« 映画 「スリー・ビルボード」 | Main | 映画 「ダンケルク」 (3回目) »

『ヒットの崩壊』(柴那典/講談社現代新書)


『ヒットの崩壊』(柴那典/講談社現代新書)


2016年11月刊。

「最近のヒット曲って何?」という問いかけから始まる一冊。音楽のヒット
とは何か。かつてのCDミリオンセール連発の時代とは違って今は音楽が
売れなくなっている、といわれているが、本当か。CDの売り上げは下がった
けれどもフェスの動員数は増え続け音楽業界の在り方が変わってきている
ということ、等々がさっくり読めてよかった。

CDの売り上げ不振とはいえ、コンサートとかフェスとか、生の体験って
方向にシフトはしていて、やっぱり音楽好き、音楽にお金払う層っていうのは
がっつりあるよねえという感じがある。

私個人的には、ライブに行ったりはもうほとんどしなくなってるし、フェス
みたいなのにもまったくついていける気がしないので、今後も物凄く時代遅れ
にCD買ってくんだろうなあという所。配信ダウンロードとかストリーミング
だとかを使いこなせる気がしない。。。うーん。
ラジオ聞いて気になった曲ぐぐったりYouTubeで見てみたりしてCD買います。
たぶん、これからも。。。でもそう、CDという物の発売がなくなっていく
ようになるんだろうなあ。うー。頼む。発売してくれ。。。

あ、私が聴く、買う、のはほとんど洋楽。CDもあまぞんでインポート。
でも物が欲しいレトロガラパゴス人間。。。世の中の変化についていく
のは難しい。

みんなが知ってるヒット曲、という役割というのは難しくなってきたとは
いえ、やっぱりこれからも出てくるし、むしろ世界規模での大ヒットと
いうことが今後は増えるんだろう。そこに日本人アーティストが絡むか
どうかはともかく。
日本国内でのヒット、っていうのは、どーなのかねえ。やっぱアイドル?

アニメ映画「君の名は。」からのとかがあったのを思うと、テレビより
むしろ大ヒット映画が生まれればそこからっていうほうが国内全国的
全世代的にはいけるような気がする。テレビCM、テレビドラマからって
いうほうがニッチになりそう。

この本はざっくり一年あまり前の刊行で、小室さんに取材しての話が
あって、ああ~小室さん。。。という気分にもなる。音楽の移り変わり、
人の移り変わりは、やっぱり突然だったりするんだなあ。
この本時点ではSMAP解散が大きな変化だけど、その後はあるし、ヒット
メーカー小室さんが不倫報道なんかと介護問題で疲れ切って引退という
宣言しちゃったりで。

一発屋みたいなのがへって息の長い音楽活動をするアーティストが増えた、
というこの本の論調はその通りだと思うけど、とはいえやはり有名人で
あることが厳しくなってきてる感じは、うーん。どーなんだろ。
大ヒット飛ばして有名人になるより、そこそこで着実なファンがつくほうが
いい社会になってるのかなあ。

音楽、私は映画をよく見に行くので、音楽のかっこよさを思う時に、
予告編を映画前にけっこう沢山見せられるたびに、日本映画がたまに
まざると、致命的に音楽がかっこ悪いだろ、と、すごく思ってしまう。
私のかっこいい基準がどうしようもなく洋楽方面に偏っているのであくまで
個人的に思うことなんだけど。
今だと「空海」なー。せっかく中国との共同?かなんかで壮大にやってる
っぽいのに、あの音楽はねーだろーと思ってしまう。その前にマーベル
や「ブラックパンサー」の予告なんかあったりすると、もう、その、
ほんっと日本の映画の音楽かっこわる。。。とテンションが下がる。
まー個人の好みだけど。
邦画の音楽って、どーなってんだろうね。あのがっくりくる主題歌システム
とかどーにかならないのか。。。まあ、これも個人的好みの問題だけど。
でもな~~~。

と、このごろの音楽シーンについてざっくりとした流れを知る事ができて
面白く読みました。

 
 はじめに
 第一章 ヒットなき時代の音楽の行方
 第二章 ヒットチャートに何が起こったか
 第三章 変わるテレビと音楽の関係
 第四章 ライブ市場は拡大を続ける
 第五章 J-POPの可能性―輸入から輸出へ
 第六章 音楽の未来、ヒットの未来
 おわりに

|

« 映画 「スリー・ビルボード」 | Main | 映画 「ダンケルク」 (3回目) »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事