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映画 「ジュラシック・ワールド 炎の王国」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「ジュラシック・ワールド 炎の王国」


 14日(土)に2D、字幕で見ました。
 クリス・プラット主演になっての2作目。三部作なんだっけ? これ、どうするんだどうなるんだ、という終りだった。どうすんだよ……。

 ジュラシック・ワールドの島での事故、事件? から三年。クレアは恐竜保護の活動をしている。島の火山活動が活発になり、恐竜たちは再び絶滅の危機にあった。
 恐竜たちを保護して、安全に暮らせる土地を提供したいと、ロックウッド財閥から申し出があり、クレアはその話に乗る。ブルーを是非とも保護したい、という要望に応えるため、クレアはオーウェンに島へ来るよう頼んだ。
 トレーラーで暮らし、自分でキャビンを建てようとしているオーウェン。始めは拒否するものの、やはりブルーのことを持ち出されると無視できなかった。
 島へ向かうと、すでに恐竜保護、恐竜の捕獲の用意が整っている。ブルーを見つけ出すことができたものの、オーウェンの制止をきかず、麻酔銃を容赦なく打ち込む傭兵たち。
 恐竜の保護、というのは名目で、ロックウッド財団を密かに牛耳ろうとしているベンジャミン・ロックウェルの目的は、恐竜を競売にかけて大儲けしようとすることだった。
 そして、ブルーの遺伝子を使って軍事利用のための新たな恐竜を生み出そうとしていた。

 しょっぱなから、雨の島、よくわかってない下っ端が恐竜に食い殺されるとか、モササウルスが海へ~逃げちゃった~とか、ほんと全編クライマックス! いきなりもうタイヘン。大変だよどうするんだよーということの連続でずっと面白い。
 
 恐竜映画で、ホラー映画。怪物映画、かなあ。フランケンシュタイン的なテーマでもある。
 森の奥の石造りのお屋敷。地下の秘密設備。病身の老人。孫娘。メイジーちゃんが、可愛くてよかった。しかし彼女も実はまたクローンなのだ、とかどさくさに紛れて明かされてて、マジか??? と思う。メイジーちゃんもまたなんか自分に疑いを持ってた感じで、クローン、私と同じ、って、ラスト、連れてきてしまった恐竜を死滅させるか、解放するかの選択で恐竜たちを解き放ってしまう。そこ、それ、そんなあっさり恐竜ちゃんと同化するかな??と、まあ、まあ、話のご都合かなーと、それだけは気になった。

 相変わらず人間ときたら。恐竜の遺伝子ハイブリットしたってろくなことにならないでしょ~~。いつも手に負えなくなって大惨事でしょーがーーっ、と同じ過ちを繰り返してる。特にウー博士、か、お前、お前な~。いつもいろいろ遺伝子混ぜて最強の恐竜生み出そうとするんじゃないよ~。
 前作ではインドミナス・レックス。今作ではインドラプトル。ラプトルちゃんメインで、手が器用とかより凶暴とか訓練でターゲット定めるようにできるとか。
 でもインドラプトル、いつから作ってた? ブルーの遺伝子が必要だ、とかいってて捕獲してきて、その後なんてわけはないし。プロトタイプだっていってたから、いろいろ試作はすでにやってて、あとブルーの遺伝子もってきてもっといいやつ作るぞ、ってことだったのかな。ひどいぞ。

 今回もオーウェン大活躍! すっごいかっこいいよステキだよ~クリス・プラット~!!!
 オーウェンがラプトルたちを躾けた、訓練できた、ということがかなり重いテーマなんだなあ。赤ちゃんラプトル姉妹を育てて訓練しようとしてる所とか、そんな中ブルーがちゃんとオーウェンのいう事きくようになって他の姉妹も従わせるとか、そういう過去のビデオ記録があった。ブルーたち可愛い~! オーウェンも可愛い~! パパ~!むしろママ~!ってすごくほんわかシーンのようでもあり、でも、それで軍事利用ができるぞ、ってなってくのが実に、辛い。前作でもそういう感じだったけれども、今回もブルーが狙われてラプトルで新種を、ってなったのって、オーウェンが訓練を成功させたからなんだよなあ。辛い……。ブルーとの信頼関係が、周りによって奪われていく。
 それでも、ブルーはオーウェンを覚えてるし、オーウェンと通じ合うことができる。
 ラスト、オーウェンがブルーに一緒にいこう、っていうと、ブルーは檻を見て、首を振る。前作とは逆なんだな。前作ではブルーはオーウェンに従っていきたい、という風だったのをオーウェンがダメだ、自由に生きろ、って島の奥へ放す感じだったけれど。今回はオーウェンが一緒に、っていうけど、オーウェンはともかく人間を信用なんかできない、と、ブルーは去ってしまう。
 こんなに、恐竜と人間との絆に泣かされるとは~。

 今作では、これまでパニックであり襲い来る脅威であった恐竜という「自然」が、キャラクターという風になってたと思う。前から、Tレックスとか、そのラプトル姉妹とかはキャラ立ちしていたけれど、今回はもっと、いろいろと恐竜たちがキャラクターとして描かれていたなあと思う。
 島に残される首長竜?とか、切ない。モササウルスは最後にもまた悠然としててこわいしサメ映画と競合しちゃうのでは。
 
 マルコム博士がまた登場するんだって。ということでどんな風に? と楽しみにしてたのです。出番そのものは少ない。最初と最後に議会だか評議会だか、なんか、そういう場で意見を申し述べるという感じ。座って喋ってるだけ~。でも、最初からシリーズに登場しているキャラの重みでありこの時間経過を眺めてきた男というか。人間の過ちを目の当たりにして生き延びてきた男というか。ほんと、渋くてやっぱいい。
 マルコム博士の演説はもともとの原作の小説から半分くらいもってきたものだよ、みたいなインタビューがあった。遺伝子操作、キメラ、神の領域に手を出して、手に負えなくなった人間、ということで。
 街に、人間の世界に恐竜はいる、もう、生きている。パークに閉じ込めておくことはできなかった。愚かな人間。自らの脅威を自ら呼び込んでしまった。共存の道を探るしかない。
WELCOME、ジュラシック・ワールド、と締められるのよ。恐竜がいる「世界」になったんだということかー。
 これ、次回作もあるとのことで、で、で、どうするんだろう。恐竜たちと生きる世界の道はあるのか、どうか、って感じになるのかなあ。

 監督はJ.A.バヨナ。私は他の作品見たことないのだけれども、ホラー、サスペンス演出がさえわたる、みたいな評判の方らしい。
 実際、お屋敷でメイジーちゃんとか、オーウェンたち、恐竜から逃げる、おっかけられる、隠れる、ああ~後ろうしろーっ、とか、とってもホラーだった。
 第一作目へのオマージュは当然あるわけで、恐竜から隠れながら逃げる、あの緊張感、恐怖、ほんっと、ほんっっっとに、私も一作目見た時にはすっごい怖くて震えたの思い出した。そうだよ圧倒的で怖いんだよ恐竜映画。
 面白くって大満足! 次も早く見たいよ~。

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