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映画 「翔んで埼玉」

*ネタバレしています。


映画 「翔んで埼玉」


 魔夜峰央の1982年刊の漫画が原作。漫画、あったなーとか最近復刊されたんだっけ、とは思っていたけれども、読んだことないですごめん。発売当時は愛媛で関東の地理感覚とか全然わからなくて興味もなかったんだな。

 さて映画は、舞台は普通に今現在の埼玉、ですよね。
 始まりの時に華麗な男性ダンサーたちに囲まれながら、魔夜峰央さんがこの映画はフィクションです、特に地名とか、って念押ししてます。ふふっ。
 埼玉の女の子が今日は結納なんだから~って父の運転する車で東京へ向かう道中。娘は埼玉ださいじゃん、結婚する相手も埼玉の人だけど、新居は東京にする!って決めている。
 しかし埼玉愛のある父は不満そう。父のご機嫌とるためにもラジオで始まった、埼玉が東京から酷い扱いをうけていた過去から革命を目指していく物語に聴き入る。

 かつて、都民からディスられまくっていた埼玉県人。東京へ行くには通行手形が必要で、それを持たない隠れ埼玉人は発見され次第追放されていた。

 ここを卒業するのが都知事への道と言われる白鵬堂学院。都会度でクラス分けされている高校で生徒会長を務めるのは、現都知事の息子、壇ノ浦百美。そこへやってきた転校生、アメリカ帰りの麻実麗。麻実は百美が試す都会度チェックを楽々クリアし、百美の心を奪ってしまう。

 とかなんとか、まあ、華麗な世界~。魔夜峰央の描く絵を再現しているビジュアル、実写でこうなるかーというのがまず素晴らしい~。二階堂ふみはちゃんと可愛い美少年だし、さすがのGACKTの麻実麗~~。すっごいキラキラの衣装がお似合い!

 単に埼玉ディスりますよギャグ映画かと思いきや。もちろん基本的はそうなんだけど。埼玉から東京への通行手形廃止を目指した革命物語、っていうのをラジオドラマで聞きながら、聴いてる現代の一般人な娘からの、なんだそれ? って適宜ツッコミ入りつつ。

 革命物語、のお話が埼玉県人であることを隠してのエリートスパイ物語だったり、革命のために千葉と手を結び、本当の敵は東京だ!とかの展開は、普通に王道、テンプレな物語で、わかりやすくて面白かった~。百美が初めての恋しちゃって、父の不正を暴き正義に目覚めるとか。伝説の戦士が生きていて助けられたら、麗も知らなかった実の父だったとか。そしてさらなる野望、日本のみならず世界埼玉化計画!って終わる。すごい無茶が楽しい^^
 みんなきっちり本気でふざけててよかったわ~。

 私は現在神奈川県在住で、東京の下でちゃっかり一緒に悪徳な感じのムカつくポジション神奈川~ってちょこっとの登場がなんか苦笑いな感じでおかしかった。一応関東に住むようになって10年くらいだけど、けどやっぱりあんまり関東のあれこれっていうか、感覚はわかんないけども。さらにローカルな地方民なので、まあこういうので盛り上がれる関東め!いいじゃないか! と思うw 
 ゴージャスな遊び映画、漫喫しました。


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映画 「THE GUILTY ギルティ」

*ネタバレしています。


映画 「THE GUILTY ギルティ」


2018年、デンマーク製作。

 緊急通報指令室。日本でいうと110番かな。デンマークでは112らしい。強盗にあった、だとか、ドラッグでへろへろになってるとか、様々な通報が入る。
 アスガーはオペレーターとして淡々と通話をうける。かつては刑事としてだか警官だか、事件の現場に出ていたようだけれども、今は多分不本意な内勤。何かの事情で明日、裁判があるらしい。それを乗り切ってまた現場へ戻れる、という状況らしい。

 涙声の女性からの電話が入る。不自然な彼女の話からアスガーは事件を直感する。彼女は誘拐されている。なんとか誤魔化して緊急通報してきたのだ。出来る限りの情報を聞き出して、アスガーは彼女の保護、彼女のうちの子どもの保護を手配する。そして、何か自分にできることをやらなくては、と焦燥感にかられる。


 関係ないけど、今月デンマーク語の映画を見るのが二本目だなあ。全然わからないけど、ああ~デンマーク語ってこんな感じ~と響きを聞くのが嬉しい。

 特捜部Qを読んだりみたりしたとはいえ、やっぱりデンマークの警察ってどうなの? そんななの? とよくわからなくて不思議な気もする。オペレーターがそんなあれこれ突っ走っていけるもの?? まあ、もちろんエンタメ映画だから。アスガーの突っ走りっぷりはフィクションとは思うけど。
 相棒、ラシード(?)に勝手なお願いをして、誘拐犯と思われる男のうちに勝手に入ってなんか調べてくれ、とか。それでしゃあねえなって相棒くんも言われるがまま勝手に侵入しちゃうし。まあそうしなきゃ話が進まないってことなのか。いいのか警察。うーん。
 通報したら、電話番号から? 名前とか大まかな場所とかがすぐにわかっちゃうものなのかーと。警察ならすぐわかっちゃう方がいいのか。

 場面は、アスガーがいる緊急通報受ける部屋だけ。状況、話の進行は電話だけ。少しずつ明らかのなる事件。
 最初は、離婚した元夫、暴力沙汰で服役の前科持ちのミケルが元妻イーベンを誘拐している、家には子供だけが残されている、という状況。子どもを保護しなくては、と、アスガーは電話に出たマチルダに、弟がいるなら警察が行くまで一緒に待ってて、と言う。パパが弟のいる部屋には絶対入っちゃダメっていってた、といっても、いいから大丈夫だから、って言うの。
 あ、これは。ヤバいのでは、と見てるこっちとしては察してしまうんだけど、オリバーは殺されてたのね……。警察が保護しにいったら、マチルダ血塗れ。オリバーは死んでる、って。確認するまでもない、切り裂かれてるって。パパが入っちゃダメと念押ししてたのに、マチルダに惨状見せることになったのは、アスガーのせい……。

 ミケルに電話してやめろ、って説得を試みるアスガー。
 イーベンから再度の電話があったときに、ミケルは悪い男だ、武器を探して殴って逃げろ、と指示するアスガー。
 けれど、相棒からの電話でわかったことは、実はイーベンは精神病にかかっていたことがあって、かつて精神科に入院歴もある。ミケルはイーベンを、また病院へ連れて行こうとしているらしい。

 そしてイーベンの言葉によると、泣きわめくオリバーから蛇をとり出したら、あの子泣かなくなったわ、と。オリバーを切り裂いて殺したのはミケルではない。ミケルはむしろイーベンの妄想被害をなんとかしようと、病院へ強引に連れて行こうとしているのではないか。

 自殺しようとしながら、イーベンはまた電話をかけてくる。泣きながら、私はオリバーを殺したの? と。
 アスガーは、自分も人殺しなんだ、と必死にイーベンをひきとめる。きみのしたことは事故だ。自分は正当防衛を装って殺したんだ、という告白を彼女にして、なんとか、彼女との電話をひきのばし、引き留めようとする。
 パトカーのサイレンが聞こえて、けれど不意に途切れた電話。
 アスガーの言葉は、間に合ったらしい。彼女は無事保護されたと、わかる。

