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映画「ノクターナル・アニマルズ」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「ノクターナル・アニマルズ」


8日(水曜日)に見に行きました。

監督トム・フォードですってよ。ってことで期待して公開待ってました!
といっても、私は何にもトム・フォードについて詳しくはないんですが。
すっばらしく男をうつくしくさせるスーツを作る人ってイメージ。「シングルマン」
もまだ見てないという。円盤買ってるのに。

さて。
期待の監督二作目とのこと。
始まった瞬間から圧倒される。
デブ、という一言ではすまない、たっぷり巨体な女たちが真っ赤なきらきらの
中で踊ってる。これは、どういう、こと?
どうやら主人公スーザンの、ギャラリーのオープニングパーティらしい? と
わかる。芸術家なのね。
スーザンは立派な家に住み夫婦ともに成功者として暮らしているようだ。
そこに一つの荷物が届く。
元夫、エドワードから小説のゲラ刷りだった。夫は出張で不在な夜。その小説は
ある一家が夜通しのドライブ中、たちの悪い男たちに絡まれて酷い目にあう
話だった。

その、小説の中の出来事は、家族を奪われた夫が一人の刑事と共になんとか犯人を
追いつめ復讐しようとするもの。
生々しく描かれている、虚構世界。
で、スーザンはエドワードとの出会い、短い恋、結婚を回想する。
上流階級育ちのスーザン。母に反発していたものの、結局母と似たような暮らし
を選んだスーザン。エドワードの作家としての才能を信じて認めることが出来ず、
見栄えよくエネルギッシュな今の夫を選んだスーザン。
だが夫は浮気中。会社の業績も思わしくないような現状。

スーザンは小説にのめりこみ、読み終わり、もう一度エドワードに会おうと約束
をする。
だが、待ち合わせの店にエドワードは来ない。一人待ち続けるスーザン。

一つの映画だけれどもさらに小説の物語が入り込んでて、結構衝撃的に辛かったり
して、そこにのめりこんでいく感じとかなかなかの怖さだった。
しかしこれ、監督が意地悪という気が、すごく、する。
若く愚かだった彼女を許さないんだなあ。
復讐、の、物語。
こんな残酷に、というか、こんな意地悪なんだ、っていうのが、とてもよかった。

ほんっとに、どのシーンもどの瞬間も最高に完璧に絵になる。緻密に作り上げ
られた美の世界。よれっとした刑事も姿も最高のよれよれ具合なんだよな~。
かっこよかった。

エイミー・アダムズ、スーザンの赤毛もステキだったし。
ジェイク・ギレンホールドがなあ~~。こわい。すごい。ナイーヴな素敵男子
であり、情けないパパで復讐に走る男でもあり。すごい上手いんだなあ。こわい。
アーミー・ハマーが見栄えのいい夫役でね~。出番ちらっとだけど、ほんと
見栄えのいい夫だよね~~~。素晴らしい。
見終わって映画館から出て、ようやく、息が苦しかったんだ私、って気づく、
すごい映画でした。

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