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映画 「アダムズ・アップル」(カリコレ2019にて)

*ネタバレしてます。


映画 「アダムズ・アップル」

 15日(月・祝)に、カリコレ2019で先行プレミアだという上映に行きました。ノーザンライツ・フェスティバルで見てる。2017年かあ。(その時の日記↓)
映画「アダムズ・アップル」
 二回目なので少しは落ち着いて。と思ったけど、やっぱりすごく混乱するし、最後にはやっぱ泣いたわ。話しの展開はわかってるのに。わかっているからよけいに早めに心配だし、やっぱなんか嘘やろお~アホか~~~みたいなのも、すごく。

 仮出所してきたアダムを預かって、更生するよう手助けするイヴァン。教会の仕事を手伝う、そして自分で目標をみつけて。ってことで、アダムはすごく適当に、庭のリンゴでケーキを焼くのが俺の目標だ、と決める。

 ブラック・コメディというか、やはりなんだか、きちんとしてるとはいいがたい映画って感じなんだけど、その無茶苦茶さを最後には愛さずにはいられないってなるの、ほんとうにすごい。なんなんだろうこの、奇跡。

 マッツ・ミケルセンが大好きなので。マッツの半ズボン~ってもう何もかも好きなわけですが。イヴァンの、クレイジーなポジティブと、それに苛立ち、追い詰めてぼこぼこにしちゃうアダムとの関係が、本当にたまらなく好きだ~。
 人生の困難を、悪魔の試練だ、として、まともに考え直さず、ただただ退けることしかしないイヴァン。神を信じ、神の愛を信じてる。
 
 アダムがやってこなかったら、イヴァンはあの現実逃避のポジティブさのまま、脳腫瘍だかで突然死亡する、みたいなことになっていたんだろうか。アダムが現れたのは、神の愛?
 いやその前に、イヴァンにそんな過酷な人生背負わせてんじゃねーよ神様、と思うけどな~。けどアダムとってもあそこへいってイヴァンとやりあう、やり直す、のが、必要だったのか。うーん。神の御心ははかり知れない……。

 イヴァンがアダムと車に乗るシーンが何度かあり、「How Deep Is Your Love」のテープ(かな)をかけるんだけど。ラブソングだよねえ。アダムに何度も途中で切られてしまう。それが最後にはちゃんと歌詞も出て聞く、と、ほんっとラブソングだよねえ。神の愛って思うべきなのか。けど、隣にいる二人の、愛、と、思うよねえ。明るく爽やかに、ちょっと切なく。
 過激で過酷なテーマを抱えながら、なんか変な人ばっかりひどい、おかしい、わけわからん、という映画で。どうしようもなく素敵で大好き。愛の映画だ。うつくしい。

 上映後にトークショーというのがちょこっとありました。デンマークの人はこれでげらげら笑えるらしく、あ~デンマーク語がわかって、そういうナチュラルな笑いの感覚がわかったらいいのにな~~~と思う。私は、変なの~ってちょいちょい笑わせてもらったけど、デンマーク語のなまりとかまあそもそもデンマーク語わかりませんし。げらげらは笑えなーい。全然わからない言語でしゃべってる映画、素敵だよ(*ノωノ)

 10月に公開になるとのこと。すごいよなあ。2005年の映画が今公開。また見に行く。公開規模がどのくらいなのか、近くでやってくれーと思うけど。そして、ぜひぜひ、円盤出して。お待ちしてます……。

 

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