 もうさ~~~。今まさに事件進行中、な、緊張感、臨場感。アスガーがなんか勝手に電話しまくって、ミケルを刺激したりしちゃダメなんじゃないの~~?? 君は今は事件捜査する立場じゃないよ、動ける警官に任せておくれ、というドキドキハラハラ。いやまあ映画なので、そこでじゃああとは現場の刑事にお任せって話じゃないって話だけどっ。

 少しずつ事態が明らかになるたびに、ああああ、そうか、そっち? やっぱり? 思い込みはダメ、と、なんかこうアスガーの頑張ってることが裏目裏目になっていく、凄い辛い。そしてアスガー自身の問題もわかってきて、ああああ。ちょっと、それ、その同じ部屋で聞いてる同僚の気持ちとしてはけっこう、困っちゃうのでは。と、なんかもうすごいいっぱいいろんな心配がどっときて、物凄い緊張感の映画だった。90分程度のコンパクトさでぎゅっと見せられるのでよかったけど。これが2時間ものだったら無理すぎる。

 場面はひとつだけ、ほぼ一人芝居、電話でのやりとりだけ、というのは、トム・ハーディの「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」を連想した。時間も同じくらいですね。トムハの方は、日常の中の特別、がじわじわ、ぐさぐさ来るもので、これも臨場感~とかとにかくトムハを見続けるのとかとても好きなやつだけど。

 誘拐? 死んじゃうかも、っていうシリアスさは「ギルティ」が強烈なわけで、見終わってからのぐったりもなかなかのものでした。罪、というのは、イーベンの無自覚なものと、アスガーの罪、両方なんだろうなあ。辛い。渋い。見応えありありでした。

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『Blue Paradise in YOKOSUKA』 (五條瑛)

*ネタバレしています。


『Blue Paradise in YOKOSUKA』 (五條瑛)

 2018年10月、初版、っていうのかな。アマゾンで個人出版? 電子書籍をオンデマンド出版? っていうのかな、えーと。とりあえず私はキンドル? 使ったことなくよくわからないので、紙の本で買いました。

Fuyuki Sakashita of NCIS
 とのことで、坂下冬樹視点でのお話。海軍の脱走兵が自殺したとみられる事を発端に、軍で薬の密輸が行われているのではないか。しかも訓練中に、という疑いを追う話。葉山隆も首をつっこんできて、それは単なる自殺ではない、という直感を追っていく。

 事件そのもの追っていくのも面白かった。けど、なんだかんだ葉山くんが愛されてるねえという感じがまたすごい可愛くてよかった~。
 危ないかもしれないから銃を持たせようかと言うと、エディが射撃練習してやろう、って、まさに手取り足取りって感じで、後ろから抱きながら言い聞かせてるシーンがあり、悶絶。えろすぎる。いや、まあ、射撃のコツを教えてあげてるだけなんですけど。けどーっ。

 銃に弾が入ってようがなかろうが、絶対に仲間に銃口を向けるな、と言い聞かせる。危なかっしい葉山隆。エディが大事に抱え込む末端アナリスト。
 しかしこの話の前に、私はパーフェクトクォーツを読むべきだったのかな? なんかあった?? とちょっと疑問。というか鉱物シリーズ全部読み返したくなるよ。もえる。

 事件は、やはり密輸に絡むチームがあり、それを突き止めて解決。艦隊で一日だけのおたのしみ水泳大会? ってので、悩み込みがちな葉山くんを泳がせてやろーぜ! って海に飛び込むシーンで終り。
 飛び込むのに躊躇する葉山を坂下が抱えちゃってさー。びっくりさせるために、「エディが結婚する」って言う。えっ。 単にびっくりさせるための方便なのか、もしかしてほんと? ええ~~どういうこと~っと気になったよー。どーなの~。
 ともあれ、今作もめっちゃめちゃ面白かったです。好きだ~。

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『星条旗の憂鬱』 (五條瑛/文芸社文庫)

*ネタバレしています。


 『星条旗の憂鬱』 (五條瑛/文芸社文庫)

 情報分析官・葉山隆

 2018年12月刊。
 2018年4月から5月、電子書籍での個人出版「Analyst in the Box 1」を改題したものを文庫化しました、というもの。書下ろし掌編つき。

 電子で、葉山隆の短編が出てる??? と去年知って、ええ~どうしようと思ってた所、オンデマンド出版もありになったので、紙で買ってました。けどまだ読んでなかったの。そして文庫で本屋で売ってる新刊? 新刊?? あ、電子のが文庫化したのかあと、文庫も買いましたね。掌編ついてたし。葉山くんと坂下くんのご飯シーンでした。
 ちょっと、この位置づけを把握できてない。どの辺の時系列なんだろうか。革命シリーズ後の世界? 短編集の6話目には亮司もサーシャも登場してて、(たぶん迎えにきた運転手はキラ? わからん)うわ~豪華~~っともえころげました……。

 葉山くんが坂下くんと仲良くちょっとした事件解決、みたいな感じ。6話入ってて、特に関連があるようなわけでもない。日常系スパイミステリみたいに言えばいいのか。エディの無茶ぶりをがんばってこなす葉山くん。けど、隆の方も謎を投げかけられたらぐいぐいいってしまう性質なので、結局仲良くお仕事できてよかったねって感じ。不穏な気配はありつつも、短編で解決のネタなので、なんだか茶番だ、みたいなのもあったりしてさくさく読んでしまった。もったいない。もっとゆっくり噛みしめたい。けど面白くてすいすいいってしまう。好き。

 サーシャに誘惑されそうで心配されてるんだなあ葉山くん。無自覚な危うさが今作でも大変でとてもよかった。
 喪服きてエディの代理で葬儀に行け、とかで、喪服美人~ってなってたり、ステキなレストランでエディとお食事だったり、スイートルームでサーシャにカサブランカの花束もらったり。あああ~相変わらず、素晴らしいシーンの数々でときめきまくってしまう。好き~。
 
 しかしこれ、前から全シリーズ読み直したくなるけど。うーん。なかなか。ともあれ、キャラ萌えをたっぷり堪能させてもらいました。勿論スパイミステリ的な感じでお話も面白かった。もっと永遠に読んでいたい。素敵です。

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『焦土の鷲』 (五條瑛/徳間文庫)

*ネタバレしています。


 『焦土の鷲』 (五條瑛/徳間文庫)


 2018年12月刊。文庫書下ろし。

 敗戦時の日本。敗戦濃厚な中、密かに命じられた書類を届ける男。元は歌舞伎役者だった彼がようやく引き上げて帰国すると、歌舞伎座が空襲に焼け落ちていた。だが、一座に復帰し、にいさんにいさんと慕う香也と共に、GHQの曖昧な規制をなんとかくぐり抜け、芝居を続けなくてはならない思いはゆるぎなかった。
 戦犯として捕らえられている者へ、ひっそり面会し、秘密任務を与える日系アメリカ人のリオン。GHQとて日本を根こそぎひっくり返したいわけではない。日本が上手く復興するほうが利益になる。日本社会の混乱や、共産化を防ぐ任務をやり遂げる有能で強い意志のある日本人が必要だった。

 てことで、日本国内におけるアメリカの命をうけつつ日本を守る極秘スパイみたいな所の物語。そこに戦後期の歌舞伎とか芝居、映画って文化面絡んでの物語。ソ連からの共産化の動きを密かに阻止、みたいなスパイ合戦的な所と、軍人だったものの歌舞伎役者として生きる辰三郎と香也ら一般人の生きざまみたいな所とが描かれている。
 天皇体勢を守らねば。という歴史的な所はわかってる。んでも知識人とか演劇界隈の共産主義傾向みたいなのもあるよなあって思う。思想、主義的なものと、でも結局末端の庶民は苦しいみたいなのと、原爆被害にもあった、そういうのがエンタメ作品として描かれていて、さすがうまい。面白かった。

