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映画 「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」

*ネタバレしてます。


映画 「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」

 2D、字幕で見てきた。

 エンドゲームの後の世界。ヒーローたちの追悼番組、ん? なんか変……と思ったら高校の校内放送ですね。あれから8か月っていってたっけ。(記憶曖昧)
 ピーターたちは学校へ戻り、夏休みを迎えていた。科学部でヨーロッパツアーに参加。スパイダーマンスーツは荷物に入れない。休みだもん。MJにパリで告白する計画!
 しかし、メイおばさんはしっかりスーツを入れていた。
 ベニスでは謎の水の妖怪みたいなものが暴れて、丸いヘルメットかぶってるようなヒーローが撃退した。ニュースではミステリオと呼ばれるようになった。
 旅先に現れたニック・フューリーにヒーローとして助けてくれと言われる。次元の壁がひらき、異世界の怪物がこっちの地球にきたので、あっちの地球の最後のヒーローが退治しにきれくれたというのだ。だが、こっちでスバイダーマンになっては正体がバレるから困る、ピーター。わかった、とあっさり引き下がったかと思ったニュック・フューリーだが、旅行そのものに手をまわして、ピーターの次の行き先はプラハ。そして、ミステリオと共に、黒いスーツで戦うことになる。

 で、まあ、そんなこんな、展開早い! ミステリオを演じるのはジェイク・ギレンホール。で、なんか異世界のヒーローってことなんだけど、予告の時からなんだあの丸いヘルメット。ヒーロースーツも微妙に変。異世界のセンス? って思ってたら、なんと!というかやっぱり!ヴィランだったね~。
 かつてトニー・スタークに開発したVR技術?ホログラム?なんかそれカス扱いされて首になったとかで、逆恨み。スタークさんに追いやられた人々集めて、ホログラムとかドローンとか、なんかすごいとりあえずハイテクっすね? そういうので幻覚を見せてダメージも与えて、異世界からの敵を無理矢理信じ込ませたのだった。

 これさー。
 世の中、スタークさんがヒーロー。尊い犠牲、みたいになってるのを恨みに思い、今なら、人々は新たなヒーローを求めて何でも信じるぞ、という隙をついたヴィランなんだね……。
 トニー・スタークは、誰よりもヒーローとなって散ったけれど。彼の暴君っぷりっていうのも一面にはあった。トニー・スタークが聖人ではなくて、どっちかっていうとある意味結構嫌な奴、という側面。恨みをかったりしてるということ。それはそうで、理解されにくい人物であったことも魅力なんだもんね。だから。
 私は、トニーを聖人君子として祭り上げるだけじゃない感じはいいなーと思う。トニーは聖人君子じゃない。最高に魅力的な一人の男。嫌なところもだめなところも弱いところもある一人の男。だけどヒーローとして戦った男。最高なんだよスタークさんは(泣)

 スタークを継ぐ人に贈る、みたいな、イーディスっていう凄い眼鏡をもらったピーター。スターク社の通信網、テクノロジー、武器を使うことができる魔法の眼鏡。でもピーターは、その重みに耐えきれない。
 ちゃんとした経験豊富な、大人のヒーローが使うべきだ、って、ミステリオ、ベックさんに眼鏡を渡してしまう。
 その眼鏡かけてみてよ、って渡した時に、ちょっとだけ、トニー・スタークに似てるんだよね、ベック。大人だし。髭だし。
 ピーターは、まだ高校生なんだよ。ご近所、よき隣人のヒーロー。それでがんばろうってなってる。アベンジャーズに参加し、宇宙にも行ったけど。高校生じゃん。次のアイアンマンに、って期待されても、困るよね。困るでしょ。未成年だよ。お酒も飲んじゃいけないよ。スタークさんはちゃんとピーターの保護者してくれてたじゃん。なんで今みんな彼を利用しようとするんだよ~~~;;

 今回、本当に、本当に本当に、トニー・スターク、アイアンマンが生きていた世界から、彼がいなくなってしまった世界に、なったんだなあって、つくづく感じた。
 エンドゲームの戦いの後。
 世界の半分が消えて、そしれ五年後よみがえって。そして、という世界。

 一応、作中では8か月だっけか、過ぎていて、日常を取り戻しつつある感じ。けど私がエンドゲーム見たのは二か月ほど前で。スタークさんを失った悲しみはまだ落ち着かなくて。これ見に行くのも、早く見たいというよりは、でもちょっと見たくない、スタークさんを失った世界……という複雑な気持ちがあった。キャプテン・アメリカも失った世界になってるんだよねえ。

 で、ほんっと、ピーターくんが保護者を失って、傷ついてて。見てて辛くて泣いちゃった。
 ハッピーがいてくれてよかった。
 ピーターが、やっと助けを求められたのがハッピーで。トニー・スターク、アイアンマン登場の時からそばにいた人。「アイアンマン」の監督なんだねー。ピーターに、アイアンマンの代わりなんていない。誰もトニー・スタークにはなれないよ、って言ってくれるんだ。
 どこへ行く? って聞いてくれる。
 ピーターが、どこにいても彼を思う、みたいなこと言うの。世界中にトニーの姿はまだあふれてる。アイアンマンを追悼する人々はたくさんいる。トニーの最期に立ちあったピーターが辛くて寂しくないわけないのに、次のアイアンマンは? なんて聞かれまくる。
 ハッピーの前で泣きそうになる彼を、ちゃんとそのまだ子どもな所もそのまんまに、うなずいてくれるハッピーがいてよかった。

 ピーターは、世界を救わなくては、じゃなくて友達が危ないから!って新しいスーツを選ぶんだよ~~。泣いちゃう。
 スタークさんの残したファイルを開いて、自分なりのカスタマイズ? して、スーツ作っていく姿は、トニーにそっくり。ハッピーがちょっとうるっときてる。私もまた泣くだろそんなん。アイアンマンの代わりなんて無理。だけど、トニーがピーターを選んだ、信頼したのは、間違ってないよ~~;;

 がんばってがんばって、騙されてもがんばって、ピーターは第六感みたいなやつ? スパイダー・センスっていうのか? ピータームズムズって言われてたけど、それを得る。

 ミステリオのホログラムっつーか幻覚で惑わされまくるのが凄くて、何が、どう、どこまで?? 現実?? というのがぐるぐるきてすごく面白かった!
 CG技術がすっごくて、映画ってどんどんスーパーリアルになっていってると思うんだけど、このミステリオのパワーってメタ的って気がする。映画、見てる、中でさらに幻覚、が、幻覚でリアル? そういうぐるぐるが、観客としてはピーターよりさらに別次元で混乱させられるんだよねえ。面白い。凄い。

 で、まあ、ドタバタに紛れてMJに、うん、僕がスパイダーマン、って白状しちゃうし。友達巻き込んじゃうことになってタイヘン~~とか、MJを狙ってるやつが他にもいてタイヘンとか。青春ムービーもしっかりしてましたね。可愛かった。MJもホントはピーターのことが気になってました、とかさ~~。甘酸っぱいぜw

 最後のバトルの所では、なんかこう、盾もったり即席ハンマーみたいなの工夫したりして戦ってて、ああああああ~~~~アベンジャーーーーーズ!!! ってなるよね~。
 ハッピーたちも避難してく途中で、盾を投げようとして全然飛ばなくって、やっぱキャプテンすごい、みたいに言ったりしてて、あああああああ~~~~~ってなるねーっ。

 優しくて、まだヒーローの責任負うって覚悟もなくて、優しくてお人よしで騙されて、そんなピーターが傷ついてボロボロになって、それでもめちゃめちゃ頑張って、立ち向かっていく。成長物語だ。まだそんなに傷つかなくてもいいじゃん!って、トムホ見て泣いちゃう観客になったけど、でも、世界は不安で、悪い奴はいて、ヒーローが、欲しい。

 ベックとか、その仲間になってた人たちって、サノスのあれのとき消えてた方の人たちなのかなあ。首になった時から恨み持ってて、そんで、なんかわけわからないうちに、世界の危機があってトニーはいなくなってて。アイアンマンがヒーローとして祭り上げられてて、一層恨みつのらせて、今なら、ってこんなことしたのかな、と。
 人々の不安につけこむ。地球の危機がくる。ヒーローが欲しい。今なら人は信じたがってる、なんでも信じるさ、みたいに言ってたのは、フェイクニュースがはびこる昨今の状況、って感じなんだろう。人は、信じたいものを信じる。ミステリオの仕掛けた罠は、単純じゃなかった。

 エンドロール後に、MJと、スパイダーマンとして街中飛び回るデートして、ひゃっほー!って感じだったのに。スクープニュース! みたいな感じでスパイダーマンがミステリオを殺したんだ!って映像が街角のスクリーンに流れる。最後のバトルの時の状況をドローンにカメラついてて録画してたんだね? そして、殺される、みたいなのも、実際スパイダーマンがくるより前に録画しておいたのか。まさに編集によるフェイクニュース。ミステリオの仲間だった、なんかデータダウンロードしてたおっさん、あいつか。
 そして、スパイダーマンの正体は! ってスクープ流すのが、あれ、は、えっと、前のスパイダーマンの時に新聞社の編集長やってた人、だよね、あの強引でヤな感じのあのおっさんだ。ピーター・パーカーだ!って写真付きで出てしまう。
 ううあ~酷いじゃん! まだ高校生ですよ!ダメでしょーーーっ。ニュース流すほうもどうかしてる! けどなんかまあ、そうだあの中は映画の中の世界、ヒーローに関する大スキャンダルみたいなことで、う~~ん、にしても酷いぞー。

