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映画 「ALONE アローン」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「ALONE アローン」


 昨日、20日(水)に見に行きました。アーミー・ハマー主演。
 砂漠で任務遂行中の兵士二人。しかしターゲットを狙撃することができず、任務失敗。徒歩で近くの村まで6時間。歩いているうちに、地雷原に入り込んでしまう。
 わずかに先を行っていた相棒は地雷を踏み抜き、両足を吹き飛ばされる。駆け寄ろうとしたマイクもまた、地雷を踏んだ。脚を動かせば爆発する。動けなくなったマイクは救援を要請するが、一番近くで任務中の部隊は戦闘中。救援が来るのは52時間後と告げられる。
 52時間。脚を動かすことなく耐え続けられるのか。


 と、これって予告見た時から出落ちな感じで、その特殊状況でのひとり、を、いかに見せるかってことなんだろうなあと思って。アーミー・ハマーにかなりはまっているので新宿まで見に行った。公開が少ないよ~。
 上映時間106分。90分くらいにもっとぎゅっとしてもよかったかも。
 
 予想してたのは、一人耐えて救援を待つ間にこれまでの半生を振り返って、悟りの境地みたいになって、救援が間に合うのかどうか、みたいなことなんだろうなあという映画。で、まあ大体そんな感じかな。
 動けないし眠れないし、朦朧として幻覚とか見ちゃって過去のトラウマとか? 父との確執、恋人とうまくやっていけるのか自信がないみたいな感じとか。

 ちょっと意外だったのは、最初にふっとばされる同僚くん。さっくり死ぬのかと思っていたら、足なくなって、でも生きてて、彼が無線機もってて、マイクが必死で、がんばれ!モルヒネだ!無線の電源入れろ!がんばれ! みたいになるシーン。ううう怖い。痛そうすぎる。辛い。
 任務失敗っていうのも、マイクは狙撃手なんだけれども、ターゲットをようやくやれる、という時に、結婚式にやってきたんだ、新郎新婦にあたりそうでダメだ、みたいな感じで失敗するんだよな。マイク、あんま凄腕っていうわけじゃなかった。いや凄腕なんだろうけど、プロの軍人、非情に任務遂行、っていうタイプではないのね。メンタルぐにゃぐにゃ。
 救援を求めるのも、なんとかしてくれよ、って頼るばかり。
 でもそういう、別に超人じゃないそれなりに訓練積んでるけど普通の男、であるところの彼が、生きのびることができるのか、という。

 まー結局は、ボロボロと朦朧としながら一歩踏み出したら、地雷と思ってたのは地雷の代わりに空き缶埋めてたの、っていう。幻覚とかいろいろに何度も、動け、って励まされてたのって、さっさと動けばよかったのでは、という感じかなあ。でも半生振り返って生まれ変わるって感じとしては、死に直面した時間が必要、という感じでもあり。生まれ変わった自分として、ラスト、恋人に跪いて、あの地雷踏んでた時と同じポーズね、そうして、きっとプロポーズですねという結末に至る、と。

 死んだはずの同僚に励まされたり。現地の村人のおっさんが通りかかってくれたり。おっさんは、一応リアルな人間、だよな。その娘が水をくれたのは、幻覚か。
 夜になると狼みたいなのに襲われたり。砂漠みたいな所だけど狼とかいるのかなあ? 襲ってくる獣、というのも幻覚かなと思ったけど、怪我したり朝になったらやっつけた獣の死体があったりした、あったよな? なんか、そんなこんなの、幻覚なんだかこの映画の中のリアリティラインなんだか、曖昧な感じが不思議で。面白いようなつまらないような。どうなの、と、迷いながら見た。

 とにかくアーミー・ハマーが! ぼろぼろになっていくのを見つめることが出来る映画。かっこいい~。可愛い~~。アーミー・ハマーを坊主頭にしてくれてありがとう。可愛い。ベイビー。で、そんななのに帽子かぶらなくていいの?って心配しちゃったわ。まあ帽子どころじゃなくなるんですけど。
 手足が長くて素晴らしいスタイルなので、片膝ついてじっとしてる姿も素晴らしく見栄えがいい。顔のアップがどんなにドアップになっても耐える顔のよさ。ボロボロになって唇かっさかさになって、痛ましい。すごいげっそりやつれていってたけど、リアルにキツイ時間過ごしたんだろうかねえ。画像いじってるってこと? なんにせよほんとボロボロになっていくのたまんないわ~好き。
 兵士なのに、どんどん無防備になっていって、なんか水だかなんだかよくわからないもの飲まされるのも無抵抗だったりして、ハラハラしちゃう。可愛い。べいべー。
 フラッシュバックではきれいなアミハマちゃんも見られるし。
 見に行けてよかった。

 で、これを見て、砂漠辛い、ってかさかさに疲れた後、続けて「君の名前で僕を呼んで」を見ました。勝手にアミハマちゃん二本立て~。北イタリアで潤った。何度見ても、見ればみるほど、素晴らしい;; 
 そして今日は「ジャコメッティ 最後の肖像」のブルーレイ買ったのでまた見た。これもほんっと、芸術とロマン、で、さらっと軽やかで素晴らしい。個人的アミハマづくしで幸せです。

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