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映画 「リメンバー・ミー」


*ネタバレしてます。


映画 「リメンバー・ミー」

24日(土曜日)に見てきました。字幕、IMAXで。

原題は「Coco」ね。おばあちゃんの名前なの。


ミゲルは音楽大好き。憧れの国民的スター、今は亡きデラクルスのビデオを
何度も何度も見て、ギターをこっそり練習している日々。ミゲルの一家は
かつて音楽家目指してふらっと家を出て行ってしまった先祖がいて、以来
音楽は禁止!な一族なのだ。
でもどうしても音楽が好きなミゲル。死者の日のイベントで、広場で音楽
コンテストがある、それに出てみたい、音楽をやりたい、と、家族と喧嘩
してこっそりデラクルスのギターを盗み出そうとしてしまう。
昔、家を出て行った音楽家になろうとしたおじいちゃんはきっとデラクルス
なんだ、僕はおじいちゃんに似たんだ、と信じて。
だが、そのギターをかき鳴らすと、ミゲルは、死者の国へ迷い込んで
しまった。夜明けまでに生者の世界へ戻らないと、ミゲルはほんとうに
消えてしまう。家族の許しを得るため、ミゲルはそこで出会ったヘクターと
一緒にデラクルスを探し始めた。


あ、始めにアナ雪の短編があって、クリスマスのお話。オラフが姉妹の
ために頑張るけどドジっこだから、みたいな。まあ、綺麗でした。
でも、あんまり、別に、そんなにアナ雪が好きでもないので、ぼんやりと
眺める。
正直「リメンバー・ミー」もすごく見たくて待ってたわけでもなくて、
なんとなく時間あるし今週も映画行こうか、って行ったのでした。
あんまり家族の話とか、そんな、好きなわけでもない。
だけど!
これ凄く良かった。結局泣いてしまった。素晴らしい。そう、家族が大事、
という本当に王道な話なんだけれども、驚き、面白さたっぷりで、思ってた
よりずっとずっとずっとよかった。面白かった!

人は、二度死ぬ、というのはよく聞く。肉体的な死と、その人のことを誰も
覚えていなくなったとき。誰の胸からも消えてしまう時。
そんな、死者の国での二度目の死の恐怖。死者の国から消えると、どう
なるのかはわからない。無、に、なるのかな。
それは、でも、それはそういうものだと私は思って、別に肉体的な死で
すべて終りっていうのでいいけどなーと思うのだけれども。
この映画で繰り返し語られる、家族のつながり、家族の思い出の中に生き
続けること、という願いは、私個人の想いとは違う。けれども、家族、と
いうのに限らず、自分を愛してくれる人、自分が愛している人、を、大切に
思い、ずっと忘れないと思うことは、素直に共感できる。

なんといってもさっすがアニメ!ピクサー!ディズニー!
メキシコについて私は何も知らないけれども、この色鮮やかさ、色使い、
デザイン、メキシコって感じなんだろうなーって思わせてくれる。
素晴らしく綺麗でポップで、骸骨たちもおしゃれで表情豊か!さすが!!

そしてメキシコの街にあふれる音楽。芸術。フリーダ・カーロとか~
まああんまり知らないけど、でも、あ~~メキシコ~こういう感じなのか
な~~ってすごく楽しめる親しめる世界を見せてくれるんだなあ。

ミゲルは先祖であると信じてるデラクルスに会いにいって音楽家になる
家族の許しが欲しい。ヘクターは生者の国へ帰るミゲルに写真持って帰って
もらって、一年に一度の死者の日にあっちへ渡れるようにしてほしい。
最初は互いの利益のための交渉だったけれども、一緒に音楽を奏で歌い
踊って仲良くなっていく様は見事~。

そしてミゲルの憧れ、メキシコの国民的大スター、デラクルスが、実は
ミゲルの先祖ではなく本当の先祖から音楽を盗み殺した悪人だったって、
そんなー!?とびっくり。しかし、死後にそんな、そんなことがわかるって。
でもそれわかって、どうなるんだろうと思ったら、ちゃんと後々に、
デラクルスが歌を盗んだ、というようなことは明らかになって、誤りは
正されたって感じになっててすごい。
こういう作りの誠実さ、上手さ。さすが~。

ほんとうはイメルダだって歌が大好き。ヘクター、ヘクトルっていってたと
おもうんだけど、ヘクトルが家族を捨てて出て行ってしまった、と思った
からこそ、愛が憎しみにーって極端にはしってしまったけれど、ミゲルが
やってきたドタバタで、真相がわかって、ミゲルは家族の許しを得ることが
できる。

ヘクトルのことを生きて覚えているのは、ひいおばあちゃんだけになって、
その記憶は薄れつつあって。ヘクトルが死者の国からも消えてしまう。
その前に、なんとか、間に合って、ミゲル、ミゲル、おばあちゃんの記憶を
呼び起こしてあげてっ。と、ラストのほうでは心の中でミゲルへの大声援
あげまくり。すっかり映画に引き込まれたねえ。

リメンバー・ミー。それは、ヘクトルが愛する娘、ココに歌いきかせて
いた、二人の大切な歌。ココ、それがミゲルのひいおばあちゃんなんだけど、
ミゲルが家に戻れた時、ココおばあちゃんになんとかヘクトルのことを
思い出させようとして、そして、リメンバー・ミーを歌う。
も~~っミゲル、そこで、ほら、早く歌って!!って、もう、そりゃもう
ラスト歌って思い出してってことになるんだろうなってわかってても、
ハラハラドキドキしたし、おばあちゃんが思い出して一緒に歌った時には
もう、もう、涙だーだーにならざるを得ない。
素晴らしかった。

おばあちゃん、ちょっともう認知症きちゃってるかな~みたいな、こう、
ほんとうにしわくちゃながっつりおばあちゃんな顔してたの。アニメで
こんなにもおばあちゃんな描写ってすごいかもと思った。そして、その
おばあちゃんの目に、歌によって表情がひかる、その、その瞬間。
本当に素晴らしかった。
リメンバー・ミー。ココのとパパの大事な大事な歌。大切な思い出。
リメンバー・ミー。パパは家族を捨てたんじゃない。うちに帰ろうと
していたんだよ。
忘れないで。愛しい娘。
原題の「Coco」ってね。ほんと、ほんとそうだね。納得です。

リメンバー・ミーが、アカデミーで主題歌賞とった時には、まだ映画公開に
なってなかったし、私としてはグレイテストショーマンのディスイズミー
なんじゃないの~って思ったんだけれど、リメンバー・ミー、凄い名曲。
ほんっと素晴らしい、映画を見て、映画の中で、もっと最高になる主題歌
だったよ。映画を見に行ってよかった。映画の中でこの曲が歌われていく
変化を見ることができてよかった。
愛しい。


ミゲルの相棒っていうか、懐いてる野良犬、ダンテ。非常に、こいつ~
バカわんこ!ってダメさが可愛いタイプで、魂の案内犬になっちゃってた
けれども、あれってどうなの。ダンテ、死者の国にいっちゃった?
しんじゃった?? ちょっとその辺よくわからない。ん~。
魂の案内のものが、ほんとカラフルでかっこよくていろいろで、ああいう
精霊みたいな感じってどの世界にもいるものなのかねえ。神話的な感じかな。

劇中、メキシコ~な音楽たっぷりですごく楽しかった。
ミュージカルというわけじゃないけど、音楽の力も漫喫。
何もかもが鮮やかでステキだった。見逃さなくてよかった~。


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