 あ~スタークさんがいれば;; こんなニュースとかなんだかんだにピーターが矢面に立たされることはなかったのに;; というかこの事件そのものを、きっとあっというまに叩き潰してくれる。というか、イーディスとか他人に渡すわけないし。ああああ;;
 トニー・スタークのいない世界が辛い。そんな中でヒーローとして戦わなくちゃいけないのが辛い;; ピーターに、もっと、誰か、仲間を;; 味方を;;

 かなりコミカルにユーモアもアクションもたっぷり~で、楽しさもあったけど、でもやっぱ、トニー・スタークがいない、ということをつくづく辛く思った作品でした……。ピーターくんが傷つくのが可哀相すぎる;;
 でも、彼はもっと成長していくだろうし。未来が、ある。酷い邪魔がきたところで終わってしまって、次回作? どうなるの? 作るんだろうね!?? って待ち遠しいような、怖いような。MJどうなっちゃうんだとか思うと、もう、辛すぎる。今のシリーズでは大丈夫なのかなあ。どうなの。あーもー。どうか、ピーターにもっと、味方を;; 保護者を;;

 で、最後の最後に、ニック・フューリー、実はスクラブ人だった、って明らかになって。タロス、だったよね? あれ、ベン・メンデルソーンがあそこだけやったの?????? 何やってんだよニック・フューリー、てめええ~~~。どっか宇宙で休憩中って感じ。あれは、何? どこ? スクラブ人のとこ? キャプテン・マーベルとこ?? それも次回作だか何かでわかるのかなあ。うーむ。ニック・フューリーめ……。

 エンドゲームの後を生きる、世界。私たち。そんな風にちゃんと思える作品でよかったし。面白かったし。ピータートムホをもっともっと好きになったよ~。どうか健やかに育ってくれ。マーベルからまだまだ離れられないかな。はあ。面白かった。

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映画 「神と共に 第二章 因と縁」

*ネタバレしてます。


映画 「神と共に 第二章 因と縁」

 昨日、初日に見てきました!

 第一章の終わり、えっと、なんか、冥界でバトルおっぱじめるぞ!って所だったな。で、なんだか大軍に立ち向かっていくカンニムとヘウォンメク! って派手に始まりました!
 戦いの中で、過去、生きていたころの断片を思い出したりするカンニム。
 だが争いは止められ、カンニムたちは、一度は怨霊となったスホン(弟くん)が、たんなる誤射事故の死ではなく、無念の死であることを明らかにして、生まれ変わりの道を得られるよう、裁判を求める。そんなのダメダメ、という判官たち。でも裁判で負けたら自分たちの生まれ変わりを諦めるとまで言い切るカンニム。
 裁判をひらく条件の一つとして、地上で寿命が尽きているのに、屋敷神ソンジュ神が使者を追い返して守っているせいで生き続けている老人をつれてこい、と命じられる。ヘウォンメクとドクチュンは地上へその老人を迎えに。カンニムはスホンを守って地獄裁判めぐり(でも4つまではとばす)をする。期限は49日間。

 地上で、ソンジュ神と対決にいったヘウォンメクたち。だがその老人は孫を育てていて、せめてその孫が小学校へいくまでは、という願いを屋敷神はかなえようとしているのだった。入学式まで40日。裁判の期限には間に合うから、と、ヘウォンメクたちも地上にとどまる。
ソンジュ神は実はヘウォンメクたちが死んだ時に迎えにきた使者だった。記憶を取り戻したい二人に、過去を話して聞かせる。かつて、高麗の武人だったヘウォンメク。戦乱に巻き込まれた村で子供たちを守っていたドクチュン。
 地獄では、別に生まれ変わりたくなんかないというスホンに、カンニムは自分の過去を話す。カンニムは記憶を失っていなかったのだ。

 そんなこんなで、スホンの無念の死を明らかにする、使者三人の過去とは? おじいちゃんと孫とソンジュ神、その三本立ての話がくるくると少しずつ描かれていく。話の筋が一本道じゃないよーって感じは、今の映画だなあって感じ。めまぐるしい、けど、ちゃんと切り替わる展開はわかりやすいので、混乱はしない。まったく飽きる暇がない、すごいサービス満点のエンタメだった~! 面白かった! 第一章でいまいちとか思ったけども、第二章の予告がステキで、期待して見て、期待よりずっとずっと面白かった!

 まずやっぱ気になる三人の使者の過去。カンニムはかっこいい武人だったみたいだな~というのはちらっとあったんだけど、語られるのは、立派な将軍の父の一人息子としてがんばってきたのに、父が保護した孤児がだんだん優秀さを発揮し、父の教育もあって自分を負かすようになってくる脅威に苦悩するただの男の物語なんですよ。まさかの兄弟もえ話だったー! 多分すっごく父を尊敬して、自分も父に認められるよう立派になるぞってすっごくがんばってきたと思うんだよ~。なのに目をかけられる孤児の弟に、追いつかれる、追い越される、という恐怖。でもそんなの自分で認められるわけはなく。誰にも相談もできなかったんだろうな。自分が一番強く立派であらなくては、って、弟に負けるなんて自分自身が一番認められない。弟は、静かに強くなっていく。
 そして、兄は道を踏み外す。
 戦いに弟を連れて行った父は命を落とす。そしてその責任を、兄は弟にかぶせて北方へ追い落とすのだった。

 ヘウォンメクはかつて「白い山猫」と呼ばれ敵に恐れられていた凄腕の持ち主。だが、身寄りをなくした子供たちには優しくできる男。
 ってな感じで、ヘウォンメクが、自分の過去の話を聞かされて、おっと~俺むかしから超強くてめっちゃかっこいいな、フッ、みたいにしてるのがめちゃめちゃおかしくてかわいくてたまんなかった~。ドクチュンは子どもを守る優しい子。
 そんなこんなの二人と、カンニムの過去が。カンニムの排除したかった弟がヘウォンメクだったんだよ。彼がひそかに敵の子どもたちを助けていた事は軍への裏切りだ、と、粛清しにきたカンニム。そして三人ともに命を落とす……。

 この、カンニムの名前が、悪い上司の名前として語られていた所から、逆に読むんだよってわかった時の感じが、あ~ハングル文字が読めればな~~って自分が残念だった。
 
 三人の使者として。カンニムをリーダーとして、千年一緒にやってきたチームなのに。自分を殺した相手こそがカンニムだったとわかった、ヘウォンメクとドクチュン。
 ショック……。
 それなのに。
 地獄で、スホンの裁判をしているカンニムが語ることに耳を傾け。カンニムは実は記憶を失っていなくて、この千年、自分が殺した相手とわかっていながら。一人苦悩を抱え続けてきたこと。許しを言い出すことができない孤独と苦しみを、ヘウォンメクとドクチュンはわかってあげるんだなあ。凄い。

 スホンの無念の死を明らかに、っていうの、どんな秘密が!? と思ってたら、あ、あの二人が埋めた時、スホンにまだ息があることを知っていたんだということを、認めさせるということだったんだなあ。なんだ。なんかもっとすごいことがあるのかと。でも、そうして、罪を隠して抱えることがどれほど酷い苦しみか、カンニムはわかっていて、スホンのためというか、加害者の方のため、許しを得る機会を作ってあげたんだよねえ。それはほんの少しだけ自分の救いでもあるんだろう。

 スホンくんの、なんかカラッと明るい弟キャラなのも救いだった。裏切られたとか、本当は見殺しにされたとか、多分うっすらわかっていたのに、いいって、最初から許すって感じなってるのなー。生まれ変わりたくない、っていうのも、現世が苦しかったんだな、とちょっとしみじみしちゃう。けど、また一からやり直しとかめんどくせ~~~って感じなのも、本音って感じが面白い。

 あと、怖いものを思い出しちゃう時、「ジュラシックパーク」の、恐竜……しかもラプトルだ! っていうの可笑しかった。わかる~~!嫌だよね~ラプトルの群れに襲われるとか一番嫌だよね~~~っw あの辺のジュラシックネタはおっけーなんでしょうか。笑っちゃった。
 最後の最後には閻魔さまにスカウトされてた。一応弁護士目指してたから、使者に向いてるのかね~。がんばれ~。

 おじいちゃんちで居座るソンジュ神。おじいちゃんちは立ち退きせまられて、立ち退き料もらっちゃってるのに、ソンジュ神てばファンドにつぎこんで70%も損失出したらしいぞ。アホかw 投資は無茶やってー。そんなこんなの、地上でのドタバタはかなり笑っちゃう感じ。けど、生活保護もままならない、孤児になったらこの子は。海外養子縁組の提案おとかされちゃって、そんなのダメだとか、けど最悪を避けるにはそれしなかないだろ、とか。貧困の悩ましさとか笑いごとじゃないんだけどさ。

 ソンジュ神が、マ・ドンソクなのです。その辺の俳優に詳しくない私でもわかる。彼はごつい。がっつり筋肉アクション強い強い人だと。ソンジュ神が強すぎて使者たちが追い返されまくっておじいちゃんを冥界につれていけないんだから、ってヘウォンメクとドクチュンが来たはずなのに、なんかもういきなり弱い! 
 神様、現身してるんだけど、人間には手出しできないお約束なんですね。だから金貸しの取り立てとか来ても、あっスイマセン待ってください待ってください、って感じでまったく弱い!全然なんもできずつっころばされて弱い! ヘウォンメクが助けるはめになる。
 あのごっついマ・ドンソクがヨワヨワなだけでもうすでにすごくおもしろい。笑ってしまう~。ファンドで失敗してるし。借金つくったのお前のせいじゃーん。ダメダメ。そんなこんなの三人でのやりとりがおかしかった。笑わせてもらった。

