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岡崎裕美子×せきしろ 「短歌と俳句、言葉の魅力」 『わたくしが樹木であれば』刊行記念


昨日、久しぶりに下北沢まで出かけました。

「2018/02/25 Sun

岡崎裕美子×せきしろ
「短歌と俳句、言葉の魅力」
『わたくしが樹木であれば』刊行記念

15:00~17:00 (14:30開場)場所 _ 本屋B&B」

というイベントがあるとのことで。
本屋B&Bという所は、毎日のように何かしらのイベントをやってて、ビールも
あるよ、って感じでこだわりおしゃれ本屋さんらしい、と気になる所でした。
井の頭線沿線住みだったころならもっと早くに行っただろうな。でも
イベントは大体夜みたいだし無理~って思ってました。でも岡崎さんの
歌集刊行記念とか、どんなイベント?と興味をそそられて、行ってみた。

下北沢、駅の工事まだ全然途中なんですねえ。都会の駅の工事っていつ
終わるのか果てがないような気がする。
で、早めに到着してなんとか空いてるお店に入ってランチしてコーヒー。
あまりぶらぶらしても迷子になっちゃうよな~と思いつつちょっと歩く。
しかし、下北沢な街の感じっていうか。ごちゃっとしたおしゃれ感って
いうか。うう。私にはついていく素養が足りない。。。

でもまあ、ちょっとおやつを買ってみたりして多少の気分は味わった。
グーグルマップを頼りに無事到着。

イベント内容のこと、すべて私個人の主観的覚書メモで、発言等不正確
だったり勘違いだったりあるかもしれない、勝手な個人の日記です。

イベントスペース、本当に本屋さんの一角に丸椅子を並べて、という感じで、
ふらっとカジュアルに話聞くという感じで、近かったなあ。
売り場でもあるので本棚の前に座ってて、本を買いたい、という人には
お邪魔してしまう感じ。ごめん。けど、こういう「場」って感じなんですね。
とても素敵です。

ではお時間となりました。
とのことで、岡崎さん、せきしろさん登場。岡崎さんが司会兼、って感じで、
せきしろさんのプロフィール紹介等から始まる。
岡崎さん、ほんと、さすがの司会力ですよねえ。

私は不勉強にしてせきしろさんのことをお名前くらいしか知らず、著書も
読んだことないのです。なんかともかく岡崎さんはせきしろさんファンなの
だな、というのはすごく伝わってきたね。私も何か読んでみようと思った。
せきしろさんのほうがふわっと自由めな感じ。
岡崎さんとどう知り合ってこのイベントになったか、とかのお話。

プリントがあって、せきしろさんが選んだ『わたくしが樹木であれば』の
好きな歌10首。岡崎さんを褒めようってことで、好きな歌の一つ一つを
選んだポイント等の話。
強い単語に惹かれちゃうんですよ、とのこと。せきしろさん、単語フェチな
所があるんですかね、という風に岡崎さんつっこんでましたが、でもほんと、
選んだ歌の強い単語、それ選んでこう歌になる感じ、というの、いいなあって
私もとても共感しました。
父の挽歌に、せきしろさんとってもやられた、という風にも言われてた。
うんうん。
手芸用品店が大好きなんですよ。いいですよねえ。とか、遮光カーテンて
一番好き、とか。遮光カーテンしてると何時かわかんないんですよ、最高、
みたいなせきしろさんのこだわりポイントを聞いて面白かった。

岡崎裕美子が短歌を始めた頃に、すげー!と思って影響受けた歌、という
プリントもあり。岡井さんの歌、最初NHKの番組で見てインパクト受けた
のが、歌集では変わってて、というの、私は知らなかったので聴けて
よかった。私も変える前のほうが好き~。かっこいい。さすが。
それから、「貝の短歌たち」という、貝を詠み込んでる歌の実例。
これも岡崎さんセレクトがかっこいいね。

休憩挟んで、歌会。
事前に「貝」という題で短歌募集してました。私は出さなかったごめん。
一つ俳句も入ってたよ。
始まる前に3首選で投票したのを結果発表。人気高いのいくつか、と、
あとはばらばらとした感じ。全部に岡崎さんコメントしていってて、
なるほど~と思ったり、せきしろさんが好きだったポイントを聞いたり。

せきしろ賞がなかなか決まらなかったりだけどそれも面白かったな。
歌集批評会みたいなのとは全然違って、ゆったりなごやかに雑談風で、
でもそれぞれのこだわりが垣間見られて、楽しかった。

終りに本多さん企画の『わたくしが樹木であれば』を読むネットプリント、
未来の幾人かとゲストで一首選して+ミニエッセイというペーパーを配布。
岡崎さんへのサプライズ企画でした。私も参加させてもらった。
で、約二時間、楽しい時間でした。行ってよかった。

私はそれから横浜まで戻り、ご飯食べて帰宅。合間に好きな本読んで、
好きなもの食べて、いい日曜日だった~。

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映画 「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」


日本語吹き替え版で見ました。日本だと日本語のしかやってないのかな。
しかしせっかくなら中国語? 見てみたいなあ。

唐。皇帝が病に臥せり、祈祷のために、唐に留学している空海が呼ばれた。
だが、何もできぬうちに病は悪化、帝は崩御する。
その病床に黒猫の毛が。

近衛兵(っていうんだっけ?)の頭領の妻の所へ、人の言葉を喋る黒猫が
現れた。猫の言った通り、瓜をやると、金が庭に埋めてあると教えられる。
そして黒猫の影は兵士のもとへ、また、かつて楊貴妃に仕えたものの所へ
現れ、命を奪う。
黒猫の怪異の謎を、空海と、白楽天はともに調べ解き明かしていく。

楊貴妃の死。怪異。幻術。
そして白楽天は長恨歌を完成させ、空海はついに青龍寺へ入門を許される。
そこにいた師は、幻術師だった。


『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』夢枕獏 が原作とのことで。
これもちろん読んだことある。けど、もうあんまりちゃんとは覚えてないなあ。
貌さんのファンで、もうずううううーーっと前からファンで、読みつくして
いたけれども、再読なんかもあまりしなくなってきてるし。でも面白かった
って思った気はする。多分。空海だもん~。好き。
で。
まあ私は貌さんファン、もう30年以上の筋金入り、って感じで(でも最近
は全然追っかけてないけど)ひいき目が大いにある、とは、思うけど。
けどな~~~。この映画化は楽しみに待ってたし、なんか本格的っぽいし、
監督チェン・カイコーでしょ~。すごい期待しちゃうよね。
ね、だけど。
こんな話だっけ。と、わからなくなるのはまあ仕方ないとして。
こんな話でもいいんだけど。
それにしても。
面白さを求めるなら本を読みましょう。と、いうことですかね。。。

ビジュアル面は、すっごい。凄くすっごく素晴らしい。
美しいし重厚さあるし、夢のように豪華絢爛。百花繚乱のスペクタクル
エンタータイメント!みたいな宣伝してたと思うけど、ほんっと、華麗に
見せてくれてて、映画館へ見に行ってよかった。美しいよ~。

空海を演じる染谷将太くん、つるっとぬるっとして優雅さあって、よかった。
阿倍仲麻呂を阿部寛がやってるっつー、アベちゃんつながり!? はともかく、
まーもちろん阿部寛の見栄えも最高です。でも使い方もったいなさすぎ!
なんもしてない。。。まあ、なんもやらせてもらえなかったのか、なあ。
わかんないけど。

