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映画「探偵はBARにいる 3」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「探偵はBARにいる 3」


20日(水)に見にいった。
シリーズ2作目を見た時に、まあそれでも面白く見たし好きだけど、ちょっと、
うーんちょっとなーという感じがしたので、3は見に行くのどうしようかなと
思っていたけれども、やっぱいっとくかなと。
見に行ってよかったわ^^

ススキノ。歓楽街ならではのちょっとした揉め事の解決を引き受ける探偵を
やっている俺は、相棒の高田の後輩くんの頼み、連絡が取れなくなった女子大生の
彼女を探して欲しいという依頼を軽く引き受けた。
だが、その背後にはロシアからの密輸、暴力団のシノギ、麻薬が絡むとんでもない
トラブルが待っていた。


と、そんなこんなのお話。しょっぱなから人が撃たれて死んで、おおー?と思う。
消えた女子大生はちょっとヤバめなバイトで稼いでいて、そのお店をまかされて
いるのが岬マリ。マリは実は昔、探偵がちょっと助けたことのある女の子だった。
かつて生きる気力をなくしていたマリ。
彼女が逞しく金儲けに立ちまわって、大金をせしめようとしているのは何故か。
マリを助ける羽目に陥り、探偵とマリはうまく逃げ切れるのか。

相変わらずの大泉洋だな~、高田くんやってる松田龍平好きだな~。と、コンビの
脱力感を楽しみ、今回結構アクションというか、格闘シーンが長くあったりして
かっこよかったり。
でもスローモーション。かっこよかった、けど、もっさりもしてて。
まー、日本の地方の、って感じがなあ。絶妙にいい。

なんかこう、ほんと、二時間サスペンス的なベタさがありながら、でもきわきわな
バランスで、やっぱこれは映画だしぐっと切なく泣かせられちゃうし、かっこいい。
なんでしょうねえ、ほんと、この、ダサくてダメっぽくてなのに、ちゃんと、
かっこいい、この力加減の塩梅って。
大泉洋がいいんだろうなあ。多分なあ。高田くんのキャラもほんとにいいし。
いいコンビだなあというこの中心が素晴らしくふわっといい感じになってるので、
成立してるのかなあ。
日本のハードボイルド、ややゆるめ、という、いいシリーズになってる。
このまま、時間かけて時間あけて、原作みたいに二人がすっかりおっさんになり、
っていうのもやってくれるといいな。命かけます、みたいなほどでもなくて
小さい事件ちまっと解決していくのでもいい。深夜テレビドラマでもいい。
いいコンビだよねえ。

今回の犯罪者ヒロイン、北川景子が、すごくよかった。
ピュアさも、痛々しさも。
家族を亡くし、妊娠した子どもも亡くし。自分も病になって。最後に命かけたのは、
たまたま病院で知り合った、自分の子どもの誕生日のはずの、同じ日が誕生日の
子どもの治療費を得ること。
自分の子どもですらないのかよ、と、探偵は泣いたけど、でも、それでも、だからこそ、
というのがとてもよかった。
本当に何にも理由なんかなくて、それでも本当に命かけたんだな、って。
とてもよかった。

今回、高田くんが大学の研究室を離れて、ニュージーランドへ酪農を学びに
旅立つ、らしい。というのがあったんだけど。
エンドロールの後のオチが、隣町の農場に本場ニュージーランドからやってきた
パトリックの下で仕事手伝いながら、ってことで。可笑しい^^
北海道の地理感覚は私にはわかんないんだけども、まあ、探偵がぶーぶーいって
たみたいに、江別と札幌って普通に全然通勤範囲じゃんか!みたいな距離感かw
まあ、もしほんとに海外留学だとしても数年後戻ってきたってなるだろうし
大丈夫だろうと思ってたけど、隣町っすか。可愛いな~高田くん可愛いよ~。

今作は原作小説ではなくてオリジナル脚本ってことだとか。無理にアレンジする
よりも映画的に締めることができてよかったのかな。
またほんと、数年後、ぽつぽつと、続けていってほしい。好きだなあ。


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