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映画「帝一の國」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「帝一の國」

しばらく日記サボってた。これは5月10日(水)に見にいきました。
コミック原作だそうで、でもそれは読んだことなくて知らないです。
予告を見てなんだかすごい熱量を感じる。。。面白そう、と気になって見ました。

赤場帝一は政治家の父とピアニストの母の下に生まれた。小さい頃はピアノが
好きで、数々の賞をとるほどの腕前。しかし政敵に敗れた父は帝一に英才教育を
しようとする。最初は嫌がった帝一だが、いつか総理になり自分の国を作る!
という夢に向かって突き進むようになる。
総理への道として、エリート名門校、海帝高校への進学、そこで生徒会長になり、
将来の派閥へのステップとしなければならない。
トップの成績で海帝高校に入学した帝一は、生徒会入りを果たし、次なる生徒会長
選挙のために働くのだった。

ってことで、学園ものなんだけれども、学園内部での政権争いって感じで
すっごく面白かった!
とてもいい意味で漫画だなーっってキャラ立ちが強烈に個性的で面白いし、
キャストががっつりそれをやりきってふりきれてる!
舞台は昭和、ってことで、なんだろ、70年代くらいな感じなのかなあ。
ファッションとか小物のレトロで漫画めいたド派手さとかもとっても楽しかった。
海帝高校が、もとは海軍士官学校だかの流れをくんでいるということで、制服も
海軍風で、でももっと派手めでかっこいい可愛い~。好きだなあ。

生徒会では会長副会長となることを目指すせいか、仲良しコンビになってるんだよね。
帝一くんには幼馴染の彼女がいるけど、男女交際禁止な校則あるようで、一応
秘密の関係。
いつも一緒にいるのは光明くんという可愛い子で、まー彼が有能な右腕。
発明品とかあってお役立ち、先読みも上手いしアイドル的にきゃわいさも全開。
ま、名前からして孔明なんでしょうし。
ライバルの菊馬くん、卑怯で嫌な奴なんだけども、でもさあ。彼は彼で父親に
期待されたり罵倒されたりが酷くて、コミカルに描いてるけどこれ毒親の
家庭内モラハラDVだろって感じでもあってなかなか切なくもある。
でもそれもぐっと菊馬くんは卑怯小物キャラ、ってあくまで漫画キャラ的に
コミカルに仕立てていて重くなりすぎるのをかわしてるかなー。

最初派閥に入ろうとしてた有力候補がダメになると次はこっちだ、って
変わり身の決断とか、目的のためには手段なぞ、って感じとか、嫌な奴ライバル
だけじゃなくて、立派すぎるいいやつライバルがいて、とか、高校の生徒会
レベルのはずなのに実弾(現金)まで飛び交い出して、ミニ政治劇として
すごく面白かった。
父親絡みはオトナの政治劇でもあって、それが子どもにとばっちり、とかさ。

原作ではもうちょっと学園生活みたいな所もあるのかなあ。知らないので
映画見ただけでの勝手な感想だけれども、帝一たちの学校生活みたいな所は
すっぱり切り捨てて、2時間足らずのこの一本の映画として完成させている
すごく焦点絞った脚本にしたんだろうと思う。緩急もいい塩梅で無駄なく、
それでも十分にそれぞれのキャラの背景とか思いとか感情移入できた。

最終的に帝一は、あえてゆずる、という形で生徒会長にはならなかったわけで、
でもそれも実はとっさの判断、菊馬の策略で選挙に負けるかもって瞬間に、
負けるよりゆずるという印象操作しよう、ってことで。よかったー。

帝一が自分の国を作る!と強い決意をして邁進したのは、実はただ、自分の国で
だったら、自分が好きなように好きなだけピアノを弾けるからなんだ、っていう、
きゅんと切ないわけが明かされると、うすうすそうかなあとは思ってたものの
やっぱりとっても心ゆさぶられて泣けたし。

濡れ衣きせられた父ちゃんもあのままじゃ終わらねーぞ、みたいな含みも
わくわくしたし。
すごい、いいテンションでずっと楽しませてもらった。
キャストみんなすっごいよかったな~。可愛くてかっこよくて可愛かった。
見に行くことにしてよかったぞ自分、と、大満足でした。

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