中国語を、多分みんながんばってしゃべったのだろうと思うんだけど、
(日本人同士のシーンは日本語だったろうけど)どーなんだろう。駄目
だったのかなあ。
なんか、喋らせてもらえなかったのかな。。。と、思う。。。
立ってるだけとか優雅に微笑んでるだけ、とか、切なく見つめるだけ、
というのも大変素敵ですが、でもなあ。

演技を一番がんばってて、一番難しい演技をしてたのは、黒猫でしたね。

「妖猫伝」というのが本来のタイトルみたい。なるほどね~。
黒猫ちゃんが主役な感じだったものね。うんうん。って、ええっとー。
黒猫ちゃん、大部分作り物でしょ。。。まあ、いいんですけど。。。

歳月もお金もかけたみたいだし、キャストはみんなよくやってる感じは
したけれども、ただただ美しい夢のような映画をつくってみました、と、
いうことなんですか、チェン・カイコー??? 本当にこれでいいのかなあ。
まあ、いいんだろうか。まあいっか。。。
角川映画ってことか。
日本中国合作、ってことらしいけども。うーん。

あと一番の不満は、長恨歌をね、最後に朗々と詠じて欲しかったよ!
李白とか白楽天が重要人物でさ、詩の話をメインにしておいてさ、
なんで~長恨歌が気になるでしょ~~。
帰ってからぐぐりましたけどね。まあ、そうしろってことですかね。
でもな~。せっかくなら中国語で、韻の美しさとか教えてほしかったよ
読み上げて欲しかった。うーん。
終りには主題歌っつってRADWIMPSの曲が流れだすけど、うーんうーん、
それはまあ、別に悪い曲ってわけじゃないけども。うう。
私がそこで聞きたいのは長恨歌、読み上げて欲しかった。

目に豪華で、それなりに楽しみましたが、期待するんじゃなかったな、と、
反省しました。

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映画 「グレイテスト・ショーマン」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「グレイテスト・ショーマン」


17日土曜日に見に行きました。IMAXで。


P・T・バーナム。仕立て屋の息子として貧しい暮らしの中にあったが、
父が仕事をもらっている名家の令嬢、チャリティと仲良くなり、二人は
文通を続け、成長しても気持ちに変わりはなかった。
娘二人に恵まれ、だが決して豊かとは言えない暮らし。バーナムは妻に
こんな暮らしをさせたいわけじゃない、と悔やむが、チャリティは幸せだと
思っている。
ある時、バーナムは娘たちとの会話からアイデアがひらめく。人々は奇妙な
もの、ぞっとするようなものを見たがるものだ、とペテンまがいで融資を
とりつけ、最初は物珍しいものを集めた博物館を開く。だが客を呼ぶため、
ユニークな人材を集めてショーを開くようになった。ユニーク、奇妙な、
フリークス。おぞましい、として非難も集めるがショーは大人気。
次第に富を得て立派な屋敷も手に入れるが、上流階級では成り上がりものと
つまはじきにされる。

英国出身の劇作家、フィリップ・カーライルを口説き落として芸術へ、
上流へ近づこうとする。英国の女王陛下との謁見、という栄誉を得るが、
やはり物足りない。
本物の芸術を興行したい、と、歌姫リンドに夢中になる。

自分たちは見捨てられたように感じていたバーナムサーカスのメンバー。
火事で建物を失い、家族を失いかけたバーナムはだがまた立ち上がる。
街中に高い金をかけてビルを建てるほどの資金はもうない。
郊外の広場に、テントをたて、そしてサーカスは続く。
バーナムは家族とまたやり直していく。

ばっちりミュージカル! 上映時間105分というコンパクトさなので、
ストーリーとしてはなんだかあらすじ~って感じはする。けど、でもさ、
ミュージカルだもの。歌の中にすべてがある。

歌、音楽、ショー! すっごいすっごく素晴らしい~!!!!!

バーナムはペテン師まがい、というかほとんどペテン師。それでもくじけない
諦めない、ポジティブすぎる。自分のアイデアとか自分の想いにまっすぐ。
チャリティは堅苦しい家にうんざりしていて、貧しくてもバーナムとつくる
家族に喜びを感じてる。
成功を収めていくにつれてもっと、と思ってしまうのは仕方ないことかなあ。
バーナムのショーに対して新聞では辛辣な劇評が書かれる。
オペラ歌手な歌姫を見出して本物の芸術だ、と夢中になってしまうのも、
まあ、仕方ないことかなあ。

バーナムのサーカスのメンバーは、それまでは実の家族にもうとまれ、
人々から隠れ、笑われ石投げられるような感じだったのが、ショーを演じて
メンバーになって、ほんとうの家族ができた、ここが自分たちの居場所、と
思っている。
人に笑われるならそれを金に換えてやれ。っていうバーナムの発想は、
一つの解決。
でもこれ、ちょっと深刻に考えちゃうと、見世物になるくらいしか生きる
道がないのか、という、実に、辛い、差別の歴史の産物でもあるわけで。
そういう中でもじゃあ歌が上手いとかなければダメなのかとか。そういうの、
今もやっぱ地続きな問題であるんだよな。
これはしっかり描きこむとつらい、と、私は思うので、上映時間の短さは
よかったなと思う。
「This is me !」って、すっごい素晴らしい歌で高らかに、彼ら自身の
歌として歌いあげられるの、すっごくかっこよくって。涙腺決壊。

バーナムが本物だ~って夢中になっちゃう歌姫リンドも、上流階級の生まれ
じゃないわ、ということで、彼女のソロは、決して満たされない、って
いう歌で。彼女もまた貪欲に自分の道を自分で切り開いて勝ち取ってきた
人なんだろうなっていう迫力が、凄い。欲しいものを欲しいって臆面もなく
言える女なんだよー。かっこいい。バーナムとは決別するしかなかった。

最初はお上品な退屈紳士のカーライルが、ブランコのりのアンに恋して、
ヘタレなりにもがんばってくのも定番つーかお約束っつーかでもほんと
二人可愛くてかっこよくってよかった。

キャスト、もーーーほんっと~~~にみんな凄くて、素晴らしくて、
目にご馳走。見応えあったし。ダンスも歌も最高よ。ショーもステキよ。
ショータイムだけあと30分延々見せてもらいたいよ。

で、やっぱ、主演ヒュー・ジャックマンね。いやいやおいおいダメやろ、
と山ほどつっこみたいけれども、ヒュー・ジャックマンの姿で声で動きで
笑顔で、がーっとずーーっと突っ走られて、かっこよくってたまんないもん。
最高やろ。
場を支配する力がある。華がある。
ウルヴァリンっつーアクション俳優としての代表作持ちながら、
ミュージカル俳優としてもすっごいな~とは、レミゼの時にも思ったこと
ですが。今回も、ほんっと、すっごい、歌もダンスも。凄い~~~。
そしてもちろん走るの早いーっかっこいいーってのも、凄くて、この疾走感
の快感ったらないね。大好き。改めて惚れ惚れうっとりでした。大好き。

予告の頃からこれはすごい好きになりそうと思ってた。素晴らしかった。
サントラ買った。楽曲の素晴らしさ抜群~。ミュージカルって素晴らしいね!

