー。ああ~。ってなる。レスの旅は必要だったのだろうけれども、何度かレスとフレディのことを聞かれ、結婚式のことがちらっと話題になり。だけど、レスにはわかっていなくて。旅の途中だから。

 

 怪我をしたレスの様子を見にきた、誰か。おっ、と思ったらそれはまだ違う人で。本当に最後の最後にわかる。なんだよ~~~フレディくんの結婚はたった一日で終了、フレディ、本当に別れてしまうまで気づけなかったんだね、自分の相手はレスなんだって。語り手はフレディくんだったのー。ああ~そっか~。

 

 この本の最後は、うちに帰ってきたレスに、フレディくんが呼びかけるところで終わってる。

 

 

 「 いま、あなたが視界に入ってくる、懐かしいアーサー、愛しい恋人、あなたがポーチにいるシルエットを見上げているのが見える。私は何を求めているか? 人々が求める道を選び、安易な抜け道を選んだあとで──あなたは私を見て、驚いて目を丸くする──すべてを手にしながら拒否しておいて、私は人生から何を求めるのか? 

 私は言う。「レス!」 」 (p319

 

 

 これで終わり。とても美しいね。好き。ここで終わってるのだけど、こうしてレスの旅をずうっと語っているわけで、レスはすっかり旅の話を聞かせて、フレディは聞いて、って、また二人いっしょになったんだなあって思う。

 

 同性愛が忌み嫌われていた時代とか結婚なんてありえなかった時代から、今、この小説は現代なのだろうけど、それはつまり同性でも結婚はありで、かといってやっぱり恋は恋、長く続いてうまくいくとは限らないし。レスが出会った友人たちもいろいろで、その場限りの関係もあれば、20年ずっとうまくやってきていても別れることになったり、ほんと、人生いろいろ。恋を、愛を、迷い悩み続けるのは、いろんな程度の差はあれ、人類普遍のものなんだねえと思う。恋をするのもしないのも、そこに同性愛かどうかってことはたいした差があるものではない、か。

 

 一時、エイズ蔓延でバタバタとゲイたちが死んで、その頃には年老いたゲイなんていなかった、みたいなシニカルさがさらっと描かれたりもあったけど。それはそんなことないだろうとはいえ、ゲイヒストリーがあるなーと思う。

 ゲイ文学が、生きるか死ぬかの苦悩みたいなものだった頃とは違って、今作はさらりと軽い。

語り手くんの曖昧さもあって、読みながらなんかするするいかないひっかかりがあったり、そもそもアーサー・レスが、ちょっとドジっ子ちゃんで、なんだかなあ、何やってんのアーサー。という気持ちになったりするんだけどね。本人無自覚だけど、年の割にはちゃんとかっこいい部類なんだろうねえとか思うけど。

 フレディの語りかあ、と思うと、なんかもうそれもアーサー可愛いとかいう感じの惚気もちょっと入ってるのかなって、読み終わると思う。なんだよ。愛しさいっぱいの小説だったんじゃないか。

 

 本の、本文の上の余白部分に、章題が印刷されている。「レス・アット・ファースト」「レス・メキシカン」「レス・フレンチ」などなどなど。訳者あとがきによると、レスは勿論名前で、でも、少ない、的な感じで、どの国にいってもフレンチっぽさには欠けるだとか、こう、らしくないというか、みたいなことでもあるらしい。どの国にいってもそこに馴染めないような。なるほど。

 

 でもページ見開きの、左のページ上に「レス」右のページ上に「アット・ファースト」とかこう、横書きに書かれてるんだけど、左ページ上にはずうっと「レス」と書かれ続けていて、読み終わってみると、あ~~~~なんかもうフレディが、レスの旅の話を聞きながら、ずっと「レス、レス」って愛しさこめて呼び続けているようなものだなっ惚気か! って思ってしまう。愛しいが溢れている。

 

