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『うた合わせ 北村薫の百人一首』(新潮社/北村薫)

『うた合わせ 北村薫の百人一首』(新潮社/北村薫)

2016年4月刊。

始まりに2首、作者の違う歌をならべ、そのテーマ、読みを綴っていくスタイル。
うた合わせとはいえ、その優劣を決めるものではなく、北村薫の中で響き合う
歌を取り合わせて楽しむ、という感じ。

北村薫の小説は少しは読んだことがある。けれど、あんまり大好きな作家!と
いうわけではもないかなーというところ。詩歌の本もあるみたいとは思ってた
けれども、手に取ってみたことはなかった。
今回読んでみて、取り上げている歌の幅広さとか、読みながらのエッセイという
広がりがすごく面白くて、びっくり。私が無知なんだけども、こんなにも短歌に
ついていろいろたっぷり楽しそうに書いてみせてくれる人なのかあと、初めて
知りました。凄い。

ミステリ関連の興味からの紹介とか、古典的なことも含め、短歌そのものばかり
ではなくて、北村薫の盛り沢山な知識の中から紹介されてる歌たち。
この歌人ならこの歌だろう、ってな定番なところではない歌を出してきてたり、
ほんっとこの人、本、文学、詩歌、大好きなんですね、いやもちろん凄い人だと
わかってたはずだけど、それにしても、すごいな北村薫。。。と、改めて
畏れ入りました。

つくづく、沢山知ることって、沢山楽しめることなんだよなと思う。
私はほんと短歌について圧倒的に知らない。読んでない。それでも紹介されてる
歌人の、名前程度は知ってるとか、ああ~と思えたりすることはあるけど、
でもなー。ほんと私、短歌知らないよなあ。。。
まあ、世の中の本全部読むとかできるわけないんだけれども、もっと沢山、
いっぱい、もっともっと本読んでもっといっぱい楽しみたい~。

短歌もね。。。ほんともうちょっとは勉強して、もっと沢山読んでいかないと。
全然足りてないのに、ぐずぐずしちゃって。。。

言い訳すると、短歌に興味持った最初の頃に、

  男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらんぼくが殺してあげる 平井弘

にうたれて、最高に好きで大好きで、ああ、私この歌に出会うために短歌に
興味持ったのかな。私の人生にこの一首だけあればもうそれだけで幸せすぎる。
って思ったんだよね。
その後まあぼちぼち短歌読んでもいるけど、やっぱり、ん~、この一首だけで
いい、って思っちゃってるところある。
私にとってこれ以上の歌はないなあ。でももっともっとせっかくなので楽しめる
ように、やっぱり、もうちょっとは勉強しなくちゃな。。。

後ろに「歌人と語る「うた合わせ」 北村薫・藤原龍一郎・穂村弘 対談」
があって、これもすごく面白かった!
この本について実作する歌人が語るってことで。
仙波龍英と藤原龍一郎の出会いを書いてる所があるのを穂村さんが語ってて、
「<双龍の出会い>! 双龍って、二匹の龍。もう完全に神話的BLの世界(笑)」
(p233)ってねー。
藤原さん本人がもう物語の中の人になってる(笑
この対談もみんなが楽しそうで、いいな~と思いました。
「藤原 これは北村薫っていう人の目で短歌を読みこんだもので、単なる現代
短歌の鑑賞の本ではないですよね」(p243)
とのこと。
ほんと、短歌読んでくの面白いなって思わせてくれる。
読まず嫌いせずに読んでみてよかった。いろいろ反省した(^^;

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