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映画 「プラハ」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「プラハ」


昨日、15日見に行ってきました。
トーキョー ノーザンライツフェスティバル2018 でのジャパンプレミア。

Prag / Prague
監督:オーレ・クリスチャン・マセン Ole Christian Madsen / 2006年 /
デンマーク / デンマーク語(Danish), 英語(English), チェコ語(Czech) /
92min /

2006年の映画ってことは12年前、で、マッツはちょうど40歳くらいかな。
マッツ・ミケルセン目当て~でチケットとったけど、普段の自分は好んで
見るタイプではなさそうな映画で、どんななのかなあと思ってたけど、
じっくり面白くてすっかり引き込まれて見ました。よかった。

列車でプラハへやってきたクリストファーとマヤ。夫婦。クリストファーの
父親がそこで亡くなったらしい。
夫婦の仲はすれ違いの雰囲気。
不慣れな異国での遺体引き取りの手続き。父親の弁護士だったという男に
会い、父が残した家を訪ねると、若い女性が娘と住んでいる。
父の愛人なのか、妻なのか。クリストファーの子どもの頃に父は家を出て、
12歳の頃には母から父は死んだと聞かされていた。15歳の時にその父が
会いにきたことがあって、混乱した思い出。父はここで新たな暮らしをして
いたということなのか。

妻が浮気をしていることに気づいていたクリストファーはこの旅でじっくり
話し合いたいと思っていた。が、うまく話すことも出来ない。
14年の結婚生活。幸せだと思っていたのはクリストファーだけなのか。
一人息子ともあまりうまくコミュニケーションがとれていないクリストファー。

弁護士の老人から、父は実はゲイだったと知らされ、彼とこそ恋人だったと
知らされる。
父の家にいたのは家政婦だよ、と。彼女はバーのシンガーでもあった。
なんとなくの流れで彼女と寝るクリストファー。
妻は浮気相手との子どもを妊娠していることがわかる。

飛行機での手違いで一時行方不明になっていた父の遺体が戻ってくると、
クリストファーは母の隣に埋葬するはずだったその遺体を弁護士に任せた。
妻はいない。
一人、帰路につくクリストファー。

という感じで、まー、メロドラマっていえばそーなんだけれども。
父の死、妻との別れ、それが一度に起きてしまったただの一人の男の人生の
一場面という映画。
クリストファーは、弁護士事務所経営してるとかで、一人前に立派に働き、
家庭を持った、はずなんだけれども、妻はずっと寂しくて夫から何も与え
られていない、待って待ち続けていたのにあなたはいない、みたいな
不満爆発してしまった。

クリストファーがなんか不器用な男なんだなあというのは最初から提示
される。列車の個室の番号をすぐに見つけられずに、妻にこっちよ、って
教えてもらったり、ホテルのカードキーがうまく開けられずに普通の鍵に
してほしいよな、ってぼやくけど、マヤがはすっとちゃんと開けられる。
この男はこういう、なんか日常の些細なことがうまくいかない不器用な
人なんだなあって思う。

妻とやり直したい、話し合おう、ってする時に、じゃあ自己紹介からやろう、
僕は42歳、弁護士で、テレビはスポーツ観戦が好きでみたいなことを
わーっとまくしたてる。ビジネスミーティングみたいなことならそういうの
やるかもしれないけど、なんかこう、家族の、夫婦の、話し合いを、
そういう方向からやろうとするか? なーんかこう、日常の他愛のない会話
だとか、愛情を示すこと伝えること、穏やかな雑談とかが苦手なんだなあと
すごく、愛しく、辛くなる。息子とスカイプかなんかで話すのも、息子は
ゲームに気もそぞろ、みたいな感じ、妻が息子になんかいうのをただぼそっと
繰り返すだけ、みたいなクリストファー。
あんまり息子とも喋ってないんだろうなあって感じ。
仕事仕事で忙しくしてて家族の時間を持っていない、という感じ。
それなのに、マヤに結婚してずっと幸せだったとか、子どももっと欲しいとか
言うの。
それ、今こんな状況になる前にちゃんと話して、愛してるって、安心を
与えていれば、よかったのに。
できなかったんだろうなあ。

父がいなくて、母に死んだとか聞かされてて、母との関係とかわかんない
けれども、まあでもたぶんいろいろと寂しい子ども時代だったのかなあって
思う。愛情を知らない、与えられてなくて、自分の感情を人に与えることが
うまく出来ない、という感じ。
まあそんな単純な事ではないのだろうけれども。

父の遺品の財布には、クリストファーの子どもの頃の写真が入れてあった。
父の家の壁にはクリストファーの子どもの頃の写真が沢山飾ってあった。
父がいなくなったことに対して少しは理解が及んで、クリストファーは
多分、最終的には受け入れたんじゃないかな。
マヤと激しい喧嘩もしちゃって。
なんか、こう、あの二人の、夫婦のぐずぐず感とかもどかしさ、二人の
歳月はある、息子がいて大事、妻の狡さとか許すって言いながら許さない
夫、なんかもうほんと、うう~~~ってくるんだよなあ。
マヤがズルくて嫌な女って感じはするんだけど、(だって夫がマッツだぜ、
いや違うけど、あの姿かたち声で~)でも、別の恋と出会ってしまった。
そして妊娠したってわかって、その相手はそれ知って大喜びするような
男で、うーん。なんか、もう、ほんと、夫婦って。恋って。人の想いって。
ズルいとこ嫌なとこいろいろと含めて、見せてくるんだもんなあ。
やり直そうかというかなんというか、抱いて、とかって何度もやるし、
でもあんまり満足はできなかったのか、とか。ぐずぐずすぎる。
クリストファーはあてつけだか勢いだか気を紛らわせるのか、若い女と
やってみたって感じだし開き直るし。

何を与えて欲しいんだ、金か!? 与えるよやるよ全部やるよ!って、
道端で夫婦の大喧嘩! すごい酷い。金とかバッグとか上着とかまで
投げ捨てばらまいて周りの人が群がってくる感じとか、ひどい。怖いし。
でも、クリストファーがやっと、感情をあらわにできた。

多分夫婦は、クリストファーの今の家庭は、終りってことになるんだろう。
たぶん。息子は妻がつれていきそう。
でも、クリストファーに、きっとこれから、きっと、また、幸せがある
はず、と、思いたい。。。クリストファーはきっと変われるはずだと、
思いたい。

超人でもなんでもなく、ただ苦悩する一人の男を演じてるマッツ。
あまり感情を見せないクリストファーの中に揺れ動くたくさんの想いが
あることを、ほんとうにわずかな動きとか雰囲気でちゃんと見せてくる
マッツ。すごい、さすが、ほんと、上手い。感動です。
マッツさー、ほんっとにめっちゃかっこいい。普通の人で、まあ普通に
きちんとスーツ着てたりな感じなんだけど、ほんっとスタイルがいい。
ほんっとなんだろうあの美しさ。姿勢が綺麗、歩くのも綺麗。立ってる
だけで最高にかっこいいの~。すごい。
ちょっと不器用さん役でぎこちなかったりするのも可愛いし。
ワインとかビールとか飲む口も可愛いし。ほんと、目にご馳走。素敵。
映画よありがとう。マッツの姿をうつして残してくれて。

プラハという街の、異国だなあという感じとか、言葉が通じなくてあやふや
な感じとかもすごくよかった。
夫婦はデンマーク語。弁護士とか共通語として英語。シンガーちゃんは
チェコ語、か。英語あんまりわかんない感じで、クリストファーとろくに
話は通じないけど、なんかそれはそれで二人勝手に勝手なこと話してるの
すごくよかった。
コーヒー頼むとビール出てきたの、あれは。チェコ語だとそうなる感じ?

