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映画 「フロントランナー」

*ネタバレしてます。


 映画 「フロントランナー」


 1988年、次期大統領に最も近い男と言われたゲイリー・ハート。社会を、国家をよりよくする政策、理想を持ち、幅広い支持者に支えられて順調に選挙運動を進めていた。
 だが、妻以外の女性との密会を報じるゴシップ記事をきっかけに、マスコミが家族にまで殺到。ついに彼は立候補を断念した。

 ヒュー・ジャックマン演じるゲイリー・ハートは、ハンサムでリーダーシップ溢れ、若者や弱者に寄り添う政策を掲げ、理想に燃えて素晴らしい政治家。でも考え方は、政治家は仕事をしっかりやっておけばいい、パパラッチに追いかけられる映画俳優のようなものとは違うのだから、プライベートは関係ないだろ、ってこと。妻と離婚はしてないけど別居してるみたい。でも娘とも妻とも、それなりに穏やかな家族関係ではあるみたいな感じだった。

 そして、離婚していないままに、恋人? 愛人? プライベートな付き合いを持つ女性がこれまでにも何人かいたような感じ。そして、大統領候補として大注目の中、親しくなったドナ。彼女はただの尻がる女じゃないわ、ということで、選挙活動に参加したい、というところから、優秀だからこそ地元のその辺の男とは全然違う、ゲイリーに惹かれ付き合ったって感じ。

 ワシントン・ポストの若い記者がちょっと気に入られて優遇されていた、のか。勿論ワシントン・ポストだから、ってことで。そしてその彼のプライベートに踏み込む質問に怒ったりしちゃうゲイリー。
 そしてちょっとないがしろにされた、って感じのマイアミヘラルド紙、だっけ。そこの記者は政治記事なんて売れない、重要視されない社内の雰囲気と、なんでワシントン・ポストと扱い違うんだよって憤りとから、という風に描かれていたと思うけど、ともあれ、ゲイリーのゴシップをつかもうとする。

 最初はドナの友達が新聞にタレこみ、って感じの電話かけて。お金くれ、という感じだったけど、それはそっけなく断られていた。
 まだ、政治家の不倫ネタでどうこうしようっていうのはくだらない、と新聞は思っていたってことなんだなあ。
 けれど、実際そのネタを掴み、スクープとして売りたい!という熱狂で記事をあげる。すると、テレビが騒ぎ、他の新聞も騒ぎ、ゲイリーのみならず、彼の家族のところにもマスコミがおしかけ大騒ぎになる。

 最初は、なんでこんなことで騒がれる? プライベートはプライベートだ。政治家は政治手腕、政治の実績で評価されるものだ、ととりあおうとしないゲイリー。けれど、マスコミの大騒ぎは、彼の政治実績より不倫スキャンダルばかりに質問が集中する。

 世論としては、マスコミがいきすぎ、といってるのが64%だとか、本当にスキャンダルを求めていたってわけでもない、というような感じだったけれど。
 政治家のスキャンダル、スターの私生活をおうパパラッチのような真似を大手新聞もニューステレビもやるようになった、というのは、この件からであった、みたいなことらしい。
 娘までマスコミに追われたことに参って、ゲイリーは立候補をやめる。
 報道とはなんだ。政治家のプライベートとは。大統領選挙がただのゴシップ騒ぎになるこの仕組みはおかしい、と述べてゲイリーは去る。

 一応、おっかけるマスコミとしては、女性記者が彼がなんだか信用できない、といってたり、まあ、ドナとのことはお互い合意ってことだけど下手するとパワハラ、ま、当時はパワハラとは言わなかったのかな、わかんないけど、女性に手を出す男が次期大統領でいいのか、よくない、みたいな倫理観っていうのは、そうかもなあという気も、しないでもない。

 けど今、今、トランプ政権は、どうなんだか。
 この映画は、当時のスキャンダルの扱い方を問い直し、そして今の政治、大統領、選挙、報道、ニュースとは、っていうのを問い直したいという映画なんだと思う。

 ゴシップばかりに時間を割くマスコミとか。今だとネット炎上のこととか。すごく、メディアの在り方が誰にもどうしようもないほどで、みんなが振り回されているような感じがするよ。
 選挙スタッフ、長年やってきたんだってあのおっさんが、結局なんでこうなったかわからん、みたいな、時代の変化の目まぐるしさとかがあり。
 しかしあのおっさん、実は女性スタッフに指示してドナを生贄的に放り出すように指示してたのかなあ。どうなんだろう。彼女の葛藤みたいなのもあり、あんまり私にははっきりわからなかったけれども。

 ゲイリー・ハートご本人も妻もまだいて、で、スキャンダルなわけで、映画つくるの難しかっただろうなーと思う。面白かった。考え込まされる。マスコミの酷さとか。どうかなあ。今、今のメディアとか、政治とか。どうなのかなあ。考えなくてはと思う。

 で。
 まあそんなこんなでともかく、ヒュー・ジャックマンめっちゃかっこよかった^^やっぱさすが~素敵~~^^好き。政治家としてもだし、妻としんみり語ったりする感じも、すごいよかった。妻も素敵だったなあ。
 選挙スタッフたちとか、記者たちとか、そのわちゃわちゃしてる感じも好きだった。面白かったよ~。

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