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舞台 「贋作 桜の森の満開の下」 NODA MAP 第22回公演

9月に見たもののこと全然書いてなかった。遅ればせながら順次メモっとく。

*ネタバレ、結末まで触れています。


舞台 「贋作 桜の森の満開の下」 NODA MAP 第22回公演

9/12(水)に見に行った。東京芸術劇場。

耳男 妻夫木聡
夜長姫 深津絵里
オオアマ 天海祐希
マナコ 古田新太
ヒダの王 野田秀樹

最初の東京公演終りの日だった。どうりで平日の昼間なのに当日券にもすごく人が並んでいると思った。豪華キャストだし、名作という評判、は、なんか聞いたことがあると思いつつ、見たことはない。坂口安吾の本はあまり沢山読んでなくて、「桜の森の満開の下」は大好き、「夜長姫と耳男」は知らなかったので、舞台見終わってから読みました。知らなかったもので、夜長姫と早寝姫って、岩長姫と木花咲耶姫ってことか? なんて思いながら見てました。無知ですまん……。いやでもほら古事記だとかその辺の感じ混ぜてる舞台みたいだから。

 つまり「桜の森の満開の下」のイメージ以外には何も知らずに見に行きました。
 相変わらず言葉の応酬が凄い。遊びも。動きも。舞台の縦横無尽さも。大きな桜の木。うつくしい花の世界。消えそうな記憶。巧みの技。鬼の世界。
 国を作るお話。

 なんか全然、きちんとした説明も感想も書けないなあ。見てからかなり時間たってしまったし。かといって見てすぐには全然何にも何を見てきたのか書く気にもなれず、落ち着いたら書こう、と思って、時間たちすぎちゃった。

 当然キャストみんな、みーんなすっごく凄くて、舞台からエネルギー浴びて終わった時には滂沱の涙。本当に、ナマの舞台を見るって凄い。キャストの、別世界のエネルギーを浴びる感覚は他にない。生身の迫力を感じられるしあわせ。

 可愛い女の子~って感じで始まる、早寝姫の門脇麦と夜長姫の深津絵里。きゃっきゃした女の子~の感じが舞台が進むにつれて物凄い迫力に。途中で儚く死んでしまう早寝姫の無垢さがむしろこわいし。無邪気なままに、でも同時に邪悪さを滴らせて人が死ぬのを楽しむ夜長姫の異様さ、うつくしさ。最高だった……。
 オオアマ天海祐希は、男役、とはいえ、あんまりそれがどうこうってわけじゃないんだけれども、二幕目になって王となる迫力も見栄えも最高すぎて、かっこよくってかっこよくってかっこよくてかっこよくって~~~~たまんねえ。さすがすぎた。素晴らしい……。
 当然舞台での古田新太のセクシーさったらもう痺れるしかないし、野田秀樹もまだまだ全然軽やかで凄い。みんなどういうことなんだ……。

 巨大な桜の樹が、大仏になって、そしてまた桜になって。舞台セットとしてはその巨大な一つで、あとは紐、ゴム紐? でどんどん空間が生まれて開いていくの、すごく面白かった。どういうアイデアなんだ。凄い。
 圧倒され、うつくしくて。だめだ私はああいう生身の迫力になんか言葉を書くことができないんだなあ。見にいけてよかった。ただただ溺れてきました。

 で、カーテンコールもいっぱいあった。いっぱいあるな、と思って、帰ってみたら、あ、今日が一旦最終日だったのか、と納得。ほんとにほんとに、見に行けてよかった。

「シネマ歌舞伎最新作、『野田版 桜の森の満開の下 』を2019年4月5日(金)に全国公開することが決定致しました!」てなニュースもあった。中村勘九郎さんが耳男の。2017年の上演作らしい。これもぜひ見に行きたいな。


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