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シネマ歌舞伎 「野田版 桜の森の満開の下」

シネマ歌舞伎 「野田版 桜の森の満開の下」


 2017年8月の舞台の上映だそうです。去年、「贋作 桜の森の満開の下」を見た。ので、舞台はもうわかってるはずだけれども、すごい、やっぱ迫力で、スクリーンとはいえ最後には涙が止まらなくって、マスクしていたけどべしょべしょに濡れて帰りには捨てるはめに。歌舞伎すごいなあ。

 中村勘九郎:耳男、市川染五郎:オオアマ、中村七之助:夜長姫、中村梅枝:早寝姫
 市川猿弥:マナコ、中村扇雀:ヒダの王

 という感じのキャスト。勘九郎さんを、この頃私は大河ドラマ「いだてん」で見てるので、なんとなく、四三さん~水かぶってる、きゃーっ、とか心の中で思っちゃったり。
 なんとなく、ピュアだな~ピュアピュアだな~と感じ入ってしまうのは私の中で四三さんがちょっと重なっているのかもしれない。なんか、流されていくような、でも信念もあるような。

 で。やっぱり夜長姫が素晴らしくすさまじく。ピュアでとてつもない業を背負ってる感じが凄かった。清らかに残酷な姫は鬼である、という凄味が、本当に本当に、すごかった。七之助かー。そうかー。
 兄、勘九郎さんがピュアピュアな耳男で、清らかに業の深い姫が弟って、なんて素晴らしいキャスティング。兄弟もえしてしまうじゃないか中村屋~~っすごいなあ。
 鬼たちが粛々と歩むさまとか、音とか音楽とか、歌舞伎の様式(?)で、私は歌舞伎のこと全然詳しくなくてなんとなくなんだけれども、嗚呼~歌舞伎だ、という感じの典雅な空気や勢いや、たぶん小ネタがちりばめられてるんだろうなとか、舞台のノリの笑いとか、すごく面白かった。美形色男オオアマ素敵だったよ~。

 オオアマ皇子が謀反、国づくり、の話なんだよなあ。
 舞台の桜もうつくしかった。

 今日は4月にしてはとっても寒くて、この辺は雨だったけれども、関東でも雪、積雪、桜に雪というニュースになった一日。
 この桜のころに、見られてよかった。そして平成が終わるまであと二十日ほど? この世の終わりの時に見られてよかった。大満足。
 

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