« 映画「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」 | Main | 映画「ローガン・ラッキー」 »

「表に出ろいっ! One Green Bottle」


*ネタバレ、結末まで触れています。


「表に出ろいっ! One Green Bottle」

15日(水)、14時開演の舞台を見に行きました。@東京芸術劇場シアターイースト
これは、2010年に、中村勘三郎と野田秀樹夫妻、娘は黒木華?での初演だったもの、
を、英語台本に書き直して? このたびの公演、ってこと、かな。
勘三郎さんとの舞台、見たかったなあ。。。

で、その当時のものを見たことはなく、内容も知らず、今回もどういうものか
全然知らずにただ見に行ってしまいました。英語らしいよ、日本語イヤホンガイド
あるから大丈夫じゃないかな、ってことしか知らずに。なので前回との比較とか、
何もわからない。
イヤホンガイド使うのも始めて~。なんか、勝手にちっさい機械から音声が
流れてくるのね? どうやって使うんだろう?って心配だったけど、イヤホン
つけるだけで何にも操作しなくていいんだよかったよかった。
でも実際には目の前の舞台見て聞いてのほうに集中しちゃうので、一人が長めの
セリフ喋る時くらいしか聞かなかった。目も耳も、舞台ならではのいっぱいの
情報量受けるので精いっぱい。たまにアドリブ?わかんないけど日本語ちらっと
喋ったりもするしさー。二度三度見に行ったりすると、日本語ガイドもしっかり
聞いてもっとよくわかるようになるのかもしれない。日本語吹替えも、
父・大竹しのぶ、娘・阿部サダヲ、母・野田秀樹(本人っすね)って豪華なので
ちゃんと聞いてない私は勿体ない。

さて舞台は。
能舞台のスタイル。能舞台の橋、だっけ、あれがあって、正方形的な舞台があって、
でもそこは三角、だったかな、奥行き仕切られていて、その奥が二階とか別の部屋
ってこと。
基本的には、普通の日本のおうち、って感じでいいんだよな。
父は伝統芸能を受け継ぐもの、狂言師、だよね多分。
始まりにはテレビ画像にニュースやお相撲が映ったり。
この、最初に映るニュースですでに結末は伝えられている。
不自然に鎖で繋がれた一家が自宅で死亡していた、ということ。

いかに彼らはそんな状況に陥ったのか?

っていうことか、というのは見ている途中で気付くので、あ、って気づいた瞬間、
う、って、すっとそれまでのドタバタで何やってんのあんたたち?というふわふわ
した気分が冷えるのが、たまらなかった。

最初はね、三人家族が、今夜出かけるんで、ってことなんだけど、おうちに
大事なプリンセスちゃんがいるから、誰かは家に残ってその面倒をみなくちゃ
駄目、ってことらしい。でも父も母も娘も自分の予定を変えたくない。家から
出かけようとするそれぞれを、それぞれが、なんか無茶苦茶に邪魔していく。

プリンセスちゃんっていうのが、犬なのか~って、あ~ワンちゃん妊娠中で
もう今夜にも赤ちゃんが生まれそうって感じなのか~ってわかる。犬のぬぐるみ
をそれなりにふりふり尻尾動かしたりしてるのがとても可愛い。

家から出さないぞ、っていうのが過激化して、ついには三人とも足に鎖つけて
そのカギはぽいっと捨ててしまって、逃げられなくなる。
なんでそんな足枷と鎖が?? そこまでする?? そんなバカな? の連続。
何やってんだーと思うと同時に、あ、みんな死ぬ、と、ぎゅっと心が凍る。

娘はなんかカルトっぽいのに嵌ってるみたい、とかで、なにやら未来をうたう
よくわからない教義とか語りはじめたり。コンピューターの、バグ?

イヤホンガイドを時々聞きながらの、英語劇なわけで、もっとちゃんとわかる
ことが出来る人は出来るんだろうけども、まあ、私としてはすごくざっくりした
感じの目の前の出来事の把握。

ワンちゃんは出産したものの、家族は鎖に繋がれていてちゃんとケアも出来ない。
ワンちゃんと赤ちゃんが真っ先に死んで。
解決方法を見つけられないまま、父も母も娘も弱っていく。

これ、さあ。何? 
表に、出られない。

折り本っていうか、あの、携帯地図みたいにびらびらーって開くでっかい紙の
ご挨拶みたいな冊子? に野田秀樹の挨拶みたいなのがあり。
演劇って、役者が舞台が間違えるかも、というドキドキが醍醐味なのではないか、
というような言葉があり。英語で、三人の性別も逆で、より一層、間違ってる!
という感じ満々の本作は、ドキドキ満載ですよ、という、ことなのかな。
そんなバカな、そんな? 何? という、ドキドキ。
ザラザラ。
そう、演劇では、ザラザラ、ですね。
スタイリッシュなきちんと筋の通ったお話とは全然違って、何を見せられている
のかしばらく混乱してしまう。
とてもわかったとは言えない、何見てきたんだろう私、って思ったけど、すごく
体験した気分だった。楽しんだ。頭悪くてすまぬ。

衣装、すごく可愛かった~。
父は、着物袴。黒で、渋め。だが禿げ頭。母は、レトロモダンみたいな、
おっきな水玉模様、黄色とか小物はピンクとかカラフルで可愛い。ヘアスタイルも
派手めサザエさんみたいな。可愛い。娘はロリ系、かな。紫のお姫様カットの
さらさらロングヘア。アニメキャラみたい、って感じ。可愛かった。

劇場も小さ目。時間も80分?90分くらいで、だーっといく。すごい。
舞台って生なのに異世界で、すごく、不思議で面白い。
これ、勘三郎さんとやった時にはどうだったんだ。見たいなあ。
ともあれ久しぶりに生舞台、見に行けてよかった。

|

« 映画「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」 | Main | 映画「ローガン・ラッキー」 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事