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『機龍警察 狼眼殺手』(月村了衛/早川書房)


*ネタバレ、結末まで触れています。


『機龍警察 狼眼殺手』(月村了衛/早川書房)


機龍警察シリーズ第五弾。

国を挙げての新プロジェクト、「クイアコン」。これまでの通信インフラ、
人々の生活を一新する新たなビジョン。
だが、そこには利権をめぐる争いが蠢き、中国企業、ヤクザ絡みの闇の中、
連続殺人が起きてしまった。


今回も、死神ライザの過去の因縁が大きく関与してくることになって、
鈴石主任にも危機が迫る。
機龍でのロボットバトルみたいなのはなかったな。警察小説、という面が
強かった。
前々から引っ張っている警察内部、というか政治内部? にあるらしき謎の
<敵>。その圧力がいよいよ露骨になってきている感じ。今回もしかしその
正体を突き止めるには至らず。誰がどっちなのか。特捜のメインキャラ以外
私はあんまり記憶できてないので、あんまりその辺を追及したい気持ちはない。

今回登場の、財務捜査官、仁礼草介はちょっと覚えた。金の流れ、数字の
声を聴く、ね。ベンアフの映画の会計士みたい。キャラは全然違うけど。
仁礼くんはひょうひょうとした研究者めいた感じかなあ。
あと国税庁の魚住希郎か。脱税方向からの追求。悪いやつから税金徴収して
国庫が潤うのが大好き!って感じかな~。出番少ないけど面白かった。
この二人は沖津部長の覚えめでたくって感じで味方になる、多分今後も、
と、思うけど、どうかなあ。多分、今後も出番ありそうかも。

連続殺人の実行犯が、実はライザの過去、かつてIRFにいた時を知っている
死んだと思われていたテロリストエンダ。彼女のあだ名が「狼眼殺手」。
からっぽな彼女が依頼殺人以外でライザを狙って、鈴石主任も巻き込まれ。
ってそんなこんなの因縁も大きなストーリー。
しかし正直私個人的には、ライザとか鈴石さんとかの諸々はあんま興味ない。
もう一回一冊分やったんだから、今回もこの辺の話か、とわかってちょっと
テンション下がった。まーいいんだけど。作者的にはこのキャラへの思い入れ
があるのかなあ。最初に設定もりもりにしちゃって、それがどんどん思いが
強くなったのかなあ。ん~。
次はもうちょっとチガウ話が進んでくれるといいな。

というか、続く、ですよね。<敵>とか警察組織、政治、どういう風に
話を作っていくんだろう。シリーズ何作まで続けるんだろうか。
5作目まで読んで、きて、だがまだ私はこのキャラ、人物が好き、って
思い入れ持つにはいたってないなあ。一応、多分、次が出れば読むとは
思うけれども、そろそろ終局に向かってほしい。風呂敷畳むんでしょうね、と
それが心配になってきたよ。硬派というか、ハードで面白いのは面白い、
けど、私個人の好みの問題として熱中はできない。色気が足りない気がする。
エロシーン書けとかいうわけじゃなくて、ん~。色気。色気。なんていうか、
うーん、色気、としか言えないか。ほんと、別にエロシーンとかいうことじゃ
なくて、魅力としての色気があるのが私は好きなんだ。うーん。

それと勿体ぶり方が信用できない感じがする。ちゃんと着地するんだろうか。
そしてそれは面白いだろうか。ちゃんと終わらせてほしいなと願う。


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