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映画「スパイダーマン ホームカミング」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「スパイダーマン ホームカミング」

昨日、字幕3D、IMAXで見てきた。


スパイダーマンはこれまでの映画、トビー・マグワイヤのもアメイジングな
アンドリュー・ガーフィールドのも映画見にいってきました。とはいえ、毎度私は
詳しくなったわけでもなく強い深い思い入れがあるでもなくコミックも読んでない。
ただNYのビル街をびよーんと飛び回るスパイダーマンかっこいい~!って感じ。
ピーターと、友達で敵なハリーとの関係とかもえる~って好きだったりくらい。


さて、今作は、アベンジャーズ、あ、アベンジャーズじゃなくてキャプテン・
アメリカか、シビルウォーのチーム合戦の続きとしての始まりで、
トニー・スタークにスカウトされて、っていうあの辺を自撮りしてたりする動画で
ちら見せしてきてて、あ~楽しい~!って思った^^
今時のティーンエイジャーだね~って思わせてくれる。今の世界と地続き、と
思えて、でもそこはアベンジャーズが実在する世界。
学校で居残りの時にはキャプテン・アメリカが説教してくるビデオ見せられたり、
体力テストの啓蒙?してたり。キャプテン・アメリカ、なんか、アメリカの
青少年教育にめっちゃ使われてるなw 軍人、という立場がアメリカ社会では
たぶん私にはわからないけれどもかなり重要なんだろうなあと思うので、
そういう教育的配慮みたいなのにキャプテン・アメリカ実在だったらそりゃあ
使われるよね、と納得してしまった。

で。
シビルウォーでスカウトしてもらったものの、アベンジャーズに参加できた
わけではない。きみはまだ高校生だ、ご近所さんのためにがんばれ、って感じで、
スーツはもらったしハッピーと連絡はとれるようになったものの、その後呼ばれる
こともなく地味に車泥棒捕まえようとしたり、困ってるご婦人の道案内したり
してる日々。
僕はもっとやれるよ! って、スタークさんに認められたいピーターだけど、
高校生活もそれなりになんとかやってかなくちゃいけないし。

青春ムービーって評判を聞いてました。ほんっと青春ムービー!男の子~!!

トム・ホランドくんの身体能力の高さとかすっごい期待してて、実際ほんと
凄くて、もちろんスタントマンがやっててもたっぷりなんだろうけれども、
まだヒーローであることに不慣れな若者が、ドタバタしてるみっともなさが
めちゃめちゃ可愛かった!

ピーターは天才少年っというか、あの学校が優秀な学校って感じなのかなあ。
授業の感じとか自由そうで、生徒が自主的に学んでるように見えた。
学力テストクラブ?か、なんか、あれ、クイズ大会ってよりはもうちょっと
勉学クイズみたいな感じで競い合う大会? その全国大会に出るためにD.Cに行く
だとか、ちょっとアメリカの高校生活とかわからんなーと思いながら見てた。
仲良しのネッド君共々、ギークって感じ。意地悪言ってくるノリノリ男子たち
にはちょっと馬鹿にされてるような。それでも頭いいとはみんな認めてるみたい。
憧れのリズという先輩がいて、好きって隠してるつもりがバレバレとか。
ホームカミング、というのは学校のパーティの名前なのね。
あ~パーティ文化~そして誘い誘われみたいなのも、ああ~~学園もの~って
たいへん甘酸っぱい。

友達に秘密でスパイダーマンとして活躍しようとしてたり、友達の危機をちゃんと
救うことができたけどそれはやっぱり秘密にしなくちゃだったり。
個人部活的なスパイダーマン活動してる中での葛藤、みたいなのも可愛くて。
ネッドには早々にバレて、なんだかんだごちゃごちゃ言い合ってるの可愛い。
友達いてよかったね~。


今作の敵は、解体作業員会社のみなさんです。
冒頭、アベンジャーズたちの戦いの後、壊れた街の現場に残されていた宇宙物質
だとか廃棄物だとかを処理する作業を請け負ったらしい作業員たちの所へ、
この現場はもう君たちには任せない、って、トニー・スタークの関連会社?
えっと、まあ、たぶんそういう、たぶん宇宙物質とか危なっかしいから普通の
作業現場扱う普通の人間には任せられないって感じで仕切る組織がやってくる。
仕事を奪われ、金持ちは自分たちが壊して自分たちがまた儲ける、と、トニーに
恨みを持ったバルチャーたち。
すでに回収していた宇宙物質から武器を作り始めて、ひっそりと闇でさばいて
稼ぐことにしたのだった。

ってことで、この作業員さんたちが、アベンジャーズたちやFBIに見つからない
ようにひっそりやってたのが、ATM強盗しようとしてた所をご近所警備してた
スパイダーマンに見つかって、って大筋が動き出す。