 途中はなんだかふらふら、淡々と、しょぼしょぼの気分になって読んでいたんだけれども、読み終わってみると、なんだよーっもーーーーーっお幸せに! ってなるよ。50歳にして、失恋や再会、再開かあ。若さゆえの激しさはなく、けれど本当に素敵なラブストーリーでした。人生いろいろだね。よかったです。

 

 

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映画 「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」

*ネタバレしてます。

 

 

映画 「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」

 

 

 とある科学者が発明した、人を必ず惚れさせるという香水。48時間以内に解毒剤を使わないと、その効果は永遠のものになってしまうという。悪用されてはいけないからと、リョウの下に守って欲しいという依頼がきた。だが、奪われかけたその鞄が無関係なおっさんの鞄とすり替わってしまい、リョウたちは「キューピットの香水」を奪還すべく、おっさんを追ってモナコへ飛ぶ。

 

 ってまあ、ほんと「シティーハンター」だった! 凄い!

 近くのよく行くとこは吹き替え版しかやってなくて、吹替えで見た。もちろんゴージャスでよかったし、ゲスト的だったりするのもよかったけど。でも原語でも見てみたかったな~。フランス語全然わかんないけど聞いてみたかった。

 

 一応舞台は普通に原題だと思う。スマホやSNS配信とかばんばんやってたり。けど、あの漫画の、アニメの、あの雰囲気、味わいをがっつり実写映画化してた~!!!!!

 

 もっこりちゃんなエロネタギャグもやってるし、カオリとリョウとの微妙なやりとりもしっかりやってた~。あほくさい、てきとーーすぎる、しかしかっこいいとこはすっごいめっちゃめちゃかっこいい、漫画だ~っていう場面が次々繰り広げられてて、実写! だけど漫画!って感じが最高だった。すごい。マジで、漫画の実写化の成功例だった。

 

 流石今の実写化だけあって、映像のかっこよさ素晴らしい。アクションシーンもめっちゃかっこよかったし。銃をどっさり持ってったのもいいし、なんかその辺小道具使ってコミカルにバトルするのもすごい楽しかった。うまいな~~~。

 

 キャラクターのビジュアルもすごい、似てる。似てるっていうか。まあもともと原作もリアルよりなキャラクターではあるし。にしても、海坊主もすごいまんまな感じで素晴らしい。

 リョウも、黒髪青い目でまーそりゃフランス版ですねって思うんだけど、しっかりリョウだな~~って感じになってるし。カオリが、写真なんかで見た感じだと、なんかすごい年上っぽく見えて、ん~? と思ったけど、見てるとわりと大丈夫だった。

 そもそもの漫画のキャラが、日本人ばなれしてるスタイルの良さなので、ヘンに日本人が演じるよりずっと良い。監督でリョウを演じたフィリップ・ラショーさん、しっかり体もつくって、銃器の扱いやアクションもばっちりやってて、よかった~。ハンサムでもあり、エロアホっぽくもあり。うまい。

 

 そして映画ならでは~。ゴージャス。街が。背景が。すでにかっこいいもんねえ。やっぱこれ別に超大作ってわけじゃないとは思うんだけど、でもとってもゴージャス~って感じられた。チープっぽいのも漫画的~だし。

 一つの映画として、一つのストーリーをちゃんと作ってるし。突っ込みどころ満載だし、てきとーーだな~~とは思うけど、いいシーン作るぜ! というために、それでもそれなりにちゃんと、話のつじつまつけてるし、うまくやってるなって思ったし、カメラアングルとかも凝ってた。ごまかしじゃなくて真面目に映画作品作ってるんだよねえ。

 

 監督がもともとファンで、念願の実写映画化だそうで。監督で主演ね。ほんっとシティ^ハンター大好きなんだな~って伝わってくる作品だった。ファンならこういうシーン見たいよね! うん、わかる! って感じ。いろんなシーンがすごく絵になってる。あー漫画の絵が浮かぶ。ほんっとよく作ってるなあ。結構笑ったし、見に行ってよかった。

