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『傷だらけのカミーユ』(ピエール・ルメートル/文春文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。


『傷だらけのカミーユ』(ピエール・ルメートル/文春文庫)


 カミーユ・ヴェルーヴェン警部、三部作の完結編、だそうで。そうか完結ってことなのか。この文庫、2016年刊行。

 カミーユに恋人が出来ている。アンヌ。イレーヌを失って5年。偶然の出会いから、かりそめの関係、として、アンヌと親しさを深めているカミーユ。そのアンヌが、宝石強盗犯に出くわし、巻き込まれて酷い怪我を負った。
 カミーユは、アンヌとの関係を知られてないままに、事件を自分で解決しようと奔走する。犯人は執拗にアンヌを狙っている。アンヌは単なる目撃者というだけではないのか。犯人の本当の狙いは。

 って、また、タイトルからしてカミーユが辛い目に合うんだなとしか思えないし辛い。アンヌがもしかしてまた殺される? そんなの酷過ぎるヤメテ、って思いながらドキドキと読み進めた。
 アンヌが襲われた時から、一日目、二日目、三日目という三部構成。
 これもまた、徐々に、単なる強盗ではなく。アンヌはただカミーユの恋人というだけではなく。「おれ」という犯人の一人称視点が混ざり。背後には一体何が?? と思って読んでいく。

 カミーユが余にも暴走してる。自分でなんとかしなくては、って、上司にも仲間にも嘘をついて自分の事件として抱え込む。イレーヌのことがあるから、と思って読むけど、それにしても。アンヌも狙われているというのに行動が無謀すぎるのでは。
 ってことで、実はアンヌとの関係は仕組まれたもので、事件の糸を引いていたのはマレヴァルだった。
 マレヴァル。一作目の時、新聞記者であり連続殺人犯である男に内部情報を売り渡し、それが犯人だと知らなかったとはいえ、許されることなく警察をクビになった男。
 
 この話の最初に、アルマンが癌で亡くなって葬儀に出る所だったりして、時が流れ、カミーユのチームで残るはルイばかり、という、切なさになっていたところに、黒幕がそいつなのかよーっと愕然としてしまう。
 
 三部作、とはこういうことか。カミーユの最愛の妻イレーヌ。彼女を亡くし、立ち直ろうとして、またしても裏切りにあい。カミーユは最後には辞表を書かねばな、という所で終わる。カミーユは警部として登場し、そして悲しみのまま警察官であることをやめてしまう……。アンヌも消えてしまった。
 最後にはイレーヌの事件のファイルを燃やしていたから。本当にこれで区切りをつけて、なんとか心の平安のある暮らしをしてくれるといいのに、と、願うけれども。救いではないんじゃないのか。マレヴァルという、イレーヌの事件の最後の関係者を逮捕しけりをつけたとはいえ。辛い……。ルイくんともっとよくお喋りとかして、心の友になればいいのに~。そういうわけにもいかないのか……。カミーユが警察を去ったあとのルイくんもとてつもなく辛いのではないか。ルイくんはスマートで何でもできるから大丈夫な風にちゃんと仕事はしていけるだろうけどさ。

 ルイがマレヴァル逮捕に現れた時の感じ、すごくよかった。マレヴァルもハンサムで女ったらしで、ルイにたかって、でも仲良くやってた、若き日のひと時というものがあったんだよなあ。しかしマレヴァルはどうしようもないクズになり果ててしまったんだよ。最低で、悲しい。ルイは、どんな心情だったのかね。ルイの内心というのは、全然描かれないんだよなあ……。いつもスマートで、いつも完璧に優秀で。切ない。

 シリーズとしてはやっぱり一作目読んだ衝撃が凄すぎたけれども、三部作、一気読みできて幸せだった。
 この前かな、まだ中編があって、それは翻訳が出ていないみたい。でも出る予定、かな?出るよね?? 待つ~。読みたい。


