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「ジャコメッティ展」


「ジャコメッティ展」
2017.6.14|水|-9.4|月| 国立新美術館


昨日、26日(月)見に行ってきた。

1.初期・キュビスム・シュルレアリスム
2.小像
3.女性立像
4.群像
5.書物のための下絵
6.モデルを前にした製作
7.マーグ家との交流
8.矢内原伊作
9.パリの街とアトリエ
10.犬と猫
11.スタンパ
12.静物
13.ヴェネツィアの女
14.チェース・マンハッタン銀行のプロジェクト
15.ジャコメッティと同時代の詩人たち
16.終わりなきパリ

14の所は写真撮影可能エリア。女性立像でっかくて巨人~。歩く男好き~。
ってことでスマホでだけど写真とれて嬉しかった。
国立新美術館へ出かけるのは久しぶり。帰りにちょっとミッドタウン辺りの
公園寄ってポケGOのジム回してジムメダルゲットしてみた。滅多に行かないし。
ほんっとあの辺ぴかぴか綺麗だよなあ。


1.初期・キュビスム・シュルレアリスム

1920年あたりのから、1940年代のもあった。最初にあった「ディエゴの肖像」。
小さめの油彩なんかは、ごく普通に綺麗な人物画ですねえ。
キュビズムの、というのか、人体を図形的にブロック的に作ってるのか、
なるほど、と思う。何がなるほどなのかはわかんないけど、なるほどキュビズム、
って感じ。
「鼻」は、ブロンズ。頭部を吊るしてあって、鼻がにょーーーーんと長く突き出て
いる。なんかの影響、って書いてあったけど、まあともかく。正面からその鼻に
相対してみると、まさに3Dって感じに見えて(実際モノがあるんだから3Dに
決まってるんだけと)おお~鼻がくる~~って感じが面白い。
見えるものを見えるままに描きたい、と言ってたのってこういう感じを絵画で
表現したいという感じなのかなあ。

小像は、ほんっとちっちゃい。小さい。可愛い。ひょろり。一度に全体だ、と
いう主張ってこうなってしまう感じなのかなあ。

4.群像

ここの、「3人の男のグループⅠ」の像がとても好き。三人の歩く男たち。
スクランブル交差点ですれ違う瞬間みたいなの。ひょろ~りな歩く男たちが
三角錐みたいになってる。ぐるりぐるりと何回も回って見た。面白い。
群像のあれこれは、リズムを感じる。ひょろ~りを並べてる、その位置関係とか
高低差とか。面白かった。

6.モデルを前にした製作

ディエゴの胸像など。「タートルネックを北ディエゴの頭部」好き。タートルネック
着てるのかあ、って、なんかふふって思ってじっくり眺めてきた。
彫像が一列に並べてあって、ひとつひとつ正面から見て、それから横から、こう、
ずらっと一列になってるのを見て、後ろから、ほほう後頭部って眺めて、また
横からずらっと奥行眺めて、楽しい。彫像のぐるりを自分で好きなだけ眺められるの
楽しい。

8.矢内原伊作

きゃ~~!ヤハイハラ~!ってことでこのコーナーでは本で読んだなあってことを
思い出し心の中できゃあきゃあ悶えながら、静かにのんびりじっくりたっぷり
堪能させてもらいました。
カフェだとかのナプキンにらくがきしたのとか新聞にぐるぐる描いてるのとか
ヤナイハラをとことん見つめつづけているジャコメッティを感じられて幸せ。
「眠るヤナイハラ」て。ジャコメッティの前でうたたねしたりしたことが
あるんですかあったんですかきゃああああ~~は~~。すごい。もえころげる。
そして、こういう小さなスケッチ、なんでもないらくがきした紙を、矢内原が
ちょーだいっていったのか、あげるよって言われたのか、ともあれ、大事にして
持って帰って、今こうして見ることができるという奇跡ね。素晴らしい。
ヤナイハラの顔を、鼻を、とらえるためにいかに苦難していたかを読んできた
ことを思って、ただただうっとり眺めてきました。新聞のらくがきとかさー、
なんかこう手遊び的にぐるぐるしながら、アネットとか他の友人とか、パリの
カフェでジャコメッティと矢内原とみんなと、いろんなお喋りしてたんだろうなあ
というリアルが感じられてさいこうにもえる。たまらん。好き。
よかったです。

10.犬と猫

ひょろ~~~りとして猫と犬。
猫は、ディエゴのところに住み着いた野良猫ちゃんなのかな。ジャコメッティが
寝てるとやってきて、ということらしく。
あのねえ、寝てたら猫がのしのしと自分の上歩いてこっちの顔に近づいてくる
感じってすごいこれわかる!!! 猫の顔だけ丸みつけてる彫像なのね。この
猫の正面、自分がしゃがむくらいの感じで見ると、ほんっと、ああ猫がこう
来たよなーって思う。すごい好きだった。横から見ると身体は線だけって感じの
異様さも、なんかほんとすごいバランスで、惹かれる。
犬は、夢の中で見た犬、という感じだったかな。しょんぼりうなだれる犬の
姿は、ほんと雨の夜の街かどで見るのはこうかもしれないと思う。
なんだろう。いわゆる写実とは違うものだと思うんだけど、これはとてもリアル、
って思えて、この犬と猫、実物見ることができてすごくよかった。

11.スタンパ

スイスの、母の所へよく帰る、ということを思い出しながら眺めた。母の姿を
スケッチしてる。
弟ディエゴくんも芸術家ってことなんだっけ。そしてずっと兄の助けになって
いて。兄弟二人ともがパリにいて、仲良くやってるって、母としては安心だった
のかさみしかったのか。ともあれジャコメッティは母を大事に思ってるのは確かな
ようだと思って、好きだった。

13.ヴェネツィアの女

これは9体の「ヴェネツィアの女」ブロンズ像が三角形に展示されていて面白かった。
似ているけれどもそれぞれ違う。製作しながら途中途中でブロンズつくって
いったらしい。なんか私にはよくわかんないけど。型とるんだっけ。
静謐な空間にならぶひょろ~~りとした立像は、でもとても強くて魅力的。
ひょろ~としてるけれどもすっと垂直方向の力を感じて弱さがないのかなあ。
とてもかっこよくて、ここの展示コーナーとても好きだった。

14.チェース・マンハッタン銀行のプロジェクト

女性立像が、デカい。展示室の天井に頭部が近い。かっこいい~。
歩く男をちゃんと正面から見たりできて楽しい。ほんとに歩いてこっち来そう、
って感じなんだよなあ。面白い。
写真オッケーなので撮ってみる。とても素敵にはとれないけれども、でも
彫像そのものがかっこいいので、なんか素敵、と、自分なりの満足感いっぱい。


途中、ジャコメッティの映像、アトリエとか映した短い映像とかもあり。
カラー映像残ってる、近年の作家なんだよねえ。
矢内原伊作の本、一冊とはいえ読んで行ってよかった。めちゃめちゃ楽しかった。
本の中で読んだやつがこれか、とか思えるのって凄い、いい体験した。
7/19からの後半、少し展示替えがあるみたいで、うーん。ヤナイハラあたりのが
変わるのか。また見に行こうかなあ。悩ましい。9月まで、悩んでおこう。


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