 個人的好みとしては、もっと~ねちねちじっくり描いて欲しいと思うど、文庫本一冊、ってことだとこのくらいの塩梅にしないとって感じかなあ。死を運命づけられた香也くんがあまりにも天使で、わかってたけど最後、まさに天使のように宮本の告解受けてく感じとかちょっとうるっとくる。
 けど、単に天使じゃなくて、今後の禍根をたつかのように、宮本に死が降りかかる感じ、さすが~。残酷な天使って感じ、よかった。

 本筋としては、歌舞伎を守るとか天皇制維持のためにとかのスパイ合戦。んでも最初と最後の、敗戦ぎりぎりの辰三郎が行った極秘任務、関東軍の隠し金を隠し通す、みたいなのって、これは~、革命シリーズの方で、なんかそういう感じじゃなかったっけ、と思う。アジアの虎とかなんかそういう、えっと。もう記憶曖昧だけど。ちょっと、そうだっけかな~と思ってときめいた。ま、そこはなんかともかく、ひっそり謎の任務があったりしたんだなくらいでいいか。でもまた革命シリーズ読み直したくなるよねえ。

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映画 「女王陛下のお気に入り」

*ネタバレしています。


映画 「女王陛下のお気に入り」


 16日(土)に見てきました。

 18世紀のイングランド。アン王女。フランスと戦争中。病がちで孤独な女王の傍にはいつもレディ・サラがいた。幼馴染でもある彼女を頼りにし、政治決定も議会や議員の進言よりサラのいうがままのアン女王。
 アビゲイルはサラの従弟にあたる。今は没落した元貴族の娘。サラの所で働かせてくれとやってくる。最初は女中の中でいじめにあったりもしつつ、女王の足の痛みに効くハーブ薬を調合したことをきっかけに、次第に女王に接近し、サラよりもっと女王のお気に入りになろうとする。
 そして、サラを追い落とし、特別なはからいの結婚で貴族の地位を取り戻したアビゲイル。サラは国外追放。女王に仕えてもつのるのは虚しさばかりだった。


 なんだかいろんな賞にノミネートされまくり、受賞もいっぱい、って感じの本作。監督がヨルゴス・ランティモス、この人「ロブスター」「聖なる鹿殺し」と、私続けて見てるなあと、改めて思い出す。ツイッターで場面写真やトレイラーを眺めていた時から、今度はあの監督、が、王宮もの? 女王? なんかすごいゴージャス~、と楽しみにしてました。

 わかりやすいし面白かった。「ロブスター」だとかほんと、えっと、これは……と見終わって考え込むものだったけれども、今作はとてもわかりやすい。話の筋がわかるわ~。
 でもさすがというかなんというか。
 素晴らしく豪華絢爛な中、衣装も舞台もすっごいステキ綺麗、キャストも豪華、で、それなのに、なんでそういう角度で? 歪んで? そういう風に撮る??? と、奇妙に歪んたりして何これなんで??? というシーンが何度かありました。ぐにゃ~と、見てる私の脳がゆがむ。へんなの。引き込まれる癖になる感じだ~。

 英国版大奥だ! ってな宣伝文句でしたが。女王の寵愛を巡って女同士の戦い、っていう面ではほんとそうで、アビゲイルの成り上がりっぷりがすごい。エマ・ストーン、ほんっと綺麗で、でも素晴らしく凄味も迫力もあってすごい。一度没落して娼館で苦労してきたらしい中、での、肝の座りっぷり。だけどやっぱり清らかにうつくしい。女中からレディへ変化していく衣装もステキだった。

 レディ・サラを演じるのはレイチェル・ワイズ。登場の最初から、女王とため口って感じでクールビューティー。迫力ある~~~。アビゲイルを容赦なくひっぱたいたりするの~。女王とのセックスも含め、本当は女王を従わせているのよという余裕と迫力な。かっこいい。
 それがでもやっぱり女王は女王で、彼女の気持ちがアビゲイルにいっちゃったら追放なんてことに。夫は将軍だっけ。マーク・ゲイティスが演じてた。
 でも権力闘争の果てには、イングランドはもううんざりよ、と、達観している様は、やっぱり彼女が強かった、追放されても彼女の方が勝ったみたいだった。
 子孫? にウィンストン・チャーチルがいるそうで、アクの強い有能な血統って感じなのかなあ。英国の歴史をもっと私が知ってればもっと深く面白いのかも。

 アビゲイルは女王のお気に入りを勝ち取ったけれど、最後の虚しい感じはとてもよくて、宮廷の虚無みたいな感じの味わい、すごくよかった。満たされてはいない感じ。もちろん貴族に返り咲いてよかったのだろうけれど。女王のご機嫌ひとつで危うくなる身の上。いろいろ可笑しい中、お貴族様たちの醜悪な滑稽さとか虚飾みたいな感じが描かれていたなあと思う。王様って大変だ。

 アン女王を演じるのはオリビア・コールマン。気まぐれ、癇癪もちっぽい。美人ではなく弱気で病気に悩み、孤独。迫力ある女王、だけど、孤独。化粧が変にされちゃうとか、子どもを亡くして代わりにうさぎを飼ってるとか、女王の孤独が滑稽に、でも切実に見えて、すごくぐっとくる。サラがいなくちゃ無理―って頼りにしてるのに、アビゲイルとサラが私を取り合うなんてステキ、って煽るようなことしたり。戦争や税金や、なんかいろいろ女王としての職務はあって、なんとかやってるっぽいけど、なんかもう全然無理~~な感じ。孤独。
 女王の孤独って、結局誰にも癒せないんだなあ。女王という立場ってものが、シンプルな愛や友情を難しくさせる。夫は?? と思うけどその辺は歴史知ってればわかるのか。彼女を本当にただ愛しさをこめて抱きしめる人がいればいいのにね。

 ニコラス・ホルトくんだ~と思ったけど白塗りだしあのもしゃもしゃ白いカツラ被ってるしであんまりなんだかわからないw
 男たちがこの映画の中では本当に飾り物だった。うつくしくなくては、って精出すんだけどそれが白塗りでもしゃもしゃカツラで、まあ当時はそういうものだったのかという感じだけどそれも滑稽でなー。

 夜の蝋燭だけの闇だったり、屋外の白い日の光の中だったり。本当にひかりと闇もリアルに感じられた。
 何にも説明してくれない。さすが。ヨーロッパの映画って気がする。
 タイトルや、物語のようにⅠ章、Ⅱ章ってなる場面の文字、フォントとか文字配置とかも凝っててなんだかステキだったよ。
 なんだろうなあ、奥行きがとてもありそうでなさそうな、ほんと、話の筋としてはわかりやすく親切設計だけど、やっぱりなんか気まぐれ思いつきみたいな感じもあって、なんだろうな~ってやっぱり思っちゃう。キャストみんなの演技合戦素晴らしかったし、見応えたっぷりで満足した~けど、なんか、不思議だった気持ち。面白かった。