 「ルイだった。懐かしいルイが真っ先に入ってきた。相変わらず完璧な身だしなみ。いったいいつまでミサの侍者をやってんだ?
 「久しぶりだな、ルイ」
 おれは平気なふりをしたかった。堂々と芝居を続けたかった。だがこんなふうにルイが登場したりしたら……。すべての過去が、おれが台無しにしたすべてのものがよみがえり、おれの心を引き裂いた。
 「やあ、ジャン=クロード」そう言ってルイが近づいてきた。
 おれはもう一度ヴェルーヴェンのほうを振り向いたが、すでに立ち去ったあとだった」
 (p371-372)

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『その女アレックス』(ピエール・ルメートル/文春文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。


『その女アレックス』(ピエール・ルメートル/文春文庫)


 アレックスは魅力的な女性だ。自分でもそのことをわかっている。レストランで食事を楽しみ、思わせぶりな男の視線を交わしてその夜、少し歩いて帰ろうとしていた。そこにあった一台の車。そして、男に誘拐された。

 カミーユ・ヴェルーヴェン警部、二作目。
 日本で翻訳されたのはこっちが先ってことらしい。2014年刊。んでも二作目です。前作で愛する妻イレーヌを失って、カミーユはどうなっちゃったの。と思ってましたが、前の事件から一年ほどは心も壊れたようになっていたようですが、この作品の時点は前の事件から4年くらいすぎたあたり。警察に復帰しているものの、第一級殺人の事件はもう扱えない、という感じになっている。ルイとも離れてるのねー。
 しかし、この誘拐事件の一報が入った時に、他に人がいないんだ、という部長のル・グエンの計らいで、カミーユが担当することになる。

 三部構成。誘拐事件としてアレックスの悲惨な状況があり、警察~~早く~見つけて~~なんとかして~~というハラハラドキドキの緊迫感。でもまあそれだけだったら、他にもありそうな話だけれども、被害者であるアレックスが、単にたまたま攫われたわけではなくて、単に可哀想な被害者ではなくて、実は彼女が恨みを買うような人間だったのかも。彼女もまた連続殺人犯なのかも。ということがわかってくる。
 何故。
 で、アレックスの生い立ちがわかってきて。彼女は兄に性的虐待を受けていた。母も黙認しいてた。そんなこんなの酷い出来事がわかってきて。
 そして、誘拐犯から逃れた彼女の復讐。それを知り、過去を知り、カミーユはアレックスの最後の計略、自分を殺したのは兄だ、という計略にのって、彼をアレックス殺害の罪で逮捕する。

 何が、正義なのか。犯罪の証拠って。葬られた虐待を訴える術を持たなかった子どもだった彼女の復讐をとげさせることは。単純な司法の在り方ではなく。何を、正義として行うか。
 難しい。辛い。もちろん兄は裁かれるべきだと思う。アレックスの、その苦しみ。やり方。どうすればいい?

 カミーユの、復帰になったのはよかったなーと思うし、ケチケチしみったれアルマンがカミーユの母の絵をプレゼントするなんて、というのもすごくよかった。ルイくんは相変わらず有能でハンサム。
 カミーユが怒りっぽくて無茶をしかける、こういう感じがカミーユなのかあと思う。イレーヌ亡き哀しみから、よく復帰したなあ。それでも、忘れたわけではなくて、随所に哀しみはある。
 猫を飼っててよかった。可愛い。ドゥドゥーシュだって。男やもめに猫ちゃん。お似合いです。可愛かった。

 今作でも、一部二部三部と、どんどん凄い展開になっていって、面白かった。辛かった。衝撃でいったらやっぱ一作目読んだのには及ばないまでも、やはりすごく翻弄された気分。面白い。
 んでもこれ先だと、イレーヌのことがそうなんだってなるし、その後、一作目読む時には結末知ってしまうわけで、うーん。まあ。仕方ないか。何はともあれ読んでよかった。

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『悲しみのイレーヌ』(ピエール・ルメートル/文春文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。


『悲しみのイレーヌ』(ピエール・ルメートル/文春文庫)


 なんだか評判よくて名前は見たことあるって思うルメートル。初読み。この作品がデビュー作で、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズって3作出てるみたい。でも翻訳では『その女アレックス』というのが先に出たみたい。んん? ともあれ、まずはこれを読んでみようかなと、手に取りました。


