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映画 「キャプテン・マーベル」

*ネタばれ、結末まで触れています。

 映画 「キャプテン・マーベル」

 昨日16日、IMAX、3D字幕で見てきました。
 もう最初っから! あの、マーベル映画が始まる時の、マーベルヒーローたちが次々現れるOPが、スタン・リーの名場面集というかカメオ出演集というかで、ああああ、とうるっとさせられる。サンキュー スタン・リー。去年、2018年11月に亡くなった、マーベル生みの親のおじいちゃん。東京コミコンで私、見たことあるんだよなあ。マーベルとかアメコミをまだ全然詳しいわけではないけれども、こんなにも物凄い超エンタメ大作世界を生み出す原点を作ってくれてありがとう。

 そして。
 始まった映画は、お? なんだか地球ではないんだな?? クリーという惑星、高度な文明世界、でもちょっとダークな色合いな感じ。そこで特殊部隊諜報部隊みたいな感じのチームに、ヴァースと呼ばれる女性がいる。夢の中の記憶の断片。眠れないから、と、チームリーダーと格闘訓練をする彼女。んん? ブリー・ラーソン、キャプテン・マーベルだよね? 異星人?? 地球人じゃないの??
 そんなこんなで、これはどういうこと? というミステリ、スパイアクション的な映画の印象でした。ジェイソン・ボーンとか連想したなあ。
 そしてミッションの果てに地球に落ちてきたヴァース。ここで、あー予告で見た感じ、となる。(名前が曖昧なまま書いちゃう。映画情報に名前とか記されてないなー。覚えきれてなくて変な名前で書いてるかも)

 地球に落ちてきて、敵の潜入を探ると同時に、自分の記憶の断片を探す彼女。この旅というかアクションしつつの珍道中が結構コミカルで面白かった。ニック・フューリーも不振通報を受けてやってきて追うんだけど、サミュエル・L・ジャクソンが、たぶんCGで若返って本人が演じてるんだなー。技術の進歩すごい。

 敵だと思っていた相手が実は滅ぼされかけていた難民で必死の抵抗だったのだとわかって、自分の味方だと思っていたチームのほうが自分を利用しようとしていた敵、とわかる。
 ジュード・ロウがヴァースを鍛えるチームリーダーを演じているんだけど、お~かっこいい~って思ってたら実は悪い奴かよ!ってなってすごい楽しい^^ヴァースにお前はまだまだだな、って暗示かけてたんだなあ。最後の対決の時、突然、よし!今こそ証明しろ!と武器なしの対決を挑もうとするんだけど、あっさりぽいっとパワーで弾き飛ばされておしまい、ってなっておかしかった。かわいいよ~ジュード・ロウ~^^
 
 あのシーンが端的に表していたけれども。キャロル・ダンヴァースという小さな女の子、女性が、女のくせに、と自分のやりたいこととか可能性をつぶされようとしてきた人生の中で、男に、じゃあできるって証明してみろよ、って言われ続けてきたのであろう中で、証明なんてする必要ない、とあっさり言ってのけるの、すっごく素敵だった。
 弱い存在かもしれない。だけどこれは、あきらめずに立ち上がり続けて生きる人間の物語だった。予告でもあった、小さな女の子の時から、少しずつ成長し、怪我したりしながらもでも必ず立ち上がる彼女の姿。泣いた。

 地球にいて、新しいエンジン? の研究をしていたローソン博士。実はクリー人。マー・ベルというのが名前。彼女も米軍の一員の振りをしていたわけで、そこでパイロット(でも1980年代当時女性は戦闘機のパイロットにはなれなかったようだ)になろうとしていたキャロルと出会っていた。テスト飛行のパイロットとして博士と飛んでいるときに墜落。彼女の研究を奪いにきたクリー人から博士の研究を守ろうと、破壊したことによって、スーパーパワーを浴びて、キャロルは超人的パワーを得た、ということだよね。
 衝撃で倒れ記憶をなくした彼女を、クリー人が味方のふりして監視、矯正しようとしていたわけで、わっるい奴らだな~~~~。

 舞台は1980年代終わりのころ? 1990年代になってた頃、か。懐かし感覚にくすっとさせられて面白かった。コンピューターがまだでかいハコって感じよね。CD読み込むのにカリカリカリカリって時間がかか~るんだよね~。

 ニック・フューリーがキャプテン・マーベルとの非常通信機をもらったとか、彼女の空軍時代の写真にちなんでシールドの新しい計画にアベンジャーズ計画って名付けたとか、ほんと、アベンジャーズ誕生のきっかけとなる物語。宇宙からの脅威、というのを目の当たりにしたとか、地球を守るためにたたかわなくちゃいけないとか。マー・ベル博士の残したコア、エネルギーキューブ? を、地球で隠し保存していくとか。