 

 昔の漫画のアレはアレで、エロとかギャグとか、何かとこういうのはダメってされることてんこもりですなあと思ったけど。駄目なのは全方向。失礼なのも全方向。ある意味フラットにすべてに失礼だろって笑いいっぱいだったけど、なんか、私は別に笑えたなーと思うのは、フラットに全方向にシニカルさもある感じだったので。漫画だな~~~って思えたので。

 アホ可愛いなみんな。そして監督が本当の本当にシティハンター大好き!っていう愛を感じたので。

 エンディングのおちゃらけ、ゲットワイルドの曲の入り方も最高でした。結果、すっごくにこにこになって映画館を出たわ~。大満足。

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映画 「THE INFORMER 三秒間の死角」

*ネタバレしてます。

 

 

映画 「THE INFORMER 三秒間の死角」

 

 麻薬組織に潜入しているピート。ドラッグを輸入しているのは外交官らしい。組織を抑える作戦のためにFBIのバックアップを信じて行動するしかないピート。

 街での取引に、偶然NY警察からもおとり捜査官がきていた。バレて目の前で警官が殺されてしまう。ピートは潜入捜査から抜けたいと訴えるが、FBIはさらに刑務所へ入って、そこでの麻薬販売ルートを解明するようピートに頼む。

 刑務所へ入ったものの、しつこいNY警察の追及に、FBIは潜入捜査に見切りをつけて、ピートを切り捨てる判断をする。

 見捨てられてピートは脱出をはかって刑務所で派手な騒ぎを起こした。

 

 

 説明が、なかなか私にはうまく把握できなくて、いや説明的なことはあるんだけど、誰が何でどういう作戦やろうとしてるのかとか、そもそもピートは何者? ってのを把握するのも時間がかかってしまった。私が馬鹿すぎるんだろうか。

 ピートは元兵士で、兵役の悪影響だか燃え尽き症候群だかなんか、事件起こして、刑務所にいたけど模範囚で、多分そこをFBIに誘われて麻薬組織潜入するなら出してやる、みたいなことだったみたい。

 ピートには妻と娘がいて、その家族がホントに家族? 麻薬組織絡み?? ってちょっと悩んでしまった。娘は自分の実の子ってことでいいのか。娘とすごく仲良しで娘ちゃんはお父さん大好きですごく可愛かった。

 

 なんだかFBI無能すぎか?? ひどすぎじゃねーか。と思ってたら、ピート担当の捜査官はともかく、その上司は作戦に乗り気じゃないっつーか、ヤバそうになったらもう切り捨てちゃえ、みたいな感じで、あんまりFBIがちゃんとピートのこと考えてくれないってことだったみたい。

 ピート、あちこちで利用されまくってて可哀相だった……。

 

 で、まあ、刑務所で暴れて、殺されそうになったから人質とって暴れて、入れ替わる感じで脱出した。

 FBIでダメ上司を逆に訴えて、上司が逮捕されて、NY警察とも仲直り。

 ピートはまだ隠れてろ、って逃がされるけど、家族は無事でよかったね。という感じで終わり。

 お、終わりだ。

 なんか、そんなもん??? と、あっさりしてるように感じてしまった。

 

 でも何はともあれ、主演ジョエル・キナマンを見たかったので、満足。素晴らしくスタイル良くってかっこよくって顔も良くって最高。

 アクションというか、格闘技的な地味めのアクションというか、首絞めるとか殴り合うとか間接決める的な痛そう~~~なアクションかっこよかった。

 娘と仲良ししてるのもほんとどっちも可愛くてよかった~。

 

 原作があるようで、なんだかそれ、シリーズものの5作目だとか。多分原作よりずいぶんアレンジして映画化したのかなあ。三秒間の死角、というのも、なんのことだか映画見たかぎり私にはよくわからず……。これ、本読んだ方が面白いパターンかなあと思う。けど、シリーズなの? ん~。まあ、いつかもしかしたら読むかもしれないかなあ。映画は面白さは中くらい、って感じだったけど、キナマン見に行ったので個人的満足は高かった。

