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映画 「イコライザー2」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「イコライザー2」


前作はチェック出来てなくてテレビで見たのですが、なんか不思議な面白さ。本が好きなセンチメンタル几帳面おじさんが凄腕、という感じで、ヒーロー。でもスーパーヒーローじゃなくて、いや超人的に凄腕なんだけど、でもスーパーヒーローってわけじゃなくて、身近に出会った人のために悪い奴をやっつける、という感じがしっとり良い感じ。
 そんな印象で、2、どうなってるのかなと楽しみに見に行きました。

 マッコール、今はタクシードライバー。タクシーというか、配車アプリサービスメイン? 乗客たちの話にひと時それぞれの人生を垣間見ている日々。アパートではご近所づきあいもしている感じ。前作よりは人間らしい暮らしている感がある。けれども、読むべき本リストにとりくんでいるのは相変わらず。最後の一冊を詠み始めようとしているところ。『失われた時を求めて』。分厚いハードカバーだった。一冊ものかあ。私のイメージだと文庫で何巻にもなってる気が。
 古くからの友人スーザンと久しぶりに会う。かつてCIAで同僚だったのかな。再会を懐かしんだばかりだというのに、スーザンが殺された知らせを受ける。
 マッコールは一人、調査を始めた。

 そんなこんなで、最初から、トルコ行きの列車でのアクション、子どもを取り戻す、なんて派手に始まりつつも、なんだかしみじみと、マッコールさんのこの頃の暮らし、って感じのしみじみした感じが心に残った。ご近所のいいおじさんって感じで暮らしているマッコール。マイルズっていう近所の学生くんと仲良くなったり。タクシードライバーをしつつ世虐げられたものを助ける、正義を実行するって感じ。けどもまあそれ死刑だしリンチだよねえという。

 かつての相棒だった、デイブとの再会。マッコールって死んだことになってたのか。その死(の偽装)によって、チームは解散、それから裏稼業に手をだすようになってとか云々。
 スーザンの死を巡って、最初は安楽椅子探偵かのように、ハッキングだとか残された資料とかから推理していくマッコール。デイブに実働してもらおうとしてたら、実は、デイブが犯人だったのだー。という。
 まあ、ある意味ベタかなあ。マイルズくんと仲良くなったばっかりに、人質にとられるとか。嵐がくる海岸の街で、西部劇の決闘的対決とか。かっこいい。素晴らしくかっこいい。あんまり冷静な理屈とかはかっとばす。

 マイルズくんに説教したり、ちょっとずつ仲良くなるとか、老人の戦争でなくしたと思ってる姉、姉の肖像画、とか取り戻す話を真面目にとりあうとか、マッコールの細やかな優しさがねえ。とても渋くて、なおかつお節介おばちゃん味があって、いいキャラだなあと思う。
ちょっと高倉健みたいなイメージ。昭和レトロな任侠映画みたい。子どもやおばちゃんに優しく、友人を大事にし、敵は殺す。まあ、任侠映画まったく詳しくはないので、なんとなくの個人のイメージなんだけれども。
 
 アクションはもちろん最高にかっこよく、殺しややっつけることの手際のよさはさっすがで凄い。もう、とにかく、デンゼル・ワシントンがいる場面ことごとく全部かっこいい。街も部屋も車の中も、とにかく画面隅々まですべてかっこよく撮られてる。かっこいいの塊で、かっこいいの嵐がくるんだよ。すげえ。マッコールさんがちょっとおちゃらけたりするのも可愛くってかっこいいという。
 デイブんちに乗り込んで、あの幸せそうな平和な家庭、可愛い可愛い娘二人を見て、下の娘の相手をしてにこやかに、去る、去るけどあの恐怖ったらないよねえ。凄い。デイブへの何も言葉にはしてないけれども凄まじい脅しじゃん。でもいい人であるんだよな~~~怖い。すごい。デイブは彼は彼で可哀想だもんなあ。まあ、酷いけど。

 マッコールさんはまたこれからも街の小さな平和を守るのか。守り、殺すのか。新しく本のリストをつくるのか。本を読んで、孤独を抱えてくのか。
 かっこよさに痺れる。しみじみとする。見に行ってよかった。

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