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映画 「ウィンター・ブラザーズ」

*ネタバレしています。


映画 「ウィンター・ブラザーズ」

(監督:フリーヌル・パルマソン Hlynur Pálmason / 2017年 / デンマーク、アイスランド / デンマーク語(Danish)、英語(English) / 93min / 字幕:日本語・英語)

 トーキョー ノーザンライツフェスティバル2019 に13日行きました。
 今年はマッツの映画はなかったので心穏やかに。ラース・ミケルセンが出てるのね、と思ってこれを見に行きました。登場の時、おっさすがマッツと声が似てる、と思った。けどマッツがお兄ちゃんに似てる、だよね。


 真っ暗闇から始まる。機械の轟音が響く。ヘッドライトのわずかなひかり。採石場なのか。掘っている。作業員たちが喋ったり、隠し持った酒を飲んだり。やがて仕事を終えて地上へ戻る。外は雪景色。巨大な機械。工場? 石灰工場だそうです。
 兄、ヨハン。弟エミール。二人だけの家族らしい。工場の化学薬品を盗み、粗悪な密造酒を作って周りに売っているエミール。
 老人に、金の代わりにライフルを貰うエミール。
 雪。石灰の白い汚れ。寒さ。唸り続ける機械音。なにもかもが鬱屈した閉塞感。

 工場主、経営者? 監督者? に、薬品泥棒がバレる。酒を売っていた中の一人が体調崩し、倒れた。恋人は兄と寝た。散々な目にあうエミールだけど、自分がしでかしたことのツケでもある。あ、寝とられたことだけはちょっと可哀想か。


 ずっとうるさい映画だった。機械の音。音楽というか効果音? それもうるさい。ずっと苛立ちをつのらされるような映画。寒そうだし。この不快感の中にどっぷりなのが、エミールたちということかと思う。
 けど、な、なんだよなんだよ。何故私はこんなにも不快に耐えながらこの映画を見ているんだ、と、あまりのうるささに眠くなりかけたりしながら、じっと見続けた。
 
 エミールたちは仕事場と家との往復だけの毎日。辺鄙な田舎みたい。何もない。気晴らしや楽しみにすることが何もなさそう。粗悪な密造酒、明らかに体に悪そうというか酒でもなさそうな気がするそれを、飲むしかないような。
 そんな中でも、エミールは恋人がいて、この先もずっとこんな風に暮らすんだろう、って受け入れていて、けどやり場のない鬱屈はあるようで、なんだか奇行に走ったりしているような。兄との関わりは淡々としているようでいて、けれども、二人だけ、という密室感もある。お兄ちゃんさあ、弟を困った奴と思ったりしててもやっぱ大事で可愛いんだろう、なあ。そりゃやっぱり。
 恋人とられた、ってキレた兄弟喧嘩のシーンは、兄は全裸、弟もパンツひとつで、いろいろもろ見えで、アクションシーンみたいなことじゃなくて、ほんとただ喧嘩してるって感じのリアルがすごかった。あげくに、あやうく弟が死んじゃうかも、ってなって焦る兄。必死に蘇生を試みる姿はやっぱり大事なんだなあとすごく伝わる。
 男の子兄弟ってあんなだったりするのかも、と、思ったり。わからないけれども。

 ライフルを持って、ビデオかなんかで射撃練習を重ねて、また全裸で部屋で銃を構えたり体勢練習したりするエミール、全裸で。
 あんなに寒そうなのに、きみたち平気なのか……。まあもちろん家の中は暖房してるだろう、けれども、隙間風だらけって感じのボロ家だったりするのに。そこで暮らして慣れているってことなのか。こわい。

 エミールのささやかな仕返しも。酒のせいかどうかはっきりしないまでも死んじゃったらしい仕事仲間も。なんだか何も決着はつかない感じ。
 エミールはクビになった。けど。恋人にマジック見せてちょっと仲直り、って感じとかで、終盤ではちょっと笑顔見られた。けど。けど。どうなの。そこに未来はあるの? なさそうなんですけど。
 終りは、また真っ暗な地下。掘ってるのはお兄ちゃんか。真っ暗。暗い。そして、終わった。
 ……え? 終わった?????
 と、どう受け止めていいのかわからないままに、終わった……。
 エミールの妄想だか幻覚だかも混じったりして、おお??? と、なんだか本当に、どう受け止めていいのかわからない。この、やるせないどうしようもない、ずっとうるさい、ずっと不快、ずっと闇の中てさぐりにすすむような、この感じ、っていうのを味わう映画だったのかなあ。

 ラース・ミケルセンはさすがの迫力。かっこいいし。いい声。一見物静か。クールに優し気にしていながら容赦ない感じ、すごい。出番はほんとちょっとだけど、あーこの上司に睨まれたらダメだ、という強い印象ありました。
 エミールのささやかな仕返し、で、窓ガラス割れてびっくり、のシーンはちょっと可愛げがあってほっこり。素敵だ。
 映画は、ぐったり疲れてしまったけれど、ともあれラースを見たかったので満足。
 ノーザンライツフェスティバルはほんと他で見られない映画があって、ステキです。そしてやっぱり、寒いよー。さすが北欧。映画の中と、見終わってからも、感じる北欧。ま、もちろん全然違う寒さなんだろうけど。
 久しぶりに渋谷で散歩したりもして、いい一日でした。

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映画 「ファースト・マン」

*ネタバレしています。


映画 「ファースト・マン」


 IMAXで見てきた。
 デイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリング主演のコンビ。「ラ・ラ・ランド」と同じく、ということで、正直そんなに好きってわけでもないよなあと思いつつ。

 1960年代。アメリカといソ連の宇宙開発競争。ソ連に負け続き、なんとしても月へ、という圧力と、でもそこに大金つぎこんでなんになるのか、という風潮もあり、みたいな中。
 ニール・アームストロングは、テストパイロットだったのかな。妻と、子ども。カレンという小さな娘が病におかされ、亡くなってしまう。不意に、ジェミニ計画のパイロットに応募して、受かる。
 訓練は続き、計画は進み、実験は続き、ついに、アポロ計画。月への着陸への挑戦の時がくる。

 ニールはあまり感情を表に出さない人物、ということらしい。以前「ドリーム」で、裏方スタッフとして働く地上クルーもすっごく大変、みたいなのを垣間見た気分だったので(あれはアポロ計画ではないやつだけど)今度は宇宙飛行士の側の世界を垣間見た気分になるの面白かった。
 ニールがNASAに入ってからの数年、物凄い技術開発しまくりなんだなあって、素人目にもなんかすごい、すごく、すごい感じになってる気がする、って、思う。

 それでも、飛行士が乗り込むコックピットは毎度柩のようだ。死ぬ。閉じ込められて、死ぬ、という気配が満ち満ちている。こわい。
 月面着陸までには、いろいろ大変だったんだろうなあとは思っていたけど、それにしても物凄く大変だ。
 犠牲も、あんなに出ていたんだと、知らなかった。
 特に、もう出発、みたいになってる所で、火災発生、あっというまに爆発、あれ、物凄く怖かった。あんまりだ。辛い……。


 宇宙飛行士の、月へ向かっての、チャレンジ、という、華やかにわくわくの脚色もできそうなものだけれども、この映画はニールの物語だった。極めて個人的な。一人の男、独りぼっちの男、ニール。陽気なジョークかますアメリカンだったり俺にまかせとけ!な頼れるリーダー!って感じでは全然なくて、訓練、実験を淡々とこなし、学び、トラブルに向き合う男。ヒューストンとの交信とかもさー、もうちょっとどんどん喋ってあげてよーと思った。