 そしてだんだん孫ちゃんに情はうつるわけで。
 ソンジュの壺というのが、神様の本体ってことなのかな? 地上げ屋たちが三人が留守の時にやってきて暴れていったせいで、壺が壊れ、ソンジュ神は消えてしまう。
 いよいよ、おじいちゃんを冥界へつれていく、ということでカンニムたち三人で、その名前を呼ぶ、という時に。
 場面が転換すると、孫ちゃんは小学校へ。おじいちゃんは生きてる。そしてついに株があがったらしいぞ!よかったね。
 あれ、カンニムが、ぎりぎりで、保留ってしたんだろう。子どもを助けなくては。守らなくては。すっかり情がうつってるヘウォンメクとドクチュンを思って。
 
 それで、おじいちゃん、孫が卒業するまでは猶予だってしたから、三人での使者をまだ続けるということになって。ついに、カンニムが、実は、と告白しようとしたときに、ヘウォンメクとドクチュンは顔を見合わせて、みなまで言わせずにいいから次の死者を迎えにいくよーって明るく流す。
 私、ヘウォンメクとドクチュンはカンニムが孫ちゃんのために、と猶予を選んだことでもう許す、っていう気持ちになったんだと思う。千年前のことはすんだこと。千年前死んだ自分は今の自分ではない、と。
 カンニムとやってきた千年はなんだかんだうまくやってきたんだろう。
 カンニムはまた言えなかった、って悩んじゃうだろうけど、二人がもっともっと仲良く一緒に笑っていけるようにするんだろう。

 カンニムが本当にどうしても許しを得ることができない、と思っているのは父のこともあって、父が戦死、と思ったけど、その死体の山の中で、本当はまだ息がある、というのをわかっていながら、見殺しにしてしまった、ということなんだよね。
 だから、生き埋めにされたスホンの事件を見過ごせなかった。

 そしてなんと、終わりかあと思った所で、父が亡くなった時、閻魔様が迎えにいってて、次の千年、閻魔の役職引き継いでくれないか、とスカウトにきてたんだよー。なんてこった。
 閻魔様が、なにかとカンニムを気にしてる風だったのは。カンニムだけに記憶を残すという過酷な罰を与えていたのは。父よあなたなのかーっ。
 父もまた、自分がカンニムと弟とにしてきたことのせいで、多分よかれと思って教育し育ててきたのに、兄にばかり我慢を強いていたということを悔いて。生まれ変わりの道を捨てて閻魔を引き受けます、ということにした、のかなあ。

 それにしてもカンニムの千年を思うと。辛いでしょ。ひどいでしょ父よ~~。でも、なんか、育ちをなくして何者でもない三人でいて、なんか仲良しでやってるなっていうことも間違いなくあったんだろうから。ヘウォンメクが、過去の過酷さがなければ、強いけどへろっとしたおバカなチャラ男で、かわいいなーみたいなのも、よかったんじゃないかなあ。

 そして、カンニムは、苦しみながらも、結局大事な時にはヘウォンメクを呼んじゃうとか。第二章のあとに、第一章のあれこれを思い返すと、すごい、あああああ~~~っと感慨深い。エモい。エモい、っていうんでしょうこんな時。という気持ち。

 面白かった。すっごいサービス満点のエンタメ大作だ。楽しかった。かっこよかった。ドクチュンちゃん、過去の三つ編み姿のほうが可愛いよ~と思ったりで、好きになった。全部見終わるとみんなのこと好きになれた。よかったなあ。見逃さなくてよかった。ありがとう~!


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『追いつめられた天使』(ロバート・クレイス/新潮文庫)

*ネタバレしてます。


『追いつめられた天使』(ロバート・クレイス/新潮文庫)

 ロスの探偵エルヴィス・コール
 というシリーズものの二作目らしい。1992年刊。『モンキーズ・レインコート』というのが一作目かな。なかったので、ひとまずこれから読みました。主人公はロスの私立探偵、エルヴィス・コール。相棒はジョー・パイク。元警官。かなり強い。なんか問題起こしたりしたことがあったりしたのかな。一作目でなんか二人コンビになることになったとかいう話とかあったのだろうか。わかんないけど。

 ともあれ今作から読んでも別に、事件そのものは単発なので大丈夫だったと思う。

 とある大富豪、ブラドリー・ウォーレンが秘書ジリアン・ベッカーと仕事の依頼にやってきた。自宅の金庫から盗まれた貴重な日本の本、「ハガクレ」を取り戻して欲しいと。
 警察では時間がかかりすぎる。その本は大事な日本の取引先から借りたものだ、早急に取り戻さなくては信頼を損なう。
 コールはそういう本を扱いそうな美術商方面をあたり始めた。

 そんなこんなで、ずいぶん日本アイテムがいっぱいだった。ブラドリーの娘、ミミが最初読んでいたのは三島由紀夫の「午後の曳航」だったよ。ステキ。ヤクザは当然悪い奴ら。殺人事件が起こり、ミミが誘拐され、コールは解雇される。
 本の行方は。ミミを取り戻せるのか。

 ロスの私立探偵ってこういう感じだ~って思う。皮肉、ユーモア。偉そうに命令されると反発する。権力や金とは距離を置き、綺麗な女性がいればダメもとという風に軽く口説いてみようとしたり。ふらふらふざけているようでいて、子どもが誘拐されたとなればクビになっていても引き下がらない。相棒のパイクは頼りになるたくましさ、強さ。格闘も銃もばっちり。
 てことで、なんとなく懐かしいというかレトロなというか。あれだ。シティーハンターの感じだな~。そしてロスでは私立探偵のライセンスが役に立つみたいな。いいキャラ。

 ミミの誘拐事件が、実は狂言だったということがわかる。本を盗んだのもミミ。コールが見つけ出しても家には帰りたくないという。単純な反抗期だとか家出ではない。父から性的虐待を受けていたというのだ。
 
 そう聞いてからのコールの対応が、全面的にミミの味方につくもので、感動ものだった。彼女の意思でそこにいること、そこで安全だということを確認して。児童相談、カウンセリングをする知人に連絡をとって。親たちにも治療、カウンセリングが必要だ、と説得と脅しをして。
 子どもへの虐待がしっかり問題視されケアされていくようになった時代だっけかなあ。27年前の本の中。ハードボイルドというか、探偵ものの本の中。でもこれ今現在でもこんな風にちゃんとケアの方針持ってるかどうか、だなあと思っちゃった。でも、思春期の子供の訴え、難しい。

 そしてミミがコールの提言を聞かず、父を呼び出して撃ち殺してしまう。また行方不明になった彼女を探し出すコールたち。
ヤクザに騙されてつきあうフリをされていると思っていたのに、本当にミミと恋して、ともに逃げようとしていたエディ。ミミもほっといて!っていう。

 難しい。ほんとに愛し合ってるならいいじゃない? って思いそう。だけどミミは16歳だし。殺人を犯したまま逃亡なんて未来はない。治療を受けよう、逃げるのはダメだ。
 こんな風に展開していくとは。面白かった。

コールは秘書ちゃんとしばし付き合うってことになるし。一応、事件は解決。でもほろ苦さは残る。ハードボイルドかあ。

 コールはネコを飼っていて。猫ちゃん可愛いでしゅね~って感じではなくて、なんだけど、でも、ああ、いいよね、ネコ。クールな猫でした。
 シリーズ他にも読んでみようかなあ。どうしようか悩む。ちょっと前に新刊が出てるようなので、それ読んでみるかなあ。でもすごい。30年近くにわたって、の、シリーズなんだよな? 新刊、たまーに出る、みたいな感じか。著者があまり多作な人ではないようなので、ファンはじっくり気長につきあっていくのかなあ。
 訳者のあとがきにもあったけど、名詞で止める文体のくせみたいなのもあって、はまるとすごく好きになるのかもしれない。時々読んでみようと思う。

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映画 「パピヨン」

*ネタバレしてます。


映画 「パピヨン」

 パピと呼ばれる金庫破り。犯罪組織のボスの怒りをかったのか、殺人の濡れ衣を着せられる。南米、ギアナの流刑地へ送られむなしい強制労働。輸送される時に、金を隠し持っているというルイ・ドガを守ってやることにした。脱獄するにも金がいる。
 刑務所は厳しく、囚人同士の争いも激しい。脱獄者は独房へ。監視人を死亡させればギロチン。パピは衝動的に逃亡をはかり、捕まる。
 二年の独房暮らしを乗り越え、普通の刑務所に戻ると、次の脱獄を計画。ドガも生き延びていて、仲間を引き入れ4人で脱獄する。船で海へ出たものの、嵐で遭難。連れ戻されると、今度は5年の独房入り。そして生き延びたものの、悪魔の島と呼ばれる孤島へ送られるパピ。そこには先に送られていたドガがいた。
 今度こそ。と、パピはドガと、潮流に乗ればいいんだと海へ向かう。だが、土壇場でドガは島に残るといった。パピは一人海へ飛び込む。


 実話ベースだそうで、パピヨンが回顧録的に小説を出したのが1969年? 1973年に映画「パピヨン」。スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンなんですね。なんとなく、タイトル程度は知ってるけど見たことはなくて、本も読んだことはないので、脱獄、どうなるの。ど、どうなるのっ。まあ主人公は脱出できて生き延びるんだろうけど、(冒頭に実話に基づく、ってなテロップ出たので)誰か死んじゃう? ドガは無事? どうなの~~~。と、すごくドキドキハラハラしながら見た。

 チャーリー・ハナムとラミ・マレックのペアで。よわっちく繊細そうなドガ、ラミ・マレックを、守ってやるよ、っていう強いパピヨン、チャーリー・ハナムがかっこよかった~。

 非常に言葉少なく。始まってあっというまに捕まって、本当にひたすら流刑地からの脱獄ばっかりの映画だった。潔い。
 しかしあの刑務所の所長も、所長だぞって威張ってるけど、あんな所でずっと暮らしてるっていうのも、それはそれで病んでる感じだよねえ。酷い。
 流刑地、監視はいるけど、目の前で囚人同士がやりあっててもよほどにならないと無視。というか死人もガンガン出る。脱獄しないと死ぬ、という気持ちになるのはわかる……。
 パピの諦めない気持ちの強さすごいなあ。