その、概ねシリアスなリアルなんだけれども、途中ちょこちょこと、
何で??ってわからないヘンなシーンとかもあって、不思議。
遺体安置所へ行く時、医者とか看護師? 急にすっごい早足でガンガン
行くのなんで。
遺体、シンガポールへ間違っていっちゃったかも、でもナイロビだった
帰ってきたよとか。なんか、なんで。暑い所いったから遺体の状態が
心配だよっ。
入口があかなくて、窓から入りなさい、っておばーちゃんに言われたり。
何それ? って見てる私は気になったけど映画のなかではさらっと流されて
なんか、なんか、なんで。それでいいの? デンマーク映画の味わいか。

なんだかんだささやかな細部がさり気なく上手いというか、ふわーっと
流れる感じがいい塩梅だったりして、よかった。好きになれた。
見に行けてよかった。
ありがとうノーザンライツフェスティバル。いい映画、世界中にたくさん
あるよね。見られる機会があってよかった。


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映画 「トム・オブ・フィンランド」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「トム・オブ・フィンランド」


昨日、13日見に行ってきました。ほんとは田亀源五郎さんのトークショー
の時に行きたかったけどなあ。
トーキョー ノーザンライツフェスティバル2018 でのジャパンプレミア。

Tom of Finland
監督:ドメ・カルコスキ Dome Karukoski / 2017年 /
フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、アメリカ


トウコ・ラークソネン。フィンランドで兵士として第二次世界大戦を戦った
後、戦争の悪夢に悩まされていた。
絵を描きたい。ピアノを弾きたいという望みはあるが、なかなかままならない。
妹と暮らし、商業デザイン?の仕事につく。

彼はゲイだった。同性愛が罪として追われる社会の中、ひっそりと出会いを
求めていた。そして夢想する男たちの姿を描き続けていく。

部屋を貸すことになった青年ニパとの恋。妹も彼のこと好きだったみたい
なんだけど、結局トウコとニパが恋人同士に。
妹ちゃん、お兄ちゃんの支えになってあげてたりなのに、なかなか、辛い。

ドイツで絵を売ろうとしたら悪いやつにひっかかって盗難にあったり、
でもなんとか兵隊時代のつてで窮地を脱したり。
密やかなパーティ。
逮捕されると強制施設に入れられるのかな? 治療してもらう、という
かつての上官も、辛い。

アメリカに絵を送ってみると、雑誌の表紙に採用された。
警官や軍人等の制服姿や、レザーを来たがっちりとして髭面の逞しい男たち。
むき出しの性器と笑顔。トウコではなく、トム、トム・オブ・フィンランド
というペンネームで彼の絵は世界中で大人気となる。

フィンランドからLAへ、個展を開くってことで出かけていった時の、
LAのあの明るさ、享楽的世界のあまりの違いが凄い。

フィンランドの歴史とかについて、私は何も知らないなと思う。
そっか、大戦でソ連と戦ってたのか、とか。まあそりゃそうかと思うけど
フィンランドの歴史についてあまり考えたことはなかった。
同性愛弾圧も、北欧って、今はいろいろと開放的というか公正というか、
ひらけている国のイメージだけれども、昔はやはりそういうものだったの
かなあ、そっかそういうものか、と、思ったり。

映画は映画なので、ドラマに仕上がっているけれども、当たり前だけど
複雑な歴史がいろいろあってからの、今、であり、世界を少しずつでも
よりよく、という人々の働きかけがあってこそなんだよなあ。


この人の絵、見たことはあって、あの、ゲイアート? 昔は髭も筋肉も
がっつりしてるのも好きではない方だったけれども、この頃はもうすっかり
そういうのむしろ歓迎~好き~ってなってる。この絵の感じもすごい、
はまる。トウコの夢想しつつ絵を描くシーンなんかで、おお~絵の実写化~
って、絵のまんまの俳優たちが取り巻いてるのとか眼福~。

けど、作者のことを考えてみたことなかったなあ。
こんな風に絵を描いてきて、生きていて。亡くなったのは1991年だって。

エイズでのバッシングの時期、画集を自分たちで出すシーンがあった。
悪質な安っぽい読み捨てられる雑誌ではなく、ちゃんと上質な絵として、
画集を出す。
小さな印刷屋さん、うちは宗教書専門だよ、っていう小さな印刷屋さんが
引き受けてくれて出すことができる。
その時に、自分たちにとって神聖だから、っていうんだよ。
同性愛者であることは間違いじゃない。病気じゃない。不自然じゃない。
それは自分にとって自然な事。こういう男たちの絵を大事に思うことは
自然なこと。
あの絵があることで、ものすごい肯定感を得られたんじゃないかなあと思う。
世界中で、こういう絵が大好きってなったファンたちにとって、自分の好き
なことを肯定できる、大事な機会だったんだと思う。

同性愛は不自然じゃない。異常じゃない。ヘテロがノーマルとかいうの
ほんとうんざりする。

好きなものと好きでいたい。好きなものを好きでいるために戦わなくちゃ
いけない方が間違ってる。好きな格好して、好きな人と手をつないで、
好きなように生きていけたらいい。

もっとらぶらぶシーンあるかなと期待しちゃったけど、そこは上品でした。
キスからなだれこんでくのとかすごいドキドキでステキだった~。
裸男子もけっこういて、眼福~^^ よかった。

かっこいい、美しい映画でした。見に行けてよかった。

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映画 「ダンケルク」 (3回目)


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「ダンケルク」 (3回目)


昨日12日に見に行きました。IMAXでまたやるってのがきてたので。

見に行くの多分三回目だと思う。もう結末まで知ってるのにやっぱり物凄い
緊迫感ですごくすごく追いつめられてくので見終わるとぐったりしてしまう。
音楽もすごいし、爆撃音とか飛行機とか、さすがの音響なのでほんと怖い。

最初から、容赦ない。君たちは包囲されているのビラを手にするトミーたち、
別になんの動揺もない感じ。隣に一緒に歩いてた仲間が撃たれて倒れても
一瞥もなくただ走って逃げる。
そういう、状況なんだなと。一瞬も無駄にしない。逃げる。生き延びる。
まず自分が生きる、ということ。
なんとかして、「ホーム」へ帰りたい。その一点の映画。

やはりどうしたって空軍がー、ファリアがかっこよくって痺れる。
トム・ハーディ~~~~~。ほんっと。目だけで、狭いコックピットの中
だけで、ほとんど動きもない中で全身で演技できる男~~~。

助けを待つ陸軍の長い一週間。
民間船が海峡を超える長い一日。
その中の空の一時間。

地を這い砂や泥をかぶり、海で濡れ油まみれになったりする兵士を襲う
敵機の恐怖と、それをやっつけてくれた味方の機への快哉はほんと、もう、
感無量。でも3機だけしかこなくて、みんな落ちて。「空軍はどこにいた!?」
みたいな罵詈雑言投げられることも、わかる、というか。もう。辛い。
味方を見捨てることができず、覚悟してあの場で戦って、捕虜になった
ファリア。きっと生き延びたと信じたい。

海で助けられた謎の兵士。自分を見失ってるんだ、もう取り戻せないかも、
と言われる兵士。戦時中って誰もが自分を見失ってる。あんな非常事態、
の、中の、日常って、なんか狂っていく。
「刑事フォイル」を見てて思ったことだけど、あの中でまともに生きるって
稀有なことで。戦争は、行ってもいかなくても、こころを壊す。

謎の兵士キリアン・マーフィーがまた素敵で。海の中に一人取り残されて
膝を抱えて座ってるあのシーン何度見ても胸が苦しい。
思いがけずジョージを死なせてしまったことを、また抱えて、彼は生きて
いくことが出来るんだろうか。またあの後戦地へ行くのだろうか。

