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映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」


8日(土曜日)に見に行きました。3D字幕、IMAXで。
私は攻殻機動隊、アニメは見たことあるけどあんまり細かくは覚えてないなあ、
漫画もちょっとは読んだことあるけどちゃんと覚えてないなあ、という程度。
好きだけど特別な思い入れとかはない。

少佐、と呼ばれるけれども、草薙素子ではないみたい?
と思っていたら、後で彼女が義体の中に入った経緯とか明らかになって、お話が
随分わかりやすくなってるなあと思いました。一本の映画としてこれはこれで
まとまってる。

機械化文明にむしろ反対派な感じで街を離れた人間だったころの彼女と、その
恋人が、機械の体や肉体を亡くしたネットワークの中で再会する皮肉。
過去の記憶の断片をバグとしていたり、素子の母と再会があったりと、随分、
わかりやすくウエットな感じになってる~。原作をあまり覚えてないけれども、
これは、かなり、別物、と思った。
でもほんと、一本の映画として見るとそういうものかなというまとまりだと思う。

スカーレット・ヨハンソンが、ほんっとに美しい。
光学迷彩を纏う裸の義体、あんなん一歩間違えると裸全身タイツじゃーん、と
思うけど、でもちゃんとあれでアクションこなしてかっこいい方向にキメてるの
凄い。あの美貌とスタイルだからこそだと思う。

彼女が美しいということが、義体化を進めた博士が執着をもつ原点でもあるし、
やはり何より自分の手で救い作った命、という感じでよかったなあ。やはり
美しいことは力があるよー。そう思わせる美貌ですよー。素晴らしい。

未来の街並みのクレイジーさ、かっこよさががっちり隅々まで描きこんでいる
漫画みたいで凄かった。雑然とした街。高層ビルの隙間を這う地面の闇。
巨大なホログラムな立体広告の乱立。
ブレードランナーめいているのがさらに漫画っぽくハイテクっぽくなってる。
そんな中を動く人間。
実写化ってこういうことだよなと感心する。実写だけどガチガチにCGで、でも
人間の俳優が中で演じて動いている。すごい。次元の壁が融合してるよーな。
そんな中の歪んだ日本っぽさデザインとかが出てくるとワクワクがとまらない。
ゲイシャロボのインパクト強い。顔が日の丸。その顔の下は機械。蜘蛛っぽくも
なる。
あれだ。文楽の人形っぽいところからきてるのかな。
不思議な和服デザインもステキだった。

結局クゼは素子を取り戻したかったのかなあ。それでも素子はかつての恋人と
行くことは断って、街に属する、という答えを選ぶ。
そして、ビルから飛び降りながら光学迷彩で消える。

アニメや漫画のテイストをすごく丁寧に盛り込みながら、ハリウッド映画と
して成立させてるなあと、面白かった。
私はこれでも十分満足した。

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