 パピヨンとドガとが、最初は妥協で協力するようになったけれども、信頼を抱くようになる。
 パピが、最初に二年の独房暮らしになった時、ドガがココナッツをこっそり差し入れするよう看守に手をまわしたんだね? ココナッツを手にして、ドガの名前つぶやいて感動したパピヨンの万感迫る感じ、すごくよかった。

 それにしても、ケツの穴に、そう隠したり入れだり出したりできるものですか?? まあ、その金せしめてやろう、って看守たちの方も思ってるんだろうかね。それで、ケツの穴は見逃されてるの? わからない……。
 人権もなにもあったもんじゃなくて、さっさと死ね、みたいな感じで、本当に、生き延びるの至難だな。時代って恐ろしい。まあ映画ですし脚色は大いにされているんだろうけれども。もっとひどかったりもするかもしれない。うーん。

 ゲイっぽさみたいなのはあんまりない、かなあ。二度目の脱獄の時に仲間になる男の子が看守に迫られててまあ、みたいなのはあったけど。
パピヨンとドガの絆は、かけがえのないもの。けど、別にそれはそういうものだねえ。

 古い方は名作と名高いみたいなので、そっちも見てみたい。なんにせよ過酷すぎる。生きるって、タイヘン。

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映画 「ゴールデン・リバー」

*ネタバレしてます。

 

 

映画 「ゴールデン・リバー」
 21日(金)に、フランス映画祭 2019横浜 というので見てきました。公開は7/5~。
 映画祭での上映とはいえ、この回は、トークだとかゲストだとかもなく、普通に先行上映で見られるわーい、って感じ。公開館が少なめみたいなのでそこそこ近いとこで見られてラッキー。

 

 原題は「The Sisters Brothers」。原作の本も『シスターズ・ブラザーズ』で出てるのに、邦題タイトルもまんまにしてほしかったなあ。まあ、ゴールド・ラッシュの頃が舞台ってことで、こうしたのかしら。けど、あんまり別にわかりやすくなったという気はしないけれどな。まあいっか。

 

 原作を、この映画化のニュースを知ってから読みました。兄弟、兄と弟っていうのが逆になっててちょっと戸惑う。キャスティングの関係なのかな。まあ、そこは本を気にしないようにして見る。

 

 シスターズ兄弟は殺し屋。提督の指示で殺しをこなしていく。今度のターゲットは、ウォームという山師。モリスという案内役が、その男を見つけ出しす。そして兄弟が殺す。
 イーライは、殺し屋から引退したいと考えていた。いつまでも若くはない。だが、チャーリーの方は殺し屋稼業でもっと上を目指そうとしていた。どこか素朴で気のいい感じのイーライ。酒におぼれがちなチャーリー。二人は先をゆくモリスのあとを追って西部の町から町へ馬にのって野宿を重ねながら旅をする。
 モリスは、教養ある男という感じ。気取った手紙や日記を書いている。だが本当は自由を求めていた。ウォームは科学者。川に沈む黄金を見つけだせる薬品を作り出していた。その秘密を提督は狙っているのだ。ウォームを追って、警戒心をといてともに旅するようになったモリスは、ウォームの理想の社会を作りたいという夢に共感する。
 金を見つけ出す川。そこで一緒になって別の敵との戦いをした四人は、黄金を見つけて山分けにするという話をつける。そして薬品を川に流すと、沈んだ黄金が輝きだす。

 

 

 お話は、本で読んでいたのとほぼ同じく。本の方が寄り道とかなんかこう、それぞれの人物の境遇とか丁寧。映画でさっくり進む、実際景色が広がり、目に見えるっていうのはとっても素晴らしい。馬の旅のかっこよさもある。暗闇の中の銃撃のスパーク。焚火。
 馬ちゃんのことは、映画だけ見てるとあんまり、どうなんだろう。私は心の中で、あああ~馬ちゃん、辛いよねとか感情移入しまくりで見たけど。

 

 イーライが歯磨きを知って、なんか不慣れな感じで歯磨きするのを見てやっぱり可愛かった。本で読んだ時から、歯磨きにこんなに描写が。となんだかステキだったので。モリスと出会った時に、モリスも歯磨きしてて、なんとなく、うん、って通じ合う感じだったのもすごくよかった。別に実にさりげないシーンだったけど、好き、ってなったところ。

 

 基本的には兄弟の物語で、なんかこう男兄弟だなー、ふざけあったり無口だったりお互い無愛想だけど、兄弟だもんな、って感じ。イーライの方が兄、ということになってて、父を殺したのが弟チャーリーで。自分がやらなきゃいけなかった、お兄ちゃんなのにな、ってぼそっと言う感じすごくよかった。
 イーライが素朴で不器用で善良そうだったりもするんだけど、躊躇なく撃ち殺したりもするんだよなあ。チャーリーはマッチョイムズって感じ。けど、酒におぼれて弱い感じ。殺し屋引退したいイーライと、じゃあもういい別の相棒探す、とか言ってたけど、他にいい相棒なんていないんだよ。チャーリーが右腕切断になって、結局、イーライが彼を守る。
 提督はあっさり勝手に死亡してて、そっかーと思ったのも面白かった。ケレン味の少ない映画だ。不思議な上品さだった。ワイルド西部なのに。

 

 モリスとウォームの、ちょっと浮世離れした、理想目指しちゃう初めての仲間、みたいな関係もよかった。ウォームを演じてるのがリズ・アーメットで、なんかすごくよかった。タイヘンな人生やってきたはずなのに、理想を見る綺麗な目をしている感じ。そういうふわっとした感じがすごく、よかった。モリスを演じてるのがジェイク・ギレンホールで、なんだろうな~、心のうちになんかありそうだけど何にも言わないわからない感じの男、よかったなあ。
 兄弟、仲間の四人。無口で粗野で無骨で不器用な、なんもスマートじゃない西部開拓時代の男って感じ。馬が大事で、野宿当たり前で。


 西部劇的なのを見るたびに、自分の身を守るには自分だけが頼り、銃を持つべき、という過酷さがすごくて、生きるだけでハードモード。今、一応法秩序のある時代、場所に生まれてよかったと思ってしまう。タイヘンすぎるでしょ。ラスト、兄弟が母親のいる自分たちの家に帰るんだけど、まず母は銃を構えて出てくるし、追手から逃げてるんだったらうちには入れない、という構えなんだよねー。違うよ、ただ疲れて帰ってきただけだよ、っていうと、やっと受け入れてくれる。実の息子だろ~と甘くないんだな~~。すごい。でも迎えたあとは、実はちゃんと部屋がきれいに用意されてたり、ご飯お食べとかお風呂入れとかいう感じで、それはまったく普通に親子なのだった。ほっとする。

 

 黄金を見つける薬品は劇薬で、川で薄まるから大丈夫かと思った、のに、結局その薬のせいでモリスとウォームは命を落とす。まー、欲出したチャーリーのバカのせいなんだけど。チャーリーもそれで右腕なくすことになるんだけど。
 その薬品とかってファンタジーでしょ~?と思ってて、映画でどうするのかと思ってたけど、なんか、まあそういうものだ、と、さらっとしてて、その塩梅もよかったなあ。

 

 不思議と、本当に、リアリティ重いけどファンタジーな感じがする映画だった。ガンガン人殺すし死ぬけど、湿っぽさはない。過酷だけど優しい。
 シスターズ兄弟、イーライがジョン・C・ライリー、チャーリーがホアキン・フェニックス。お互い髪切ってあげたりの日常の感じよかった。
 こういう男たちが生きてる。おかしかったり、切なかったり。大満足でした。

 

 なんでフランス映画祭でやるんだろう? 舞台はアメリカ、言語も英語。と思ったら、監督ジャック・オーディアールって、フランスの巨匠って感じですか。無知でごめんなさい。これまでの作品名みると、いくつか、あーこれちょっと見たいとか思ったことあるな~というのがあったり。これからは名前覚えておきましょう、自分。

 

 

 

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映画 「X-MEN:ダーク・フェニックス」

*ネタバレしてます。


映画 「X-MEN:ダーク・フェニックス」

 字幕で見てきた。
 スペースシャトルの事故から宇宙飛行士たちを救出すべく、Xメンに救助依頼が大統領から直接きた。プロフェッサーは危険も承知で仲間を宇宙へ向かわせる。
 シャトルに襲い掛かる太陽フレア。だが、それは謎のエネルギーだった。飛行士たちをぎりぎりで救い出せたものの、ジーンは一人取り残されてそのフレアを浴びる。並外れた強さを秘めた彼女は怪我もなく帰還したものの、自分の内に宿ったパワーで、自制心を失っていく。
 星をも絶滅させるそのエネルギーを求めて、地球へやってきた、変身能力のある異星人。自分を失ってダークパワーにひきずられるジーンを異星人たちは手に入れようと接近してきた。

 なんか、この、ジェームズ・マカヴォイとマイケル・ファスベンダーたち、ファーストジェネレーションのシリーズとしてのラスト、だそうで。一応私、ずっと映画見に行ってきたんだけれども、あまりちゃんと記憶できてないなあ。レイブンて誰? 重要人物なのに、と、いまいちわからないていたらく。ごめん。復習していけばよかった。ミスティークなんだね。なーんかこの、名前が二つあるのが、記憶できてない。あかん。私の貧しい記憶力。
 そして、能力も、いまいち、誰がどうとか覚えてなくて、あーなんかこんなだっけかな~なんて思いながら見ました。感情もっていきようがないぜ。

 チャールズがさ~。話が下手すぎる。教育者で指導者立場なのに、ジーンの怒りとか暴走に、なんの説得もできない。彼女がまだ子どものころに、感情のままに力暴走させちゃって、車の事故になり、両親は死んだ。と、学園に引き取ったのだけど、実は父は助かっていて、でもジーンがとても手に負えない、妻を死なせた、とか思っちゃって、チャールズに引き渡していたんだよね。それを、ジーンが知ってしまって、ダークサイドに落ちちゃう。
 それはまあ、いい。良くないけど、そういう風に子どもを見捨ててしまう親だっているだろう。けど、チャールズはそこからジーンを救って守って、ってことで、それをちゃんと誠実に彼女に話せばいいのに~なんか全然話しが下手くそすぎじゃね??

