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映画 「パピヨン」

*ネタバレしてます。


映画 「パピヨン」

 パピと呼ばれる金庫破り。犯罪組織のボスの怒りをかったのか、殺人の濡れ衣を着せられる。南米、ギアナの流刑地へ送られむなしい強制労働。輸送される時に、金を隠し持っているというルイ・ドガを守ってやることにした。脱獄するにも金がいる。
 刑務所は厳しく、囚人同士の争いも激しい。脱獄者は独房へ。監視人を死亡させればギロチン。パピは衝動的に逃亡をはかり、捕まる。
 二年の独房暮らしを乗り越え、普通の刑務所に戻ると、次の脱獄を計画。ドガも生き延びていて、仲間を引き入れ4人で脱獄する。船で海へ出たものの、嵐で遭難。連れ戻されると、今度は5年の独房入り。そして生き延びたものの、悪魔の島と呼ばれる孤島へ送られるパピ。そこには先に送られていたドガがいた。
 今度こそ。と、パピはドガと、潮流に乗ればいいんだと海へ向かう。だが、土壇場でドガは島に残るといった。パピは一人海へ飛び込む。


 実話ベースだそうで、パピヨンが回顧録的に小説を出したのが1969年? 1973年に映画「パピヨン」。スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンなんですね。なんとなく、タイトル程度は知ってるけど見たことはなくて、本も読んだことはないので、脱獄、どうなるの。ど、どうなるのっ。まあ主人公は脱出できて生き延びるんだろうけど、(冒頭に実話に基づく、ってなテロップ出たので)誰か死んじゃう? ドガは無事? どうなの~~~。と、すごくドキドキハラハラしながら見た。

 チャーリー・ハナムとラミ・マレックのペアで。よわっちく繊細そうなドガ、ラミ・マレックを、守ってやるよ、っていう強いパピヨン、チャーリー・ハナムがかっこよかった~。

 非常に言葉少なく。始まってあっというまに捕まって、本当にひたすら流刑地からの脱獄ばっかりの映画だった。潔い。
 しかしあの刑務所の所長も、所長だぞって威張ってるけど、あんな所でずっと暮らしてるっていうのも、それはそれで病んでる感じだよねえ。酷い。
 流刑地、監視はいるけど、目の前で囚人同士がやりあっててもよほどにならないと無視。というか死人もガンガン出る。脱獄しないと死ぬ、という気持ちになるのはわかる……。
 パピの諦めない気持ちの強さすごいなあ。

 パピヨンとドガとが、最初は妥協で協力するようになったけれども、信頼を抱くようになる。
 パピが、最初に二年の独房暮らしになった時、ドガがココナッツをこっそり差し入れするよう看守に手をまわしたんだね? ココナッツを手にして、ドガの名前つぶやいて感動したパピヨンの万感迫る感じ、すごくよかった。

 それにしても、ケツの穴に、そう隠したり入れだり出したりできるものですか?? まあ、その金せしめてやろう、って看守たちの方も思ってるんだろうかね。それで、ケツの穴は見逃されてるの? わからない……。
 人権もなにもあったもんじゃなくて、さっさと死ね、みたいな感じで、本当に、生き延びるの至難だな。時代って恐ろしい。まあ映画ですし脚色は大いにされているんだろうけれども。もっとひどかったりもするかもしれない。うーん。

 ゲイっぽさみたいなのはあんまりない、かなあ。二度目の脱獄の時に仲間になる男の子が看守に迫られててまあ、みたいなのはあったけど。
パピヨンとドガの絆は、かけがえのないもの。けど、別にそれはそういうものだねえ。

 古い方は名作と名高いみたいなので、そっちも見てみたい。なんにせよ過酷すぎる。生きるって、タイヘン。

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