そう、ダンケルクでの撤退はもちろん多大な犠牲を出したけど成功であった
のだけれども、でも、まだ戦争が終わったわけではなく、そして、また、
戦争へ兵士は行くのだ、と、いう歴史がある。
最後、新聞を読むトミーの顔が、アレックスとは全然違って、虚無の目を
してるのがほんと、どうしようもない。

チャーチルの演説、なー。決して降伏しない。
ゲイリー・オールドマン主演でチャーチルの映画がもうじき見られるはずで、
どうなんだろう。どんな風に描かれてるんだろう。すごく楽しみ。
好きな映画を映画館で見られるしあわせを噛みしめる。ありがとう映画館。

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『ヒットの崩壊』(柴那典/講談社現代新書)


『ヒットの崩壊』(柴那典/講談社現代新書)


2016年11月刊。

「最近のヒット曲って何?」という問いかけから始まる一冊。音楽のヒット
とは何か。かつてのCDミリオンセール連発の時代とは違って今は音楽が
売れなくなっている、といわれているが、本当か。CDの売り上げは下がった
けれどもフェスの動員数は増え続け音楽業界の在り方が変わってきている
ということ、等々がさっくり読めてよかった。

CDの売り上げ不振とはいえ、コンサートとかフェスとか、生の体験って
方向にシフトはしていて、やっぱり音楽好き、音楽にお金払う層っていうのは
がっつりあるよねえという感じがある。

私個人的には、ライブに行ったりはもうほとんどしなくなってるし、フェス
みたいなのにもまったくついていける気がしないので、今後も物凄く時代遅れ
にCD買ってくんだろうなあという所。配信ダウンロードとかストリーミング
だとかを使いこなせる気がしない。。。うーん。
ラジオ聞いて気になった曲ぐぐったりYouTubeで見てみたりしてCD買います。
たぶん、これからも。。。でもそう、CDという物の発売がなくなっていく
ようになるんだろうなあ。うー。頼む。発売してくれ。。。

あ、私が聴く、買う、のはほとんど洋楽。CDもあまぞんでインポート。
でも物が欲しいレトロガラパゴス人間。。。世の中の変化についていく
のは難しい。

みんなが知ってるヒット曲、という役割というのは難しくなってきたとは
いえ、やっぱりこれからも出てくるし、むしろ世界規模での大ヒットと
いうことが今後は増えるんだろう。そこに日本人アーティストが絡むか
どうかはともかく。
日本国内でのヒット、っていうのは、どーなのかねえ。やっぱアイドル?

アニメ映画「君の名は。」からのとかがあったのを思うと、テレビより
むしろ大ヒット映画が生まれればそこからっていうほうが国内全国的
全世代的にはいけるような気がする。テレビCM、テレビドラマからって
いうほうがニッチになりそう。

この本はざっくり一年あまり前の刊行で、小室さんに取材しての話が
あって、ああ~小室さん。。。という気分にもなる。音楽の移り変わり、
人の移り変わりは、やっぱり突然だったりするんだなあ。
この本時点ではSMAP解散が大きな変化だけど、その後はあるし、ヒット
メーカー小室さんが不倫報道なんかと介護問題で疲れ切って引退という
宣言しちゃったりで。

一発屋みたいなのがへって息の長い音楽活動をするアーティストが増えた、
というこの本の論調はその通りだと思うけど、とはいえやはり有名人で
あることが厳しくなってきてる感じは、うーん。どーなんだろ。
大ヒット飛ばして有名人になるより、そこそこで着実なファンがつくほうが
いい社会になってるのかなあ。

音楽、私は映画をよく見に行くので、音楽のかっこよさを思う時に、
予告編を映画前にけっこう沢山見せられるたびに、日本映画がたまに
まざると、致命的に音楽がかっこ悪いだろ、と、すごく思ってしまう。
私のかっこいい基準がどうしようもなく洋楽方面に偏っているのであくまで
個人的に思うことなんだけど。
今だと「空海」なー。せっかく中国との共同?かなんかで壮大にやってる
っぽいのに、あの音楽はねーだろーと思ってしまう。その前にマーベル
や「ブラックパンサー」の予告なんかあったりすると、もう、その、
ほんっと日本の映画の音楽かっこわる。。。とテンションが下がる。
まー個人の好みだけど。
邦画の音楽って、どーなってんだろうね。あのがっくりくる主題歌システム
とかどーにかならないのか。。。まあ、これも個人的好みの問題だけど。
でもな~~~。

と、このごろの音楽シーンについてざっくりとした流れを知る事ができて
面白く読みました。

 
 はじめに
 第一章 ヒットなき時代の音楽の行方
 第二章 ヒットチャートに何が起こったか
 第三章 変わるテレビと音楽の関係
 第四章 ライブ市場は拡大を続ける
 第五章 J-POPの可能性―輸入から輸出へ
 第六章 音楽の未来、ヒットの未来
 おわりに

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映画 「スリー・ビルボード」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画 「スリー・ビルボード」


アカデミー賞有力候補、というかすでにいろいろな賞とってて、なんだか
見た人たちの感想もすごいらしい感じだったので見にいってきた。


アメリカ。ミズーリ。ミルドレッドは道端のさびれたビルボードに目を
とめた。田舎道。誰も注目しないはずのその3つのビルボードに彼女は
広告を出す。レイプされ焼き殺された娘のことを、警察署長に訴える広告を。


最初、娘を殺された母の愛が犯人逮捕に向けて執念を燃やす、みたいなこと
かなーと思っていたら、なんだか話の展開が全然先読みできなくて、ずっと
え? おお?? は??? なんで。ひどい。嘘。やばい。ええええ???
と集中して見てた。

ミルドレッドはもちろん娘を殺した犯人を野放しにしてる警察を動かしたくて
始めたのだけれども、名指しの警察署長は癌であること。小さな田舎町。
住人はみんなそれを知ってる。娘を殺されたことに同情はされているものの、
あんまり感じ良い隣人ってわけでもなさそうなミルドレッドのやり口には
反発の方が多かった。警官はもちろん住人にもいい顔はされないミルドレッド。
神父さん?が訪ねてきていさめたり、息子ロビーは学校で悪口言われたり
してしまう。
それでも、諦めないミルドレッド。
しかし、署長は病をきっかけに、おそらく広告のダメージもあって、
家族を残して自殺してしまう。
八つ当たりのように、ディクソン巡査は広告会社のレッドを殴りに行き、
窓から投げ捨てる暴行。
新任の署長にクビを言い渡される。

ミルドレッドは過激だし警察署に火炎瓶投げたりするし。
なんかもう、ほんと、この先はこうかな、という思いがことごとく外れる。
娘と実は最後の日喧嘩して家を出してしまった、という、その喧嘩の内容が
車貸さない、歩けば、レイプされるかもされちゃえ、みたいなことで。
そんな口喧嘩の果てが実際にレイプの挙句焼き殺されるとかもう。。。
そこまで酷い目にやるか??辛い。