見たこともない強力な武器持ってる奴ら! って勢い込んでピーターはハッピーに
連絡するんだけど、それまでにもなんかやたらめったら僕はいつ呼ばれるの??
ってメッセージしまくってたピーターにハッピーはうんざりしてるようであんまり
まともにとりあってくれない。
僕がやらなきゃ!って頑張っちゃうピーターだけど、やりすぎてしまう。

予告でさんざん見てた、フェリーが真っ二つになってヤバいヤバいってシーン、
武器取引現場を押さえようとしたスパイダーマンが、なんだかんだで武器を暴走
させてしまって、結果フェリーが真っ二つにってシーンだった。
ピーター、お前のせいなのかよw
その現場にはちゃんとFBIが張ってて、アイアンマンが来てくれて、まあ一応
無事に死人なしで乗り切れたんだけれども、ピーターはスタークさんに叱られる
よね。スーツを着る資格はない、ってとりあげられちゃう。

この、若僧が頑張って空回りして、認めて欲しかった大人に叱られてって、
まったくもって可愛くて胸が痛む。
スタークさんもさ~、何かと気にかけて君の事をちゃんと見てるぞ、っていうのを
ピーターにちゃんと知らせててあげてよ~。まあ社長は忙しいけどさあ。

さて、まともな高校生活をしなくちゃと、生活を改めてるピーター。ホーム
カミングにリズを誘うことに成功して、メイおばさんにアドバイスしてもらって
ちゃんとコサージュ持ってリズの家へ迎えに行くと、ドアを開けたのはリズの
父親。その男はバルチャーだった。

バルチャーには家族がいて、家族を路頭に迷わすわけにはいかないよ、ってな
感じで作業員みんなとコツコツ武器作ったりしてたんだけど、その家族って、
リズなのかよ! びっくりした。
ピーターもびっくりだし、おかしな態度と、リズがピーターってばすぐいなく
なっちゃうみたいな他愛ないおしゃべりしたことで、こいつ、いつも邪魔してくる
スパイダーマンだと気付かれてしまう。
リズのよき父であるバルチャー。
でも一度だけは見逃してやる、と、脅しをかけてくるバルチャー。

マイケル・キートンが演じてる。私は彼のバットマンはあんまりピンとこない
けれど、「バードマン」は見たし好きだったしで、翼男ってバードマンだと
いう評判見てたの、とても納得した。
仕事奪われる前にはちゃんとそれなりに真面目に人生やってたんだと思う。
でも、圧倒的な何かに大事なものを損なわれてしまって、自分なりに執念燃やして
生き続けてきたんだよなあ。
選んだのは悪事だったんだけど。

リズとのパーティを後に、ピーターはバルチャーの企みを阻止しに駆け出す。
スタークさんにもらったかっこいいスーツじゃなくていかにもお手製のマスクで。

瓦礫に埋まって、助けて誰か!って泣き言いっちゃう、高校生男子なピーター。
それでも、自分が何者かを自分で決めるように、スーツなしでも強い男になる
ために、ピーターは力をふり絞る。
かっこいいよピーター;;

なんとか翼男の企みは阻止して、飛行機とか墜落させちゃったけど。でも彼を
捕らえることは出来て、スパイダーマン、ひとり立ちって感じでした。
最後、アベンジャーズの一員として迎えよう、というトニー・スタークの誘いを
喜びながらも断って。ちゃんと自分の場所でがんばるって感じ。NYの、ご近所
さんのヒーロー、スパイダーマンだよね~。

でもこれテストでしょ? ってピーターはいまいち本気にしてなかったけど、
そうだもちろんだ合格だ、って言いながら、トニーは実は本気で、記者会見
準備万端で、重大発表するっていってるのにどうすんのよ!?って、ペッパーに
叱られちゃって。うーんそうだプロポーズの指輪あるか?ってハッピーに言って、
あれはあのまま婚約発表だかなんだかするのかな~。
スタークさんがちゃんとペッパーと仲良くしててほっとする。社長さあ、
アベンジャーズではいろいろと大変だしシビルウォーではすごい辛かったし。
ピーターを見守る親みたいなことしてたり、ペッパーに叱られたりしながら
元気に暮らして欲しい;;

3Dでのびよ~~んぎゅい~~って飛び回ったりぶっ壊れたりの映像もやっぱ
すっごく楽しいし、男子高校生なピーターは、今回は一人じゃないって思えて、
すごくよかった。友達いるし。見守ってくれる人いるし。
あ、リズとは悲しい別れになったけど、変人仲間っぽい女の子が実はMJなのか?
とか、リズの父が敵だったとかは、ハリーとの関係の感じ? とか、これまでの
スパイダーマン要素をシャッフルして再配置してる感じなのかなあと思う。
2も製作は決まってるようで、今度はどうなるのかはわからないけれども、
今作は辛い悲しい要素は控え目で、楽しめるのとてもよかった。
ほんとにほんとに、トム・ホランドくん、周り中の大人に可愛がられる新人
スパイダーマンぴったりって思わせてくれる~。可愛い~。しなやかで強い。
これからももっと成長していく姿を見せてほしい。大好きになったよ。満足~!


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