 ニールが選ばれたのって、トラブルに強いから、という感じ。宇宙飛行、月へゆくロケット、あまりにも、頼りない;; もちろん、当時の技術の最高峰であるに違いないんだけれども、でもなんか、なんか、ええ~~~なんかそんなんで宇宙行くの??? って、すごい、無骨だしとにかく作った!って感じが、物凄い。怖いよ;;

 そして実際、事故で飛行士が犠牲にもなり。大事な友達、同士を失い。毎回死ぬかも、って感じで訓練繰り返していたのではないのか。超人だ……。家庭でなんかぎこちなくなっちゃうのもわかる。けど。けど。
 妻が結構厳しいね~と思ったけど。しかし妻も、毎度、毎日、文字通り夫は今日死ぬかも、みたいな気持ちになったりしてたんではないかと、思う。辛い。安定した生活がよかったのに、って思うの当然だよね。

 ニールとか、同僚パイロットとか、地上クルーとか、なんかえらいさんとか、仕事だ、日常だ、という風に月へ向かう夢に取り組んでいってる、淡々とした様がすごくよかった。
 ニールはもちろん、誰も、悲劇に際して激高して泣き叫んだりなんだか感動的な演説ぶったりしないの。ただただ押し黙るしかない。ぐっさり効くわ。

 ついに月へ到達して、月面に降りる、ってなった時。一切の音が消えて、宇宙にむき出しになる。着陸して一歩踏み出す。その時の会話とか、もしかして本物? って思っちゃった。なんだかライアン・ゴズリングのセリフだとは思えなかった。
 「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」という名言もね。
 ニールは少し一人で離れていって、亡くなった娘、カレンの、ブレスレットかな、大事にとっていた思い出の品を月に落とす。天に帰すという感じかなあ。カレンを失ってからのニールの長い旅の到達、か。

 ニールという人が、内にこもりがちで、家庭ではどうにも不器用な父だったりもして、でも同僚とビール飲んだり家族同士の付き合いしてたり、息子と遊んだり叱ったり、妻のご機嫌損ねたり、それでも愛がある感じとか、当たり前に一人の男としての姿であるの、とてもよかった。超人だけど、彼はそういう人なんだなという、等身大の感じ。

 IMAXで見たわけで、巨大スクリーンなのね。この映画、ものっすごい人物に寄って撮ってる。アップもアップ、巨大スクリーンに人間の顔ドアップでガンガンくる、寄り過ぎなのではって気持ち悪いくらい。それでも美しかったよ。俳優たちよ。素晴らしい。
 狭いコックピットだとかのシーンもいっぱい、そしてギイギイキイキイ不安になる機体の音、激しい揺れ、やべえ、酔うかもって感じ。大気圏離れるのって、すっごいタイヘンだ……。電車やバスの揺れでも酔うことになる私には無理だな。まー宇宙へ行く機会なんてないけどな。それにしても人間には向いてないんだよ大気圏から離れるの……。月とか無理でしょ……。ほんと、よく行って帰ってきたよねえ。凄い。

 でも人間には宇宙は向いてないっしょ、と、思う。ガンダム世紀のニュータイプ登場を待たねばならないでしょう……。人の描写はとても静かで、機体やエンジン音は物凄く激しくて、面白かったな。宇宙飛行士、本当に凄いです。


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映画 「アクアマン」

*ネタバレしています。


映画 「アクアマン」


 2018年製作、ジェームズ・ワン監督。
 ジェームズ・ワン監督~ってよく聞くなあ、と改めて見ると、ホラー作品が多いのね、で、「ソウ」の監督なのか!あれ、見に行ったぜ震えたぜ。と、ようやくいろいろ認識。つまり、監督を確認したくなるほどに、すっごい!すっごい面白かった!!!!!


 「ジャスティス・リーズ」バットマン筆頭にDCヒーローが終結!ってのにアクアマンも誘われてたなーという程度の理解しかない私ですが、これがヒーロー誕生譚なわけで、よく知らなくても大丈夫すごく、すっごくすっごく面白かった! ドーン!ガーン!バシャーン!次々にどっかんどっかんくる~!しかも超絶パワフルでかっこいいの塊がっ!

 始まりは、嵐の夜。アトランティスの女王であるアトランナが打ち上げられている所を、灯台守のトムが助けた。そして恋におち、子どもが生まれる。海の女王を母にもち、灯台守の息子、アーサーと名づけられたその少年は、逞しく成長し、海で海賊と戦ったりする謎のフィッシュマンとして噂されていた。
 ある日、メラという女王がまた陸へやってくる。アーサーの弟にあたる王が、海底の7つの王国をまとめ、陸へ戦いを仕掛けようとしているのだと。アトランティスの王になるのはあなただ、弟をとめるべきだ、と頼まれるが、アーサーはとりあおうとしない。
 不意に、津波が沿岸を襲う。巻き込まれ、危うく父が死にそうになる所だった。津波の被害は甚大。打ち上げられたのは沈んでいた軍艦や大量のゴミ。このまま海と陸との戦争になってしまえば、大勢の犠牲が出る。
 アーサーはメラにつれられて海底深く、アトランティスへ向かった。


 そんなこんな。貴種流離譚っていうか、王が自分の王座を取り戻す話、が、基本。元々興味などなかった王座だけれども、陸と海、二つの世界の橋渡しとなる、真の王であるという運命を担うことになるアーサー。
 でもさ! 苦悩する王じゃなくて、おっしゃーやるならやるか! ってな勢いで、なんかとにかく行動あるのみ! という勢いが凄い!

 なんかもう、すっごい、あらゆる楽しい映画要素全部盛りもりにして、すごい!おもしろい!かっこいい!!!!わああ~みんな~どのキャラも全部全部かっこいい!!!!!って、スクリーンから面白さかっこよさをどっかんどっかんぶつけられてくるんだよー。すっごい。
 ツイッターで見かけた、「海のバーフバリ」という言葉に深く納得。ああこの塊でかっこいいがやってくるすっごいパワー、バーフバリ的だ~。

 まずラブロマンス的な始まりでしょう。そして運命の子どもが、師匠に鍛えられて強く成長する。潜水艦に海賊で、それをぶっとばす超人誕生。んで、またスーパー有能強くて謎の美女がやってきて冒険の旅に連れ出される。弟との対面。王座をかけた戦い。隠された伝説の武器、最初のアトランティス王の墓を探せ、ってインディ・ジョーンズ的な砂漠への旅に始まってヒントを追ってイタリア、恋のときめきらしきところからさらに海の彼方へ。海底の試練、秘密の入口から別世界へ。そして、母との再会! そして、恐ろしい怪物が守る宝を手にする試練。試練、っていうか、もうあの武器手にした時には王だ、って決まってたようなもんだなあ。誰にも引き抜けたことのない武器、って、まさにアーサー王伝説なんだけど、あっさりとゲット。そして、海の覇者として、弟たちが7つの王国を従えようとしていた戦いの場へ登場! 海の生き物たちを従え、弟、オームとの戦いに勝利して海の英雄、王に、守護者になる! とゆー。

 途中の要素要素でそれぞれ一本映画できますね、という贅沢盛り沢山なぎゅぎゅっと詰め映画。次々舞台は変わっていくけれど、話がわからないとかはない。キャラしっかりたってるし、次あっちいくぞ、ていう説明、説明じゃないけど、メラとアーサーと短いやりとりでちゃんとわかって動く。基本的には二つの世界の戦争防ぐために俺が王になる、っていうシンプルストーリーだからね。
 
