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『指名手配』 (ロバート・クレイス/創元推理文庫)

*ネタバレしています。


『指名手配』 (ロバート・クレイス/創元推理文庫)

 ロスの私立探偵、エルヴィス・コール。デヴォンという依頼人の息子を調べて欲しいという仕事を受ける。タイソンは17歳。前の学校でうまくいかなくて、転校したばかり。新しい友人ができたのかなんだか、不相応な品を持つようになった。高級なジャケット、ロレックスや現金の束。心配するデヴォンに、コールはまずその時計が本物なのか、盗品かどうか調べてみることから提案した。
 それは盗品だった。金持ちの家の空き巣が連続しているらしい、その盗品リストのもの。
 コールはデヴォンと共にタイソンを保護しようとする。
 ハーヴェイとステムズという二人組が空き巣犯を追っていた。警察なのか、何なのか。でかいのとバカでかい二人組。タイソンの盗み仲間は見つかって殺される。彼らは、盗まれた物のうち、ノートパソコンを探しているらしい。

 と、これ、私立探偵のコール&パイクシリーズの新作ってこと、かと思ったんだけども。「訳者あとがき」によると、『容疑者』の続編の『約束』がコール&パイクシリーズでもあり、その後のこれ、で、だから裏表紙の所に「『容疑者』『約束』に続く第3弾」って書いてあるのね。この私立探偵のって、30年物じゃん??? と不思議だったのだった。
 『容疑者』は読んだことある。犬のマギーが優秀なやつ、だよね。ちょっと、あんまりちゃんと覚えてないけど、読んでる。『約束』を読んでなくてわからなくなってるんだなー。
 けどこれ、この一冊単独でもまあ、事件としては別に問題なく読める気がする。コールが別れた女のこととかその息子くんを思ったりしてるのが、なんだ? と思うくらいかな。

 で、うーんと。この事件は、危なっかしい子どもがママのいう事聞かなくてハラハラして。追手に見つかれば殺されるってのに子どもは危機感なくて。コールはちゃんと間に合うのか? タイソンくんしっかりしろ逃げられないぞ、ってもう私はすっかり親側の気分で読みました。面白かったけど、まあ、まあまあくらいかなー。
 やっぱりなんとなくシティハンターを連想してしまう。そしてややおしゃれっぽさとかの雰囲気がして村上春樹が書いたロスのシティハンター、みたいに思ってしまう。独断と偏見。
 子どもおっかけることになる、ハーヴェイとステムズ二人組の方が、味わいとしてはいいなあ。なんだか謎の過去回想で、どっか小さい酒場で音楽の天才少年がいて、飲んだ勢いで一緒に演奏しまくって楽しかったな、とか。最後、二人は撃たれて死亡、なのでもう出番はないけど。
 
 アンバーが機転きかせて、撃ち合いになった瞬間は派手でかっこよくって、確かに彼女がいうとおり、もしもこの事件が映画化になったら、アンバーは大逆転ヒーローヒロインって所だな。
 家庭、家族に問題がある子ども、ってこともちょっと描かれてたり。
 でもやっぱちょっとどうにも私はどのキャラも好きーってほどにはならなくて、うーん。『約束』を読んでないので読もうかなあ。マギーの話は好きだったような、気がする。どうかな。どうなんだろうなー。読んだらこの「第3弾」ってのにものれるだろうか。うーん。一応、読みたい本リストに入れておこう。

 まだシリーズは続く予定らしく、バイクの話とかにもなるらしい。うーむ。そんなおっかけたいほどには好きでもないかなあ。すごく話はうまくて面白いと思うけど、入れ込めないなあ。名前は憶えておこう。

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