 予告というか、宣伝段階から、かわいいペットの猫ちゃんが単独ポスターになってて、猫ちゃんはそんな重要キャラなの? 単にかわいいから?? と不思議な感じだったのだけれども。グースは博士の猫で、どうみても猫だけれども、実は凶悪強力危険度大、な、宇宙生物だったんだよね。キューブを持ち帰ってくれる本当に重要キャラだった。めちゃかわいい~けどめちゃ怖い~~! あの変化、ギャップもえがすごい。笑っちゃった。

 ギャップ萌えというか、タロス。最初は敵だと思っていた、見た相手に変身できるスクラブ(だっけ?)という種族の中でリーダーなのかな。なんか、科学担当の仲間とか、いる。タロスを演じてたのがベン・メンデルソーンで、途中、ニック・フューリーの上司に化けて入り込んでるの。途中で彼らはクリー人に追われる難民なんだということがわかって。ベン・メンデルソーンおじさんの可愛さ発揮しまくり! 特殊メイクでちょっと爬虫類めいたというかなんというか、みるからに異星人の風貌してるんだけど、最初は敵だと思っていて恐ろし気だったその姿が、仲間として行動するようになると、なんかメンデルソーンのかわいい感じがあふれてくるように見えるんだよねえ。しゃべり方の変化なんかもあるんだろうし、たぶんほんのちょっとしたしぐさ、首をかしげるとかなんか、たぶん本当にちょっとした変化をつけているんだろうなと思う。けど、実は敵じゃなかったーという変化がこっちにわかると、同じ顔でも違ってみえるんだよなあ。

 ジュード・ロウもな~。実は悪役、ってなってからは、あ~英国人は悪役なんだよねって思う。最初からずっと同じくかっこよくて、悪い奴だな~って思ってからもかっこいいんだけど。
 同じ人物に対して見る目が変わる、っていうのがくっきり示されていて、すごい、サスペンスっぽい。

 かわいい猫ちゃんグースもそうなんだよね。一度あのぐばあって顔が寄生獣みたいに開いて触手伸びての一瞬の怪物の姿を見た後だと、ね、ねこちゃん、かわいい、かわいいけど、けど怪物、って。ニック・フューリーすごいぞ。あの後もびびりながらもちゃんと猫ちゃんかわいいでちゅねー、僕を襲わないでね~というテンションで連れ帰ったもんな。
 ちょっと猫パンチ浴びて、そのせいで片目失っちゃったのね。あのアイパッチのわけは猫ちゃんのせいなのね。おかしい。

 キャロルが自分の力のリミットなしに戦い始めると、宇宙戦艦も一人で撃退する勢いで、ほんっと最強ですごかった! 爽快! 素晴らしい~!
 親友マリアも、ちゃんとパイロットとしてクリー人に負けなかった。
 娘にさ、宇宙へ行くことを後押しされるときに、娘のいいお手本になってよママ、みたいに励まされるんだよね。
 この映画ってほんとうに、そういう小さな女の子の、娘の、子供の、憧れになる大人の物語なんだなあと思って泣く。

 女の子がかっこいいヒーローになりたいって思っちゃいけないの? ということへの答え。いけなくない。なりたい人になるように努力してあきらめないで立ち上がり続けて。誰かに証明なんかしなくてもいい。ただ自分が自分のために立ち上がり続けて。強くなれる。かっこいいヒーローになれる。スーパーパワーを得ることは映画の中でしかないだろうけど、けど、なりたい自分になることはできる。間違えたりうんざりしたりなにもわからなくなって泣いても、時には憂さ晴らししながら。立ち上がる続ける限り、いつかきっと。という希望と夢があるよー。すごい。

 ほんっと、このごろのエンタメ大作は、ありとあらゆる全方位に行き届いたこころくばりをして、夢と希望をもって、そんでもちろん説教臭さなんかよりも圧倒的にすっごい面白い!かっこいい!すごい! を実現している。マーケティングとかポリコレ配慮とか物凄く注意しながら、その上でほらこんなにすごいよかっこいいよ面白い映画だどうだ!って出してくるの、強いよなあ。

 そして4月の末にはアベンジャーズ、エンドゲームが。ああああ。どうなるの;;エンドロール後のシーンから直結、ってことだよね? たぶん。帰ってきてくれた;; 消えてなかった。助けてキャプテン・マーベル;; めちゃめちゃ楽しみです!!!!!

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