 カミーユ・ヴェルーヴァン警部。パリ警視庁にオフィス、自分のチームを持つ警部。40代なのかな。愛する妻、イレーヌは妊娠中。
 ある朝、ルイという部下から電話が入る。優秀な部下。だがその彼がこんなのは見たことがない、と、いう残酷な事件が起きる。若い女性二人が殺され、死体はバラバラ、血みどろの現場には不可解なことばかりだった。

 そんなこんなで、事件は連続猟奇殺人だとわかり、警察が捜査を進め。という王道なミステリ。
 カミーユは、母が画家、その母の妊娠中の煙草の不摂生の影響で、身長が145センチほどしかない、ちょっと特徴的な外見ながら、優秀な成果をあげてチームを指揮している。
 ルイは、由緒ある資産家の出で、ブロンドでエレガントでスリムでデリケート。自分の産まれに甘んじるよりは「つらい仕事」をするべきなのではとある時思い立って警官になった、というキャラ。驕らず、忍耐強く、優秀。カミーユの部下の中で一番に信頼されている。
 これは惚れる~。こんなハンサムキャラがいるとは。ってことで、ルイくんに注目~なんて甘い気分で読み始めたのだけれども。

 タイトルが『悲しみのイレーヌ』なわけで。カミーユ警部の妻が、愛する妻が、イレーヌで。妊娠している。と、くると、もう序盤からこれは、悲しいことになるってことは……と思いつつ読むことになるわけで。このタイトルでいいのかよ……。辛かった……。まあ、イレーヌとの結婚をいかに大事に思ってるかとか、イレーヌがどんなに美しく素晴らしい女性かとか、描写される旅に、でもでも彼女はどうなってしまうのか……と怯える。そして、終盤には怒涛の勢いで、イレーヌが犯人に攫われ、となって。ああああ……。

 そして、第一部、第二部という構成なんだけど、やたら第一部の方が長いんだなあと思ってると、実は、この第一部って、犯人が書いた手記というか小説で、過去のミステリ作になぞられて殺人事件を起こし、それはでも実は自分の小説として描き出す事件で、そして最後に自分の小説になぞらえてイレーヌを殺す、という、そういう仕掛けだったのかと、わかる。

 あんまりじゃないか。と、茫然とした。
 イレーヌがやっぱりそんな目に、という残酷さと、今まで私が読んできたものは何だったんだ、という手酷い裏切り。愚弄された気分。これまでのカミーユや、部下たちや、事件、人物描写、それって犯人の、ゲスい新聞記者の、小説を、今まで私は読んできたのかよ。
 じゃあ本当のカミーユは? 本当のルイは? いや、本当って。何が。何が。何が。
 そんなこんなのショックがたまんなかった。こんな風に騙されるなんて。めちゃめちゃ面白かった……。凄い。

 で、これ、シリーズってことで。この、こんな、事件のあとに、カミーユはどうなってんだよ。どう描かれていくんだろう、この次には??? ってすっごい気になる。読みたい。すぐ読みたい。
 でもこれ、本国では2006年刊、そして次作は2011年に出てるみたい。5年も間があいてたのかあ。まあでも、これここで終りってことでもいいというか、すごいこの、突き放された感が物凄くたまらないわけで、これ読んだあと5年後に、続きというか、シリーズとなって出た衝撃みたいなのも思って、いやあ。面白かっただろうなあ。今、その気になれば一気読み出来るっていうしあわせもあるけれど。

 この文庫は2015年刊行。二作目の方が先に翻訳出たんだね。そしてすごく面白いって賞というかベストにやたら選ばれてたのは知ってる。読むの楽しみ。どーなってるんだろうカミーユ警部……。


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映画 「オーシャンズ8」

8/22(水)に見ました。

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「オーシャンズ8」


 刑務所から出るところのデビー・オーシャン。これからは、真面目に暮らします、と語ったその日から、鮮やかな万引き。豪華なホテルにちゃっかり潜り込む。昔の友人に会い、次の泥棒の計画を練り上げてきたと話して、仲間を集め、さてターゲットはメットガラで女優に身に着けさせる豪華なダイヤモンドの首飾りである。

