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映画 「ジョナサン ふたつの顔の男」

*ネタバレしてます。


映画 「ジョナサン ふたつの顔の男」

 15日(月・祝)に見ました。6/21公開だったのだけど、近くではやってなくて。まだやっててくれてよかった!

 ジョナサンはパートタイムで建築士として働いている。規則正しい毎日。昼間の出来事はビデオメッセージに残す。夜、ジョンという別の人格に入れ替わるから。

 ということで、二つの顔。二重人格が、首に埋め込んだタイマーで時間区切って入れ替わっている、んだね? ちょっとだけSFチック?? そういうことでもないのか。彼らの認識としては同じ体を二人が共有しているのだ、ということ。二重人格、って言い方もしてなかった。もう一人いた、とちらっと言ってたのでもとは三重人格だったのかなあ。赤ちゃんの時からだったみたいで、親に捨てられて、医師が、彼らの問題をつきとめ、育て、今もケアしている、ということみたい。
 多重人格といえば虐待!トラウマ! みたいな、かつて流行った感じとはトーンが違うかなあ。淡々と淡い映画だった。精神病としてセンセーショナルにとかいうのではなく、一つの体に二人で生きている日常生活をなんとかうまくやっていく、なんとかストイックに、仕事して眠って入れ替わって別の仕事して。それぞれの人生を交互に生きていくのだ、という所から描かれていた。
 けれど、恋人はつくらないルールを夜のジョンが破って、うまくやってたはずのルーティーンが崩れ出す。

 アンセル・エルゴートが主演。ほとんど一人芝居。基本的に昼のジョナサンの視点。ジョンはビデオの中にいるだけ。けれど、さすが、すっかり別人だし。ジョナサンの、ストイックに生きる、ぎりぎり張り詰めた緊張感の中、静かになんとか普通に、生きる感じ、とても綺麗でよかった。
 そしてジョンの恋人と自分がつきあうようになっちゃうとか。
 複雑な兄弟もえ~しちゃうなあ。ジョンがビデオメッセージ残さなくなって、ジョンがいなくちゃ駄目なんだ、みたいになっちゃうんだ。ジョナサンのほうが主人格、と思わせておいて、そうじゃなかった。
 医師であり母替わりでもある先生はジョンを可愛がってる、ってひそかに苦悩してたのも可愛い。エレナと付き合ったのもジョンの彼女だったから、みたいな屈折。ジョナサンのほうが、ついには消えてしまう。
 ジョンは、悲しみながらも旅立つ。

 これ、物心ついた頃には医師のもとで観察されてて、なんか、うーん。どうなんだろう。問題があった、のかもしれないし、あの医師はちゃんとまともに信用できる人なのか、ちょっとだけ疑っちゃう。面白い症例で論文書きたいみたいなことあったりしないか? まあわかんないけどな。ジョナサンがあまりにも素直で真面目だから、騙されているんじゃないのかと心配しちゃうよ。夜のジョンもへらっと陽気なようでいて、メンタルのダメージに弱いみたいだし。けれど、一人になって一人だちして、生きていってくれるのだろう。

 ジョナサンが、フランス語(だったっけ?)の勉強みたいなのしてたのを、一人になったジョンが飛行機乗った時、なんだかフランス語がわかるかも、みたいな雰囲気だったのか切なかった。ジョナサンは消えたけど、消えてないよね。

 夜のジョンが自分に隠し事しているのではないか。と疑ったジョナサンが私立探偵頼んで、自分を監視させる。その探偵役をマット・ボマーがやってた^^ 出番ほんの少しだったけど、すーっごいかっこよくって大満足! ちょっと髭で、ちょっとやさぐれ、あ~私立探偵ってこういう感じだね~と納得しちゃう。ハンサム。最高ハンサムでした。ステキ。
 
 思ってたよりずっと物静かな映画で、じっくりアンセル・エルゴートくんを堪能しました。

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