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映画 「蜘蛛の巣を払う女」

*ネタバレ、結末まで触れています。

映画 「蜘蛛の巣を払う女」


 まだ子どもの頃のリスベット。カミラと姉妹仲良くチェスをしている。二人とも天才的に見える。そして、父に呼ばれた。父は、二人を見てもう十分大人だね、と微笑む。ゲームをしよう、と、誘う。カミラは頷くが、リスベットは拒否した。カミラにも逃げようというが、カミラはこない。窓から落ちるように逃亡したリスベット。
 女を傷つける男を個人的に罰して女性を助けているリスベット。ハッキングの仕事の依頼がくる。世界の核兵器にアクセスできてしまうプログラムを盗み出して欲しい、と。


 結局原作を読んでないままです。こういうお話になってくのかあ。ミステリものと思い込んでいたけれども、かなりアクション映画っていう感じ。リスベット超人的に強いっす。ハッキングもばばっと天才的。ハッキングバトルかと思いきや、銃撃戦肉弾戦でしたね。激しく面白かった。

 前作「ドラゴンタトゥーの女」が、すっごく強烈で好きで。ルーニー・マーラーのリスベットと、ダニエル・クレイグのミカエルのコンビがとってもよくって、大好きだった。なので、キャスト変わっての続編って、うーん、と思っていたのだけれども。
 見るとだいぶ違うテイストだなあと思い。ミカエルなんて出番少なくて、あんまり役にも立ってなくて、というかむしろ攫われて人質にされてっていう方の役割。まあ、ミカエルはいまいちダメ感のあるジャーナリスト、普通の男、というキャラなのだろうから、このくらいの、感じなんだろう。ダニクレだったら、お前~無能かよボンド~~~と突っ込みたくなったと思うので、キャスト変わったのは仕方ないというかよかったというか、まあ、まあ、いっか、と納得しました。

 で、メインキャスト交代しておきながら、ミカエルとリスベットの関係は基本的に前作の話知ってますよね、という感じで説明最小限。まー、ん~まあ、いいのか。こっちが初見だったらどうなんだろう。まあ、ミカエルの出番少ないから、なんか昔なじみかな、くらいでいっか。わかんないけど。
 けど、なんか、リスベットがミカエルのこと大好きでミカエルも未練ありますみたいな風情だったのか、なんかな~~~。なんか。そうかなあ、と、違う気がしてしまった。前作、リスベットはちょっと好きになってきたのに、って感じで、でもどうにもならなくてって感じだった気がする。ミカエルはリスベットのこと好きとかじゃないよねえ??? 記事書くネタとして今も未練たらたらって感じなのか?? 原作だとこれ4作目なんだっけ。間になんかあったのかなあ。うーん。まあ。まあいっか。まあいいけどなんか、な~。あの二人の感じに関してはなんだかなあと思った。

 やはりリスベットの物語なんだなあ。
 実は父親はロシアマフィアのサイコパス。強引なSMプレイとかしてるみたい。相手に容赦ない、多分殺したりもしてるんだろう。そんな父の元で、双子の姉妹? カミラは大人になった。リスベットと共に逃げなかったから。リスベットは彼女は3年前に死んだと思っていたけれど、実は父亡きあとを継いで、スパイダーズって組織作ってたりして。リスベットに、何故助けにきてくれなかったの、と、泣く姿の哀切さよ。
 一緒に逃げようっていったのにあなたは父を選んだ、とリスベットは言うけれど、まだ処女であった頃の判断ミスを、誰が責められるだろう……。
 そしてリスベットも、助けに行くにはあの家が、怖すぎたのだろう。辛い……。超人的に強い彼女の中の恐怖。

 リスベットがアメリカから奪い、次にスパイダーズに奪われた、核兵器にアクセスできるファイル。それを開発したパパ、お前が一番、アホかというかなんていうか。なんでそんなもの開発したんだよー。しかもそのシステムの元にしたのが、天才息子の思考方法ってさ。アウグストくん。とても可愛い美少年だった。パパは命を落としたけど、最後にはちゃんとママが迎えにきてくれててよかった。唯一の救い……。

 舞台はスウェーデンだっけ。さすがもうめっちゃ寒そうで、見てるだけで震える。カーチェイス、バイクチェイスするんだけど、ああああ~路面凍ってるんじゃないのおおお~~~怖いっ、と、凍結に一番に怯えてしまうわ。すっごいなあ。

 肉弾戦も、銃撃戦もかっこよかった。リスベットの悲哀みたいなのもよかった。
 登場はほんのわずかの、リスベットたちの父をやってたの、ミカエル・パーシュブラント、だっけ、だよね? ちょっと自信ないけど。けど、あれはミカ様なのでは。素敵。ロシアマフィアでサイコパスドSとかすごいたまらん。なんてのも参りました。あんまりいい評判きかない気がしてるけど、見に行ってよかった。

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