 オーシャンズ11とかその辺も見てるよー。面白いよね。そのオーシャンの妹、デビーが主役、というか、メンバー8人全員主役か。今度は女優ばかりの8人。舞台もメットガラってことで、華やか~!
 といっても、全員クール! 無駄なにこにこ笑顔とかなし。全員プロ。全員有能。んでもちょいちょい、そんなアホな~っていう馬鹿馬鹿しさもあって、すごくストレスなく楽しめる。んでさらに勿論目にもゴージャズ。ドレス姿ばかりじゃなくて、普通にしてる所もかっこいいし可愛いし綺麗だし普通でステキなんだよな~。女優だもの。

 最初は騙されるターゲットだった女優、アン・ハサウェイが、単にアホ女優じゃなくってちゃんとクールで、読書クラブ代わりに泥棒仲間に加わるっていうのもとっても楽しかった。
 それぞれの登場人物が、特に多く説明されるわけじゃないけれども、ちょっとしたセリフとか言葉の端々で、なんか彼女もいろいろあるのねあったのね、って感じに示してるのすごく上手い。とてもさらっとして楽しい映画に仕上げてるのなー。一つ一つ突き詰めて考えるとかなりヘビーに辛い方向にも思えるけれども、でも目の前の彼女たちはしっかりプロでしっかりクールだから、いいよな。
 終盤、いろんな仕掛けがどどどっとはまっていって、多少のトラブルはありつつも見事、泥棒成功~!嫌な奴への復讐成功~! さらに当初いってたのよりもっとがっつり奪ってた~!ってなる爽快さは最高!

 これ、おにーちゃんオーシャンは亡くなってるってことだったけど、それもフェイクかねえ。どうなんだ。兄妹での計画とかもありなのか。まあ、人多すぎになって混乱しちゃう。かっこいい天才泥棒で楽しめる、満足映画でした。

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映画 「銀魂2  掟は破るためにこそある」

8/20(月)に見ました。

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「銀魂2  掟は破るためにこそある」


 前作をなんとなく見に行って面白かったので、今回もゆるーく楽しみにしてました。
 私は原作もアニメを見てないので、思い入れゼロ。お話もまあ、幕末や新撰組に思い入れはあるものの、これはまあ、別時空ですから、というわけで、単純に目の前の映画だけを楽しむというスタンスです。

 相変わらずの、内輪ネタっつーのか、サブカルネタってゆーのか、オタクならではっていうのか、まあ、そんなこんなの、現場楽しかったんだろうなって感じが伝わってきて面白かった~!
 若手中堅、ベテランのイケメン、女優もイケメン、豪華キャストの熱演でのアホ臭さ全力でステキ。岡田将生くんの女装はたしかにゴツイけどギャグになりきれな美しさだと思う!もっと見ていたかった!
 
 えーと、ストーリーとしては、えーと、一応、将軍を狙う陰謀があったのか。伊東鴨太郎が新撰組に入り込んで組織のっとり諮ったりしてたかな。三浦春馬くんの熱演素晴らしい。
 でも本当は仲間が欲しかったんだ、的な。ああなるほどあるある、漫画だものねという感じで楽しみました。
 
 アクション、殺陣のシーンが本気でかっこよかったりするのもいい。いいんだけれども、なんか、もっと、もうちょっとできるのでは!? ってこっちも欲張りになってしまうかなあ。ギャグの外しも、まあ、そこそこ笑ったけれども、退屈だなと思ったりもしつつ。
 ダメダサい感じの計算が、ちゃんとなされてるっていうよりは現場のノリという感じかなあ。まあ、もちろん豪華キャストなので、そういうノリにお任せの楽しい映画、ってことかなあと、まあ、それはそうだなあと、面白かったです。
 アホ臭い豪華さ、で、いい。けど、まーこのままだと飽きる。次があるのかないのかわからないけれども、ま~今回は、楽しみました。

