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映画「婚約者の友人」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「婚約者の友人」


6日(水)に見に行きました。これ2016年の映画かな。でも日本公開は
どーなんだろうと思ってた所。今月やっと近くの映画館でやってくれてるので
見に行けました。ありがとー。

監督フランソワ・オゾン。製作国フランス・ドイツ合作。原題「Frantz」

舞台は1919年。アンナは婚約者フランツを戦争で亡くしていた。フランツの
両親と暮らしていて、墓参りに行く毎日。まだ戦争が終わってまもなくらしい。
ある日、フランツの花に薔薇の花が供えられていた。フランス人の青年がきていた
らしい。後日その青年の姿をみかけた。
彼は一度フランツのうちへ訪ねてきたが、最愛の息子を奪ったフランス人を憎む
父によって追い返されてしまう。
だが、フランツの戦前にパリで知り合った友人かもしれない、ということで、
招き、フランツとの思い出話を聞かせてもらうことで、アンナたちに久しぶりの
安らぎのひと時が訪れた。
アドリアンという、フランツと同じ24歳の青年と親しくなるうちに、アンナにも
笑顔が戻る。
だが、アドリアンは秘密を抱えていた。
彼は、本当はフランツの友人ではなく、戦場でフランツと対峙し殺した兵士だった。


と、そんなこんなで、戦争という時代背景。ドイツとフランスという国の違い。
最愛の人を亡くした恋人、家族。
モノクロで始まって、ドイツの小さな町での様子はいかにも寂しかった。
それが、アドリアンがやってきて、フランツの思い出を語り描かれる時には
カラーになるのね。そのうつくしい世界。モノクロの世界もとっても美しいの
だけれども、カラーにふわりと変化する様はほんとうに、ああ、哀しみにくれる
家族の中に少し明るい優しい感情が動くんだなあとほっとするうつくしい演出。
あと音楽が流れる時と。
アドリアンはヴァイオリン奏者だったし、アンナはピアノが得意。
終盤、アドリアンを探してアンナがフランスへいって、アドリアンのお屋敷に行くと
今夜はうちでミニコンサートなの、とかね。
あー。
戦争の哀しみとはいえ、フランツんちはお医者さんだし、アドリアンんちは
お屋敷だし、上流階級って感じです。
とてもとてもメロドラマだと思う。
アンナの物語なんだね。

戦争で婚約者を亡くして沈みこんでいた彼女が、新たな出会いを得て、小さな町、
家を出て、フランスへの旅に出て。
互いに惹かれていたけれどアドリアンには実は幼馴染の婚約者がいて。
家族が望むままにその娘と結婚するという。アンナは、身をひくしかなくて、
でも、パリでしばらくは暮らしていくんだろうなあという感じのラスト。
しかしねえ。
これまた暫くしたら第二次世界大戦始まっちゃうんでは。と、ツライ気分になる。

とても美しい世界の中でのゆれる女性の自立、という感じ。
結局しかし、一番のヒロインは、メンタルよわよわなアドリアンくんで、愛されて
しまう美貌の青年で、まあねえ。こういう坊やもいるんだろうねと。

アドリアンを演じているピエール・ニネくんが、もうほんと、モノクロでも
カラーでも素晴らしく美しくて、可愛くて、儚げで、仕方ないな。こんなに
綺麗な子だもの、って、素晴らしい納得感。

ニネくんのTwitterで何度も見かけるたびにずっといいなあ綺麗だなあ見たいなあと
思っていたので、身に行けてよかった。フランス語、ドイツ語の響きも堪能。
満足しました。

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