 敵役として、最初は、海賊の一味の、父と息子がいて、潜水艦を襲ってた所をアーサーが助けにきて、その海賊父子は自業自得として見捨てていく。だけど、そこで悪いやつなんだし自業自得だろって見捨て見殺しにしたことで、恨みをかって、ブラックマンタってヴィラン誕生となってしまう。アーサーはあとで、あんな風に見捨てたりしたからだ、とちょっと反省。超人だったけど、まだヒーローじゃなかった、ということなんだね。

 そして弟王、オーム。元々、アトランナは王国同士の政略結婚が嫌で逃げ出してトムと出会い、ってことだったんだけど、結局トムとアーサーを守るためには自分が王国に戻るしかない、と帰っていったんだよね。で、その政略結婚でオームを産んだ感じ。息子のことは愛してる。けれど、まーわかんないけど結局陸に子どもがいるなんて、ってことで追われて生贄として海溝の奥へ捧げられ、死んだ、ってことになった母を慕っていたオームは、陸の兄上のせいだって多分恨みつのらせて成長し、自分こそがアトランティスの王だ、と示したくて、海の王国まとめて海の覇者になりたいよー、そのために地上から攻めてきたってことにしようって多分自作自演仕組んだり。なんでだか知らんが父王の代から仕えている有能な参謀バルコが兄に期待をかけて密かに鍛えてるとか気に入らん、で、満を持してバルコを投獄、とかしたり。

 結構、オームくんは、大変だなというか、始まりとしては可哀想な次男って感じと思う。母を奪われ、頼りにする参謀は密かに兄のほうが大事らしいとか、彼なりに多分がんばって立派になろうとしてるのにいろいろ酷い目にあってしまっているのでは、と、背景を想像しちゃうなあ。クールビューティーなハンサム~。
 演じているパトリック・ウィルソンて、「オペラ座の怪人」のラウル役でブレイク、ってあって、あああああ~~~あの! と納得してしまった。年を重ねて渋く、でもいっそうクールに美形じゃないですか~。素晴らしい。いろんな映画で活躍してるらしいけどあんまり私は見たことなかった。や~~。素敵ね。

 ブラックマンタくんは海の藻屑、にならずに、なんか海の神秘だか陰謀だか探りたいようなちょっとクレイジーそうな博士に助けられていて、今後もアクアマンへの恨みつのらせていくんでしょうか。続編あったらまたヴィランとして登場する? 宿敵みたな感じ? なかなか辛いところだなあ。あの感じは父の仇、って憤ってるのもわかる気はするし。ん~。

 メラ女王も強かったし、アトランナももちろん強かった。アトランティスじゃ王族は誰よりも強いからこそ王って感じなんだなあ。
 で。
 アーサー、アクアマンを演じる、ジェイソン・モモア。モモアマン~^^ 私はアクアマンとしてしか知らないのだけれども、いろんなレッドカーペットだとかなんか、ほんと、チャーミングな人~って感じがすごく可愛いんだよね~~。もっちろん素晴らしくかっこいい!ナイス筋肉!ナイスガイ! 目が金に光るとか、最後の金と緑の王者スタイルのかっこいいことかっこいいこと! すっごいです。かっこいい~~。
 アーサーのキャラにはモモアさんのキャラが入ってるんだろうなあという、ちょっとこう、大変な所でもひょうひょうとしてて、ユーモア、余裕感じられるの、すごく魅力的だった。
 アトランティスの伝説とか神話、そんなの大昔のただのお話だろ? とかアーサーがちゃかすのがうんうんって観客のせていってくれるし、そうであってもそれがリアル、っていう、いやまあもちろんそもそもアーサーの存在がミラクルでしょってことなんだけど、でも、ああ本当だったんだ!みたいな力技を楽しく成立させていて、すっごいわ。

 これでもかー!と目にゴージャス! 大体水の中なわけで、あ~すごいCGというか、映像技術としてもなんかもうすごいことになってるな~~~って感動するし。なんも考えずに、わ~~綺麗~~凄い~~!って楽しいし。
 アクションはもちろんめっちゃ凄いですし。イタリアの街、屋根走って逃げまくるメラとか、一般人のおうちを壊さないでよ~ってあるあるな、壁とか窓とかぶっ壊し逃げる戦うみたいなのもある、で、海中での、海の生き物勢ぞろい~!の戦いもある。
 かつて三国志だとか指輪物語なんかでも、こう、ばーん!わーっと広大な中勢ぞろいする馬や軍隊、って感じが、海中で。サメVSタツノオトシゴ!みたいだったり。海のものらしいメカメカしい船だったりの、宇宙戦争みたいな感じとかねー。海中って3Dだよね~。上からも下からもどっかんどっかんですわ。

 すごい、何でもありかよ!って突っ込みつつ、めっちゃ楽しかったほんっと楽しませてもらった。素晴らしいわ~~~。こんなに何でもありで盛り沢山で、ちゃんとブレずに、王の、英雄の誕生を骨太に描き切ってるのすごい。背後に妄想できるそれぞれのここまでの物語がいっぱいちゃんとあるって感じがするのもすごい。キャスティングもキャラも素晴らしい。

 嘘やん~とかアホな~~とかいいながら、でも最高かっこいいーっ!って飲んで騒ぎたい映画!みんな可愛くてかっこよくて最高でした^^

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映画 「ジュリアン」

*ネタバレしています。


 映画 「ジュリアン」 (2017年、フランス)


 離婚調停。アントワーヌと離婚したいミリアム。二人の子供のうち、姉はもう18歳なので対象外、だが息子ジュリアンは11歳。ジュリアンの供述が読み上げられて、あの男が怖い、会いたくないという訴えがなされるが、共同親権ということになり、ジュリアンは週末に父であるアントワーヌに会うことになる。
 離婚に納得いかないアントワーヌは、ジュリアンを問い詰め、ミリアムの電話番号や住所をつきとめようとする。
 ママはいないよ。とか、家は3階、とか、必死の嘘をつくジュリアン。ママを殴らないで、というジュリアン。それでも、子どもであるジュリアンにそれ以上なすすべはない。
 面会の時には、アントワーヌの実家へ一緒にいって、祖父母に守られるかに見えたが、キレやすいアントワーヌに祖父もまたキレる。
 ジュリアンは逃げられずに、今の住所をアントワーヌにあかすことになる。もうモメたりしない、と言ったアントワーヌだったが、ミリアムにも娘にも歓迎されないことに苛立ちはつのり、ついに深夜、銃をもってジュリアンたちの家に押しかけてくる。


 暴力ストーカー元夫であり父親であるアントワーヌ。彼が、怖いのなんの。すっごい緊迫感いっぱいで見てる間ずっと緊張してしまって、映画のあとぐったり疲れた……。
 ジュリアンに寄り添うカメラ。父との面会で、車で送り迎えされるんだけど、その車に乗らなきゃいけない。シートベルトしなくちゃいけない。怯えながらもママを守らなくちゃいけないから詰問されることに無言だったり嘘ついたりしなきゃいけないジュリアン。