出来事は悲惨で、ミルドレッドの行動は過激で。ディクソンのレイシスト
っぷりもめちゃめちゃ酷くて。
でも不意に人の善意みたいなところがあらわになったりする瞬間があって
とてつもなく美しい。
警察署長がミルドレッドと話してる時に血を吐いちゃって倒れかける、
それまで許さないって感じだった彼女が、顔に彼の血が飛び散ったことも
意に介さず、彼のことを心配していいのよ大丈夫?ってなったり。
警察署が火事って時に中にいたディクソンはミルドレッドの娘の事件の
捜査資料を燃やさないように抱えて持ち出したり。
ディクソンにぼこぼこにされて下手すると死んじゃうのではって怪我の
広告屋くん、ディクソンが火傷で病室同じになったら、最初気づかずに
オレンジジュース飲むか?ってすすめかけて、ディクソンだと気付いた
後にも、結局はオレンジジュースついであげて、そしてちゃんとストロー
つけてあげて。ディクソン顔も包帯ぐるぐるだから口もあまりあいて
なくてストローないと飲めないんだよね。あの、ストロー。
泣いちゃった。
そんな不意の善意、親切心、が、そんな酷い状況の時にでてくる、って、
不意に見せられること。
なんだこのバランス。

酒場で胡散臭い男のお喋りを聞いたディクソンの機転によって娘を殺した
犯人がわかるかも、という希望。
でもDNA検査の結果が一致しなくて、その時期国内にいなかった、犯人では
なかったとなって、結局、絶望。
それでも、そいつはレイプ野郎だってことで、ディクソンとミルドレッドは
銃を持ってその男の住所へ向かう、という所で終り。

犯人、わかんないままなんだ。
その疑わしい男、あれ、ミルドレッドが働いてた雑貨店に来たあやしい男、
だったかな、多分。私顔がよくわからなくてわかんない。違うかもだけど。
そいつを、結局殺すのかどうかもわからない。きっと向かってる彼ら自身
にもわからない。道々決めましょう、という感じで終り。

振り回され投げ出された感~~~。
でも、どうしようもないことをどうにかしたくて、どうすればいいのか、
本当に、わからないし、読めないんだよなあ。
基本のお話は娘を殺された母親がなんとかしてくれともがく話。そこに、
差別問題とか暴力問題とか小さな町の息苦しさとか、いろんな部分がある。
なんか、そう。生きてるって割り切れない。

巨大な赤い広告ボードに問いかけられる何故。
それが夜の中、燃え上がる。
さらにまだ問い続ける、何故。
解決はない。

よかったとか面白かったとかすぐには言えないわからない映画だった。
そう思わされるのがなんか凄い。見に行ってよかった。

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映画「きっと、いい日が待っている」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「きっと、いい日が待っている」


近くの映画館に来てくれたので見にいってきました。2016年のデンマーク映画。
ラース・ミケルセンが出てるので見たかったの。待ってました。
実話がベースの映画。

兄、エリックと弟、エルマー。母子家庭の彼らは豊かとは言えない暮らしの
中で万引きをしたりと問題行動が多かった。エルマーは宇宙飛行士に憧れ、
月面着陸の夢を見ている。エルマーの足は少し不自由。喧嘩もするけど
仲のいい兄弟。
ある日母は癌に倒れ、叔父さんがいるものの定職のない彼は兄弟の面倒を
みることができない。

彼らが送られた施設は、表面上は素晴らしい所。だが、しつけとして暴力は
日常的。子どもたちの中のボスによるいじめは苛烈。威圧的独裁者のような
校長が支配する恐怖の場所だった。
初日に逃げ出す二人。だが、ヒッチハイクで止まったくれた車は施設へ
二人を届ける。施設の子どもに味方はいない。
ここで生き延びるには幽霊みたいになれ、と、他の子どもから教えられるが、
兄弟はなかなかなじめない。クリスマスにはきっと病気が治った母が迎えに
きてくれる。それまで、なんとか耐えようとする二人。


1967年に始まる。またその年代か。60年代の世界って、近代だし人権が、
とか、多分かなりよくなりつつはある、あった、の、かもしれないけれども、
実体としてやっぱり虐待も暴力も、性的虐待も、閉鎖性ゆえのその場の
おかしなルールとか、どうしようもなく劣悪なまま、って、ことが、
大いにあったのか。とてつもなく辛い。誰も、大人が、まともにとりあって
くれない。守ってくれない。よかれと思ってとかここではそれが当たり前だ
とか。みんなが目をそらす。逃げ出す。逃げ出す自由のない子どもを
置き去りにして。

60年代、というか、でもこういうのって、ほんとは今でも見えないだけで
あることなのだ、と、いう気がして、ほんと、ほんと辛い。

小さい子ばかり狙う教師の性的虐待もあって、ほんと。酷い。具体的描写は
なくて少しのシーンだけど、もーほんと、その、あの、じっとり嫌な空気は
映画だとわかってるのに、たまらなく辛い。

母が亡くなったという知らせ。食事時、泣き出す二人に校長は静かに食べろ!
と恫喝する。
話にきてくれた叔父さんに、夜逃げ出すから連れ出して、と頼むものの、
土壇場で叔父さんは約束を破ってしまう。

新任としてきていたハマーショイ先生が唯一、エルマーの味方になってくれ
そうだったのに、結局彼らを置きざりにして逃げてしまう。

エルマーは読み書きができる。エルマーはお話を作ることができる。
子どもたちにきた手紙がどんなにそっけなくても、その続きに、彼らの
希望が書かれているかのように即興でつくって「読む」ことができる。
宇宙飛行士の夢。人類が月に一歩を記す。
その年、エリックは15歳になり、この施設から出て別の場所へ行ける
許可書をもらえるはずだった。
それまで、と、我慢し続けてきたエリック。校長の機嫌のよさを見計らって
弟も一緒にいけるように頼んだのに。
これから隣に18歳まで暮らす施設を作るからお前はここに残る、と言われて
エリックが切れた。たった今磨き上げたばかりの校長の車に傷をつける。

誰にどうやられたのかはわからないけれど、エリックは痛めつけられて
意識不明のまま。それなのに病院へつれていこうとしない校長。
エルマーはこのままではエリックが死んでしまうと思って、ハマーショイ
先生と、新しい施設監察官になって一度施設を訪れてきた人へ訴えに行く。
でも、スムーズに動いてくれないお役所。

また、大人は、誰も助けてくれない。

エルマーは、その夜、手づくりの宇宙服を着て校長の車を目茶苦茶にした。
給水塔のてっぺんから飛び降りた。

その、月への夢のシーンが、この映画の中では唯一の夢らしい夢かなあ。。。

樹々の中を落ちたエルマーは結局は助かった。それでも、エルマーは、
自分の死体によってこの施設の中の現状を外部に知らせたかったのかなと。
そこまでしなくては、誰もこっちを見てくれない、と、いう追いつめられ方。
絶望。
役所の人とハマーショイ先生は夜だけどかけつけてきてくれていて、
ほんとうに、かろうじて兄弟は死なずにすんだ。間に合った。本当に、
間に合ってよかった。
でも本当に、こんなになるまで誰も動かなかったの、本当に酷い。

殊更に大仰な感動みたいな作りの映画ではないけれども、その、少しずつ
みんながじわじわと見ないふりを積み重ねてきて、やり過ごしてきて、
というリアルが、本当に怖かった。
「デトロイト」の時も同じだけど、自分は出来ればやっかい事に関わりたく
ない、自分が今何もしなくても、多分大丈夫、多分関係ない、たぶん、
たぶん、少しくらい目をそむけても、逃げ出しても、自分のせいじゃない。
そういう風に、私も思ってしまう。逃げ出すし見ないふりをきっと私も
してしまう。