 ジーンもまた、隠し事されてたとかなんとか、で、簡単に怒りに身を任せてしまう。メンタル的にまた8歳の子どもに戻っちゃったのか。エネルギーのパワーのせいで心もままならなくなってるのか。なんにせよ、いやいやもうちょっと落ち着こう?? まあ落ち着けないのか。う~ん~。と、不思議な気持ちで見た。まあ、落ち着けないんだろうけど。
 けどそのわりには、最後の異星人とのバトルになった時には、物分かりよく、家族を守ることに専念して、あっさりしてるな~と思った。一応、その前に、チャールズは守ってくれたんだなとかいってたっけ。いやそれ最初っから言ってたじゃん! まあその時まで理解できなかったってことか。うーん。そうなんだろうけど。
 と、なんだかいちいち、話しの動きに、こっちが善意の解釈をしなくてはいけないような気がして、どうなんだ、と、思ってしまう。

 レイブンをはずみで殺してしまった、というのもびっくり。あれれ? で、映画終わってから、あー彼女ミスティークか、と調べて。でもミスティークって、爺になってたプロフェッサーとマグニートーの戦いの時にもいたよね?? でもまあ。なんだっけ。このシリーズはなんか並行世界みたいなことなんだっけ。イアン・マッケランとかパトリック・スチュアートのやってたXメンワールドとはつながらないってことか。ウルヴァリンもいないのか。とか、ぼんやり思い出したりして。
 
 Xメンワールド、なんか、全体像とか時系列が把握できない……。把握しなくてもいいのかもだけど、なんか、結構それなりに作品ごとに繋がってたりするし。ウルヴァリンはまあ単独もあるけど。けど。ん~。

 まあいろいろ気にしないことにして。
 列車でのバトルは、マグニートーのパワーの使い方がすっごくかっこよくってよかった!銃火器も鉄板もどんどん使っちゃうよー。そして列車そのものもひねりつぶしちゃうよ~。
 けども、どのXメンメンバーよりも、ジーンのパワーはけた違いすぎて、戦いも、手をひねるだけですべてぶっとばす。サイキックパワー。こわ~。
 
 ちょっとキャプテン・マーベルを連想した。彼女もあまりにも強大なパワーを得ているわけだけど。もとはミュータントでもないのに、キャプテン・マーベルすごいな。自制もできてるし。

 で。ジーンは結局、自分がいると暴走するかもしれないからって、宇宙に飛び立ったのかと思ってたけど、あれ、自爆したみたいなことなのかな? でも最後の最後にまた炎の鳥みたいなのが彼方にいたようで、それでますますキャプテン・マーベルみたいに遠くから地球を見守ってるよ、みたいなことかと思っちゃった。どうなんだろう。

 学園から引退したチャールズと、エリックが、街角のカフェで、チェスをしようっていうラストは、まあ、二人はよかったね、という感じ。
 しかし~。どうなの。後の爺になった時にまた喧嘩おっぱじめたりする? でもこの世界では二人はまた仲良しになりましためでたしめでたし、ってことなんだろうか。うーん。
 それもな~。
 はじめの方に、レイブンが、チャールズだけが現状に満足なんだ、みたいにちょっと非難してた感じを思う。ラスト、なんだか、チャールズとエリックにとってはよかったね、ってことで。他のみんなはなんもよかったネじゃない感じだよー。

 Xメンは、超能力を持たない人々から酷い差別をうけるミュータントが、それでも共存しよう、という世界なんだと思うけど。どーなんでしょうね。ジーン・グレイの学園、となって、あそこで教育されていく子供たちには、よりよい世界になっていってるのかなあ。難しい。

 Xメンのキャラに、私が好きだ~ってなる人物がいなくて、それで、一応なんとなくみてきているとはいえ思い入れがないんだな。それで記憶もないんだな。
 ウルヴァリンは好きだけどな~。いい観客になれなくてすまない。今後新展開するのかどうかわかんないけど、まー、どうかな~。私はおっかけなくなるかなあ。わかんない。うーん。見終わってすっきりしなかったのでした。
 

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映画 「The Crossing ザ・クロッシング」パート1、2

*ネタバレしてます。


映画 「The Crossing ザ・クロッシング」パート1、2

 昨日見に行きました。続けて二本。5時間近くの映画ってことですねえ。大河ドラマだった。
 監督、ジョン・ウー! 金城武、長澤まさみも出てる、ってことなのに、なかなか日本で公開されてなくて、なんでだろうと思ってた。2015年製作ですね。とはいえ、ついに公開になったのかーと思ったけど、近くではやってないし、二本分、うーむ。と見るかどうか迷っていたけれども。けど、見に行ってよかった! 思ってたよりずっと面白かった^^

 舞台は第二次世界大戦の終わりのころ。奉天で日本軍と戦う中国。勇敢な司令官、雷は自ら先頭に立って戦いに突き進んだ。負傷しつつ功をあげ、戦場を離れるとすっかり有名人。
 パーティで、美しい娘と出会い、奔放さにひかれる。ダンスをして、恋におちて、幸せな結婚をした。
 だが、今度は内戦に赴くことになる雷。身重の妻は、不穏な本土を離れて、台湾で暮らすようにと逃がす。きっとすぐに自分も行くからと約束をして。
 激化する戦い。国民党は追い詰められ、支援もなくなり、寒い戦地で動けなくなっていく。敵側へ投降していく味方も多くなるが、雷は最後まで戦い、散るのだった。

 小さな村から上海へ出てきたユイ・チェン。幼馴染の恋人が兵士になり、行方がわからなくなってしまった。看護師として働きながら、軍人に彼のことを訪ねるも、わからない。傷兵は台湾へ送られたらしいという噂があって、なんとか、台湾行の船に乗りたい。だが、切符の値段は毎日高騰していく。娼婦として街に立つようにもなりながら、絶対に生き抜くチェン。仲間から切符を譲ってもらうことができて、台湾へ向かう。

 家族手当の配給をもらうために、赤の他人のユイ・チェンに依頼して家族写真を撮ったトン・ターチン。一度食事をしただけだったが、その写真と思い出が兵としてのターチンを支える。何も知らない相手のことを村で一緒だったと仲間に語り、肌身離さず写真を持っている。通信兵として、雷の部隊で戦い、雷の最期の願い、彼の手帖を妻へ届ける任務をもって、負傷しながら帰還。ユイ・チェンと奇跡的に台湾行の船で再会し、諦めることなく生き抜く。

 台湾で、医者であるイェン・ザークン。日本兵として従軍していた。父や兄を裏切り者扱いで亡くし、家を支えなくてはならない。彼は、戦争へ行く前の学生のころ、日本人の雅子と恋をしていた。忘れられない恋。家のために、日本人の娘なんか忘れろ、寡婦となった兄嫁と結婚をしろ、と、母に強制される。弟は共産主義を信じて家を出てしまう。嘆きふせる母のために、上海へ弟を連れ戻しに行くザークン。一度は説得できたが、弟はやはり船には乗らなかった。そして、運命の船は、夜間衝突事故を起こし、沈んでいく。

 一応ざっくりいうと、この辺が主要人物。戦争、内戦という背景の中、それぞれに生きてゆこうとする市井の人々。舞台がそういう時代っていうせい、なんだろうけれども、なんだかとっても、ノリというか、セリフとかシーンとか、展開とか、大仰で、ベタに、ああこうなるんだろうなあっていうのがわかるぞ、という、半世紀前のなつかしさ、みたいな感じだった。2015年に作られたとは思えないような~。けども、戦闘のリアルとかはすごい大迫力だったし、がっつり見応えはある。なるほどこう来ますね、というわかりやすい展開なので、物足りない、と、思うかもという気もするけど、そう思いつつも、この長大さなら、安定の展開で親切かなあと思う。もうね、じっと座ってるだけで疲れちゃうお年頃なんだなワタシ……。
 
 金城くんは、長澤まさみ演じる雅子と恋しちゃう学生時代もがんばって演じていて、いや~~~学生さんか~~~。と思っちゃうね^^可愛い。40過ぎでしょう? けど、やっぱ大きな目が可愛くて、きれいで。戦場での汚れた軍服、白衣姿、ちゃんと大人になってからはクラシカルなスーツ姿と、どのシーンでも素敵でした。眼福。ありがとう。涙流すシーンいっぱいでしたよ。うつくしく泣く男、金城武。見応え~。
 船の事故で、助かるのは34名だった、というのが最初にナレーションされるわけなんだけど、金城くんは助かる中に入るかな、と、それは本当にドキドキした。精一杯に人を助けて、そして、なんと助かるために人も子どもも浮いてる板から引きずり降ろそうとするやつにナイフで刺されてしまったのだったよ。酷い。一度は、あ、ちゃんとあいつに勝ったのねよかった、と思わせておいて。血が;; そして幻想シーンになって、雅子が迎えにきてました。うつくしく沈む男、金城武;;