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映画 「ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談」

8/17(金)帰省中に見ました。これも近くでやってないなあと見逃してたのでやっててくれてラッキー。

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談」


 もとは舞台劇だったそうです。
 インチキ心霊ものを暴く心理学者、グッドマン教授は、尊敬していたキャメロン博士から、本当にインチキばかりではない、解明できない謎の事件がある、と、3つの事例を示される。
 その怪異を暴こうと事例の関係者に話を聞いて回るグッドマン。

 てことで、Xファイル的なもの? と思ってたけれども、そうでもなくて、事件を追っていくうちに、グッドマン自身の内面のトラウマとか出てきて、謎の登場人物が語りかけてきて、ばりばりーって仮面はがしたりして、ええ??? ミッションインポッシブル?? と思ってたら、なんだかすべてはグッドマンの心の中の問題っつーか、子どもの頃のトラウマ、同級生かなんかをいじめに巻き込まれたままトンネルの奥へ置き去りにしたまま逃げたみたいなことがフラッシュバックして、そしてそれは今寝たきりというか、死に際なのか? の、グッドマンの心の中の出来事、みたいな感じで。

 は? 夢オチ?? と思ってしまった。私はそういうのちょっと、ダメ。えー、せっかく真面目に見てきたのに、心の中の後悔とかなんか、夢かよ~ならなんでもあり~ゴーストストーリーでもなんでもあり~って思ってしまう。
 いやでも、マーティン・フリーマンが現れてばりばり語りたてるのは凄く鮮やかで、それはとっても面白かったんだけど。
 まあ、マーティン・フリーマンを見たくて行ったのでそれは満足。
 それに、怖い映画はそもそも苦手なので、まあ、本気で怖くならなくてよかったのもよかった。ふう。やれやれ。
 てことで、気になってた作品なので見に行けたのはよかったです。


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映画 「カメラを止めるな!」

8/16(木)帰省中に見ました。話題作で拡大上映のおかげ。

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「カメラを止めるな!」


 ネタバレそのものは避けてたものの、見た人みんなが面白い!っていってたり、大好評で拡大上映! ということは知って、まあ、それだからこそ見たわけです。なんか、ゾンビ映画撮るうちにどーのこーの、ってなるのかな? という感じで見ました。

 前半は、いかにも素人くさい、低予算で頑張ってる感じ、の、手持ちカメラで廃墟ロケでゾンビ作品撮ってるうちに、本物のゾンビが現れる、という、ああなんだかあるある、な感じの雰囲気。
 で、なんかそれは番組なんだなあというのが分かった所で、その裏側というか、いかにこの番組が作られることになり、カメラの背後でいろんなトラブル起こりまくりの中、なんとか、番組作り上げての、あれ、だったのだと分かる。という二部構成。
 
 私、個人的には、その、まあその、へーって面白くは見たけれども、そんなにも大絶賛の大好評!!!ってなるほどかなあ? というのは、わからない。
 ものづくりとか、そのー、映画作りの困難、無茶ぶりされて低予算で、俳優たちのこだわりや我儘に振り回されて、みたいな所って、それはまあ面白く見たけれども、やっぱこれ、こういうのって、くすくす、あるある、みたいな楽しい、だと思う。大好評につき全国拡大大上映!!!!! っていう感じなのが、なんか、そぐわない気がして。
 というのは大好評!!!!!って知ってしまってから見に行った自分が残念なんだな。当初のようにミニシアター系でひっそり公開、な感じを見に行ってたとしたら、見たよ~面白かった!って言うかもしれない、かな。うーん。どうだろう。うーん。
 あんまり、自分が好きなタイプの映画ではない。ので、これだけ話題作!ってならなければそもそも自分は見なかったかと思うと、うーん。話題作であってくれてありがとうという感じもするし。うーん。難しい。

 原作か原案かみたいな揉め事もあったりで、ますます話題作になってるんだなあというのはすごいし、今度は低予算じゃなく映画撮れるといいねと思う。揉め事もなく。
 話題にのっかったぜ、という満足はしたし、面白く見た。けれど。いや大絶賛??という気持ちにはなりました、という所でした。女優ちゃんすごいよかった^^。

