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映画 「メアリーの総て」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「メアリーの総て」

昨日19日(水)に見に行きました。
 近くでイビキかいて寝てたジジイがいて、ぐぬぬ最悪、来るなよ……という酷い中での鑑賞になってしまったけど、面白かった。

 メアリーは自分で物語を書こうとしている16歳。母は彼女を産んだ時に亡くなった。父は書店経営をしているけれども、儲かってはいない。家賃の催促から弟の目をそらすようにゴーストのお話を語ってあげる。
 父も母も思想家だった、のかな。そんな血を受け継いでメアリーも書くことを目指している。本を読んだり書いたりって、そもそも教育がすごいってことなんだろうなあ。
継母がいるようだけどメアリーとは折り合いが悪く、父は知り合いの家へメアリーを預ける。そこは文学サロンのようになっていて、詩人が作品を披露しあう夜もあった。
 メアリーはパーシー・シェリーと出会い、互いにひかれあう。
 妹が病気という知らせがきて、家に戻るメアリー。でもそれはクレアの仮病だった。退屈で死にそうって。
 もう会えないと思っていたパーシー・シェリーが、父に教えを乞いたいと訪ねてきた。そして、パーシーに妻と子がいるとわかっても自由恋愛を謳歌したい二人は、駆け落ちをする。クレアもついてくる。

 そんなこんなで、メアリー16歳から、「フランケンシュタイン」書き上げる18歳までのお話。若い~。パーシーも21だというし、若い~~。でも19世紀って、まあ、そうなのか。そのくらいでももう大人よ、というか子どもも産めるわ、みたいなことでいいのか。寿命みたいなのも長くはない時代なんだよなあ。
 めちゃめちゃ人生凝縮の2年ほどなんですね。家を出たものの、早々にパーシーは出版もうまくいかない家から勘当って、貧しくなる。けどなんかまたリッチにもなる。けどまた借金取りに追われて逃げる。雨の夜に逃げるその時に、赤ん坊を死なせてしまう。自由恋愛だろ、って、パーシーは友達がメアリーに迫るのをとめようともしないし、メアリーにももっと他の男ともつきあえば? とか言っちゃう。メアリーはパーシーしか見てないのに。
 んも~~~。詩人なんてクズ~~、と、おばちゃん目線でメアリーにやめときなさいよといいたい気持ちになってしまう~~~。甘いクズだよね~ステキなのはわかる。きゅん。
 
 妹クレアちゃんがついてくる駆け落ちってのもすごいなと思ったけど、なんか、まあ、そういうものなのか。不思議。仲良し姉妹だからいいのか。んでも三角関係になりそうかもどうなの、って感じのハラハラもある。
 クレアもそれなりに野心家らしく、バイロン卿にとりいってうまいことやって、スイスの別荘? に招待されたの、と嘘をついてみんなで出かけて行ったりする。
 そこで、退屈しのぎにみんなでゴーストストーリーを作ろう、ってもちかけるのがきっかけ、ってやつですね。

 これまでの経験、思いを小説に描き切るメアリー。そんでまた若い女だからって出版がなかなか決まらない、やっと決めたのは、作者名なし、パーシーの序文つきで、という条件だった。

 虐げられる女、それでも負けなかった女、という、今時なテーマのある映画ですね。パーシーともわかりあえるようになり、結婚したようです。その後、って感じの文字説明で、でもパーシーとかみんな20代で亡くなってるのな。「吸血鬼」を書いてバイロンに横取りされたようになった医者くんとか。メアリーは53歳まで生きたらしい。当時としては天寿って感じなのかな。再版の時にはちゃんと作者名入りで本が出たようで、よかった。

 エル・ファニング主演。実際今二十歳くらいなのかな。綺麗だし可愛いし19世紀か~ドレス~可愛い~って、貧しい時にも衣装もステキだった。悲しみや苦しみの中でも、何も言わなくても、佇まい、表情や姿そのもので強くうつくしくあって、見惚れてしまう。
 パーシー役はダグラス・ブース。なんとなく見たことある、と思う。「ライオットクラブ」とかかなあ。甘いハンサム、そしてクズ、なのがとってもよくって、二人の恋におちていくロマンチックな画面にはうっとり。みんな衣装可愛かった。いろいろありつつも、愛、にまとめられてたな~。総て、といいつつ、メアリーのその時、2年ほどの映画。でも、ああいう本を書いた、書ききった、という所でいいのか。映画になるならこうなんだろう。面白く見られました。

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