 長澤まさみが、なんか、せっかくなのに、なんかちょっとどうにも残念な役柄でもったいなかったなあ。もうちょっとちゃんといい着物を着せてやって……。おかっぱ頭にするにしても、なんかもうちょっと、いいカツラをつけてやって……。つか普通に彼女なら自分の髪ばっさりとかやってくれるでしょうに。なんだかなあ。それでもやっぱり綺麗で可愛いんだけれども、ちょっとな~。割と早々にいなくなった彼女、なので、お手紙とか日記とかを読み上げる程度だったりして。恋する時の思い出、とか、キスとかラブシーンはあったけれども、なんかもうちょっと、彼女はできる女優さんなのに、と思う。まあ、その後もどんどんうまいすごい女優さんとしてキャリア重ねてるからいいか……。

 雷将軍、司令官? が、ベタに絵にかいたようにかっこいいステキ軍人さんで、かっこよかった~!^^ 有能なのに無能な上部のせいで部下に苦労をかけることに。飢えを少しでもましに、と、軍馬を殺す。その、大事な馬を自ら殺す。その苦悩がとてもとても、辛い。でもいつも、ちゃんと彼は自分が行動する男なんだよねー。かっこいい。多分理想の軍人というか、ちょっとチャラっとヘラっとする色気ありつつ高潔な英雄っていう姿なんだと思う。
 最初は日本軍との戦闘。次は国民党として共産軍との戦い? その内戦の感じっていうのが私があまり中国近代史をちゃんとわかってなくって、なんか大変だな内戦、ってくらいしか理解できず申し訳ない。一応映画で十分に、なんか大変だすごく大変だ、というのはわかる。台湾との感じもなんとなく、わかった気がする。
 戦場のシーンがすごくがっつりたっぷり。雷将軍はかっこいい英雄なんだけれども、けれども一般的にみんなは普通に辛い兵隊さんたちで、そんな中での激戦っぷりがこんなにずっしり描かれてるの、ちょっとイメージしてなかったです。厳しい世界……。
 一瞬だけふふって笑えたのは、偵察してて、敵の偵察の兵(たぶん)と遭遇!撃ち合うか!? という緊迫感のあと、パッと切り替わって、その時狩ってたウサギを一緒に焼いて食う、ってなってた所。人間味っていうかなあ。軍で、兵で、コマのように動かされて戦争に駆り出されてるけど、それぞれに一人の人間で、敵といえども人間で、という感じ。当たり前なんだけどさ。あー。けどその後の裏切りに繋がったりするわけかなあ、というのもなかなか切ない。
 戦場なんて、最悪だよ……。

 チャン・ツィイーが、街娼になってまで、でもそれでもピュアに美しいんだよ。ユイ・チェン、人を信じてしまう女。あんなに探してた最初の恋人とは結局すれ違い。たまたまの縁の写真で家族を演じた男と、ともに生きることになる。運命というか、縁、ですね。本当に弱くどうしようもない立場の人の役で、それでも彼女が生き延びてよかった。
 女たちの物語だったよなあ。思ってたよりずっと。男たちが戦争へいってしまって、女たちは弱く、それでもしたたかに、それでも生きていく、という物語だった。ささやかな縁を重ね合わせて。意地悪や偏見差別もありながら、それでも、助け合う人もいる。根本的な善良さ、みたいなのがすごくこまやかに丁寧に描かれていた。
 船の中で、結局は追い出されるようになった下宿先の奥さんと再会したときに、パッと駆け寄って、よかった、と互いに手をとるの素敵だったなあ。そんな素直な善良さがある人たち。
 生き延びて、生き残って、新たな命の誕生があって。助け合って生きていく。
 壮大な大河ロマンで、生きていく人たちの姿だった。
 見るの大変だな~と思うけど、見ごたえ十分~。面白かったです。金城武を見られて幸せだよ。

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映画 「ハウス・ジャック・ビルト」

*ネタバレしてます。


映画 「ハウス・ジャック・ビルト」

 ラース・フォン・トリアー監督作。カンヌであまりの過激さに途中で席を立つ観客続出!みたいな煽り文句で、どんだけ過激なのかと身構えながら見に行きました

 ジャックはサイコパスのシリアルキラー。ヴァージという人物に自らの行いのいくつかを語り始める。

 というわけで、暗闇の語りから始まって、ジャックの犯行、ジャックが思いつくままに5つのケースが淡々と語られる。たまたま車のトラブルで立ち往生していた女性に押し切られるように車に同乗させてやったら、なんだかイラつく女で殴り殺したり。目をつけていたらしい夫を亡くした女性のうちになんとか上がり込んで、外で待たせやがって、と絞め殺したり。恋人のように親しくしていた、いいおっぱいの彼女の胸を切り取ったり。まだ小さい息子二人とその母と、ピクニック的に狩りの練習場?に誘い、子どももろとも撃ち殺したり。一発の銃弾、フルメタルジャケット弾で何人の頭を撃ち抜いて殺せるか試してみようとしたり。

 どうしてその殺しが行われたか。ジャックの気まぐれというか、そうしたかったから、という以上の理由はなさそう。まあ、最初の車トラブルのやつは、むかつく女だった、って感じがちょっとわかる気はしたけど。何故、ということは語られない。そういうことをした、というだけ。強迫神経症で犯行現場に何回も戻って血の跡が残ってないか、最初のころは気にしてたけども、だんだん雑になっていく感じ。
 
 この、深い恨みとか、殺人快楽!みたいな大仰さがなく、ジャックなりにはいろいろ多分考えたり計画したりしてるのかもしれないけど、説明はなく、行動も一貫性はなく、ただただ淡々と殺害シーンが繰り広げられる。
 ホラーみたいに観客を怖がらせるものではなくて、淡々としてて、眠くなったりしつつ見ました。宣伝で言ってたほど過激か?? 別にそこまで言うほど過激ではないだろーと思った。
 でも私、ドラマ「ハンニバル」で人間トーテムポールとか、こう、死体装飾の感じ見てたりして、過激の基準とかよくわからなくなってるかもしれないかなあ。
 ジャック、最後には、冷凍室で死体を使って小さなおうちを作ってましたが。

 ジャックの夢というか、趣味? で、建築家になりたいとか、自分の思い通りの家を建てたい、という計画をたてていた。土地は買った。自分で図面引いたり模型作ったりしてた。
 家を作る。
 どうしようもなく衝動がきて、人を殺す。
 一見普通に見えるけれども、人間らしく表情を作るべく、雑誌や新聞の人の写真を切り抜いて張って、鏡の前でいろいろな顔を練習してたりする。
 感情がないのか。
 ある、んだろうけれども、表すことができないのか。彼独自の考えすぎて誰にも理解されないのか。
 サイコパスのシリアルキラー。どんどん雑になる犯行から、警察に追い詰められる。

 そして、最初に闇で話す相手、ヴァージとは、神父みたいなものかと思っていたら、どうやら、死神? 地獄の案内人? ジャックの中の自分? よくわからないけれども、追い詰められてヴァージに従って地下に逃げる、と、洞窟みたなのくぐっていって、地獄に到着、みたいな感じだった。
 お、なんか突然ファンタジー? と、びっくり。宗教画みたい。画面の力が強い。
 そして結局地獄の底に落ちる。
 あれ、どうなったんだろう。つまり地獄に落ちましたってことでいいのか。現実世界で脱出に成功したわけじゃない?? 映画なんだし、みたまま、あれ別世界にきたな、ってことで納得していいのか。ん~。まあ。まあ、なんにせよ地獄に落ちるよね。まあ。うん。うっかり助からなくてよかった。

 グールドのピアノ弾いてる姿がたびたび出てくる。ボウイの「フェイム」も印象的に使われている。ブレイクの詩? や、絵、なんかも。うわこれ好きなものがいっぱい、というのにもびっくりした。

 主演、マット・ディロン。なんとなく青春映画のハンサム、ってイメージしかなく。近年もちゃんとご活躍なんだよね。ジャックは、ヤバイというか不気味というかの、殺害しながらなんかずれてるような感じとか、キレるけど妙に感情がなさそうとか、ひんやりしたおっさん感がすごくよかった。
 ヴァージ、地獄の案内人。でも天使なのか? ブルーノ・ガンツって「ベルリン・天使の詩」の人。今年の2月に訃報があって、結構ショックだった。そういう思いがあって見たせいか、佇まいが、不思議な気がした。
 サイコパスのシリアルキラー。理屈はわからないけどそういうものかなあってなんか、可笑しくて変で、残酷で、納得しそうになるのがこわい。見に行ってよかった。


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映画 「MIB メン・イン・ブラック インターナショナル」

*ネタバレしてます。


映画 「MIB メン・イン・ブラック インターナショナル」

3D字幕、IMAXで見てきた。

 かつてのシリーズ3作が、1997年、2002年、2012年かな。で、2019年に今作。ロンドンの先輩エージェントHの所へ、NYから新人エージェントMが見習い期間の研修?みたいな感じで行く。HはハイTという、ロンドンの組織トップに目をかけられている凄腕エージェント。だけど、なんだかチャラくてハンサムさが売りなのか? って感じ。
 Mは子どもの頃に、エイリアン遭遇経験があり、両親はあのピカってやつで記憶を消されているけれども、彼女は自分が見たのは妄想なんかじゃない、と、努力を重ね、ついにMIBを見つけて乗り込んだのだ。有能生真面目なMは、簡単な任務として、地球観光に来た王族の警護かつお相手をするHのサポートにつく。
 だが王族は謎の追手に殺される。その死に際、Mに小さな石のようなものを渡す。それは星を破壊できるほどの武器になるのだった。

