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映画 「ダンケルク」 (3回目)


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「ダンケルク」 (3回目)


昨日12日に見に行きました。IMAXでまたやるってのがきてたので。

見に行くの多分三回目だと思う。もう結末まで知ってるのにやっぱり物凄い
緊迫感ですごくすごく追いつめられてくので見終わるとぐったりしてしまう。
音楽もすごいし、爆撃音とか飛行機とか、さすがの音響なのでほんと怖い。

最初から、容赦ない。君たちは包囲されているのビラを手にするトミーたち、
別になんの動揺もない感じ。隣に一緒に歩いてた仲間が撃たれて倒れても
一瞥もなくただ走って逃げる。
そういう、状況なんだなと。一瞬も無駄にしない。逃げる。生き延びる。
まず自分が生きる、ということ。
なんとかして、「ホーム」へ帰りたい。その一点の映画。

やはりどうしたって空軍がー、ファリアがかっこよくって痺れる。
トム・ハーディ~~~~~。ほんっと。目だけで、狭いコックピットの中
だけで、ほとんど動きもない中で全身で演技できる男~~~。

助けを待つ陸軍の長い一週間。
民間船が海峡を超える長い一日。
その中の空の一時間。

地を這い砂や泥をかぶり、海で濡れ油まみれになったりする兵士を襲う
敵機の恐怖と、それをやっつけてくれた味方の機への快哉はほんと、もう、
感無量。でも3機だけしかこなくて、みんな落ちて。「空軍はどこにいた!?」
みたいな罵詈雑言投げられることも、わかる、というか。もう。辛い。
味方を見捨てることができず、覚悟してあの場で戦って、捕虜になった
ファリア。きっと生き延びたと信じたい。

海で助けられた謎の兵士。自分を見失ってるんだ、もう取り戻せないかも、
と言われる兵士。戦時中って誰もが自分を見失ってる。あんな非常事態、
の、中の、日常って、なんか狂っていく。
「刑事フォイル」を見てて思ったことだけど、あの中でまともに生きるって
稀有なことで。戦争は、行ってもいかなくても、こころを壊す。

謎の兵士キリアン・マーフィーがまた素敵で。海の中に一人取り残されて
膝を抱えて座ってるあのシーン何度見ても胸が苦しい。
思いがけずジョージを死なせてしまったことを、また抱えて、彼は生きて
いくことが出来るんだろうか。またあの後戦地へ行くのだろうか。

そう、ダンケルクでの撤退はもちろん多大な犠牲を出したけど成功であった
のだけれども、でも、まだ戦争が終わったわけではなく、そして、また、
戦争へ兵士は行くのだ、と、いう歴史がある。
最後、新聞を読むトミーの顔が、アレックスとは全然違って、虚無の目を
してるのがほんと、どうしようもない。

チャーチルの演説、なー。決して降伏しない。
ゲイリー・オールドマン主演でチャーチルの映画がもうじき見られるはずで、
どうなんだろう。どんな風に描かれてるんだろう。すごく楽しみ。
好きな映画を映画館で見られるしあわせを噛みしめる。ありがとう映画館。

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