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映画 「レディ・バード」

8/16(木)帰省中に見ました。見逃しちゃったなーと思ってた所、やっていたのでラッキー。

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「レディ・バード」


 カリフォルニア。サクラメント、って田舎なの? ともあれ、そこで高校生活を送っている女の子。親がつけた名前は気に入らず、自分の事をレディ・バードと自分で名付けて、そう呼んで、って周りにも言ってる女の子。
 母は医者かな。父は失業の危機。すごく貧しいわけではないけれどもリッチではない。地元の大学に進学すれば学費割引もあるじゃない、って言われてるけれども、彼女は地元を離れたい。こんな所は嫌。ニューヨークへ行きたい、と、自分で勝手に進学や奨学金の申し込みをする。お父さんはちょっと味方になってくれる。
 学校生活は退屈。演劇部? でお芝居をやったりするけれども、特に熱心にやってるってほどでもない。
 今の自分が厭。母親が厭。ここは厭。素敵な男の子と恋人になった、と思ってもあんまり素敵じゃなかったしうまくいかなかったり。

 ほんっとこういう、ああ~こういう、10代の自意識過剰な、特別な何かになりたい女の子と、大人しく普通にここにいなさいって感じの母親と、ああ~も~すごく、こういう感じの母と娘なあ。ってアメリカでもこういう感じってあるのかあという、母と娘の普遍的な感じを味わいました。

 とはいえ、田舎だっていっても町はアメリカ~ですし、ダサいドレス、って言われててもシアーシャ・ローナンが着ているんだもの。ステキに見えるよ~。
 女の子同士の友情とか見栄の張り合いとか、なーんかもう、ほんと、思春期ってタイヘンだよなって。
 わかる~って感じと、でもやっぱり映画だ素敵だ特別だなって思える鮮やかさ軽やかさで描いていて、見てよかったなと思う。

 同じ学校でバンドやってる顔はいい男の子をティモシー・シャラメがやってて、一時だけの彼氏なんだけど、シャラメ~素敵よ顔がいい雰囲気がいいこれはモテる、惚れる、だけどお前ダメクズ男子だなあという役柄。まーこういう男子もいそうだよなあという、ほんと、顔がよくてクールでちょっとだけなんだか優しいって感じでより最低~で、ほんと、シャラメたんを堪能。出番は少ないけれども、見られて満足しました。

 無事、希望の大学へ進学を果たし、母と別れの旅立ち。母親も子離れできてなくって、って所だったんだよなあ。一度家を出たのは正解って気がする。レディ・バードは今度はちゃんと自分の本名を名乗る。彼女のこれからの人生に幸あれ~って素直に思えた。


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映画 「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」

9/5(水)昨日、見てきました。

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」


 前作の続き。で、始まって、え、ドナは亡くなったのね!? とまずびっくり。娘ちゃん、ソフィがホテルを改装、再出発という所。パーティを開く準備をしている。三人のパパのうち、サムはきてくれているが、ハリーとビルは仕事等の都合で来られない。
 ドナの親友たち、ターニャとロージーは来てくれている。そして、ドナの若き日、いかにしてこの島へやってきて、ソフィのパパ候補が三人であったか、という日々が描き出される。

 てことで、若き日のドナ、リリー・ジェームズもほぼ主人公ですね~。めっちゃめちゃ可愛い!!! 歌って、踊って、恋をして。彼女がいるところこそが場の中心、って感じになる魅力抜群。大学を卒業して旅に出て。自分探しというか、何にも縛られたくないの、って世界を巡る中で、ハリーに、ビルにサムに出会って、普段ならこんなことしないの、でも、やっちゃうんだね~。わかる。若くて可愛くて明るい魅力キラキラで、ハンサムな男の子たちがメロメロになっちゃって応えてしまうというか、自分も楽しんじゃうというか。
 旅の勢いっていうのもありつつ、でも若き日の彼らも本当はちゃんとドナを追いかけたんだけれども、すれ違いというか、ドナは捕まらないというかで、結局彼女は自分一人で娘を産んで育てていく道を選ぶ。