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『日常に侵入する自己啓発』 (牧野智和/勁草書房)

『日常に侵入する自己啓発』 (牧野智和/勁草書房)

 

生き方・手帳術・片づけ

 

 ツイッターで見かけて、気になったので読んでみた。2015年刊。この前に『自己啓発の時代―「自己」の文化社会学的探究』というのを出しているそうで、その後のこれ、ってことらしい。

 

 特に年末。手帳術とか気になりますよね。自己啓発モノには基本的に私は興味ゼロなんだけれども、なんとなく、手帳術、なかでもほぼ日にハマった時期があり、というか今もほぼ日手帳使ってる。

 そうじ力とか断捨離とか、ときめく片づけみたいなのをやろうとしてたりもしたわ。一応、そこそこはやった。

 しかしどうしたってめんどくさがり、飽きっぽいワタシは、手帳術だとか断捨離だとか、教えどおりにできるはずはないのだった。一応、一応なんとなくは、自分なりにものすごくトーンダウンしてうっすら維持してる感じはある。

 

 書店員してた頃だったよなあ。自己啓発本の波があって、そうじ力だとか捨てるだとかの波があって、手帳が、時間管理みたいな所から夢を叶える!みたいなのがきて、って本、売り場の感じをすごく覚えてる。シンプルライフみたいなのがあって、ていねいな暮らし、みたいなのがきて、っていう、なんだかそういうのを、最初は面白く思い、ちょっとハマったりして、けどなんか私はちょっと、もう、疲れちゃった……と、あっさり降りた感じがあって、そのなんだか、これって、何? という感じがうっすらずっと自分の中にありました。

 この本読んで、あ~こういう流れですか、ですね、って、ぼんやり思ってた感じ、が、言語化されてふむふむ読めて面白かった。

 

 自己啓発、主に男性向けだと、まず何はともあれ仕事。仕事においてデキる人間になろうって所。手帳術、時間管理効率化も仕事、思考を管理するコントロールするという所から。そして夢、というか目標だろうか、それから逆算して時間分割、管理していこうという感じ。

 女性向けだと、まず何より「自分らしく」というワードが共通してあるらしい。日常の中、このままでいいのかという不安をあおって、自分らしく輝きましょう、自分の好きを見つけてなりたい私になろう、という感じ。

 

 自己啓発の世界って、価値観が保守的~。男は仕事、女は生活、みたいな感じ。勿論おおざっぱな傾向として、ってことだけど。

 んでもこの本からもう少し時間たってるから多少は変化してるんだろうか。けどやっぱ、男は仕事っていってそう。女も仕事、ってなってそうだけど。いやけど、男も自分らしく、っていう方向にもなってそう。*個人のイメージです、が。

 

 自己啓発本の流れあって、手帳術、片づけも、昔から言われてることの味付け変える感じかなあ。最初は手帳も片付けも、ツールというか、効率化みたいな所から、夢! とか、人生を変える! とかになっていった。

 夢、自己実現って、そんなに求めなくちゃいけないものなのか……。求めたい人、が、いるってことかなあ。

 でもこの不況続きになってから、自分の内面、精神、みたいな方に向かうんだなあというのは、腑に落ちるというか、うーん。私は、そういうの、息苦しいよなあと、改めて思いました。

 

 自己啓発本を読んだ人、のコメントもあった。読んで、忠実に実践、というわけでもないようで、ですよね、と思った。読んでみて、10紹介されてるこうしようってことのうち1つか2つくらい、取り入れてみる、とか、いろいろ読んでみて確認しながらまたがんばったりする、らしい。つまみ食いしつつって感じね。なるほど。

 

 近年になるにつれて、ぺージ当たりの文字数は減る傾向、とか、文字が大きかったり図版、イラストも多くなるとか、そーだねーと思う。本、文庫も、文字は大きめになってきていて、それはまあ読みやすくていい。私もすっかり老眼はいってきてますし。

