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『揺れる水のカノン』 (金川宏/書肆侃侃房)

『揺れる水のカノン』 (金川宏/書肆侃侃房)


 2018年3月2日刊。
 30年ぶりの第三歌集だそうです。この方について何も存じ上げないのですが、不思議な、歌集、歌集なのだろうかこれは? と思いながらなんとか読みました。

 タイトルの「カノン」は音楽用語としてのってことでいいのかな。もうそんなところからわからないというか自信がない感じで読む。見開きで、歌一首、そして詩。この、詩? 詩は、ソネット形式って思っていいのかなあ。14行ではある、か。押韻とかはちょっとわからない。そこはこだわってるわけではない? 私がわからないだけか、わからない……。


  こよひ水辺にうすあをき卵孵りてひとといふひと殺めゆくうた (p76)

 この歌は素敵だなと思った、のだけれども、後に続く詩の方はうーんちょっとどうかなわかんないなと思って、その詩の方にひきつけてこの歌を読むのか、それはそれ、歌一首として読んでいいのか、詩との取り合わせとしての効果を見るのか、悩む。私は詩歌のセンスがないからな……。
 そしてこの作者の言葉選びの感覚があんまり私の好みとはあわないかなあと、読めば読むほど思う。言葉、呼びかけの大仰さとかかに私がのりきれない感じがする。詩的言語の異化みたいなことには、私はわかんないから単純に好みかどうかってしか見られないのだけれども、ん~~~好みではなかったな。
 そんなこんなで、これは、何? どういう本? と思いながら読んでみたのは面白かったです。私が読めなくてダメ人間だった。

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