 なんか、そんなこんなの。っていうか、こう、話がしっかりしてない感じかなあ。ノリと勢いで地球の危機を救っちゃうぞ、という。ポップコーンムービーとでもいうのかな~。基本的にもうMIBの世界観というか設定とかみんなわかってるよね。クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンだもの、そういう二人がエージェントHとMだよ!わーい! って感じにできてる映画。
 ですよね~クリヘムはセクシーでステキだしチャラいコメディも楽しいし、テッサの生真面目M、物分かり早い、バトルもバッチリ! ナイスコンビ~! って感じ。

 一応、ロンドンの組織内に裏切り者がいる、味方を失って追い詰められるHとM、ではあるんだけども、あんまり、裏切り者を探せ、みたいなシリアスムードはあまりなくて、なんかのセリフで、Mたちが、なんかヘン?って気づいたりする。わかりやすーい。というか、すぐわかっちゃうので、なんかそうなんですね、と、ただ納得するしかない。

 そもそもさー、ハイTのリーアム・ニーソン、せっかくのキャスティングなのに、なんかあんまりろくな見せ場もなく、さっくり実はのっとられてました~みたいなことで、Hとの絆というか、Hを見込んで、息子のように思って期待していたぞ、みたいなのが簡単なセリフ一つくらいでしか言わないんで、Hとの対決っていうか、父と思ってました、息子と思って目をかけてきたぞ、みたいな最終対決の時が、へ~、ってくらいに軽くしか見られないんだよ~。いっちばん最初の時には、TとHとでエッフェル塔で悪い宇宙人とこれから対決だぞ、ってシーンがあったけれども、それもさくっとしてるし。そしてHはずーっとなんだかセクシーハンサムチャラ男くんって感じなので、Hがそんなに有能か?? って、実感がないんだよねえ。まあクリヘムなので、見た目がいい。し。雷神ソーだからとりあえず王様みたいな。作品世界違うけどさ。
 
 ま、でも、ともあれ車とかかっこい~! 宇宙テクノロジーのバイクかっこい~! 謎の武器どんどんパワーアップかっこいい~! ブラックスーツのクリヘムたちかっこいい~~~!!!! ってことで、あんまり何も気にしないで、わ~っと見て楽しかった、ってことでいい感じ。

 けどもうちょっとなんかこう、せっかくのリーアム・ニーソンとか。クリヘムも、ホットガイってだけじゃなくて、もうちょっとなんか。ん~。まあ、そういう映画じゃないか、ってことかな。
 
 地球上であちこちいくし、宇宙~って感じもちょっとはあるし、仲間になるポーンくんもまあ可愛いし。どっかんどっかんもある。見て楽しかったなってのは間違いないです。なーんかもうちょっと~と欲張りな願いを持ってしまうけどさー。ゴージャスなMIB遊びって感じか。クリヘムかっこいい可愛い。ま~これはこれで。


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映画 「プロメア」

*ネタバレしてます。


映画 「プロメア」


 突然変異の人類。人体発火? バーニッシュと呼ばれる人々の世界中での大炎上の末、人類は半分になった。それから30年。少なくなったバーミッシュだが、テロを起こすマッドバーニッシュがいた。バーニッシュの起こした火災を消化し人々を救助する特殊部隊バーニングレスキュー。その一員であるガロは火消しの魂でどんな炎にもひるむことなく立ち向かう。

 作、中島かずき、メインキャスト声優が松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人等々の宣伝をみかけ、けれどどういう話しなんだかよくわからないまま、やっぱ熱いらしいときいて、見にいってみた。

 いきなりもうクライマックスか!ってなハイテンション。冒頭でもう人類半減しちゃった。アベンジャーズがあんなに頑張って人類取り戻したのに;;と、関係なく連想してツラかったぜ……。

 突然変異で、自らの中から炎を燃やす人類が現れた。ってことで、まあその冒頭の世界同時大炎上とかで、迫害されてしまうようになる。ちょっとこう、炎上っつーと今ネットでの炎上とか連想するので、なんらかの比喩的な? と思いつつも。なんかまあとにかく燃えるんだな。人類滅亡の危機みたいな感じなんだな。そこでもそれなりに人々の平和な日常はあり、それを守る人もあり、政府的なものもある、けど、なんか成り上がり者の立派なリーダー? クレイがいて、市民を導いているんだな。
 というようなことがなんとなくわかる。もういきなりの大アクションでぐいぐいド派手に動き回るバトルの中。ガロは遠い島国の昔の火消しにあこがれてるんだかなんだか、火消し、マトイとかを信念にしてるらしい。なんでや。まあ日本のアニメだからか。

 地球のコアのマグマが爆発しそうだから、ひそかにノアの箱舟的なの作ってるよー。人類は選ばれし一万人しかのせないよー。ワープエンジンにはバーニッシュを捕まえてぐるぐるしてエネルギー放出させてワープの扉を開くよー。みたいな、なんか、まあ、ええと、まあそういうことなんだな、って強引さで、とにかくクレイは実は悪い酷い奴、とにかくバーニッシュがひどい目にあう。
 街に火をつけるバーニッシュは悪、という素朴な差別、偏見のあった、偏見とも無自覚なほど素朴なガロが、クレイの裏の姿を知って裏切られたと思い。目の前のしいたげられた人を助ける! 目の前の地球の危機を救う! ってことでマッドバーニッシュのリーダーであったリオとも共闘。

 基本的にはとっても王道な、まっすぐな主人公が悩み、最初敵と思っていた相手の事情を知り、仲間と共に本当の敵と戦う! ってこと。描かれているのは、差別や偏見で、まあそりゃ急に燃え出しちゃうバーニッシュは困ったもんだけど、それ我慢すればいいってもんでもないってことだし。実は異世界の炎の星と地球が繋がっていて、ってことで、バーニッシュはむしろ繊細な被害者みたいなことで。正義の名のもとの虐待とか、けっこうきつい。
 それに地球、人類半減って。あの街は栄えてたけど、壊滅した小さな街とかいっぱいだったりなんだろうなあとか、ちょっと真面目に想像しちゃうとあまりにもひどい世界。
 まあそれでも熱血主人公のパワープレイで、とにっかく勢いだ! 凄かった。

 マッドバーニッシュのリーダーたるリオも、美少年な見た目ながらバーニッシュたちみんなを助けたい、みたいな、王子様キャラって感じでステキ。マイノリティを救うヒーローであるわけで。案の定ガロと仲間になりましたっと。こういうクールビューティなキャラもいいよね必要だよね。

 うっわ~アニメだな~! という物凄いバトルや変形たっぷり、絵柄のデフォルメもすごい。人物が燃える中でがっと目を見開くとか、あれ、ルパンのマモーとか連想。ぐいぐいめっちゃめちゃ動く~。アニメだよな~~~。
 勢いで! どっかんどっかん畳みかけてくるので、なんかえええ??? アホな~と笑っちゃったりしながらこっちもぐいぐい見るしかない。熱かった。見ておいてよかった。

 ただ、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を見たばかりだからなあ。どっかんどっかん勢い!迫力!巨大なバトル! みたいなのはまあ、ゴジラだなあ。まあ、アニメとハリウッドな実写特撮と比べるものでもないけど。でもとにかく作り手の、どーだ!どりゃ~!って熱量のある作品見るのはすっごく楽しい。好きだった~。

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映画 「神と共に 第一章 罪と罰」

*ネタバレしてます。


映画 「神と共に 第一章 罪と罰」


 消防士のキム・ジャホンはビル火災の現場から子ども助け、だが自分は死んでしまう。死んだことに気づかないジャボンの前に、使者が現れる。地獄で待つ裁判の弁護と護衛を務めるドクチュンとヘウォンメク。もう一人の弁護人カンニム。人を助けて壮絶な死を遂げたジャホンは貴人と呼ばれ、裁判は楽勝で生まれ変わりを認められるだろうと思われていた。
 だが、ジャホンの身内の怨霊が現れて冥界が荒れる。原因となる怨霊をつきとめるべく、下界へ行くカンニム。ジャホンの半生をたどり、家族の姿が明らかになるにつけ、ジャホンがまだ死ねない、どうしても母に一目会いたいと言っていたわけがわかる。
 ジャホンは、難病にかかり、聾者である母との貧しい暮らしの中で、母と弟を殺して心中しようとした過去があったのだ。
 あと少しで兵役が終わるところだった弟スホンは、銃の暴発で亡くなり、その死を隠蔽された恨みで怨霊と化していた。スホンもつれて冥界へ戻るカンニム。閻魔の裁きに申し開きはできるのか。

 そんなこんなで、基本的には仏教の地獄めぐりみたいな感じ。神とは??? と、まず混乱してしまった。神? 三人の使者のこと? 閻魔? 韓国映画ってキリスト教的世界観だったりするよなあという印象もあったので、いやこれは実は七つの大罪とかなんだっけ? いや違うか。神、とは?? 
 でもまあその辺はよくわかんないので気にしないとして……。

 地獄の使者の三人のキャラが、なるほど元はコミックなんですねと納得な感じ。ビジュアル最高。まさに絵になる感じ~~。若い女性、背が低めなドクチュンは弁護がんばります!ってピュアな感じ。脳筋なんだろうなー考えるなってすごく釘刺されてたもんな~、の、ヘウォンメクはでっかい両刃の武器ですらっと背も高くて、かっこいい。リーダーであるカンニムは渋い。鞭とかロープとかにもなる剣の武器もかっこいい~! ロングコートひらひらでバトルするシーンめっちゃかっこいい!やっぱロングコート最高っすね!

