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映画「ハクソー・リッジ」


*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「ハクソー・リッジ」


昨日24日(土)に見に行った。

実際に衛生兵として活躍した人の半生。子どもの頃、兄弟で遊んでた頃から始まる。
父は前の戦争へ行った。帰ってからは酒に溺れ人が変わったようになっている。
青年となったデズモンドは病院で看護婦のドロシーに恋をする。
武器を持たない、という信条でありながら、兵役に志願して、困難を乗り越え
戦場へ。沖縄、ハクソー・リッジと呼ぶ切り立った崖の上へ進行していく仲間と
共に駆けまわり、傷付いた兵士を助けた。

ドロシーと出会って、一目ぼれからすぐさま結婚!ってなっちゃったり、デート
で映画見にいって、でもずーーっと彼女の顔ばっか見てたり、っていう、実に
初々しく可愛い二人とかは楽しかった。
入隊してからの訓練とか、兵士仲間でのやりとりとかも、大変だけどちょっと
青春ぽくもあって、いろんな人がいるなーと。
武器を持たないことで非難もされるけど、父の奮闘もあって兵士になれた。

送られた最前線、舞台は沖縄。戦場に到着した時点が1945年5月って
テロップ出たと思うんだけど、もうその日付が、辛い。
何度も突撃しては退けられるアメリカ軍。到着した時から運ばれていく死体を
見て、一気にどんよりなる部隊。
辛い。
戦場のシーンは凄まじかった。文字通り人体が吹っ飛ぶ。手足がちぎれ内蔵が
零れる。双方地獄の様相で、辛かった。。。
撤退の後にも残り、神の声を祈る時に、デズモンドが聴いたのは、助けてくれ!
衛生兵!と叫ぶ声。生き残っている兵士。敵に警戒しながらも一人、また一人、
もう一人助ける、と、夜通し駆け回るデズモンド。

アンドリュー・ガーフィールド凄い。ふわっと可愛い青年でありながら、戦地で
一人、装備と怪我人と担いで血と泥にまみれて、生きる、助ける姿の迫力。

敵、というのは日本軍で日本兵なわけで、いやそっちも辛すぎるんだよと思いつつ、
あんな、地の底から湧いて来るゾンビみたいに見えてたのかなーと。
もうほんとどっちにせよ地獄。最前線に行くって、こういうことかよと思う。

終りには実際のデズモンドの映像もあって、勲章もらったりしてて。
第二次世界大戦て、遠いようで近い、まだリアルに地続きの所なんだよなあ。
実話ベースだけれども、やっぱり映画として作品としてきれいに仕上げられて
いて、つらかったけれどもよかった。

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