 島が大好きになったのも、そこで彼女を気に入って娘みたいに受け入れてくれる店に出会って。ほんと、ここに住む、生きるのが運命って感じ。
 ドナの過去と、ソフィの現在とがくるくると少しずつ重なりながら描かれていって、母も娘も、自分なりの幸せをつかむんだなあ、生きていくんだなあというのが力強い。
 いやなんか全然簡単なことじゃないだろーと思うんだけど、でもなんか、ドナなら大丈夫って感じとか、なんかもうともかく歌のパワーで、おーるおっけー!になっちゃう。さすが名曲揃い。楽しい。

 おおらかさ、明るい魅力。嵐もくるけど、海は美しくて、愛はある。みんなとっても可愛い。すっごく可愛い。歌は楽しい。ハッピーになれる~!
 
 メリル・ストリープがスケジュール忙しいんですかね、と思いつつ、とはいえ最後にはきっと出てくるだろうと思ったとおり、ちゃんとラストには娘を見守る感じで歌ったわよ。
 実母が実はすごい歌手で、ホテルの渋いマネージャー的なあの人とかつて恋仲だったとか、なんかもう、ともかくやたらゴージャスだった。楽しい。

 三人のパパがみんなとってもステキ渋くて可愛いおじさんなわけですが、まあ、コリン・ファース目当てです、私。東京で商談中、ってことで、東京~!ま、しかしあれはセットだよね。大事な娘の大事な日に仕事してる場合じゃない、って島へ向かうハリー素敵よー!

 島へ向かうフェリー乗り場でパスポートチェックするおじさんが、最後の最後、エンドロール後のおまけみたいなので、ハリーに気がある風な、歌ってみた、みたいなオフショット的なおまけがほんとうにおまけっぽくてすごく可愛かった^^

 どういう自己鍛錬なのか、あえて自分を縛って思考をまとめるとかなんとか、シャツ姿で椅子に手を縛って、の、海へドボンで濡れコリンになってて、なんですかこのご褒美は~。可愛い。めっちゃ可愛かった。非常にダメなダンスとか、島へ向かう船でステランおじさんとタイタニックごっこしてたり、めちゃくちゃ可愛かった^^見に行ってよかった満足~~。

 アンディ・ガルシア、という名前を見て。え? と帰ってから確認。あ~なるほど、やたら渋くてかっこいいなと思ってた、あの、マネージャー的な。そっか~~まあそっか~じーさんですよねえ。激渋じーさんでステキでした。
 今作もたっぷり、歌って踊ってに、絶妙にダサいけどド派手可愛い衣装と、ほんっと楽しくて可愛かった。も~大体なんでも歌えばオッケー! ハッピーになるっていいよねえ。


 今日は朝起きたら、北海道で酷い地震で大変なことになってた。震度結局7って発表された。この所、大雨、台風と立て続けに天災が起きる。地震も。こんな酷い、これまでに経験のない被害被災が続くとか、ほんと、大変で、言葉もない。
 平穏な日々を、願います。どうかみんな、ご無事で。

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映画 「アントマン&ワスプ」

 9/1、昨日見てきました。
*ネタバレ、結末まで触れています。

映画 「アントマン&ワスプ」


 字幕、3D、IMAXで。
 実は前作を見てないの。けど、インフィニティ・ウォーに係るネタあるらしいし、予告いっぱい見てて単純に楽しそうなので、前作わかんないけどまずは見に行っちゃった。

