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『混沌の叫び3 人という怪物』上(パトリック・ネス/東京創元社)

*ネタバレ注意


『混沌の叫び3 人という怪物』上(パトリック・ネス/東京創元社)


三部作、最終。まずは上巻。

スパクルの大軍が攻めてきた。プレンティスを捕らえていたものの、突然の事態
にどうしていいのかわからず、「戦争」を経験し、勝った男であるプレンティスに
指揮を任せるしかなかった。

自軍を操りスパクルをなんとか食い止めようとする人。戦争の混乱、惨劇に
愕然となるトッド。馬のアングラハットはすっかり怯えてしまう。
トッドの側、ヴァイオラの側からも描かれていて、スパクルの側からも描かれて
いて、なんにせよどこも地獄だよ。辛い。
偵察機のブラッドリーとシモーヌは、ヴァイオラの味方だけれども、この星の
争いに巻き込まれるわけにはいかない、と、中立でいようとする。

この世界で秘密兵器のように登場したのは大砲で、プレンティス首長が密かに
作らせていたようなんだけども、最初こそスパクルたちを蹴散らすことができた
ものの、スパクルたちがゲリラ戦に出てくるとどうしようもなく。

偵察機が持つ武器、ミサイルとかがこの世界では最強かなあ。
中立でいようとしたものの、トッドの危機の瞬間、ヴァイオラは武器を使って
しまう。
結局、こういう辛い目にあうのがヴァイオラなのがなあ。アーロンを殺したのも
彼女の方だったし。人を殺せないことこそがトッドの特別さ、汚れなき強さ、
みたいになってて、まあ、それはそれで、うーん。いいんだけど。マンチーを
見殺しにしてしまったり、偶然出会ったスパクルを結果的に殺してしまったけれど
人は殺してない、というスペシャルさ。でもヴァイオラにはそうさせてるんだよ
ねえ。辛い。
この世界の特別さではあるんだけど、女と男の対立で、まあわりとどっちも
どっちに酷いんだけれども。トッドが救世主になるのかなあ。ヴァイオラという
運命の女神を得て、って感じになるのかなあ。どーなんだろう。

上巻では、アスク部隊、ミストレル・コイルとプレンティスがスパクルに
対抗すべく一旦手を組もう、という風に少し落ち着く。
スパクルによって水を断たれてどうしようもなく。

しかしスパクルの情報源として、死んだと思われていたベンが、トッドの父
がわりだったベンが、スパクルに助けられていた、と。あんま意識ないみたい
だけれども。今後トッドへの取引材料になるのか、スパクルのリターンの怒り
恨みのとばっちりで殺されちゃうのか。ああ~。
と、すごく気になるところで続く。
下巻は帰省後じゃないと無理だ。早く読みたい。どーなるんだ。どう決着する
んだろう。あまりに状況は過酷じゃないか。
ヴァイオラの感染症からの病も重くなるばかりだし。
トッドはプレンティスにだんだん感化されてくし。人を操る能力まで持ちつつ
ある。ヴァイオラといつまでもほんとに心通じ合うことができるの?
思春期ならではっつーか、恋心、エロさの芽生えみたいなのもくすぐったいし、
トッド~お前しっかりしろよ~~と言いたくなる。うーん。

ここで行われていることはかつてプレンティスタウンであったことの反復なのか
どうか。こんな風に男女の対立から一方を皆殺しみたいなことになったのか、
違うのか。母の日記を読める時は、きっと終わるまでにはあると思うけど、
日記に真実が書かれているのかどーなのか。
プレンティス首長が、トッドをかなり本気で可愛がってるのも気になる所だし。
個人的にはプレンティスに思い入れ持って読んじゃうからな~。どうなるんだろう。
楽しみ。


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