 ポスターで、金髪のきれいな男の子が車のシートベルトしてて、怯え泣きそうな、でも耐える強さを奮い立たせているような、その写真に惹かれて見に行くことにした。美少年くん~ってくらいで、あんまり内容知らないままに見て、ぐったり……。
 車のシートベルトをしてくださいのアラームとか呼び鈴のブザーとか電話とか、鳴る音。小さな電子音。なんでもないはずのその音に緊迫感高まって、すっごい。責められ、追い立てられているように感じでめちゃめちゃこわい。嫌だ。


 まさに今、日本で、子どもが親の虐待で死亡したニュースが流れている。
 子供は、社会の中であまりにも無力で、大人の言う事きかなきゃいけない。どんなにあの男がこわいといってもそれが親で、親がクソである場合、子どもが逃れる術はほとんどない。
 ジュリアンはママが必死で守ってくれた。
 アントワーヌが押し入ってくるっていうあの恐怖を一緒に体験する映画で、本当に、こわい。ホラーというか。話の通じない人間こわすぎる。

 一応、アントワーヌって、俺は誰からも何処にも歓迎されない男だ、って、寂しさのあまりの苛立ち暴走みたいな感じだったけど。あんたが暴力ふるうような男だからだよ。こわい。彼の中では俺を愛してくれないお前が悪い、って、自分が被害者気分なんだよなあ。こわい。猟銃みたいなの持ち出して発砲し、ドアを壊し、警察呼ばれて捕まっても、家族に会いにきただけだ、ミリアム、やめさせてくれって元妻の名前を叫ぶ。こわい。自分が悪いとは思わない思考回路か。こわい。

 ジュリアンも、妻も、一応かつて家族だった、という感じで、かたくなになりながらも、アントワーヌがキレてないような感じの時には簡単には拒絶できない。下手に拒絶して怒らせるのが怖いってなってるってことかなあ。ほんと、暴力夫から、父から、逃げるのって難しい。こわい。

 警察が間に合って、助かって本当によかった。
 ジュリアン役の子、撮影後にちゃんとケアしてもらってるかなあ。本当に、子どもはちゃんと守られてて欲しいよ。あったかくして美味しいもの食べてね、って、願ってしまった。思ったとおり美少年だった~。あ~子供だなあというひょろっとか細い感じ、不安になっちゃうよ。すごい。名演だった。
 
 助けが必要な声をちゃんと聴くこと。子どもや弱いものを暴力から守ること。簡単なことじゃないけど、ほんとうに、子どもはちゃんと守られてほしいよ。考えなくては。

 映画館ハシゴで一日二本見ちゃった。肉体的にも疲れるし、精神的にも疲れる二本を見てしまった。やれやれ……。でも見ておいてよかった。

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映画 「フロントランナー」

*ネタバレしてます。


 映画 「フロントランナー」


 1988年、次期大統領に最も近い男と言われたゲイリー・ハート。社会を、国家をよりよくする政策、理想を持ち、幅広い支持者に支えられて順調に選挙運動を進めていた。
 だが、妻以外の女性との密会を報じるゴシップ記事をきっかけに、マスコミが家族にまで殺到。ついに彼は立候補を断念した。

 ヒュー・ジャックマン演じるゲイリー・ハートは、ハンサムでリーダーシップ溢れ、若者や弱者に寄り添う政策を掲げ、理想に燃えて素晴らしい政治家。でも考え方は、政治家は仕事をしっかりやっておけばいい、パパラッチに追いかけられる映画俳優のようなものとは違うのだから、プライベートは関係ないだろ、ってこと。妻と離婚はしてないけど別居してるみたい。でも娘とも妻とも、それなりに穏やかな家族関係ではあるみたいな感じだった。

 そして、離婚していないままに、恋人? 愛人? プライベートな付き合いを持つ女性がこれまでにも何人かいたような感じ。そして、大統領候補として大注目の中、親しくなったドナ。彼女はただの尻がる女じゃないわ、ということで、選挙活動に参加したい、というところから、優秀だからこそ地元のその辺の男とは全然違う、ゲイリーに惹かれ付き合ったって感じ。

 ワシントン・ポストの若い記者がちょっと気に入られて優遇されていた、のか。勿論ワシントン・ポストだから、ってことで。そしてその彼のプライベートに踏み込む質問に怒ったりしちゃうゲイリー。
 そしてちょっとないがしろにされた、って感じのマイアミヘラルド紙、だっけ。そこの記者は政治記事なんて売れない、重要視されない社内の雰囲気と、なんでワシントン・ポストと扱い違うんだよって憤りとから、という風に描かれていたと思うけど、ともあれ、ゲイリーのゴシップをつかもうとする。

 最初はドナの友達が新聞にタレこみ、って感じの電話かけて。お金くれ、という感じだったけど、それはそっけなく断られていた。
 まだ、政治家の不倫ネタでどうこうしようっていうのはくだらない、と新聞は思っていたってことなんだなあ。
 けれど、実際そのネタを掴み、スクープとして売りたい!という熱狂で記事をあげる。すると、テレビが騒ぎ、他の新聞も騒ぎ、ゲイリーのみならず、彼の家族のところにもマスコミがおしかけ大騒ぎになる。

 最初は、なんでこんなことで騒がれる? プライベートはプライベートだ。政治家は政治手腕、政治の実績で評価されるものだ、ととりあおうとしないゲイリー。けれど、マスコミの大騒ぎは、彼の政治実績より不倫スキャンダルばかりに質問が集中する。

 世論としては、マスコミがいきすぎ、といってるのが64%だとか、本当にスキャンダルを求めていたってわけでもない、というような感じだったけれど。
 政治家のスキャンダル、スターの私生活をおうパパラッチのような真似を大手新聞もニューステレビもやるようになった、というのは、この件からであった、みたいなことらしい。
 娘までマスコミに追われたことに参って、ゲイリーは立候補をやめる。
 報道とはなんだ。政治家のプライベートとは。大統領選挙がただのゴシップ騒ぎになるこの仕組みはおかしい、と述べてゲイリーは去る。

 一応、おっかけるマスコミとしては、女性記者が彼がなんだか信用できない、といってたり、まあ、ドナとのことはお互い合意ってことだけど下手するとパワハラ、ま、当時はパワハラとは言わなかったのかな、わかんないけど、女性に手を出す男が次期大統領でいいのか、よくない、みたいな倫理観っていうのは、そうかもなあという気も、しないでもない。

 けど今、今、トランプ政権は、どうなんだか。
 この映画は、当時のスキャンダルの扱い方を問い直し、そして今の政治、大統領、選挙、報道、ニュースとは、っていうのを問い直したいという映画なんだと思う。

 ゴシップばかりに時間を割くマスコミとか。今だとネット炎上のこととか。すごく、メディアの在り方が誰にもどうしようもないほどで、みんなが振り回されているような感じがするよ。
 選挙スタッフ、長年やってきたんだってあのおっさんが、結局なんでこうなったかわからん、みたいな、時代の変化の目まぐるしさとかがあり。
 しかしあのおっさん、実は女性スタッフに指示してドナを生贄的に放り出すように指示してたのかなあ。どうなんだろう。彼女の葛藤みたいなのもあり、あんまり私にははっきりわからなかったけれども。

 ゲイリー・ハートご本人も妻もまだいて、で、スキャンダルなわけで、映画つくるの難しかっただろうなーと思う。面白かった。考え込まされる。マスコミの酷さとか。どうかなあ。今、今のメディアとか、政治とか。どうなのかなあ。考えなくてはと思う。

