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映画 「ゆれる人魚」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「ゆれる人魚」


 近くにきてくれるの待ってました。昨日、6日に行ってきた。
 2015年、ポーランドの映画。日本公開は2月だったか。

 舞台は1980年代のポーランド。
 水辺で遊んでいたバンドマンたちが人魚の姉妹を見つけて、(人魚たちに見つけられて、かな)自分たちが出演しているナイトクラブへ連れてきたところから始まる。
 クラブのオーナーはシルバーとゴールデンという人魚少女姉妹を出演させてショーの目玉にする。たちまち人気者になる姉妹。
 人魚たちは人間を食べる。人間界にいるために、それを我慢していたゴールデンだったが、男を食い殺してしまう。
 バンドマンの青年のひとりと恋におちてしまうシルバー。でも彼は彼女を魚としか見てくれない。彼のために、下半身を切って人間の下半身とくっつける手術を受けるシルバー。でもセックスはうまくいかない。
 青年は別の女性と恋をして、結婚してしまう。
 結婚式の夜。朝までに、青年を食べなくては海の泡になって消えてしまう運命のシルバー。でも、彼女は彼を殺すことができなかった。
 泡と消えたシルバーを哀しみ青年をかみ殺すゴールデン。彼女は水の中へ帰っていった。


 と、そんなこんなで、基本的には人魚姫。大人のおとぎ話。ゴールデンとシルバーの二人の感じがなんだかとってもt.A.T.u.を連想させる~と思った。私がt.A.T.u.好きだったからかなあ。あの、ロシアの二人組少女歌手。いっときのあだ花だったなあ。でもすごく、よかったんだよ楽曲。
 それはともかく。
 少女期ならではの、美しさ残酷さ、ピュアでエロス。そんな耽美的映画かと思っていたけれど、なんか、すごく、歌う。ポップというかロックというか。ミュージカル??? と思うほどに、いっぱい歌ってた。耽美的だけれども、思ってたほどではなかったねえ。
 バンドマンたち、歌手、オーナーも、なんか、人魚であることは、びっくりはするけど別にそれはそれとしてあっさり受け入れて商売ネタにしたりしてて、人魚とは? と、思ってしまったり。

 魚な下半身切って、あれ、死体の女の子の下半身切ってってことかなあ。入れ替えくっつけ手術も、すごい、雑にざっくり上手くいくの。あの医者とか、何者よ。すごい。
 くっつけたものの、もう大丈夫かとセックスしたらまた下半身血塗れになっちゃうって青年はひいてしまうーとか。あれって処女の象徴? うーん。まあ、単純にグロテスク感かな。
 人魚、の、下半身魚部分の造形が、なんていうかこう、きれいな魚じゃなくて、ウナギ?ウツボ?ナマズ? なんかそう、ぬるっと円筒形な、なんか、ほんと、ぬるっとじめっとして魚臭くて気持ち悪いんだろうな~ってすごく伝わってくるの。グロテスクさが、おとぎ話じゃない~。綺麗で可愛い少女たち、の、下半身。ほんと奇妙なバランス。

 人を食べる、ということも、もっともったいぶるというか、もっと禁断のって感じかと勝手に思っていたけれども、わりとあっさりめに、あ、喰うね、って感じ。血塗れグロテスクさはあるけれども、そういうもの、という。
 いろいろと、んん~? 思ってたのと違うな~~? って不思議だったけれども、気になっていたし、こういう感触の映画なのか、と、見にいけたのはよかった。満足。

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