そして犠牲になるのはそこから逃げられない弱い者なのだ。小さい者なの。

今、この施設があったところは改善されて? 支援センターみたいに
なってるらしい。鬱症状や依存症に苦しむ人達を助けるように、してる、
みたい。

デンマークって、福祉国家だし、幸せな国という感じだけれども、まあ、
そりゃまあ、完全にそんなわけないし。過去があって改善とかだろうし、
世界の変化は少しづつだし今でも世界は不完全で、デンマークといえども
国家全部か完璧な幸せの国なわけはないんだよね。当たり前に、犯罪も
貧困もあるよね。世界中。

それでも、月に人類が一歩記して、宇宙へ夢が届くならば。
少しずつ、世界はよりよくなると、変わると、信じたい。
少しでも、誰かの、何かの、救いがあると、行動できると、行動すると、
いうことを忘れないでいよう。


ラースお兄ちゃんはさすがのこわい校長で、ほんとよかった。
子役くんたちも素晴らしくて。
いやーもー。ラースこわい。でもほんとのラースは自分もお兄ちゃんで
兄弟仲良しで、とても優しいし、いい人そうだし。大丈夫。
辛くて甘いもの買って帰った。ラースとマッツの仲良し写真とか見直した。
とてもつらい。けど、見てよかった。


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映画「デトロイト」


*ネタバレ、結末まで触れています。

映画「デトロイト」


1967年のデトロイト。
黒人への差別が根強く続く中で起きた暴動。始まりは、違法な酒場へ警官が
踏みこみ、客たちを多数逮捕連行していったこと。それを見ていた群衆の
中から投げらた一つの石。
暴動は警察の手にあまり、州兵も出動した。あちこちで起きる火事。消防士
まで危険は迫り、兵士が守らねばならないほどの事態。
非常事態の街の中、店の商品を盗んだ男を見回りしていた若い警官が撃ち、
死なせてしまった。過失とは言えない、殺人として報告される事件。
暴動のつづく街で、アルジェ・モーテルでふざけたあまりの若者が弾のない
おもちゃの銃で通りの向こうの警官、州兵たちへ発砲する。
取り囲まれるモーテル。
そこに居た若者たちは、執拗で暴力的な、リンチのような取り調べを警官たち
にその場でうけることになった。
誰が撃ったんだ、と一人ずつ別室へ連れてゆき、撃ち殺すフェイクで脅す。
だが、実際に殺人は起きた。三人の黒人の青年が殺された。
裁判の結果は、警官たちは無罪。


という、実際の事件を、生き残った人たちなんかの証言をもとに映画化した
作品。暴動が起きている街の非常事態な切迫感と、その同じ街でも、よく
あることだ、とふざけたり遊んだりしてる若者たち。
巻き込まれた白人の女の子は、こんなのあり得ない、と混乱する。黒人たち
としては、よくあること、で、でも本当に殺される、という恐怖。
見てる分には、あの警官たちが完全に常軌を逸してる。無罪になったなんて
あまりに酷いし正義はここにないって黒人たちが怒るの当然と思う。
応援にきてる他の警官、州兵なんかは、やっかい事に関わりたくない、って
感じだ。それでも、狂ってる、と、密かに逃げることを助ける人もいたり。

1960年代、って、一応の人権とか平等とかある、はず、の、時代なん
だよね。でも違うのか。でも、多分、今でも差別はあるし、でも、でも、
でも、こんな時よりは、少しは世界はよくなっているのだと、信じたい。
世界は少しずつでもよりよく変わる、変えて行けると、信じたい。

ものすごくぐったりしてしまった。言葉がない。
それでも、こうして、この映画があることは、いい変化なのでは。せめて
そう思いたい。信じたい。願いたい。映画の力を思いたい。

ジョン・ボイエガくん、スターウォーズのフィンね、彼も、見てた者として
しっかりした目をしてて、ちゃんとそこにいた、という感じ、よかった。

来月には「ブラックパンサー」が公開になる。あれは、ハリウッド映画で
ヒーロー映画で、出演者大多数黒人なんだよね。予告しかまだ私には
わからないわけだけども、めっちゃめちゃ最高にかっこいいし面白そう。
同じ年同じ時期に、こういう作品見て胸に刻むことは、大事なような気が
する。多分差別はなくならない。多分これからもいろんなたくさんの差別
や悲劇が起きる。それでも、世界は少しずつ、よりよく、なれるはず。
変わる。変える。

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「マーベル インヒューマンズ」


*ネタバレ、結末まで触れています。


「マーベル インヒューマンズ」

IMAXで見てきた。

これ、映画じゃなくて、「マーベルコミックの人気シリーズを原作とした
テレビドラマ。IMAXカメラで撮影された第1、2話を放送や配信に先駆けて
IMAXのスクリーンで上映する。」ということらしく、映画、ってわけじゃない
んですねえ。
なんか、すごい試みだな。
テレビドラマがこのクオリティという、アメリカエンタテイメント。。。

月に、アンティカという街がある。人間とは別の特別な能力を開花させた
インヒューマンズが隠れ住む街。儀式によって得た能力によって厳しい階級
社会となっている、限られた資源の中で厳しく生きている人々。
その王であるブラックボルト、女王であるメデューサ。王の弟マクシマスは
しかし「人間」だった。
ある日、マクシマスはクーデターを起こす。
ロックジョーという巨大な犬の力で地球のハワイへなんとか数名の王家の
家族を逃がすことができたものの、女王の妹クリスタルは囚われの身に。
王家のものは逃げた、と民衆を扇動して支持を得ようとするマクシマス。

ハワイのあちこちに飛ばされた王、女王たちは再会できるか。月へ戻れるか、
クーデター以前にハワイで任務についていたトライセント(だっけ?)を
見つけることはできるのか。彼らを追ってきた兵士との戦いは?
ドラマ、続きを待て!

って感じで、いやほんと、ドラマの始まり。
月の都とか王家とか王家の家族問題とかこじらせ弟くんと鷹揚な、でも
とてつもない力を秘めている兄王様とか、いろいろキャラも面白い。
ハワイで王家のみなさんは現地地球人と仲良くなったりするのかな。

テレポート能力あるでっかいわんこ、ロックジョーが可愛くて、便利で
すごい~。
そんでやっぱ映画館で、しかもIMAXでみると面白さ格別って感じ。
これ何なんだろう? と、IMAXで映画見るたびに予告で気になってて、
なんかよくわからないまま見にいって、でも十分楽しめたわ。
テレビ始まったら続き見るつもりだけど、うちのテレビ画面で見たらこうも
集中しては見ないだろうからなあ。吹替えになるかな。んー。
でも楽しみ。
マクシマスは可愛い顔した弟ちゃんで、でもがんばってクーデターしてて
すごいね。しかしそもそも近衛兵?あの辺をどうやってどうして味方に
して王家に反逆させたのか、不思議。わからん。でもまあ、その辺の話も
ドラマであるのかどうか、んー、まあ、ないかなあ。さくっと悪いのかなあ。

これしかしドラマの最初を映画館で上映するんだよーって知らずに単体の
映画だと思って見ちゃったらあの終りは困惑するよなあ。続く!だからなー。
ともあれ3月が楽しみです。


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映画「ダークタワー」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「ダークタワー」


世界の中心には塔がある。闇と炎から世界を守っている。子どものこころが
それを壊すと言われている。

みたいな感じだったっけ、ダークファンタジー? キング原作の壮大な
物語があるらしいというのは知っているけれども読んだことはなくて、
世界観みたいなものも知らないまま、冒頭になんか世界の中心に塔があって
子どもたちがなんだか酷い目にあわされてるな、って感じのことくらいが
一応の説明、説明というほどの説明ではないけれども、そういう感じかーと、
思って見ました。