 シビル・ウォー直後の二年間、アントマンはキャプテン・アメリカに協力した罪で自宅軟禁中。その刑期もあと数日で終わる、という所らしい。可愛い娘、キャシーとうちの中だけでなんとか遊びに工夫を凝らしている。けど、一歩でも家から出るとすぐFBIがやってきちゃう。
 娘、妻とは離婚済み? 別の家族がいるっぽいけども家族ぐるみで仲良しみたい。多分登場人物関係は前作見てればすんなりわかるんだろうけれども、ここからみてもまあ一応それなりにはわかる、し、わかんなくてもまあ、いっか、とスルーできるワタシ。
 今、スコットくんは警備会社の社員なのかな? 雇用主が家にきて仕事相談とかしてくれてる感じっぽい。でも弱小会社っぽくて倒産の危機目前っぽい。なんかこの会社の人たちとか、娘ちゃんたちの家族とか、ほんとスコット本人も周りの人もみんな愛されキャラな造形ですごくよかった。楽しい。

 アントマンになれる、ちっちゃくなったりおっきくなったり、のスーツを作った博士、ハンク・ピム博士とその娘、ホープは、かつて量子世界で離れ戻れなくなった母を取り戻せるかもしれない、と、量子トンネルを開発していた。
 この量子世界がどーのこーのが多分前作でなんかあったのね? そこから帰ってきたアントマンのおかげで希望を見出した、みたいな感じっぽい。
 ホープが、ワスプ。ワスプ、って何? とぐぐってみたら、大型の蜂、捕食性ってことらしい。スズメバチって感じかあ。アリと蜂コンビね。

 で、まあその量子トンネルを巡って、金儲けしたい闇商人とか、かつて量子研究の事故で、両親を亡くし、自分自身も量子的に不安定になって常に身体を引き裂かれる痛みに耐えているらしい、エイヴァ。彼女がメインの敵、かなあ。
 敵といっても彼女は被害者な感じが強くて、可哀想な。ローレンス・フィッシュバーンが彼女の保護者的役割りで出てた。おお~。で、敵といっても、じゃあスコットの娘を誘拐して脅す、とかいうとそれはダメだ、って止めたり。極悪非道みたいなことにはならないのはいいよねえ。基本、楽しいファミリームービーな感じでした。

 単純に、蟻や蜂サイズにちっちゃくなったり、巨大にもなったり、車だとかキティちゃんのペッツだとか他の物もサイズ一瞬で変更して武器にしたりするアクションがすごく面白い。
 あと、ルイスか。FBIのあの人とか。登場人物のなんかどっかどんどん外していくコメディなかけあいとか楽しい。スコットも、超人ヒーロー筋肉むきむきタイプじゃなくて、愛される隣人っていうか、普通に良心ある人、一般人的な感じがすごく可愛くてかっこいい。

 博士たちのほうが、ま~だいぶマッドサイエンティストな感じがあるよね。とにかく妻を、母を、取り戻したいという。いやその量子研究とか一体。
 今、量子世界がーとか、んーと、わかんないけど、まあもちろん、普通に科学分野なのだろうけれども。科学であり魔法だな~~という感じが不思議面白い。
 あの量子世界にはクマムシが~。クマムシってまあ、マジカルでもあるよなという気はする。んで、量子世界に乗り込んでいくんだけど、あの感じって、ドクターストレンジのクライマックスの時の、ドゥーマムゥと対峙してた空間ぽい、サイケな感じがあったな~と思う。
 時間が~云々だったりなので、インフィニティ・ウォーで今回のアントマンの感じがキーポイントになったりするのかな??? あ~気になる。

 そう。
 エンディング後の。
 アントマンが量子世界で時間の粒子を集め、みたいな所で、サノスの指ぱっちんのタイミングで。アントマンを呼び戻すはずの博士たち、ホープも塵になって消えてしまったの。
 スコットのおうちにではデカイサイズの蟻さんがドラム叩いてたけど。アントマンを誰がどうやってこっちの世界に戻す?? 蟻? 働き蟻さんたちが半分は残ってる??

 かなり楽しくリラックスして見てたので、終りにはまた、あああああああ~~~~ってインフィニティ・ウォーの時の衝撃と同じように、ばーんと突き放されて、ああああああ…………と茫然として映画館が明るくなって顔を見合わせたよ。辛い……。
 どーなるのインフィニティ・ウォー。早く続きをくれ;;;;

 近々アントマンの前作を見なくちゃ。


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