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『IQ 2』 (ジョー・イデ/早川文庫)

*ネタバレしてます。


『IQ 2』 (ジョー・イデ/早川文庫)

 アイゼイアは、兄がひき逃げ事故ではなく、狙われて殺されたのだ、と犯人捜しを続けている。ある日、兄の恋人だったサリタから電話がかかってくる。アイゼイアもひそかに恋していた彼女から会って欲しいと言われ、頼まれたのは妹ジャニーンのこと。ギャンブルにはまり、恋人ベニー共々借金を抱えて大変なことになっているらしい。あちこちのギャングスタ、中国系のヤバイやつら。複雑な状況の中、アイゼイアはドッドソンに協力を頼み、ジャニーンたちを助け出すため奔走する。

 1の時に、ロスのホームズ、みたいな煽り文句だとかいろいろに釣られて読んで、結構好きだったな、てことで2も楽しみに読み始めました。今作ではちょっと大人になりつつあるアイゼイアたち。ドッドソンはシェリースという恋人ができて、赤ちゃんももうすぐ生まれるという。フードトラックで地味に真面目に働く中、アイゼイアに誘われてヤバイ事態に踏み込んでいく。

 サリタへの憧れ、恋。アイゼイアはお兄ちゃん大好きっこだから、兄が恋人にとられそうになるなんてむかつくーって感じだったのか、いざ会って見るところっと好きになっちゃう、そんな子どもな感じとか可愛いけどな。
 なんか、そんなこんなの過去と、現在の事件進行が描かれるのが、どうにもぎくしゃくしてて、読みづらい、あんまり面白く思えない。ドッドソンは子持ちになるのか~とか、アイゼイアも恋愛か~とか、そういうの別に私にとっては楽しい話しじゃない~。ジャニーンとベニーは似た者同士ダメダメカップルで、まあ、お似合いなんでしょうが、なんでそうまでギャンブル狂いでアホダメになれるのか、なってしまったから仕方ないのか、どーにもそんなに頑張って助けなくてもいいのでは、って思っちゃう。

 どのキャラにも、なんだかな~という感じのまま読み進むので、ほんとつまんない、もうシリーズ読みつづけようとも思わないかな~。って、思ってた。

 終盤になって、サリタから会いたいという電話がかかってくるシーンがもう一度描かれて。あ、あれ? この時系列、は、どう? えっと~。とちょっと思い直してみて、考えさせられた。場面切り替わりのたびに、これは、何?どうしてるの?なんで今そういう話し? とうまく呑み込めなくて、わからん、つまらん、って思ってたのが、ちょっとすっとした。

 その後はだいぶすんなりわかって、ぐっと面白かった。サリタはもう新しいふさわしい恋人がいて、アイゼイアはなんも言わない、言えないままに失恋。セブという男がマーカスを、サリタとつきあってるなんて許せないとばかりに殺したのだ、と断罪して、アイゼイアは、殺さなかったけど、心を殺すように踏みにじって、また怒り恨みをかってた。どうするの。またなんか後々絡まれるだろうなあ。
 サリタはこれで退場なんだろうか。セブ絡みでなんかあるのかなあ。

 ドッドソンとまた事件解決のために動いてる時、アイゼイアはそっけないながらもやっぱりドッドソンと一緒にいるのが心強いのかも、という感じをちらっと思ったりして、やっとちょっと人間らしさを持ってきたのかなあ。寂しく凍った心がちょっとはゆるんできているのかも。
 ドッドソンも、恋人と赤ちゃんを絶対に愛してる守るっていう信念ありながら、アイゼイアと組んでもっとでかい仕事したい、みたいな申し出をしていた。今後二人で組むのかなあ。どうするアイゼイア。

 一応の解決はあったものの、なんだかアイゼイアはやっぱり面倒な事態にすぐなりそうで心配。でもスクラップ置き場で出会ったグレイスという芸術家な女の子と、進展するのかなあ。
 3冊目も本国では出てるらしいので、続きがまた出れば読む、かなあ。んー。

 話しの筋を丁寧に描写、ってタイプの作家ではなく、シーンの断片、切り替えをしまくる感じ。ちょっと私がうまくついていけないのか……。どーかなあ。あと私はキャラ萌えしながら読むのが好きなんだな~と思う。あんまりこのキャラに思い入れ持てない。アイゼイアとドッドソンが今後うまくコンビになっていったら楽しくなるかなあ。どうなるのかわかんないけど。
 とにかく、がんばって読んだ。個人的満足感は最後まで読み切ってよかった、まあまあ、でした。
 


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