ポスターのコピーに「タワーを守る最後の戦士」「タワーを崩壊に導く者」
ってイドリス・エルバ、ガンスリンガーと、マシュー・マコノヒー黒衣の男、
魔術師の二人がいるし、私がみかけた範囲の評判だと、ガンスリンガーの
二丁拳銃かっこいい!みたいな感じだったので、この二人が塔を巡って
戦う映画かな、と、思ってた。

主人公はジェイクという少年ですね。少年の物語なんだ。知らなかった。
ジェイクはNYに住んでいる。父は消防士。仕事中に亡くなった。父のことを
大好きだったらしいジェイクは以来夢の中で別の世界の光景、人物たちを
見ている。それをスケッチしている。その絵は膨大なものだ。
まわりの大人はジェイクの心の病だと思っている。母は再婚しているみたい。
新しい父とは馴染めず、でも母のことは大好きだが、夢の中の世界のこと、
自分の頭がおかしいわけではないということを信じてもらえず、ジェイクは
学校から紹介された施設へ連れていかれそうになった時に逃げ出した。
連れに来た二人は、夢の中で知った、偽物の皮膚を被った傷痕のあるやつら
だったのだ。

てな感じで夢の中で見たはずの場所が見つかって、そこに謎の機械があって
別世界への入り口が開いて。
荒野をなんとか歩いていくと、夢で見た男、銃使いガンスリンガー、
ローランドに出会う。

そんなこんなで現代のNYと別世界とを行き来したり逃げたりおっかけたり。
追っかけてきた黒衣の男ウォルターに義理父も母も殺されてしまうジェイク。
ああー。。。
ジェイク、人生ヘビーすぎないか。辛い。

誰も理解してくれない、中で、同じアパート?隣人? の友達が一人いて、
その彼が一人でも友達でいてくれて、よかった、と、思う。
でもそれにしても、ジェイクが、精神を疑われ夢にとらわれすぎて、この
世界で生きていくのが難しすぎる感じ、結構辛い。
母、殺すかーと思った。さすがダークファンタジー。

ローランドも、父、か、その、塔を守るために共に戦ってきた父を殺されて
今は復讐のために生きてるみたいなボロボロ状態っぽい。
ジェイクを助けていくうちに復活してきたって感じだった。
現代NYにやってきたときにはジェイクにあんまり喋っちゃだめ、と釘刺されて
でもオカシイこと喋っちゃったりして、可愛かった。コーラ、砂糖水を
ジェイクに貰って結構気に入ったっぽくて、砂糖水~。私も飲みたくなる~。

正直、その、黒衣の男とガンスリンガーがガンガンバシバシ戦う映画かと
思っていたので、なんか、ガンスリンガー弱っ?? って時間が長くて、
ちょっとなー。期待はずれな気がした。
とはいえ、終盤にはたっぷり二丁拳銃っつーかもういろいろガンガン撃ち
まくって派手な戦いはあったのであれはほんっとかっこよかった。
銃の弾、撃ち尽くしての装填ね、あれかっこいいよね。今作では凄い、
いろんなかっこいいやり方で装填しまくるの。かーっこいい~!
魔術師相手に普通に撃ってもひょいひょい弾止められてしまうので、弾を
はじかせて不意打ちで当ててくの、あーゆーのもかっこいいよね。よかった。

とはいえ、個人的好みなんだけど私、あんまりイドリス・エルバにたいして
かっこいいとかセクシーとか感じないんだよ~。マシュー・マコノヒーも、
うーん。「ダラス・バイヤーズクラブ」の時にはセクシーだなあって好き
だったけども、今作では、まあ、面白かったけど、あんまり、ツボには
こなかったなあ。
てことで、正直熱中はしなかった。

映画の出来としても、なんかこの世界観の景色はすごいなあと思ったけど、
んー。これは序章なのだ、って感じかなあと思って、まあほんとたぶん
壮大な原作世界のごく一部、始まり、って所の映画化なんだろうなあと
思って、この一作でどうこうって感じではないのかなあ。これ傑作!とは
言えない。

これ見た人、私の見かける範囲では本読もうかな、読み直そう、みたいな
反応してて、なるほど原作プロモーション的には大成功なのではと思った。

最後、無事ジェイクを救い出せたガンスリンガー。黒衣の男はあんなあっさり
死んじゃうものなのか。今後また復活してくるのかなあ。
で、ジェイクとお別れ、かと思いきや、一緒にくるか、と誘う。
ジェイクはこっちの世界にはもう残る理由がない、と、ガンスリンガーと
共に行くことを選ぶ。
友達、一人だけどいたじゃん、と思うけど、でも、こっちの世界じゃ
身寄りをなくして、きっとあっちの世界の夢を忘れることは出来ない
だろうしそしたらまた精神がおかしいとみなされて、って辛いし。
ローランドのことを父のように思っていくのだろうなあ。そしてあっちの
世界でまだまだ冒険は続くって感じなのかなあ。
原作を読んでみたくなる。けど、壮大そうだし長そうだし。タイヘンだな。
いつか読めるといいな。キング作品世界の集大成みたいな感じらしいし。
今作の中ではペニー・ワイズってITか~ってことくらいしか私にはわから
なかったけど、原作読むともっといろいろ面白いかなあ。

これ、映画で続編じゃなくてテレビシリーズになるんだっけ。なんか、でも、
興業よくないっぽいけどなあ。今日、まあ朝1の回だったけどそれにしても
人、少なかったし。ん~見てそれなりに満足できる作品でした。

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映画「デヴィッド・リンチ アートライフ」


映画「デヴィッド・リンチ アートライフ」


映画の日だ~ってことで見に行ってきました。
ドキュメンタリーかな。ネタバレとかは関係ないでしょうか。

デヴィッド・リンチの自宅、アトリエでインタビューしたそうです。
でもスタジオ録音してたような。あれは、何?

アートライフ とのことで、絵画、とか、なんか、何か? 何か創ってる
リンチの姿、作品がうつる。アートだ。アート、全然私わかんない。で、
とても、眠くなる。。。
今日とても寒いし雨だったりの中を出かけた午後だったので、実に、眠く、
なってしまう。珈琲とケーキ食べていったんだけど。珈琲効かない。

リンチが子どもの頃からの思い出話をたくさんたくさんしてくれてる。
お父さんのこと大好きだったのね。お父さんが制服とテンガロンハットで
歩いて仕事行ってた、とか、そういう姿ってツインピークスの保安官とか
そういうのに繋がってるんだなあと思ったり、高速道路で白いライン見て
るとトリップしたことがあるとか、ああ~と思ったり。
作品の原点みたいなところの話きけてよかった。

新人映画の助成金みたいなの? に申し込んで、でもダメかと思ってたら
受けられることになって、映画作り始めるの。なんか、その前の
「アルファベット」とかいう、謎の、シュールな作品ちらっとあったり。
何あれ。。。さすが中二病どころじゃない。。。
LAへ行って厩舎に4年住んで映画づくりしようとしてたとか、なんかもう
ほんと、普通に夢追い青年で苦労時代あったんだなあとか。
結婚、離婚。親兄弟に説教されたりがあって、そんで「イレイザーヘッド」
作っちゃうわけでしょう。凄いもうわからない。
あのインパクト。。。

私はデヴィッド・リンチが好きで、わけわからない混沌にどうしようもなく
惹かれてしまって好きで、仕方ない。
ちょっと、この映画が、よかったかどうかもわからないんだけど。
見に行ってしまうよなあ。見にいってよかった。

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