 審理を受けるそれぞれの地獄の場がいろいろで、砂漠だったりナイアガラ的でっかい滝のところだったり、氷原、針の森、などなど、どーんと場面の絵面が壮大で綺麗。審判する大臣?とかも個性的で見た目も素敵。

 で。まー、消防士として素晴らしい活躍をしていたジャホンは、それでもいくつかの罪に問われ、けれどもそれには善なるわけが、っていうのが語られていく。それに、母への思いが。母との思い出が。

 まあそんなこんなで次々場面は変わっていくし、バトルとか謎解きとかの要素もあるし。弟くんの死の問題が、次でもっとなんかあるのかな? あの軍隊での感じ、なんか、なんだか、それで?? なんかすっきりしない感じが。銃もってた子とか、隠蔽しようとした上官とか、どうなの。スンホくん絡みで愛憎のなんかがあったりしないの? それは私の願望か~。でもなんか、うーんどうなの。

 そして母思いのいい息子たち、みたいな感じで、まあ、いい話、まあいい話ですし。ですけど。そういういい話が私は苦手でのりきれないので、今作でのメインであるところのジャホンさんのことに好意ゼロだったので、なんか、まあ、そうかなるほどー。という低めテンションになってしまった。

 第二章の予告が最後にあったの、それがすごく面白そうで、そこが一番テンションあがった~。この第一章は三人の使者の紹介のイントロってことかなあ。三人の過去が明かされるとか、三人が生まれ変わることができるのか、とか、楽しみだ。

 今作も、ビジュアル面では大満足。個人的に話に全然のれなかっただけで。好みの問題で、んー、いい話、と、共感感動できればよかったなと自分自身を残念に思う。
 三人のキャラ、というか、カンニムとヘウォンメクは好きかなあ。ドクチュンちゃんはまあ可愛いです、けど、こういう、こういう女の子キャラいいでしょ、っていう感じのペラさって思ってしまった。まあそれも私の好みの問題で、私基本的に女性キャラに興味を持たないからなあ。
 ともあれ、第二章を見ると、こっちの見方も変わるかも。閻魔様がかっこよかったし、なんかもっとありそうで、楽しみ。今月末の公開ですね。がんばって見に行こう。

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『モーリス』(E.M.フォースター/光文社古典新訳文庫)

*ネタバレしてます。


『モーリス』(E.M.フォースター/光文社古典新訳文庫)


 モーリスは父を早くに亡くしたものの、母、妹たちと穏やかに暮らしていた。パブリック・スクールへの進学。その後は仕事につく。教養ある紳士として家族の中心となるべく学びに行った。ラグビーも楽しんだ。
 クライヴ・ダラムという一つ上の学生との出会いが、モーリスの心に押し込めていた感情を目覚めさせた。ギリシア的な愛。互いを高めあう精神的なつながり。議論を戦わせ、あるいはただぼんやりと一緒にいる。
 幸せな学生生活が終わると、やがてクライヴは地主として、政界入りを目指して、そして女性を愛するようになり、結婚する。
 モーリスをもう愛していない。
 一人苦しみの中に残されたモーリスが新たに出会ったのは、森番のスカダーだった。


 映画はずいぶん前に見て勿論大好きですが、本を読むのは初めて。去年の6月刊行。その時買ったまま積読でした。やっと読んでみた。読み始めると、すごく読みやすくわかりやすくて、ときめく。さすが新訳。

 書かれたのは1913年ごろのようで、その後改稿はしつつ、出版はなされなかった。イギリスの同性愛は罪、の厳しさの中ではとてもそんなことは出来ないということだったらしい。作者の死後、1971に出版されたそう。そんなこんなの、作者自身のはしがきがあったり、解説も丁寧で背景わかりやすくて面白かった。

 モーリスが、魅力的な、だけどちょっと素朴で自分の気持ちにさえ気が付くことがなかなかできない、そんな戸惑いや苦悩の様が映画よりもよくわかって、本を読んでみてよかったなあ。
 クライヴのほうは、映画の印象よりだいぶ酷い気がする。同性愛者ではなかった、ってことかなあ。青年期だけの思いだった、ってことで、結婚とかモーリスと別れるとか、別にあんまり悩んでない。モーリス可哀相……。
 モーリスもまた、年を重ねれば同性愛傾向が消えるのでは? と希望を持ってみたり、それでも治らない、と、医者に相談したり、でも全然あてにならなかったり、催眠術で治療を試みるとか、滑稽なほど悲しい。同性愛は罪。同性愛は汚らわしい。ありえない。異常な病気だ。そんな背景が辛い。

 森番、アレックス・スカダーと会って、多分お互い一夜だけの勢い、だけど、忘れられなくて、でも会えない、怖い。そんなすれ違いから、スカダーのほうはモーリスを脅迫するような追い詰め方をしようとしたりして。辛い。でも、本当は互いの気持ちは一つなんだ、という、ハッピーエンドになるのは素晴らしい。同性愛は罪。そもそも階級が違う、みたいな、当時の社会を超えて、愛の物語として終わる。

 今は、同性愛者がいることは当たり前で、もう罪ではない。結婚だってある。それでも、差別も偏見もまだまだあるだろう。けれど、ハッピーエンドが、ありだ、という世界のさきがけとして、『モーリス』はあったんだなあ。

 また映画見よう。切なく。けれど、ハッピーエンドな世界を。

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映画 「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

*ネタバレしてます。


 


 


映画 「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」


 


 3D字幕、IMAXで見てきた!


 


 2014年、ゴジラとムートーの戦いの後、息子を亡くしたエマはオルカという、モンスターと生体音の波長を合わせてコミュニケーションをはかる機器を作り上げていた。モナークという、巨大生物を隔離、監視している組織の中で、モスラの羽化にあわせ、オルカは完成した。
 しかしエマの思想は過激化していた。残った一人娘マディが心配になってパパ、マークに相談しようとするが手遅れ。エマはマディもつれて組織を裏切る。モンスターたちを目覚めさせ、地球にとっての病原菌である人類を破壊し、自然のバランスを取り戻そうとする。


 


 


 息子、アンドリューの死を無駄にしない、と、太古の巨大生物が目覚めるわけを考えた挙句が、現在の地球の危機をリセットするためだ! よーし破壊だ! でも人類全滅とかじゃないよ避難はしてもらう、みたいな、そんな、サノスの指パッチン思想にいっちゃうの、ママ、くるってるね……。娘が、このままじゃヤバイってなっちゃうわけだ。


 


 そんなこんなで、エマと、なんか悪そうな過激組織がモナークが発見していた17体もの巨大怪獣を目覚めさせ、モンスター・ゼロ、ギドラも目覚めて、ゴジラも目覚めて、オラオラ俺の星で何やっとんじゃいワレェ~~~~! とばかりに戦い始める!
 人類も参戦!ってなわけでオキシドンデストロイヤーだっけ、なんか、あったよねそういう秘密兵器みたいなやつ、それをぶっぱなして、その辺の生命全滅~って、でもギドラは生きてた! ゴジラはダメージでかくて海の底のおうちに帰って一休み!
 ああ~人類。ゴジラに助けてもらわなくちゃなのに~~~。


 


 まあ、そんなこんなの、ストーリーは、ちょいちょい、ええええ?? マジか。それでいいのか。よくないよね。あっ。はぁ?? みたいなことがありつつも、まあなんか、私、前作見たけど細かくは覚えてないしなあ。ゴジラシリーズの熱心なファンでもないしなあ。と、なんかちょっとわかんない、とか、なんかこれ日本でのシリーズにネタがありそう、とか、わかんないなーってことがありつつも適当に深く気にしない感じで、目の前に出来事に夢中でした。
 だって! ものっすごい大迫力!!! ゴジラが!!! ギドラが!!! モスラ!!! ラドン!!! なんかとにかく巨大怪獣いっぱい! 暴れてる! バトル! わああああああ~~~~っ!!!!!


 

 これはねえ、本当にIMAXで見ることができてよかった! 画面も音もでっかくみっしり楽しめて最高だった!!! 
 見てる間は、ああああ~~うわ~~わっ、あーっ、すっごいすっごいすっごいああああ~~~。と、ひたすら圧倒されて言葉を失う。巨大なものはもうそれだけで凄い。


 


 芹沢博士として渡辺謙。すっかりハリウッド俳優だねえ。この前のピカチュウでも見たし、あれ、ハリウッド映画見てるのに渡辺謙をまた見たな、って思う。
 芹沢博士は、今回、ゴジラに核魚雷? かなんか打ち込んで、餌やります、ってことなんだっけか、壊れた発射装置に代わってゴジラの元に持参。起爆するときにゴジラに触れて、心通わせた、のかなあ。自殺行為、自己犠牲;; そういうのよくないよ;; と思いつつ、まあなんかやっぱり、ベタに感動もしちゃうよ。んー。


 


 エマかーちゃんの暴走の挙句に反省、そして自滅っていうのはまあ、彼女はあそこまでしでかして生き残った方がツライというかきついというか、うーん~死ぬしかないかという気はしちゃうけど。


 


 ゴジラは、一休みのあとパワーアップして復活! 芹沢が気合を注入したんだみたいに言ってたけどなんだよそれマジっすかみたいに、なんかもうなんでもいいや!
 でもその復活後のゴジラは、シン・ゴジラの時みたいに体内から熱があふれそうに皮膚の襞だか割れ目だかが赤くひかる。シン・ゴジラがとめられなかったらあんなふうになってたのかなあ。


 


 ギドラを倒したあとには、巨大怪獣たちがゴジラにひれ伏す。キング、なのだ。
 キング・ギドラじゃないんだ、と思ってたら、ギドラは地球外生命体みたいな感じで、地球の生態系としては異物、偽者の王だ、みたいな話しだった。そうなのかー。
 
 ちょっと前に、「キング・コング」をテレビでやってたのを見ておいたのはよかった。髑髏島とかモナークとかのことを少しは思い出せていて。
 で、また今度はキング・コングとゴジラが戦うんだよね? どうなるんだ。なんか理屈はともかく、巨大怪獣が、こんなリアリティと迫力で戦いまくるっていうのを見るのは楽しいな~。凄かった~^^


 


 

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