 で。
 まあそんなこんなでともかく、ヒュー・ジャックマンめっちゃかっこよかった^^やっぱさすが~素敵~~^^好き。政治家としてもだし、妻としんみり語ったりする感じも、すごいよかった。妻も素敵だったなあ。
 選挙スタッフたちとか、記者たちとか、そのわちゃわちゃしてる感じも好きだった。面白かったよ~。

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映画 「メリー・ポピンズ リターンズ」

 映画 「メリー・ポピンズ リターンズ」


 IMAX、字幕2Dで見ました。
 1964年の映画、から20年後という設定らしい。もとの映画は見ていないので、何か機会あれば見たいなあ。傘に掴まって下りてくる、魔法使いのナニー、というメリー・ポピンズの姿は知ってる、かな、くらい。
 
 舞台は1930年くらい、ロンドン。世界恐慌の頃。かつてメリー・ポピンズに教育してもらってたマイケル、ジェーンの姉弟はすっかり大人になり、マイケルには3人の子どもがいる。妻を亡くして一年。景気が悪く、妻の病気のためになのかな、借金をしていて、その返済が遅れて家を抵当としてとられることになる警告を受ける。
 父も務めていた銀行で、臨時出納係りとして働いているマイケル。本当は画家なんだ、って。ともあれ、父は銀行の株主でもあったはず、と、マイケルは荒れた家の中を探し回るけれど証券を見つけられない。
 妻を亡くし、家までなくしてしまうのか。混乱の中のバンクス家に、メリー・ポピンズが凧につかまってやってきた。マイケルの子供たちの世話が必要でしょう、と、かつてと変わりない厳しく優雅な彼女の助けで、子供たちは沢山の夢で楽しみ、家族の危機に立ち向かう。


 パパになったマイケルを演じているのがベン・ウィショーくんでさあ。めっちゃ可愛いっ。妻に家の事は任せていたらしく、彼女がいてくれれば、という風に思わず涙ぐんでしまったりする、可愛げのあるパパ。子供たちを愛してる家族が大事だからこそ、しかりつけたり心配のあまり大声を出してしまったりする。でも子供たちに慰められちゃったりしてさー。可愛い。こんな可愛いパパと、可愛い可愛い子どもたちを残して亡くなったなんて、妻の心残りが偲ばれる;;

 姉のジェーンが労働者のための集会を頑張るぞ!みたいな活動家だったりするのね。不況だし家がとられちゃいそうとかエレン、家政婦さん、が年とっていてちょっと心配なんだ、とか、楽しいミュージカルだよ~とはいえ、背景はかなり厳しくて辛い。
 でも、そんな中だからこそ、メリー・ポピンズがやってきて、毎日の生活の中で楽しみましょう!って夢を見せてくれるのが救いなんだなあ。お風呂に入りましょうっていうのが眩しい海への大冒険になってたり。ママが大事にしていた陶器の絵の中に入り込んだらミュージックショーが繰り広げられたり。霧の街で迷子になったら、ガス灯点火人があかりをともして助けてくれるとか。

 ガス灯の灯りつけたり消したりする人、点火人、ね。ジャックという、マイケルたちと同じくらいの年で。子どもの頃やっぱりメリー・ポピンズに会っていて、戻ってきた彼女に当たり前のように、やあ、って迎え入れる最初の人。ジェーンのことが好き、って仲良くなっていくちょっぴりのロマンスも可愛かった。歌って踊って、自転車で子供たち送ってくれるとか、時間を戻すわよ!っていうのに協力してくれたり。メリー・ポピンズは魔法使いって感じだけど、ジャックは普通にロンドンの住人なのでは?? けど子供たちとメリー・ポピンズと一緒に夢の世界に紛れたりもする。彼もトリックスター的な感じか。

 普通の大人、である所のマイケルは寂しいしあんま生活能力もないしで、しょんぼりなんだけど、最後には愛する家族がいるんだ、ってことで子供たちをぎゅっと抱きしめる。そして問題解決~で、風船を持って空を飛べる、歌えるの。ウィショーくんの歌も~すっごくよかった。

 夢の中の悪い狼だった、銀行家ウィリー。不況理由に、担保、抵当取り立てまくりで、むしろ儲けていますという悪い奴。叔父さんがぼけてるから、って感じで銀行経営を好き勝手にしている。コリン・ファースが演じていて、ま~もちろんとってもジェントルマンな見た目で一見いい人そうにしてたりするの、最高です~~。素敵うっとり。
 でも叔父さんにクビにされちゃって、最後、彼だけは風船を持っても風船浮かばない。空を飛べない、残念な男。君の人生それでいいのか寂しい男だねえ、と、ほろりとしてしまう、だってコリン・ファースだから。素敵すぎるから~。

 借金返済をぎりぎりまで待ってやろう、という期限のビックベンの鐘の時を遅らせる、本当の正しい時間に戻す? の時、ジャックたちが懸命に梯子かけてなんとか鐘の所にたどり着いて。時計の針を戻そうとするのね。んでも手が届かないよー。ってなったら、メリー・ポピンズ、傘を開いてふわふわと飛んでいって、時計の針を動かして戻す。
 ちょっと。それ、最初からメリー・ポピンズが飛んでいけば、ジャックたちあんな危険そうなことしなくてもよかったんじゃん! とツッコミたい~。けどまあ、うーん、人間たちが助け合って頑張らないとねってことなのか。ま~~~見せ場の盛り上がりシーンではあるけれども~~。

 ダンス、点火人たちの、自転車や梯子使っての群舞すっごいかっこよかった。ああいうのはちょっと現代的な気がする。まあもちろん今現在作られてる映画なわけですから。今最高にかっこいい~っていうのを見せてくれてすごくよかった。
 歌も楽しいし。
 衣装もね、すっごくカラフルで可愛い。クラシカルなスタイルだけど、アニメで描いたみたいになってたりもあって、すっごくすっごく可愛い。みんな素敵だった~!
 アニメとの共演も、おお~なんかディズニーって感じ~~って思わせてくれて楽しい。すごい楽しい。
 大変で辛い中ではあるけれど、最後には桜が咲き、春の公園のしあわせな空で、すごくハッピーエンドだった。風船もったみんなが空にふわふわいくの、なんだっけ、絵のような。マグリットか。空にたくさんの人が浮かんでる感じ、あれを連想したなあ。あの絵よりもっとカラフルで楽しそうなんだけどね。

 メリル・ストリープも出てるってよ。メリー・ポピンズの従弟だって。トプシーといって、第二水曜日は世界があべこべになっちゃうの、というなんでも修理できる人。水曜日はダメなんだーって歌、世界があべこべの亀みたいになっちゃう、っていうシーンもとっても楽しかった。へろへろになる心がダメになる日のことはひっくりかえったカメ、っていうことにしたい。見方を変えるんだ。

 元のファンだったらどうなのかなあというのはわからないけれども、私としてはこれ初見で、それでもとってもとっても楽しく見られて、あ~夢~楽しい~という気分をたっぷり味わえて、見に行けてよかったです。メリー・ポピンズがしっかりちゃっかり、私はすべて完璧、みたいに自己肯定してる感じも、クール^^ 社会背景なんかもあって、ちゃんと、楽しい夢物語でありそれでも今作られてよかったなって感じがあって、すごく好きになった。メリー・ポピンズは最後には空の彼方へ帰っていくけど、大事なこと、ちゃんと楽しむことを教えていくんだよね。ほーんとカラフルでビューティフルで楽しめた~!^^

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