 本、出版事情っていうのも、大変ですよねと思ってみたり。

 

 この本は丁寧にたくさんの本のデータあげてて、表とかあったのに私は丁寧に読まなくてごめん。言葉遣いが、私には久しぶりに読むちょい硬めな感じで、あー私は全然いい読者じゃなくてごめんと思った。けど読んでみてよかったし面白かった~。

 

 はじめに

  • ハビトゥスとしての自己啓発
  • 「ヘゲモニックな男性性」とそのハビトゥス
  • 「自分らしさ」という至上原理
  • 「今ここ」の接合可能性―手帳術本の三五年史
  • 私的空間の接合可能性―家事の自己啓発的転回と私的空間の聖化

 終章  自己啓発の時代のゆくえ

 あとがき

 参考文献

 

 

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『カルカッタの殺人』(アビール・ムカジー/ハヤカワポケットミステリ)

*ネタバレしてます。

 

 

『カルカッタの殺人』(アビール・ムカジー/ハヤカワポケットミステリ)

 

 舞台は1919年のインド。イギリス統治下。サム・ウィンダム警部はインドにきてまだ2週間程度。スコットランド・ヤードからきたばかり。タキシードを着た白人の死体が発見された捜査に乗り出す。インドにおいて、白人、しかもお偉方の白人が殺されるなど、あってはならない、早急に解決されるべき大事件だった。

 

 百年前のインドが舞台ってそれだけでどういう感じなのかそそられて読みました。インドについてほぼ何も知らないので、なんだか暑そうとか、白人がとにかく偉そうでインドのあちこちでは反乱の火種があってという感じかなあ。描かれているのは流石今の作品なので、差別的で酷いって示唆が多かった。

 

 ウィンダム警部の視点、「わたし」から描かれる。インドにきて間もなく、この地に不慣れですな、って、白人からも現地の人からも舐められてる感じで、大変だなあとハラハラしながら読む。この「わたし」、戦争に行く前に恋して結婚して、しかし戦争ですり減って傷ついてその上一緒に暮らした期間は5週間だっけか、その愛する妻もなくして、心ボロボロで、酒は勿論、アヘンやモルヒネといったドラッグ依存なんですね。有能なので、心配したかつての上官にインドへ誘われて、なんとか心機一転というか、やぶれかぶれみたいな感じで赴任してきた。

 インドにきてからもアヘン窟へ行っちゃったり。シャーロック・ホームズとは時代違うかと思うけど、アヘン窟って、一応悪所って感じだけど気軽に行っちゃうんだな~って感じなのか。戦争でドラッグ依存ってのもあるあるーって感じ。

 

 その、スコットランドヤードからきたベテラン刑事、けど内実ボロボロヘロヘロ、の主人公のコンビニなるのが、現地採用された超優秀な成績の、新米部長刑事バネルジー。現地人とはいえ英国留学、オックスフォードだかケンブリッジだか卒でインドの未来のために働いていこうとしている。家も裕福。とはいえ、白人に当然のように下に見られているわけで、そして白人の官憲に自分の国の人が踏みにじられていくことに苦しんだりもするわけで。

 バネルジー、すごくいいキャラなんだけど、なかなか、これは、ずいぶん都合よく作られてる気がしないでもないんだけど。けど、やっぱいいキャラ。

 

 事件としては、殺された人の過去を探り、本当は何をしていたのかを探り、最初は経済界の大物をかばってたのかと思いきや、かばってたのはもっともっと大物。イギリスの副総監、っつー、まあ下っ端警察が手出しできることじゃない秘密なんですねえ。副総監がインドの娼婦を買いあさってたり孕ませたりしてることを明るみに出すわけにはいかない、と。

