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『ダイオウイカは知らないでしょう』(西加奈子/せきしろ/文春文庫)


『ダイオウイカは知らないでしょう』(西加奈子/せきしろ/文春文庫)


この前トークイベントへ行ったきっかけで、お名前だけは見たことある、
だったせきしろさんの本を何か読んでみようと、まずはこちら。短歌だし。
西加奈子さんもお名前だけは知ってるけど、初読み。

基本的に二人とゲスト、三人で短歌作ってみようそれを読んでみよう、
そして雑談のするする~っと読めてちょっと短歌に親しむ感じがして
楽しい本だった。

単行本は2010年刊行らしい。で、この文庫は2015年刊行。
ダイオウイカというタイトルが、そうそう深海のダイオウイカブーム
みたいなのとちょっとかぶったりなんとかの偶然もあったりだったなあ。
小説家、西加奈子さん、文筆家、せきしろさん、という肩書なのね。
西さんが、ダ・ヴィンチの企画で歌会に参加して、短歌にちょっと興味
持った、んで、これはananで編集者さんが連載企画やりましょうって
始まったものらしい。

せきしろさん、最初は俳句と短歌間違えてるとかいう所からのスタートで、
すごいな~。

初回はそのスジの人、穂村弘さんがゲスト。次は東直子さん。
まーそうですね。短歌でっていったらこの二人、それに俵万智さんだね。
他にもゲストいろいろな人で、お喋りしてるな~って感じが、ちょっと
ぎこちなさそうとかすごく楽しそうとか伝わってきて、面白かった。
歌人の人がきてるときはともかく、別に短歌の話してないじゃん!な時も。
でも歌つくってみてそれをもとにお喋りっていうの楽しいね。

歌は、最初は、いや、あの、まずは57577定型のくらいは、あの、その、
意識してほしい、と思ったけど、なんだろうねえ、さすが二人とも文学と
いうか、言葉の使い手っていうか。
西さんはドラマチック、一首の中に外に物語を広げる感じ。
せきしろさんはふざけているようなのにハッとする詩的さ、落差、を
ぽいっと書きなぐってるような感じで、うう~これは凄い、という感じが。
こわいわ。
才能。

一年半続いた企画でまとめで、まあ、私が何がわかるってものでもない
けれども。終りの、西さんせきしろさんが互いの短歌によせた文章、の
ところ、心底しみじみ面白かった。短歌とエッセイ。こういうのすごく
いいなあ。さすが上手い。楽しかった。


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