 ウィンダムの部下として、まあ最初からちょっと嫌なキャラとしてあったディグビーが下手人だったってことでした。

 白人のえらいさんの不正、腐敗、ダメじゃん。けど、そんな感じだったりしたのかな~と、思ったり。

 なんとか、フェアにあろうとするウィンダムや、苦悩しつつも警察に残るバネルジーとか、よかった。一つの殺人だけでなく、テロ組織だとか絡みもあったりして、複雑さ増しも面白かった。

 

 ウィンダムはステキな女性とまた恋を、みたいになりかけたけど、彼女もまた十分したたかで素敵だった。傷ついていても、強い。警部、振られるのがパターンみたいにならないといいけど。

 最後にはウィンダムとバネルジーくんが同居になってて、可愛い。ベテラン警部とはいえウィンダムまだ多分30代くらいかなあ。バネルジーは20代なのでしょう。それでシリーズになったりするのかな~。まあ、今後も読みたいかどうかは、ん~。ともあれこの一作は、面白く読みました。

 

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映画 「ドクター・スリープ」


*ネタバレしてます。

映画「ドクター・スリープ」

 

 あの「シャイニング」の続編! と大々的に宣伝されてまして、どうしたって期待高まる中、見ました。
 映画化のニュースを知った時に本を読んだんだよなあ。面白かったけど、なんか、あんまりホラー的に怖いとかいう話ではないんだな、と思った。本の細部までちゃんと覚えているわけじゃないんだけれども、映画見ながら、えっと~なんか違う風にしてて、んっと~、そうか映画の「シャイニング」とキング原作をこう、すり合わせていってんだなあ、とか、メタ的な余計な事を考えてしまった。映画見てから本読めばよかった。

 始まりは、まだあの事件からほどない時で、ちびっこなダニー。そしてママ。この、再現はどうしたの? またCG? とか、そんな余計なことも考えてしまう。ともあれ、まだ幼いダニーに、あのホテルから追いかけてきたのか、不気味な霊? の姿が見える。
 だが、ダニーの守護霊? イマジナリーフレンド? になってくれているハロランさんが、それへの対処、“シャイニング”の能力をコントロールするべく、やり方を教えてくれる。いつか、きみが他の誰かに教える時がくるかもな、と。

 大人になったダニーは、ダンと名乗り、アル中で、一所に落ち着くことが出来ず、ぼろぼろになりながら小さな町にたどり着いた。そこでようやく、立ち直っていく。ホスピスで患者の看取りをして、静かに眠らせるようになった。

 アブラという女の子、誕生日パーティでマジックを見せてもらって、私もできる! はしゃいだ。両親がキッチンへ行くと、さっき見たマジックのように、スプーンやフォークがばら撒かれ天上にくっついている。驚愕する両親。にこにこしているアブラ。彼女にも強い“シャイニング”があるのだ。

 ローズ率いる、トレーラーハウスや車で移動している一族。真の絆、トゥルーノットの一族。人、とくにまだピュアな子どもの持つ“シャイニング”を餌に長く長く生き続けている一族。野球少年を捕まえて餌食にしている所を、アブラが夢で察知して、悲鳴をあげる。ローズもまた、アブラが見ていたことに気づいた。そのかつて見たことないほど強い能力を餌食にすれば、彼らの命はさらに長らえる。

 アブラはダニーと夢で接触し、ローズたちのことを告げる。魔の手から救い出し、立ち向かっていくために、ダニーはアブラと共にローズたちに罠をしかける。


 と。なんか超能力バトルみたいなことになるんだよね。序盤は、あ~なるほど原作通り、という感じ。でも映画版「シャイニング」との融合をはかっていくわけで、まだ廃墟として残っているオーバールックホテルを、決戦の場に選んで、ダニーはそこで悪霊みたいなやつら、心の箱に封じてきたやつらを解放していく。そこで、父とも再会する。

 これがまた、えっと~ナニコレ、ジャック・ニコルソンのCGですか? とか、なんか余計なこと考えてしまうんだ~~~。物凄く映画「シャイニング」によっかかってる、よっかかりすぎなんじゃないですか? と思ってしまう。
 つい先日、BSプレミアムでやってた「シャイニング」を見たの。だからほんと、あー、すごいこの、セットとかシーンの再現、とか思ったりしてしまうの。うーむ~。
 これは、ファンなら大喜びのシーンなのかな? あんまり私はキューブリック大ファンってわけでもないし、うーん。そんなにやらなくても、と思ってしまった。

 けれど、父との和解、みたいな所もやりたかったのかなあとも思う。けど、父の亡霊はやっぱ悪霊で嫌な対面だったじゃん。アルコール依存症助け合い集会でしたスピーチだけでよかったのでは。ん~~~。あのさりげないスピーチ、すごくよかったのに。

 そーなんだよ。ユアン・マクレガー演じるダニーはすごくよくて、彼の弱弱しいダメダメながら回復していく中年って感じのシーンの方がもっと見たかった。けどまあそれじゃホラーでもアクションでもなくなるけど。けどな~。

 そして終盤は、ローズを出し抜き、罠にかけ、っていうバトル。アブラが凄く強いのはわかる。けど、ダニーももうちょっとバシッとかっこよく見せ場あってもいいのでは。あったか。あったな。銃撃で一族をかなり消滅させてた。
 けど、人生を助けてくれた親友を巻き込んでしまい、あっけなく死なせてしまって。あのあっさりさが、辛い。え~~もうちょっと、なんかもうせっかくやっと親友で一緒にきてくれたのに、あのあっさりさは辛かった……。

 最後はホテルで。ローズを悪霊(?)たちに食わせてやった。しかしダニーも憑りつかれかけて、危なくなって。けど、なんとかアブラのことは逃がすことができた。
 そして、ボイラーの爆発ねー! ここでやっとキング原作通りにホテルを滅ぼすことができたわけですか。
 だけど、ダニーもまた、母の面影と共に亡くなってしまった……。
 やだー。ダニーが死んで終わりなんてヤダ~~~;;

 死は終わりじゃない。静かに眠るだけ。そして、アブラのもとに、かつてハロランさんがきてくれていたように、彼女が大人になるまで守っていく存在として、ダニーはあり続けるんだろう。
 この死は穏やかな必然、って感じかなあ。

 でもなー。やだ。ダニーにももっと穏やかに生き続ける未来を、ねえ。うーん。まあ、あの状況にしてしまったら、もうあそこでともに爆発ってことになるのかなあ。けど、母よ。そこはダニーに逃げろ、って、後押しするべきだったのでは~~。ツライ……。なんか、この映画私にとっては解釈違いという感じ……。

 ユアン・マクレガー目当て~って部分はとっても大満足。いろんな 普通の男 の姿が見られてよかった。字幕には出なかったけど、ローズに「ハンサムさん」って呼びかけられてたよね? わかる~だよね~ハンサムさんだものね~~。

 ローズたち一族とか随分説明も人物描写もなくて、まあ、ローズ一人にくらいしか時間さけないかな~と思ったり。ローズすごくよかった。
 アブラの父も随分さっぱり死んでて、なんだかな~という気もする。あんま情緒的な描き方はしないってことかねえ。時間ないか。とはいえ上映時間152分だから長い方だけど。まー要素いっぱいあるし仕方ないのか。ん~。

 ラスト、アブラのところにバスタブの女がきてて、うわ、って思うけど、ローズはダニーに対処方法をもうちゃんと学んでるってことだな。アブラがバスルームの扉を閉めて、終わり。うーむ。
 ホテルは爆発して燃え上がり、火がすべてを浄化した、みたいに言ってたけど、滅亡してないじゃん? それはまた別の悪霊なのか?? けどまあ、アブラはもう大丈夫そう、ってことで、いいのかな。んん~。

 ともあれ、映画化楽しみに待っていたので、見に行けて満足。いろいろなんか違うとか思いつつも、不満って言いたいほどでもなく。いろんな工夫してるんだな~。楽しめました。
 

 

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